著者
神田 鉄平 池田 慎 大内 真菜美 長﨑 絢子 山本 理恵 森下 友裕 前田 憲孝 佐々木 崇了 古本 佳代 加計 悟 村尾 信義 古川 敏紀
出版者
獣医麻酔外科学会
雑誌
獣医麻酔外科学雑誌 (ISSN:09165908)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.7-12, 2011 (Released:2011-10-18)
参考文献数
10

メデトミジン(MED)が引き起こす体温低下に対して加温輸液を静脈内投与することの効果について健康なイヌを用いて検討を行った。生理的食塩液(control)あるいはメデトミジン40 μg/kgを筋肉内投与し、同時に10 ml/kg/hrでリンゲル液を室温(RT)あるいはアニメック(ANI)、メディテンプ(MEDI)という二種類の加温装置を用いて4時間の静脈内投与を実施した。MED-ANI群では体温低下が僅かに緩和される傾向がみられたが、加温しない群と比較して統計学的に有意な差は認められなかった。結果から、イヌにおいて本条件での加温輸液の投与はメデトミジンによる体温低下を有意には抑制しないことが示された。
著者
前澤 友作 川岸 徹
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.10, no.8, pp.92-96, 2011-05-03

国内最大規模のファッション専門通販サイト「ZOZOTOWN」。運営するスタートトゥデイは設立から13年弱、約280人の社員は平均年齢27・6歳という若い会社だ。事業の原点は「バンド活動の合間に始めたCDのカタログ販売」と語る創業者の前澤友作さん。いかにも今どきの30代経営者に見える、その実像は──。
著者
前原 和平
出版者
THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.853-858, 2014
被引用文献数
1

東日本大震災ならびに福島第一原子力発電所事故から2年8か月が経とうとする現在,30km圏内をはじめとする避難区域はもとより,その周辺の地域コミュニテイの復旧・復興の見通しは杳として立っていない。昨年の学会では,東日本大震災とそれに引き続く東京電力福島第一原子力発電所事故によりその日現場で何が起きたのか,そして福島県下病院の被災状況について報告をさせていただいた。大震災より2年8か月が経過した本学会開催時には福島県の復興の確かな足取りをお話しするつもりであった。しかし,住民の帰還どころか,仮の町計画すら具体化せず,最大16万6,000人に上った避難住民は8月現在,未だおよそ15万人(県内に約9万6,000人,県外へ約5万4,000人)が避難生活を送っている。第一原発から20km以内の旧警戒区域にある双葉郡4町(浪江,双葉,大熊,富岡)は5年間帰還しないことを決めた。避難生活が6年以上に渡る人は5万4,000人に上ると推定されている。また,旧緊急時避難準備区域は解除されて1年5か月が経過したが帰還したのは避難した住民の1~2割に止まり復旧は進んでいない。 震災二周年の3月11日に報道されたNHK特集では避難区域から8万5,000人,区域外から7万人の避難生活者のなかで,転居を4~5回以上した人が76.7%,もといた家族と暮らせていない人が59.6%に上ると報道された。避難住民は,生活基盤を根こそぎ奪われ,地域コミュニティから隔絶された中で,経済的にも精神的にも困難な状況に置かれている。さらに,この状況が次第に見えづらくなってきつつあることが憂慮される。福島第一原発事故も本年8月に入って汚染地下水の海への流出や貯蔵タンクからの汚染水漏れが明らかとなり収束にはほど遠い状況にある。病院を含む双葉郡地域社会の復興・再生はようやくとば口に立ったに過ぎない。 地域コミュニテイの復旧なしには病院の復旧・復興も進まない。旧警戒区域の7病院は未だ休止中であり再開の目処は立っていない。また,診療を再開した旧緊急時避難準備区域の6病院は病院スタッフの減少により厳しい医業経営を強いられている。放射線低線量被爆への不安から避難している住民のなかには,子供のいる若い世代の医療スタッフも多く含まれ,県下病院において医療スタッフの不足が深刻化している。これからの福島県医療の復興・再生には遠い道のりが待ち構えている。
著者
青沼 徹 前田 信治 岡田 誠之 野知 啓子 赤井 仁志
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.157, pp.11-17, 2010-04-05 (Released:2017-09-05)
参考文献数
5
被引用文献数
1

