著者
井部 己文 山本 修一郎 佐藤友合子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.107, pp.1-6, 2007-11-02
被引用文献数
9

i* フレームワークは,アクタ間の依存関係を表現する有効な手法として期待されている [1][2]。しかし,その有効性や限界については,まだ十分解明されていない。実際のビジネス構造を i* フレームワークを用いてモデル化し,適用評価を行ったところ,(1) 各アクタ間の関係としてのソフトゴールの網羅性を確認することができないこと (2) アクタがおかれている利用シーンが表現できないといった課題があることがわかった [3]。本稿では,これらの課題を解決するため,アクタ関係行列を用いたゴール指向要求分析方法を提案する。i* framework is expected as an effective technique for analyzing the dependence between actor [1][2]. However, neither the effectiveness nor the limits have been clarified enough. When an actual business structure is modeled by using i* framework, and the application evaluation was done, we found (1) Covering a soft goal as the relations between each Actor should be not able to be confirmed. (2)The following problems, the use scenes of Actors are not expressible [3]. To solve these problems in this text, we propose the method of the goal oriented requirements analysis using the Actor relationship matrix.
著者
椿 信一 佐藤 友博
出版者
[東北農業試験研究協議会]
雑誌
東北農業研究 (ISSN:03886727)
巻号頁・発行日
no.61, pp.177-178, 2008-12

近年、国内でのメロン消費量は低迷しており、本県でも地這いメロン栽培面積は減少の一途をたどっている。このようにメロンが消費者に敬遠されるようになった要因の一つに、発酵果や未熟果といった、外観で判別しにくい不良果の混入により、食味品質が不安定なことがあげられる。そこで、本県産メロンの消費拡大を図るために、県内の主力品種'KA-91'(商品名:"秋田美人")と比較して発酵果が少なく適期に収穫可能な、併せて果実肥大性を重視した独自品種を育成する。
著者
佐藤 正明
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.997, pp.90-93, 1999-06-28

日本ビクター専務の高野鎭雄が8ミリビデオ対策で孤軍奮闘しているころ、彼はもう1つの問題で頭を悩ませていた。ビクターの次期社長問題である。宍道一郎が社長に就任したのが1979年6月だから、すでに3期6年が経過しており、いつ代わってもおかしくない状況にあった。
著者
Hinsley F. H. 佐藤 恭三
出版者
専修大学法学会
雑誌
専修法学論集 (ISSN:03865800)
巻号頁・発行日
no.110, pp.175-203, 2010-12

F. H. Hinsley「Power and the Pursuit of Peace : Theory and Practice in the History of Relations between States (C.U.P., 1963)」の訳
著者
佐藤 成基
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.37-53, 2000-06-30
被引用文献数
1

この論文はナショナリズムに関する一つの理論枠組を提案し, それを用いてドイツと日本の「ネーション」概念の形成と変容の過程を比較分析しようというものである.ここではナショナリズムを, 国民国家, エスニック・マイノリティ, エスニック・マジョリティ, 「在外同胞」 (国外マイノリティ) がそれぞれ自身の「ネーション」概念を掲げ, 要求しながら提携・対立し合うダイナミックな場として, 「ネーション」はこのような過程を経て形成され, 強化され, 変容をうけるものと考える.比較の対象となる時期は主として1871年の独日双方における統一国家形成から1945年の第二次大戦終結までであり, (1) 第二帝政と明治国家によって形成された「国家ネーション」とマイノリティの同化, (2) 同化に対抗するエスニック・ナショナリズムが独日のネーション概念に与えた影響の差異, そして (3) 国家の外にいる「在外同胞」問題と国家およびネーション概念との関係の差異, の3点に焦点を当てて考察する.そして最後に, ドイツではエスニックなネーション概念が国家や国民国家から区別され, 「民族」それ自体が利益や権利主張の主体として理解される傾向があるのに対し, 日本ではネーションの概念が国家に従属し, 国家と「ネーション」との区別が明確にされないという傾向が見られる, という点を指摘する.
著者
研 攻一 佐藤 由紀 トギ コウイチ サトウ ユキ TOGI Kohichi SATO Yuki
出版者
羽陽学園短期大学
雑誌
羽陽学園短期大学紀要 (ISSN:02873656)
巻号頁・発行日
vol.9, no.4, pp.23-36, 2014-02

