著者
伊藤 拓哉 五十嵐 広太 小方 孝
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.3B1OS22a04, 2018 (Released:2018-07-30)

筆者らはコンピュータによる俳句生成を研究している.俳句は基本的に十七音で,断片的な単語から構成されており,コンピュータによる俳句生成は興味深い研究テーマである.これまでいくつかの俳句生成の取り組みを行ってきたが,本論文では,以下の二種類の俳句生成のアプローチを含む,これまでの筆者らの俳句生成の研究に基づき,主に記号処理の手法を用いたトップダウンの生成と,深層学習のようなニューラル処理によるボトムアップの生成を統合したアプローチの可能性を示す.
著者
五十嵐 彰
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.16, no.9, pp.590-591, 1961-09-05 (Released:2008-04-14)
参考文献数
12
著者
鈴木 一成 五十嵐 康人 土器屋 由紀子 赤木 右
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.318, 2008

東アジアのエアロゾルの水溶性成分は、Ca2+、SO42-、NH4+が主要成分となっているため、エアロゾルの化学の大部分をこの3成分で議論できる場合が多い。そこで、Ca2+, SO42-, NH4+の3成分による三角ダイアグラムを用いて大気エアロゾルの化学的特徴を考察した。三角ダイアグラムはH+を考慮する必要のある酸性領域とCO32-を考慮する必要のある炭酸領域に分けることができ、CaCO3とCaSO4、(NH4)2SO4の混合状態を簡単に知ることができる。2002年3月から9月までに富士山山頂の富士山測候所で1日ごとにサンプリングしたエアロゾル試料のデータ(Suzuki et al., in press)を用いた。富士山頂での観測結果から、春季の通常の黄砂時には、ほとんどのCa成分がCaSO4として存在することが特徴的に示された。気塊が汚染地域を通過する際に黄砂粒子と汚染大気由来のH2SO4が混合し反応したと考えられた。夏季には通常の黄砂期間と異なり、SO42-がNH4+と等量濃度でほぼ1:1であり、Ca成分がCaCO3として存在することが明らかとなった。
著者
米永 裕紀 青山 真帆 森谷 優香 五十嵐 尚子 升川 研人 森田 達也 木澤 義之 恒藤 暁 志真 泰夫 宮下 光令
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.235-243, 2018 (Released:2018-08-10)
参考文献数
21
被引用文献数
1

緩和ケアの質や遺族の悲嘆や抑うつの程度に地域差があるかを目的とし,2014年と2016年に実施された全国遺族調査のデータの二次解析を行った.ケアの構造・プロセスはCare Evaluation Scale(CES),ケアのアウトカムはGood Death Inventory(GDI),悲嘆はBrief Grief Questionnaire(BGQ),うつはPatient Health Questionnaire 9(PHQ-9)で評価した.関東をリファレンスとし対象者背景で調整し,比較した.CESとGDIは調整後も九州・沖縄で有意に高かった(p<0.05).BGQは調整後も中部,近畿,中国,九州・沖縄地方で有意に低かった(p<0.05).PHQ-9は調整後,有意差はなかった.いずれのアウトカムも効果量は小さく地域差がほぼないと考えられ,ケアの提供体制は地域で大きく変わらないことが示された.
著者
千葉 満郎 大高 道郎 太田 弘昌 吉田 司 五十嵐 潔 長崎 明男 荒川 弘道 正宗 研 井上 修一
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌
巻号頁・発行日
vol.27, no.8, pp.1656-1662_1, 1985

オリンパス光学K.Kにおいて開発されたOES内視鏡写真撮影システムはOESファイバースコープ,光源装置CLV-10,データ写し込み装置DS,内視鏡カメラSC16-10よりなるが,これらを臨床の場で試用する機会を得た.CLV-10は光量の増加,露光精度の向上とともに非常灯も装備されている.DSは患者データを入力・記憶・表示しフィルムに写し込むことができ,またSC16-10のファインダー内に日時,経過時間,撮影部位等の英数字データを表示し内視鏡写真に写し込むこともできる.SC16-10は軽量化が計られ,拡大率の異なる3種類のマウントアダプターが用意され大画面で撮影することが可能である.OESシステムを用いることにより検査中の操作が容易になり,観察ならびに読影上見やすい画像が得られる上,内視鏡写真にデータ記録としての客観性を導入することが可能となり,特に部位同定の指標に乏しい食道や下部消化管検査における有用性を確認した.
著者
五十嵐 靖則
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.173-178, 1979

向心力の大きさの測定を従来のように回転運動を行なっている間に測定するのではなく,静止させた状態で測定する方法を工夫(ばね秤を製作)した。これは錘に働いた向心力の大きさをばね秤に「置き去り指標」を付けて記憶させておくという素朴で単純な方法である。そして所定の回転速度が再現でき,また負荷の変動に依らず回転速度を一定に保つようにするためにサイリスタを用いて,半波位相制御をする無段変速装置を製作した。この装置の特徴は低速回転中も起動トルクの特性が降下しないことである。さらにまた,錘の位置(ばね秤の零点の位置及び,回転半径)の測定を容易にし,視差等に依る誤差を少なくするために「指標位置読取りゲージ」を製作した。これらの装置は原理も取扱いも簡単なので,高校生にも容易にりまた安全に実験することができ,得られたデーターから向心力の性質((力の大きさは回転半径に比例し,質量に比例すること及び角速度の2乗(周期の逆2乗)に比例すること))が導き出せ,等速円運動の学習指導に役立ち,また生徒の理解を深めるうえで効果的であると思われる。
著者
三上 貞芳 福田 知悠 五十嵐 彩乃 池田 和則 鈴木 昭二
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp._1A1-P04_1-_1A1-P04_3, 2014