浴場施設における浴槽水の水質は公衆浴場法等により規制されているが、公表された浴槽水水質データは比較的少ないと考えられる。一方では、浴槽水の水質が微生物汚染等により悪化し、利用者の健康被害が生じている例も挙げられる。そこで既存浴場施設における浴槽水の水質実態把握が必要であると考え、実施した。また、浴槽水の有機汚濁負荷を明確にするために、被験者一人当たりの浴槽水水質についても調査した。得られた浴槽水質については、各水質項目間の相関、重回帰分析を行い、浴槽水質の特性を考察した。
著者
前 協子
出版者
中央大学人文科学研究所
雑誌
人文研紀要 (ISSN:02873877)
巻号頁・発行日
no.85, pp.101-124, 2016

『トレインスポッティング』は『ポスト・ヘリテージ映画』で既に指摘されていたように「スコットランドの貧しく未来の無いように見える"陽気で悲惨な" 若者たち」の姿を描いた映像テクストとして,反ヘリテージ映画として機能して」おり,しかしながら,「イングランド外部のローカルな空間や社会的背景にイングリッシュネスの伝統や共同体への帰属に抵抗や逃走を試みる若者たちの活写」という表象が,英国南部の上流階級のそれとは正反対のもう一つのヘリテージ文化として商品化され,消費流通する可能性がある映像作品でもあった。 本稿では「人生を選ばないということを選んだ」という捨て台詞とともに麻薬に溺れていた主人公が,一転,「オレは変わり続ける,転がり続けるんだ」と言いながら仲間から逃走し,ドメスティックな英国社会にとどまることにも背を向けてグローバルに転回していくことを選択した姿を通して,階級の再編にどのように適応しようとしていったのかを主として考察した。
著者
前野 マドカ 前野 隆司 櫻本 真理
出版者
一般社団法人 日本支援対話学会
雑誌
支援対話研究 (ISSN:21882177)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.3-16, 2017 (Released:2018-01-29)
参考文献数
20

本研究では、筆者らが明らかにした幸せの心的要因の4つの因子に基づく、幸福度向上のためのグループ学習プログラム“ハッピーワークショップ”を開発した。本ワークショップは最短3時間程度から最長数日程度で行なうことができるワークショップである。ショートバージョン、4回バージョン、オンラインカウンセリングバージョン、イノベーションとの組み合わせバージョンなどがある。本研究では、ワープショップの概要を説明した後に、その有効性について論じた。有効性の検証は、ワークショップ前後の幸福度計測及びワークショップ中の笑顔計測に基づいて行なった。その結果、幸福度向上効果および笑顔共起率の上昇効果を確認することができた。今後は、本ワークショップを広めていくこと、様々な場で応用展開していくこと、ワークショップに留まらず継続的な活動に深めていくことなど通して、人々が生き生きと幸せに生きる社会の構築に貢献していく所存である。

2 0 0 0 前橋市史

著者
前橋市史編さん委員会編
出版者
前橋市
巻号頁・発行日
1971
著者
前河 正昭 Huygens Oscar C. Carr Meghan M.
出版者
長野県自然保護研究所
雑誌
長野県自然保護研究所紀要 (ISSN:13440780)
巻号頁・発行日
no.3, pp.61-65, 2000
被引用文献数
1

1999年9月10日に長野市内でツキノワグマ1個体(メス、成獣)を捕獲、お仕置き、放獣し、ラジオテレメトリーによる行動圏調査を開始した。同年12月25日現在、最外郭法で求めた行動圏は2.86km2となり、標高460m~890mの中山間地域(里山地域)に限られていた。環境選好性はアカマツ群落、落葉果樹園で高く、カラマツ植林で低かった。なお、捕獲場所の果樹園は行動圏には含まれていなかった。
著者
村田 菜穂子 前川 武 Nahoko Murata Takeshi Maekawa
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.225-240, 2018-10-31
著者
松田 秀雄 田村 直之 小畑 正貴 金田 悠紀夫 前川 禎男
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.296-303, 1985-03-15

