著者
倉橋 節也 南 潮 寺野 隆雄
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.35, no.11, pp.1454-1461, 1999-11-30 (Released:2009-03-27)
参考文献数
24
被引用文献数
3 8

This paper proposes a new method: Inverse Simulation for analyzing emergent behaviors of agents in artificial societies, which model social interactions in the electronic mediated communication. Inverse Simulation utilizes Genetic Algorithms with tabu search to optimize a global evaluation function. The method is implemented in a simulator TRURL, which evolves artificial worlds of multi-agents to socially interact with each other. The micro-level agent activities are determined by both predetermined and acquired parameters. The former pa-rameters have constant values during one simulation cycle, however, the latter parameters change during the interactions. Unlike conventional artificial society models, TRURL evolves the societies by changing the predetermined parameters to optimize macro-level socio-metric measures, which can be observed in such real societies as e-mail oriented organizations and electronic commerce markets. Thus, using TRURL, we automatically tune the parameters up and observe both micro- and macro-level phenomena grounded in the activities of real worlds.
著者
熊倉 正修
雑誌
経済学雑誌 (ISSN:04516281)
巻号頁・発行日
vol.113, no.3, pp.83-127, 2012-12
著者
宮村 伸二 倉田 篤 佐久間 悦夫 宇田 俊宏
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.44, pp.229-230, 1992-02-24

近年、国内外で企業内大規模ネットワークを構築し、情報交換を行う企業が増えてきた。情報交換の手段として、メッセージ交換、FAX交換などが主に使用されている。弊社では、これら両方の開発を行っており、今回は三井物産(株)殿に導入したメッセージ交換システムの電文発信機能について紹介する。
著者
山下 満智子 松原 秀樹 正田 一貴 宮藤 章 石木 達也 市川 恵 廣田 一弘 高倉 美香 山本 一恵 大槻 馨 北村 芳久 鵜飼 智代 村上 恵 真部 真里子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成22年度日本調理科学会大会
巻号頁・発行日
pp.152, 2010 (Released:2010-08-27)

【目的】 加熱調理機器(IHクッキングヒーター[IH]・ガスコンロ[ガス])による調理特性の相異を究明する目的で、煮物調理に着目し、鍋の昇温特性について検討した。 【方法】 IH・ガス兼用ステンレス鍋に、鍋肌測定用として鍋胴部の鍋肌(鍋底より25、40、55mm)にシート熱電対、水温測定用として鍋中央部(鍋底より6mm)にシース熱電対を設置した。煮物を想定した火力として、IHは電圧203-204Vにて1.45kw(強火弱)および1.0kw(中火強)とし、ガスは沸騰までの時間がIHと同じになるように、ガス圧を1.5kpa(強火弱)と0.55kpa(中火強)に調圧した。水道水800ccを入れ、IHならびにガスを用いて加熱し、鍋肌温度と水温とを連続的に計測した。また、鍋底より25、40、55mmの高さにて、鍋肌より外側に1-20mmの周辺温度を熱電対により測定した。水温が100℃到達10分後の鍋の状態を赤外線サーモグラフィ装置で撮影した。なお、この時、放射率の低い金属光沢面の計測精度を高めるため、鍋内面に放射率0.94の黒塗装を施した。 【結果】 IHとガスの沸騰開始10分後の鍋肌温度は、強火弱で94℃(IH)、128℃(ガス)、中火強で94℃(IH)、107℃(ガス)となった。鍋周辺の温度は、IH では鍋肌温度より低く鍋肌から放熱し、ガスでは鍋肌温度より高く鍋肌からも加熱していることが確認できた。サーモグラフィ画像からも、IHでは鍋肌温度が上昇せず、加熱中鍋肌が水温を超えないことが確認できた。これらの相異が煮物調理のおいしさに及ぼす影響は今後の検討課題である。
著者
鈴木 康弘 池田 安隆 渡辺 満久 須貝 俊彦 米倉 伸之
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.151-159, 1989-06-24 (Released:2010-03-11)
参考文献数
17
被引用文献数
5 2

Many active faults trending N-S along basin-mountain boundaries are recognized in Northeast Japan, but only a few of them have experienced surface faulting in historical time; most of them seem to have been quiescent in the past several hundred years or more. Thus earthquakes are anticipated to occur from these active faults in the near future. To detect the recurrence intervals of faulting, which can be obtained by the excavation study, is indispensable for the long term prediction of earthquakes.We excavated a trench at Kitasakai, Sakata City, across the Kannonji fault, one of the eastern boundary faults of the Shonai plain, Northeast Japan, in order to reveal its late Holocene activity including a possible faulting event associated with the Shonai earthquake (M=7.0) of 1894 A. D., which caused severe damage along this fault.Our excavation has revealed that (1) the last surface faulting event on the Kannonji fault occurred in a period from 2, 500 years B. P. to 1894 A. D., and that (2) no surface faulting occurred (at least at the trenching site) in association with the Shonai earthquake of 1894. Careful examination of historical records, however, strongly suggests that the earthquake of 1894 was also generated from this fault; it is likely that thick, unconsolidated sediments prevented the rupture from propagating up-dip to the surface. These results indicate that the interval between the last two earthquakes originating from the Kannonji fault is less than 2, 500 years. It could be 1, 000 years, because the event revealed by excavation is possibly correlated to the historically-documented earthquake of 850 A. D..
著者
三倉 葉子
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.73, no.629, pp.1651-1656, 2008-07-30
被引用文献数
1

