著者
岩倉 具忠
出版者
イタリア学会
雑誌
イタリア学会誌 (ISSN:03872947)
巻号頁・発行日
no.16, pp.85-100, 1968-01-20

L'autore cerca di spiegare quale posizione importante assume la teoria del sostrato nella, linguistica storica contemporanea e di chiarire nello stesso tempo il motivo si sia spinto alla ricerca dell'origine e della formazione di quella teoria che caratterizza la scuola italiana fondata e diretta dall'Ascoli. Nel secondo capitolo viene delineato lo sviluppo del pensiero relativo al concetto del sostrato in Italia, mettendo in ordine cronologico varie testimonianze di alcuni autori appartenenti all'epoca della linguistica prescientifica, come per esempio Muratori e Maffei. Pone in rilievo la posizione particolare del Cattaneo linguista che esercitera piu tardi un forte influsso sul pensiero ascoliano. Nel terzo capitolo, attraverso l'analisi delle prime opere ascoliane, l'autore osserva che la teoria del sostrato, in poco conto dall'Ascoli fino a circa il 1860, assume un'importanza sempre maggiore nel suo pensiero, in relazione al passaggio del suo interesse dal campo della linguistica indoeuropea a quello della linguistica romania. L'autore pensa cha la formazione della teoria del sostrato nella linguistica ascoliana corrisponde esattamente alla formazione dell'Ascoli romanista avvenuta nel 1873 con la fondazione dell'Archivio Glottologico ltaliano, con la cui collaborazione Ascoli poteva formare una scuola italiana emula di quella tedesca che fino a quell'epoca godeva di un predominio assoluto nel campo della linguistica storica. E' proprio la teoria del sostrato che diventa una delle piu salienti caratteristiche di questa scuola. E' stato fatto ogni sforzo per porre la linguistica italiana in una giusta posizione nello sviluppo generale della linguistica storica avvenuto in Europa, soprattutto nella Germania dell 'Ottocento.
著者
黒澤 怜志 石橋 孝一 川端 孝史 久保田 仁 城倉 義彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.188, pp.69-72, 2009-09-03

近年の無線インフラの整備やモバイル端末の普及に伴い,固定的な通信インフラを必要とせず,無線端末間によりネットワークを構築できる無線メッシュネットワークがあり,最近は特にメッシュネットワークの大規模化が注目されている.適用例としては,工業分野向けネットワークでのデータ収集や制御などがある.メッシュネットワークにおいて,安定したデータ収集を実現するためには,経路制御技術だけでなく,通信帯域を考慮したトラヒック制御や耐障害性を考慮したシステム設計などについて検討していくことが必要となる.そこで本稿では,通信帯域を考慮したトラヒック制御や耐障害性を考慮したシステム設計などについて検討し,実フィールドにて評価を行ったので報告する.
著者
小倉 康晴 清水 雅史 上杉 康夫 難波 隆一郎 中田 和伸 雑賀 良典 芦名 謙介 松井 律夫 末吉 公三 楢林 勇
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.34, no.7, pp.1029-1035, 1994-12-20
被引用文献数
6

ヘリカルCTのデータから気管・気管支系の三次元立体表示を行い,最適な表示条件とその描出能について検討した.対象は気管支鏡およびヘリカルCTが施行された肺病変16例である.使用装置は東芝社製Xforceで,撮像条件はX線ビーム幅5mm,テーブル移動速度5mm/1.5秒,1回転1.5秒で連続20回転スキャンし,2mmピッチで横断像を画像再構成した.得られたデータから三次元表示ソフトウエアCEMAX-VIPstationを用いて気管・気管支を立体表示し,気管支鏡所見と対比検討した.気管・気管支の三次元表示には,CT値の抽出閾値-650HU〜-100HUが最も描出良好であった.また区域気管支まで気管支内腔の観察が可能であり,気管支内の腫瘤は内腔狭窄,壁肥厚として描出された.気管・気管支の三次元表示を観察することにより病変部の全体的な把握が容易となり,また気管支壁の外方からの観察も可能であることから気管支病変の解析により有用であると考えられた.
著者
米倉 清治 北須賀 健志 西野 創一郎 鈴木 秀人
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.64, no.623, pp.1929-1935, 1998-07-25
被引用文献数
1

The effect of the mesostructure of Si_3N_4 particulates and PAI resin film on the wear of the film surface due to sliding motion of paper were experimentally examined in respect to the self-lubrication. And wear process of this hybrid resin film was simulated visually on the computer. We tried to examine wear mechanism by means of the visual simulation. The results were as follows. (1) Wear amount of mesostructural resin film due to the sliding of paper has been reduced approximately to one tenth as compared with conventional epoxy plastic film. (2) Rolling and sliding trace of Si_3N_4 has been observed over the film surface in the sliding direction of paper after sliding the paper. The trace that was found in this instance can be called as Meteoric Track. (3) We closely looked at the particle movement, made a simple model, and simulated visually. By this simulation, we could observed the particle behavior and meteoric track behavior of wear process which is not possible at actual experiment. (4) The change of wear volume in the simulation almost agreed with that of experiment. So, this simulation was suitable, and can analyze the Meteoric Wear. And, we propose the new evaluation expression of Meteoric Wear by modifying Rabinowicz's abrasive wear model.
著者
坂上 昇 栗山 裕司 山崎 裕司 大倉 三洋 酒井 寿美 中屋 久長 山本 双一
出版者
高知リハビリテーション学院
雑誌
高知リハビリテーション学院紀要 (ISSN:13455648)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.13-17, 2003-03-31
被引用文献数
1