試作マルチマイクロプロセッサシステム上への並列Prolog 処理系"k-Prolog"の実装とその評価について述べる.まずマルチプロセッサ上でProlog 処理系を実現するための並列実行モデルを与えそのモデルをもとにパイプライニング並列とOR 並列という二つの並列処理方式の記述を行う.パイプライニング並列とは後戻り処理のときに必要となる別解を他のプロセッサがあらかじめ求めておくもので解の求められる順番が逐次実行の場合と同じになるという特徴をもっている.OR並列とはゴール節中の述語からの入力節の呼出しを並列に行うものでデータベース検索等の問題に有効な方式だと考えられる.処理系の実装は筆者の所属する研究室で試作されたブロードキャストメモリ結合形並列計算機上に行った.これは16ビットマイクロプロセッサ8086をCPU にしており 共通バスにより結合されている.いくつかの例題プログラムを両並列処理方式で実行した結果 バイプライニング並列ではプロセッサ台数が小さいときに良好なデータが得られており実行プロセス数の急激な増大もなく安定している.OR 並列では全プロセッサ台数を通じて台数に比例した値に近い実行速度の向上が見られるが 実行プロセス数が急激に増大する場合があり大容量のメモリが必要となるという結論が得られている.
著者
坂田 泰造 吉川 毅 前田 和孝 カスティーヨ カルメロ・S ドレザ ラウデス・A
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿兒島大學水産學部紀要 (ISSN:0453087X)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.35-43, 2005-12-27

Four microalgal strains, NN-G, TB-G, CC-B, and SC-B isolated from green water of tilapia culture ponds in the Philippines were cultivated in 10ml of ESS liquid medium at 23℃ with a 12h light-12h dark cycle. The cell forms of NN-G and TB-G were green small round and green large oval, respectively, while both CC-B and SC-B had brown cubic or quadrangular cells. Predominant bacteria isolated from the four microalgal cultures were commonly restricted to Moraxella-Acinetobacter group, Pseudomonas and Flavobacterium. Strains NN-G and TB-G contained chlorophyll b, chlorophyll a, violaxanthin and zeaxanthin, while strains CC-B and SC-B possessed chlorophyll c, chlorophyll a, and fucoxanthin as major pigments. Phylogenetic analysis based on SSU rDNA sequences demonstrated that strains NN-G, TB-G, CC-B and SC-B have close taxonomic relationships with Chlorella spp., Tetraselmis spp., Chaetoceros spp., and Chaetocertos spp., respectively.
著者
前杢 英明
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.112, no.Supplement, pp.S17-S26, 2006 (Released:2007-06-06)
参考文献数
45
被引用文献数
2 4

高知から室戸岬にかけての土佐湾北東部の海岸に沿って,標高数百m以下に海成段丘がよく発達している.特に室戸岬に近い半島南部では,段丘面の幅が広くなり,発達高度がより高いことから,切り立った海食崖と平坦な段丘面のコントラストが印象的であり,海成段丘地形の模式地として地理や地学の教科書等に頻繁に取り上げられてきた.本コースの見どころは,室戸沖で発生する地震性地殻変動と海成段丘形成史とのかかわりについて,これまでの研究成果をふまえて,傾動隆起などを実際に観察できることにある.さらに,ここ数千年間の地震隆起様式について,地形・地質学的証拠と測地・地球物理学的な見解に相違点があることを,現地を見ながら確認できる.
著者
前久保 博士 松嶋 喬 長瀬 清 小林 紀夫 大屋 隆介 白井 修 柏木 道彦 大谷 宣人 平井 堅博 武田 茂 田村 康史 上畠 泰 洞田 克己 武田 良一 小林 正伸 小山 稔 吉田 義一 山崎 康夫 斉藤 永仁 吉田 純一 白石 忠雄 岡田 文彦
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.20, no.9, pp.912-918, 1979
被引用文献数
1