The influence of modern Japanese landowners to their own properties was strengthened by the Land Tax Revision, which had guaranteed the individual landownership. This paper takes up Shinkyogoku as an example. Shinkyogoku is a typical pleasure-resort district in modern Kyoto which had developed at the beginning of the Meiji era. In this district landowners can be divided into two categories; the settled landowners and the absentee ones. Both landowners leased their properties to the small tradesmen and accumulated lots in order to invite theater owners who could attract enormous customers. However, the ways of land accumulation were different according to the landowners category. These managements brought about the formation of a shopping street and the enlargement of theaters in Shinkyogoku.
著者
高野倉 睦子 吉永 実蕗 川上 鈴奈
出版者
人間-生活環境系学会
雑誌
人間-生活環境系シンポジウム報告集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.257-258, 2014-11-20

女性用ファンデーションなどの弾性ウェアは,本来美しいシルエットを形成するために着衣するものである。しかしながら,加齢に伴い真皮の厚さの減少や萎縮が起こった高齢女性においては,弾性ウェアの着用により身体形状が変形し,外観審美性の低下が多々見られる。そこで,本研究では,高齢女性において美しいバックシルエットを形成するブラジャー設計のための基礎資料を得ることを目的として,まず比較対象である健康な若年女性における皮膚の性状と皮下構造について明らかにするため,健康な若年女性7名を被験者として,左上半身など26か所の皮膚弾力性と,同一部位の皮下脂肪厚と筋肉厚を測定し,部位差について検討した。
著者
座間味 義人 小山 敏広 合葉 哲也 天野 学 安藤 哲信 倉田 なおみ 名和 秀起 名倉 弘哲 北村 佳久 千堂 年昭
出版者
日本静脈経腸栄養学会
雑誌
静脈経腸栄養 (ISSN:13444980)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.1027-1033, 2014 (Released:2014-08-20)
参考文献数
16
被引用文献数
1

【目的】従来の薬剤経管投与法である粉砕法は薬効の減少につながる薬剤量の損失が指摘されている。そこで粉砕法による薬剤量損失に対する簡易懸濁法の有用性について検討した。【方法】頻繁に粉砕指示がなされる5種類の薬剤を用いて粉砕・分包による薬物含量減少、薬剤調製時の懸濁性および実際の経管投与を想定した薬物含量について2つの方法を比較した。【結果】薬剤を粉砕・分包するとそれぞれの薬物含量は減少した。またワーファリン®錠を粉砕して水に溶解すると完全には懸濁せず、小さな塊が生じたが、簡易懸濁法では均一に懸濁した。ワーファリン®錠の経管投与を想定した実験において粉砕法では薬物含量が大幅に減少したが、簡易懸濁法では、ほとんど損失が認められなかった。【結論】簡易懸濁法は粉砕法に比べて薬剤損失の面で有用性が高いことが示唆され、ワーファリン®錠のように安定性が悪い薬剤では特に適正な薬物投与に貢献出来ると考えられる。
著者
堀口 司 大岡 幸裕 小倉 伸夫 飯高 陽介
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物学会研究発表会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.19, pp.189-189, 2008

近年、廃棄物最終処分場浸出水から1,4-ジオキサンが検出されたとの報告がされており、廃棄物焼却施設からの焼却灰が起源として指摘されている。廃棄物の適正処理が確保されていなければ、1,4-ジオキサンの環境への拡散を引き起こす原因となる。そのため、当社の焼却施設から排出される燃え殻、脱水汚泥、処理排水、排ガス中の1,4-ジオキサンを測定・推定し、廃棄物としての移動量および環境への排出量について調査を行った。 当社の焼却施設から排出される燃え殻・脱水汚泥の溶出液、処理排水において検出下限値の5μg/lを下回った。また、排ガス中の1,4-ジオキサン量は洗浄排水の濃度より推定し、洗浄排水において検出下限値の5μg/lを下回った。このことから、今回の調査では、1,4-ジオキサンの移動および環境への排出はほとんどなかったと言える。適正な処理条件が確保されていれば、産業廃棄物焼却施設から一般環境への移動は極めて小さいことが確認された。
著者
倉沢 進
出版者
Japan Association for Community Policy
雑誌
コミュニティ政策 (ISSN:1348608X)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.35-51, 2008