遊びの中で造形能力を育てる保育のあり方について検討した。風船を使ったダルマ作りの技術を、お化け屋敷で使う生首や火の玉作りに応用していく際の、子どもたちの遊びの質や、行動の自発性やイメージの拡大と深化の程度について検討した。その結果、次のことが得られた。(1)風船を使った基本的な技術の習得場面のダルマ作りでは、子どもたちは遊び条件を満たさずに、保育者主導の保育が展開された。その際には、行動の自発性やイメージの拡大は余り見られなかった。(2)ダルマ作りの応用場面の生首と火の玉作りでは、遊びの条件を満たし、子どもたちが自発的に意見やイメージの交換を図り、集団で新しい工夫をしてお化け屋敷で必要なものを作りだした。(3)具体的な目標(生首や火の玉)が遊びの中で設定されると、子どもたちの自発性やイメージの拡大が促進されることが見られた。
著者
間藤 正美 工藤 寛子 山形 敦子 佐藤 孝夫 柴田 浩
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.201-208, 2009-04-15

7月下旬咲き小ギク'小雨'、'みちのく'、'やよい'の生育に及ぼす気温とエセフォン処理の影響について調査した。開花期は、各年の気温によって大きく変動した。変動の要因は、花芽分化期の低温や花芽発達期の高温であり、特に後者の影響が大きかった。'小雨'は、これらの時期の高温や低温によって発蕾後の花芽発達が抑制されて、開花が遅延しやすい品種であった。'みちのく'は、花芽分化期の低温により花芽分化および発蕾前の花芽発達のみが抑制され、開花の年次変動の小さい品種であった。'やよい'は、花芽発達期の高温で発蕾後の花芽発達が抑制され、開花の年次変動が供試3品種中で中位の品種であった。7月下旬咲き小ギクの開花は、エセフォン処理によって遅くなるが、その程度も品種間差があった。供試3品種において、エセフォン処理は、主に花芽分化および発蕾前の花芽発達を抑制した。しかし、'小雨'および'やよい'に対するエセフォン処理では、気温によって発蕾後の花芽発達の抑制程度に大きな変動が見られた。7月下旬咲き品種のエセフォン散布処理による盆出荷作型の開発において、'みちのく'の様に気温による開花の年次変動が小さい有望な品種があることが判明した。今後、適応する品種を選抜して、盆出荷のための適正な散布方法を開発する必要があると考えられた。
著者
北村 謙典 武村 紀子 岩井 儀雄 佐藤 宏介
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.134, no.2, pp.218-224, 2014-02-01 (Released:2014-02-01)
参考文献数
13

In this study, we investigated expressive facial reactions in response to changes in the visual environment and their automatic extraction from sensors, in order to construct a comfortable level of illumination in personal living spaces. We conducted an experiment that showed that expressive facial reactions occur when illumination in the visual environment changes. We captured facial images and manually classified them as expressing or not expressing discomfort. We then conducted a second experiment that showed that automatic image processing can be used to extract and identify these expressive facial reactions. We extracted facial features and used a support vector machine to learn the classification in this experiment.
著者
大場 啓介 長嶺 拓夫 森 博輝 佐藤 勇一
出版者
The Japan Society of Mechanical Engineers
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.81, no.824, pp.14-00593-14-00593, 2015

This paper describes the investigations of the characteristic about the sound generation of a nose flute experimentally. The nose flute is attached to the upper part of a container. If air is passed to a nose flute, sound will occur. The volume of a container is changed and the generated sound is measured. The natural frequencies of an experimental device are calculated and we confirm that it is in agreement with frequency of sound generated in experiment. We show that nose flute is a unique musical instrument with the point that a nose flute has only an edge part and uses peoples mouth for a resonance body part. The frequencies of resonance sound can be calculated from the capacity in a mouth, the thickness and the area of an opening of a nose flute. When people play a nose flute, it is thought that only the first mode of vibration is used.
著者
佐藤 琢磨 安田 陽介 中井 大輔 増田 彬 前川 卓也
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. UBI, [ユビキタスコンピューティングシステム] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.12, pp.1-8, 2015-05-04