本研究の目的は,固定用ベルト付きハンドヘルドダイナモメーター(以下,HHD)を用いた等尺性足背屈筋力の測定方法を考案し,その測定方法による検者間再現性と検者内再現性について検討することである.対象は,健常成人22名(男性11名,女性11名)である.被検者の肢位は背臥位とした.センサーを足背の中足骨部に付属のマジックテープで固定した.そして,センサーが装着された固定用ベルトを,被検者の足底方向に位置し片膝立ち位となった検者の大腿部に巻き付けて固定した.測定は,各下肢に対して2回実施し,最大値を測定値として採用した.検者間再現性を検討するために,検者Aと検者Bの2名の理学療法士が等尺性足背屈筋力の測定を行った。また,検者内再現性を検討するために,検者Aが1回目の測定の数日後に,同一被検者に対して同一の測定を2回目として実施した.等尺性足背屈筋力値は,検者Aが17.25±3.44kg,検者Bが17.35±2.87kgであって,検者間級内相関係数は0.903と極めて良好であった.検者Aによる等尺性足背屈筋力値の1回目の値は17.25±3.44kg,2回目の値は17.84±2.73kgであって,検者内級内相関係数は0.872と良好であった.固定用ベルト付きHHDを用いた我々が考案した足背屈筋力の測定方法は,センサーの固定性が得られ,足背屈程度の筋力であれば高い再現性のもとで測定できることが示唆された.これにより,等尺性足背屈筋力を定量的に測定することができ,症例に対して有用な情報を即時に提供できるものと考える.
著者
西本 実苗 下倉 雅行 田中 規久雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.210, pp.11-16, 2008-09-13

情報リテラシー科目の受講生を対象にアンケートをおこない,主に各回の授業内容に対する学生の意識(「面白かった度」「難しかった度」「役に立つと思う度」)に焦点を当てた分析をおこなった.その結果,授業内容の難易度を上げると,学生が「面白い」と感じる程度が低下する可能性がある一方,学生にとって有用性・実用性が高い内容を授業に取り入れると,「面白い」と感じられる程度が上昇する可能性があることが分かった,また,授業の早い段階である程度のタイピングの習熟度を確保することが,その後の授業で扱う内容に興味を持たせるために効果的であることが推察された.
著者
佐藤 愼二 高倉 誠一 広瀬 由紀 植草 一世 中坪 晃一
出版者
植草学園大学
雑誌
植草学園短期大学紀要
巻号頁・発行日
vol.6, pp.1-9, 2006-03-31
被引用文献数
3

保育所・幼稚園における「障害」のある子どもおよび、いわゆる「気になる」子どもの活動参加の状況を把握し、そのために必要な環境要因・支援条件を検討することを目的とした。先行研究の検討からは、(1)「障害」のある子どもだけでなく、近年、「気になる」子どもへの支援が注目されていること、(2)保育所への質問紙調査による状況調査はあるが、幼稚園の状況が十分に把握されていないこと、(3)「気になる」子どもの支援にあたっては、環境要因・支援条件の重要性が指摘されていること、しかし、(4)環境要因・支援条件は十分に明らかにされていないこと等を指摘した。そこで、本研究では、(1)幼稚園も対象に含め、(2)「障害」のある子どもと「気になる」子どもを対象に、(3)環境要因・支援条件の検討に焦点を当てるため、(4)「運動会」での具体的な支援と子どもの様子との関係を明らかにすることを目的に、(5)質問紙調査をC県の全保育所・幼稚園を対象に実施することとした。
著者
佐藤 正治 倉本 昇一 松岡 浩一 太田 稔 竹本 孝次
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B-II, 通信II-無線通信・無線応用 (ISSN:09151885)
巻号頁・発行日
vol.76, no.9, pp.765-772, 1993-09-25
被引用文献数
3

センタビルに対する直撃雷の観測や,ビルを用いて雷の印加実験を行う際には,そのビルの柱やはり,壁などの電流を測定できる電流センサが必要である.電流センサとしては,測定対象の周囲にコイルを配置し,その誘導電圧をピックアップするロゴスキーコイルが多く用いられており,市販品も数多くあるが,これらの電流センサは小形であり,ビルの柱やはりを測定できるような大形のものはなかった.このため本報告では,ビルの柱やはりなどを囲むことができる長さで,かつ現場の状況に柔軟に対応してセットできるようなフレキシブル性を有するロゴスキーコイルを検討した.まず,コイルと積分器を集中定数で等価回路化すると共に,有効周波数帯域幅と感度特性について目標値を設定し,それに最適な構造条件を明らかにした.この結果より,ビニルパイプを心材とする空心コイルを試作した結果,長さ1-10mで,周波数300kHz,電流-電圧変換ファクタ1/100のロゴスキーコイルを実現することができた.更に,被測定電流の位置依存性を測定した結果,本コイルのような長尺構造でも十分実用に供し得る特性が得られた.
著者
田口 敬教 都倉 信樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.24, pp.9-16, 2007-04-19

