著者
佐藤 典子
出版者
三田哲學會
雑誌
哲学 (ISSN:05632099)
巻号頁・発行日
vol.112, pp.1-31, 2004-03

序I. フランスの家族に関する法と歴史的背景 1. 家族の現状 (1) フランスの婚姻事情 (2) 内縁=事実婚の傾向 (1) 内縁の実態 (2) 従来の内縁関係の問題 ア) 異性愛内縁カップル イ) 同性愛内縁カップル ウ) 内縁に対する法解釈と判例 (3) 親子関係の変化 2. 家族法の歴史 (1) 近代家族の誕生 (2) 家族の権威原則の消失 : 失墜した家父長制 (3) 複合家族の出現II. Pacsとは 1. パクス制定 (1) パクス前史 (2) パクス制定までの経過 2. パクス法とは (1) 法的な定義 (2) 法的なあいまいさ (3) 「内縁」の規定 (4) パクスの定着 3. パクスの法的な評価 (1) 内縁関係を立法化する必要があるのか (2) カップルが子を持つことの可能性 4. 社会的な意義の検証 (1) 同性愛カップルについて (1) 同性愛者個人に対する差別 (2) 同性愛カップルに対するまなざし (3) 同性愛カップルは家族か (2)異性愛カップルとパクス (3) 偽装パクス (4) 「友情以上結婚未満」カップルのケースIII. 象徴闘争としてのパクス 1. 親密関係の再政治化 (1) 「個人的なことは政治的なこと」であるか (2) 家族制度と「連帯(Solidarité)」 (3) 同性愛カップルにとってのパクス (4) 対幻想としてのパクス 2. パクスの象徴闘争としての側面 (1) パクスは脱構築されているか (2) 自己決定という名の陥穽 (3) 象徴的支配としてのパクス特集家族とその社会的生活世界の探求論文
著者
田中 魁 炭山 大輔 金澤 朋子 佐藤 雪太 村田 浩一
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
日本野生動物医学会誌 (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.65-71, 2019-07-11 (Released:2019-09-15)
参考文献数
32
被引用文献数
4

近年,血液原虫研究分野では,形態学に加えて分子生物学的手法を用いた種分類や系統解析がなされており,特に国外におけるハト目鳥類(Columbiformes)の血液原虫研究においては,形態学的特徴を基に分類された種数をはるかに超える分子系統の存在が明らかになりつつある。しかし,国内のハト目鳥類における血液原虫の感染状況や分子系統に関する研究は未だ極めて少ない。そこで本研究では,日本国産(関東圏,沖縄,小笠原の3地域)のハト目鳥類における血液原虫の感染実態と分子系統を明らかにすることを目的とした。対象地域のハト目鳥類(4属5種3亜種173個体)における血液原虫感染率は,50.9%(88/173)であった。分子系統解析の結果,少なくとも2属2亜属5種の鳥マラリア原虫(Plasmodium spp. / Haemoproteus spp.)と,4種のLeucocytozoon属原虫が感染している可能性を示した。ハト科のLeucocytozoon属原虫は,これまで形態学的に1種のみが同定され,他の原虫属と比較しても種特異性が高いことが報告されているが,本研究において分子系統的に宿主鳥類の目間を越える原虫の伝播が生じている可能性が示唆された。本研究から得られた感染実態と分子系統解析結果は,血液原虫の分類を見直す必要性を提示し,今後も同様の継続的な監視・調査を行うことが,国内に生息する希少ハト目鳥類の保全に貢献すると考えた。
著者
佐藤 利行
出版者
中国中世文学会
雑誌
中国中世文学研究 (ISSN:05780942)
巻号頁・発行日
no.40, pp.1-10, 2001-11-16
著者
佐藤 直之 Sila Temsiririrkkul Luong Huu Phuc 池田 心
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2016論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.57-64, 2016-10-28

近年,人間らしい挙動をするゲーム人工プレイヤに関する技術が注目されている.古典的ボードゲームだけでなくリアルタイム制のビデオゲームでも研究例が多い.一方で,日本で人気があるゲームジャンルの1つであるシューティングはあまりその対象として注目されてこなかった.シューティングは概して人間による1人用ゲームだが,対戦型シューティングというジャンルがあり,そこではキャラクタの自然で人間らしい動作が求められる.我々はシューティングの既存組み込み人工プレイヤの観察によって,大域的な視野の不足や精密に過ぎる動作,細かな振動の動作は,人間らしくない印象を与える要因であると考えた.そこで我々は十分に遠い先を読む探索と,弾の将来の位置予測を反映したInfluenceMap の併用でキャラクタの大域的で精密すぎない動きの実現法を提案した.またキャラクタの動作を複数フレームにまたがり固定する事で細かな振動を抑制した.この実装と被験者実験により,この手法の有効性を確かめた.
著者
小暮 敏明 巽 武司 佐藤 浩子 伊藤 克彦 関矢 信康 並木 隆雄 寺澤 捷年 田村 遵一
出版者
社団法人日本東洋医学会
雑誌
日本東洋醫學雜誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.61-68, 2007-01-20
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