本稿の主たる論点は、以下の3点である。(1)1960 ~ 70年代のコミュニティ政策の経緯と背景 (1969年の国民生活審議会コミュニティ小委員会の成立・報告の経緯、背景としての社会開発、日本の状況に対する適用、自治省コミュニティ研究会の成立と各界の反応など)。(2)自治省コミュニティ研究会の論議と施策の展開(特に施設計画と活動計画、センター設置の制度化・全国配置をめぐる都市工学者と社会学者の意見の相違など)。(3)1970年代コミュニティ政策の評価と社会学の寄与 (親交的コミュニティと自治的コミュニティ (問題解決型)、センター建設への矮小化、専門処理システムと相互扶助システムの理論など)。
著者
倉林 陽 クラバヤシ アキラ Kurabayashi Akira
出版者
同志社大学政策学会
雑誌
同志社政策科学研究 = Doshisha policy and managemant review (ISSN:18808336)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.35-51, 2016-03

論説(Article)米国のICT業界において、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を活用したベンチャー企業との資本提携や、ベンチャー企業の買収によるR&Dの外部化は、事業開発上の標準的な手法として定着している。日本に於いても、近年大手企業によるCVCの設立が続くが、未だ米国程の成功を収めることのできた事例は少ない。本稿では、米国の先行研究を基にCVCの成功要因を抽出すると共に、日本のCVCの組織とパフォーマンスに関する実態調査を行い、米国CVCの成功要因が日本でも有効であるかどうかについて、分析を行った。In the US, IT companies used Open Innovation through Corporate Venture Capital (CVC) and M&A as a standard practice of corporate development to remain at the forefront of innovation. However in Japan, the number of successful CVC practices continues to be limited despite growing number of Japanese corporations launching a CVC practice. To explain this difference, this thesis first performed comprehensive review of US past researches regarding US CVC and sort out key success factors. Then, conducted a survey of Japanese CVC's organization profile and investment performance and undertook a statistical analysis to investigate whether US CVC's key success factors works in Japan.

2 0 0 0 机上之友

著者
大倉書店 [編]
出版者
大倉書店
巻号頁・発行日
0000
著者
西田 誠幸 辻野 嘉宏 都倉 信樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-コンピュータ (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.79, no.11, pp.936-945, 1996-11-25

Bird-Meertens Formalism (以下BMF)は関数型プログラムを記述する手法の一つで,これによって問題の仕様記述から具体的な手続きの記述を導出することができる.BMFで記述されるプログラムの有用性を明確にするため,また導出の方針を与える一手段として,導出されるプログラムのコストを評価する手法を提案する.この手法は,Moggiの提案したモナドを用いた計算の表現法を応用したもので,プログラムのセマンティクス,コストの種類,プログラムを実行するアーキテクチャによって決定されるコストを表現できる.また,関数型言語Haskellによるコスト評価法の実現を示す.
著者
花里 利一 荻原 幸夫 稲山 正弘 大倉 靖彦 三井所 清典 坂本 功
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.5, no.7, pp.33-38, 1999
被引用文献数
2 2 9

A traditional wooden five-storied pagoda was structurally designed on the basis of the performance design concept against wind, earthquake and snow loads. The present paper describes the design loads evaluation, the non-linear structural analyses, and the strengthening techniques. The static wind and the earthquake response analyses were successfully performed in consideration of the key mechanisms such as the semi-rigidity at the column-beam joints. The calculated story drifts showed that the strengthened structure would be safe against the design loads for the return period of 200 years.
著者
小島 洋平 下位 洋史 渋谷 学 長尾 美智子 大倉 史典 百名 佑介 菊池 友允
出版者
日本腹部救急医学会
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.32, no.5, pp.943-947, 2012-07-31 (Released:2012-10-01)
参考文献数
7

症例は60歳男性で,30年来の脊柱管狭窄症でNSAIDs(Diclofenac sodium)を常用していた。腹痛,貧血精査で他院に入院したが,イレウスと診断され治療目的に当院へ転院となった。腹部単純X線検査,腹部CT検査で小腸の著明な拡張と,イレウス管造影で小腸に高度の狭窄像を認めた。転院時,極度の低栄養を認め,転院後に呂律不良,四肢感覚麻痺などの進行性の神経障害が出現したが原因は不明であった。イレウス管留置,高カロリー輸液で改善なく,入院21日目に小腸部分切除術を施行した。術後,神経症状,低栄養を含め全身状態は劇的に改善した。病理所見上,深い潰瘍を認めた。また,非乾酪性肉芽腫などの異常はなく,NSAIDsを常用していることから,NSAIDs小腸潰瘍と診断した。NSAIDs投与中止後は,再発を認めていない。