商品コードのEANコードは,白と黒のバーで表されるバーコードの代表的なものとして使われており,バーコードスキャナなどで読み込む.汚れなどの外的要因やスキャンしたデータのディジタルデータへの変換過程での誤りなどの要因により,本来EANコードの表しているデータと異なるデータを読み込んだ場合,それがEANコードの形式に反するなら誤りと判断でき,再読込をする.しかし,形式的には正しいとして誤ったデータを受け取ることもある.これを誤りを見逃し,あるいは誤読といい,その確率を前回報告した.本報告ではEANコードの誤読率をもとに,実際に汚れがバーコードシンボルに付着した場合の誤読率を報告する.
著者
足利 昌俊 菊地 美香 平口 鉄太郎 佐倉 緑 青沼 仁志 太田 順
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
インテリジェントシステム・シンポジウム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.16, pp.17-22, 2006-09-25

In this paper, we propose a model of foraging behavior in multiple mobile robots. In this model, robots select behavior using their activities, which adjusted by interaction between other robots. And this model is using a mechanism of fighting behavior in male crickets. We simulate this model, and which shows that this model is better than a model of multiple robots without their activities about the working efficiency at dynamical working space.
著者
倉橋 和子 森井 藤樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.470, pp.67-71, 2007-01-12

本論文では、信頼性の高いデータ分類を行うために、分割・併合機能を有するK-Meansアルゴリズムによるクラスタリング手法を新たに提案する。K-Meansアルゴリズムによる従来のクラスタリングを行った後、それぞれの決定領域をさらに分割すべきか否かを判断する基準を導入する。各決定領域を再びK-Meansアルゴリズムを用いて部分領域に分割し、1つの部分領域を除いたその他の部分領域を、隣接する適切な決定領域に併合する。この手法の有効性を分類実験により示す。
著者
吉山 尚裕 板倉 昭二 高橋 正臣
出版者
大分県立芸術文化短期大学
雑誌
大分県立芸術文化短期大学研究紀要 (ISSN:13466437)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.23-30, 1993-12-31

本研究では、歩行者やドライバー(車)のフライングやかけ込みを社会的影響現象としてとらえ、(1)フライングやかけ込みの生起が、歩行者や車の数(集団密度)によってどのような影響を受けるか、(2)一人の歩行者、一台の車のフライングやかけ込みが、周囲の歩行者や車の追従行動にどのような影響を与えるか、について資料を得ることを目的にフィールド観察を行った。その結果、歩行者に関して、フライングは全観察回数240回のうち89回(37.1%)観察され、それに伴う追従フライングも59回(66.3%)観察された。かけ込みについては、全観察回数240回のうち77回(32.1%)観察され、うち追従かけ込みが29回(37.7%)観察された。このように一人の歩行者のフライングやかけ込みは、周囲の歩行者の行動にも少なからず影響を与えていると言えよう。フライングや追従フライングは、信号待ちの歩行者数による違いが大きく、集団密度が高く、歩行者の個人空間が侵害されやすい状況では生起率が高まることが示唆された。他方、かけ込みについては、歩行者の数による影響は認められなかったが、各地点の特徴を考察すれば、歩行者の急ぎやあせりといった個人的要因や状況的要因をかけ込みの原因として看過できない。また、かけ込みはフライングと比べて若年者に多いのが特徴であり、運動能力への自信や若者特有の衝動性といった面が影響しているものと考えられる。次に、ドライバー(車)の行動に関して、フライングは全観察回数120回のうち26回(21.7%)観察され、うち追従フライングは10回(38.5%)観察された。交通量の多さ(集団密度の高さ)といった点からは結果は明確でなかったが、状況的には本線(大道陸橋北交差点の国道10号線)に侵入する道路(同交差点の国道210号線)においてフライングの生起率が高く、信号待ちの時間の長さからくるイライラや、短い青信号の間に、少しでも早く発進しようとするドライバーの心理を反映しているものと考えられる。かけ込みについては、全観察回数120回のうち86回(71.7%)観察された。黄信号1秒以上のかけ込みに限っても56回(46.7%)となり、フライングに比べて生起率は高い。かけ込みは交通量の多い(集団密度の高い)地点で多く、しかも、かけ込みが観察された86回のうち、かけ込み車の前方に先行車がある場合が67回(77.9%)、後続に追従車がある場合が74回(86.0%)、先行車と追従車の両方が観察された場合が64回(74.4%)であった。このように車のかけ込みの原因は、一旦形成された車と車の密度と流れの中で、停止が困難になることが背景にあると考えられる。今回の観察の中で、とくに車のかけ込みは、重大事故につながりやすい行動であるだけに更なる検討が必要であろう。今後は、車と車の密度や流れに関する計量的指標を開発して、より詳細な分析を試みる必要がある。