近年のスマートフォンやデジタルカメラの普及により,日々の食事を写真に撮影してクラウド上に記録・管理する人が増えてきている.しかし,写真のみを用いた食事ログでは何を食べたかの情報しか記録できない.何をどれだけ食べたか,どういった順で食べたかなどの食事の摂り方はユーザの健康に大きな影響を与えるとされており,そのような情報を記録することができる食事ログ手法が求められている.そこで本研究では,RGB-D カメラにより食卓を上部から撮影し,機械学習を用いてより精度の高い皿のトラッキングおよび摂食行動認識を実現することを目指す.具体的には,追跡する皿の画像から特徴量を抽出し,特徴に応じて適切な追跡手法を自動的に切り替える手法を提案する.追跡手法としてテンプレート追跡,深度追跡,SIFT 追跡などが一般的だが,色に特徴が無い白米や餅などは SIFT 追跡やテンプレート追跡に向かず,深度に特徴がない平皿などの追跡には深度追跡は向いていない.これらを皿の特徴に応じて切り替えることで,高精度な追跡を行う.また,色情報と深度情報から手の追跡を行い,皿と手の相対位置などの特徴量を抽出し,隠れマルコフモデルを用いて摂食行動の認識も実現する.さらに,本研究では機械学習を用いた食行動認識・ライフログを容易にするため,クラウドソーシング型のラベリングシステムを開発する.システムでは,ユーザはウェブ上から任意の画像のラベリングを GUI を用いて容易に行うことができる.またユーザの功績がひと目で分かるようにラベリング数によるランキング機能も備える.
著者
橋本 洋子 佐藤 陽子 中西 朋子 横谷 馨倫 梅垣 敬三
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.39-47, 2011 (Released:2011-03-30)
参考文献数
25
被引用文献数
1

【目的】健康食品やサプリメントの利用が普及する中,その利用は幼児にまで広がっている。幼児のサプリメント利用の判断は主に母親に委ねられている。そこで,本研究は,幼児を持つ母親の食や栄養,サプリメントに関する知識の実態とその情報源を把握することとした。【方法】2008年10月11日-2009年1月26日に6都県(青森,山形,茨城,埼玉,東京,千葉)の幼稚園および保育所に通う幼児の親1,844名を対象とし,自記式質問紙法によるアンケート調査を行った。回答者のうち母親1,050名を解析対象者とした(有効回収率55.7%)。【結果】幼児にサプリメント(錠剤やカプセル状)を利用させたことのある母親は9.5%であった。幼児を持つ母親は,5大栄養素の基礎的知識はよく理解していたが,特定成分の摂取量と生体影響の関係を踏まえた有効性や安全性に誤解が見られた。また,国が実施している健康食品に関する制度や栄養調査結果に関する知識が乏しかった。さらに,母親が栄養や食に関する判断を行う際,最も参考にしている情報源は,テレビ・インターネットであり,政府機関の発行物はほとんど参考にされていなかった。【結論】幼児を持つ母親は,栄養や食に関する基礎的な知識は持っていたが,公的な情報が充分に伝わっていない現状が明らかとなった。公的もしくは専門機関からの正しい情報の積極的な提供が必要と考えられた。
著者
佐藤 正
出版者
金子書房
雑誌
児童心理 (ISSN:0385826X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.169-175, 1967-03
著者
佐藤 幸紀 尾崎 泰助
出版者
北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科
雑誌
Technical memorandum (School of Information Science, Japan Advanced Institute of Science and Technology) (ISSN:09187561)
巻号頁・発行日
vol.IS-TM-2013-001, pp.1-58, 2013-07-25

2012年度に北陸先端科学技術大学院大学において学内で共同利用されている計算サーバや並列計算機を用いて行われた研究の概要および発表論文リストを紹介する.