和漢薬が奏効した線維筋痛症(FMS)の二例を提示し,FMSの臨床像と甘草附子湯証との類似点を考察した。症例1は52歳,女性で2001年左手関節痛を自覚,その後両側の肘,肩,足関節痛とその周囲の筋痛が出現。近医リウマチ科で精査を受けたが異常はなくFMSと診断された。NSAIDsが無効のため,04年当科を紹介受診した。桂枝二越婢-湯加苓朮加防已黄耆湯葛根を投与,内服2ヵ月で疼痛は半減。06年3月VASは20%となりNSAIDsは不要となった。症例2は58歳,女性で10年前から左肘痛を自覚。2004年から項頸部痛や両側上肢,肩の疼痛が出現し,近医整形外科を受診。頸部X-rayや神経学的に異常がなかったためNSAIDsで経過観察となった。05年3月症状が不変のため4月に当科を紹介受診。炎症反応が陰性でACRのFMS分類基準に適合した。甘草附子湯の3ヵ月の服用でVASは30%となりADLは向上した。
著者
佐藤 知己
出版者
北海道大学
雑誌
北海道大学文学研究科紀要 (ISSN:13460277)
巻号頁・発行日
vol.124, pp.153-180, 2008-02-15

5 0 0 0 OA 工芸の人

著者
佐藤清隆 著
出版者
有田書店
巻号頁・発行日
1907
著者
佐藤 次高
出版者
東洋文庫
雑誌
東洋学報 = The Toyo Gakuho (ISSN:03869067)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1・2, pp.115-139, 1989-12

On 17 Dhû a1-Hijja 717 A.H./20 February 1318 A.D., a man appeared at Qirtiyâwus in the Syrian province of Jabala and called himself Muhammad b a1-Hasan al-Mahdî. Three thousand of al-Nusayrîs immediately assembled around him asserting the deity of Alî b. Abî Tâlib. They proclaimed publicly the abolition of both prayer (salât) and abstinence from drink, and then attacked the Muslims of Jabala in public prayer. Among the rebels was included a youth named “Ibrâhîm b. Adham”, a popular sûfî saint who died in Jabala in the latter half of the 8th century. Received the news of their revolt, amir Shihâb al-Dîn Qirtây, governor of Tripoli, despatched 1,000 cavalries under the command of his three Mamlûk amirs. On Dhû al-Hijja/25 February they battled with al-Nusayrîs and succeeded easily in suppressing the revolt after they killed 120 rebels including al-Mahdî.According to the contemporary sources such as al-Nuwayrî’s Nihâya al-Arab and Ibn Battûta’s Rihla, the revolt was clearly against the religious policy of the Mamluk government toward al-Nusayrîs. In 1317 Sultan al-Nâsir (1293-94, 1299-1309, 1310-41) carried out the cadastral survey (rawk) in the province of Tripoli including Jabala and ordered al-Nusayrîs to construct mosque (masjid) in each village. Then he prohibited them strictly from holding the initiation called “khitâb” in which new participants are granted the secret creeds peculiar to al-Nusayrîs. Al-Maqrîzî (d. 1442) explains that they believe Alî’s deity and insist the idea of heaven and hell to be denied. The sunnî ulamâ’ in the Mamluk period regarded al-Nusayrî’s belief as infidel and estimated them inferior even to the Christians and Jews. We find its example in the fatwâ of Ibn Taymîya which was delivered at the revolt of a1-Nusayrîs in 1318.
著者
宗野 文俊 佐藤 亮平
出版者
北海道大学大学院教育学研究院
雑誌
北海道大学大学院教育学研究院紀要 (ISSN:18821669)
巻号頁・発行日
vol.120, pp.137-158, 2014-06-30

本稿では,戦後の学習指導要領における「ゴール型」ゲームの戦術的内容を示すと考えられる「集団的技能」に着目し,戦術的課題の取り扱いの変遷について検討した。その結果,ボールゲーム指導では一貫して「ゲーム」の質を向上させることが目指されてきており,その中で「集団的技能」は,ボール操作や身体操作の技能である「個人的技能」と「ゲーム」を結びつける媒介項として位置づけられ,この「集団的技能」の位置づけが現行学習指導要領における「ボールを持たないときの動き」として踏襲されていることが明らかになった。そして,戦術的要素である「集団的技能」を容易で単純なものから複雑で難解なものへと線形的に積み上げて全体の「ゲーム」に発展させるように企図されてきたものであるため,「ゲーム」そのものの変容をとらえる観点を見出す必要性があることが示唆された。
著者
佐藤 知己
巻号頁・発行日
2008-06-29

アイヌ研究の現在と未来:第1部.平成20年6月29日.札幌市

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著者
矢野 寿文 渡辺 千典 紫雲 千鶴雄 赤祖父 辰夫 鳥栖 四郎 佐藤 俊一 佐藤 久 寺田 義久 末広 正己 倉山 俊 村尾 尚彦 岩沢 栄 河口 琢逸 岸 功 須賀 清勝 川内野 隆 渡部 稔 立山 正 久保 藤雄 武安 義勝 木村 伊和夫 安永 哲雄 野見山 栄 野上 辰之助
出版者
一般社団法人 資源・素材学会
雑誌
日本鉱業会誌 (ISSN:03694194)
巻号頁・発行日
vol.74, no.843, pp.669-714, 1958-09-25 (Released:2011-07-13)

One of the essential problems of the Japanese coal mining industry is how to elevate its productivity. This is why we have been exerting ourselves to proceed concentration of working places.places. It goes without saying that the most important way to concentrate working places is to improve transportation services.This report was intended to show recent development of transportation equipment in and out of Japnanese coal mines. It will also give a forcast what type of development in future.All the transportation equipment which are refferrel to in this report show the top level techniques of this country.As a whole, it may be said that the Japanese transportation devices have been taking and will eakea straight way toward larger scale and automation running.