Legged robot is one of the ideal mechanisms for moving around muddy, irregular, and fragile surfaces. However, once it is turned over, it is not easy to recover, or is needed for special mechanisms, which cause the robot unnecessarily complex. To realize powerful yet simple legged machine that is able to self-recover from unexpected rolling, we developed a polyhedral shaped robot that has legs capable of performing tripod gait on every face. In this paper we show that this type of multi-faces tripod gait is realized by a simple gears and links mechanism driven by a single motor.
著者
五十嵐 裕子 イガラシ ユウコ Yuko Igarashi
雑誌
浦和論叢
巻号頁・発行日
no.38, pp.71-94, 2008-03

高度経済成長期以降、子育て機能は家族から外部化、社会化され、ケアワーカーである保母(現保育士)によって部分的に代替されるようになったが、依然として乳幼児の子育ての大部分は専業主婦の母親の手に委ねられてきた。しかし1990年代に入ると、在宅で子育てをしている母親の育児不安やストレスが顕在化し、政府は次世代育成支援対策として、在宅での子育てを支援する「子育て支援」という、新しい形の「子育ての社会化(再社会化)」を打ち出した。本稿ではこのような子育てをめぐる状況、施策の変遷をたどり、新たな「子育ての再社会化」の下、保育士の専門性として、保育というケアワークの知識・技能とともに新たにソーシャルワーク的機能が求められていることを明らかにし、その専門性を担保する一つの例として、カナダにおける子育て支援者(家族支援者)の養成カリキュラムについて紹介した。
著者
五十嵐 泉
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.253-259, 2015

我が国の建築物の敷地は,コンクリートブロック造による塀(以下,ブロック塀という)等で囲うことが多い。全国に現存するブロック塀は,建設時に確認申請がなされていないものがほとんどで,その構造は関連法令や日本建築学会のブロック塀設計規準に適合していないものが数多くみられる。既存ブロック塀は,大地震の発生のたびに多数倒壊して時には死傷者を出し,市街地の通行人が潜在的危険にさらされているといえる。また,道路側に倒壊したブロック塀は,地震災害時の緊急車両等の通行を阻害することが危惧されている。これらのこと等を踏まえ,日本建築学会の「既存メーソンリー構造耐震診断・改修検討小委員会」に「ブロック塀等の耐震診断・改修指針編集ワーキンググループ」(2010~2012年)を編成し,ここでの検討を基に,2014年3月に,「既存コンクリートブロック塀の耐震診断指針(案)・同解説」が刊行された。本稿ではその概要を紹介する。
著者
菅野 陽子 五十嵐 裕子 丸谷 充子 大久保 秀子/ 船木 美佳 柴田 崇浩 スガノ ヨウコ イガラシ ユウコ マルヤ ミツコ /オオクボ ヒデコ フナキ ミカ シバタ タカヒロ Yoko Sugano Igarashi Yuko /Maruya Mitsuko /Okubo Hideko Funaki Mika /Shibata Takahiro
出版者
浦和大学・浦和大学短期大学部
雑誌
浦和論叢 (ISSN:0915132X)
巻号頁・発行日
no.51, pp.25-50, 2014-08

浦和大学こども学部内にある親子のひろば「ぽっけ」(以下「ぽっけ」と記す)を通じた学生教育への取り組みは2013年4月で7年目を迎えた。すでに「こども理解と観察」の授業や「ぽっけ」への自由参加、インターシップの実施などの継続的な積み上げがある。さらには、Nobody's Perfect(以下NP)講座や「My Own Time-おにいさんとおねえさんと遊べるタイム-」において保育体験を提供することが学生の学びにとって有効であり、親子にとってもともに成長する機会となっていることが先行研究にて明らかになった。 今回はこれらの実績を踏まえて、「ぽっけ」での取り組みの教育的意義の検討を深める。そのために他大学の学内広場の活用を調査し、そのうち2つの大学の学内施設訪問と運営担当教員へのインタビューを行ったが、本研究は主にそれらの報告をもとに、「ぽっけ」の活動を通じて、子どもの成長とともに学生と親の育ちをどのように期待できるかを論じる。 Efforts for student education through'Pokke'('Pokke' henceforth)which is a Drop in–center at the Child Department of Urawa University, reached their 7th year in April, 2013. There has already been continuous buildup such as'Understanding and observing children'classes, free participation in'Pokke' and implementation of internships. Furthermore, previous research showed that it was useful for students to have childcare experience in the Nobody's Perfect(NP henceforth)course and 'My Own Time – a time when children can play with older people', and that parents and children also had an opportunity to learn through these experiences. This time we will deepen our review of the educational significance of our'Pokke' efforts on the basis of these results. For this purpose, we investigated the use of Drop in–center at other universities, visited two of them, and interviewed staff running them. In this paper, we discuss what our students can expect in development of students, parents and children through'Pokke', mainly on the basis of the reports of this study.
著者
橋本 亮 岸本 俊二 熊井 玲児 五十嵐 教之 新井 康夫 三好 敏喜 西村 龍太郎
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集 71.2 (ISSN:21890803)
巻号頁・発行日
pp.2506, 2016 (Released:2017-12-05)

KEK/PF では Silicon-On-Insulator (SOI) 技術を用いたモノリシック構造の二次元検出器の開発を進めている。バンプボンディングによる製造上の制約や静電容量の付加を抑えられる等の SOI の特徴をいかし、X 線回折や X 線小角散乱に用いるための高精細・高速応答可能な検出器の開発を目指す。本講演では、中国高能研と共同研究として評価を進めているパルス計数型 SOI TEG 「CPIXTEG3b」の放射光 X 線による評価実験について進捗を報告する。