肝予備能力判定のための検査法として注目されつつあるグルカゴン負荷後の血漿cAMP濃度の経時的変動な観察した,グルカゴンは生理食塩水に溶解後1μg/kgな経静脈的に投与し,投与前,10, 15, 20, 30分後に採血し血漿cAMP濃度を測定した.健康成人,回復期の急性肝炎,慢性肝炎,肝硬変とも負荷10分後に血漿cAMP濃度は最高となり以後漸次低下した.空腹時血漿cAMP濃度は健康成人に比べて肝硬変で高く,慢性肝炎でも高い例が多かったが,各症例の差が大きく診断的意義は少なかった.グルカゴン負荷後の血漿cAMP濃度は,肝硬変で10分後健康成人に比べて上昇は少なかったがその差は有意でなく,また慢性肝炎では健康成人に比べて高い例が多かった.したがってグルカゴン負荷10分後の血漿cAMP濃度の空腹時濃度に対する比を算出すると肝硬変では健康成人に比べて有意に低く慢性肝炎では高かったので,両疾患の鑑別に本試験が有用と考えられた.
著者
蔭山 雅洋 鈴木 智晴 杉山 敬 和田 智仁 前田 明
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.87-102, 2015 (Released:2015-06-13)
参考文献数
34
被引用文献数
4 3

The purpose of this study was to clarify the relationship between ball velocity and the mechanical power of the lower limbs during pitching motion in 30 collegiate baseball pitchers. 3-dimensional positions of 37 reflective markers attached to the subject were tracked by an optical motion capture system (Mac3D System) with 12 cameras. The ground-reaction forces (GRF) of the pivot and stride legs during pitching were determined using 2 multicomponent force plates. Pitching motion was assessed in terms of the joint torques, joint torque powers and work done by each of joint in the lower limbs using a three-dimensional motion system. The joint torques of the hip, knee, and ankle were calculated using inverse-dynamics computation of a musculoskeletal human model (nMotion musculous 1.51). Pitching motion was divided into 2 phases: phase 1 was defined as the time taken from the knee of the stride leg reaching maximal height (MKH, 0%time) to the stride foot making contact with the ground (SFC, 100%time), and phase 2 was defined as the time taken from SFC to the ball being released (REL, 200%time).  These studies revealed that the positive work resulting from hip abduction (r=0.401) and knee extension (r=0.355) of the pivot leg (Phase 1) was positively correlated with ball velocity (p<0.05). The positive work resulting from hip adduction (r=0.359) and knee extension (r=0.409) of the stride leg (Phase 2) was positively correlated with ball velocity (p<0.05). In addition, the pitched ball velocity was positively correlated with pivot hip abduction torque at 74–94%time, pivot hip internal rotation torque at 76–89%time, stride hip adduction torque at 96–114%time, stride hip adduction torque power at 108–114%time, stride knee extension torque at 101–131%time, stride knee extension angular velocities at 158–189%time, and stride knee extension torque power at 156–174%time (p<0.05).   These results indicate that a pitcher with high pitched ball velocity can generate hip abduction and knee extension power of the pivot leg, and that these are increased by hip abduction and hip internal rotation torque when moving the body forward before stride foot contact. In addition, it is suggested that high-ball-velocity pitchers can generate hip abduction and knee extension torque in order to stabilize the body just after stride foot contact, and that these are increased by the knee extension power for increasing trunk rotation and trunk twisting from the first half to the middle of the second phase.   Therefore, the present results indicate that pitchers with a higher ball velocity can generate greater mechanical power of the lower limbs for increasing the energy of trunk rotation and the arm.
著者
時実 象一 前沢 克俊 緒方 靖弘
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.385-389, 2018-10-01 (Released:2018-11-20)
参考文献数
12

EuropeanaTechはEuropeanaに参加する各国の文化機関、研究機関、企業などの技術者・開発者が集まり、最新の成果や技術の進展方向を共有するための会議である。オランダのロッテルダムで開かれた今年の会議では、IIIF, Wikidata, AI(人工知能)などが主なトピックであった。また翻刻や手書きOCRに関する発表もいくつか見られた。
著者
前山 智弘 北出 理 松本 忠夫
出版者
日本熱帯生態学会
雑誌
Tropics (ISSN:0917415X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1+2, pp.93-103, 1997 (Released:2009-04-25)
参考文献数
22
被引用文献数
2 3

アリ植物に住みつくアリ以外の生物についての詳細かっ定量的な調査報告はほとんどないが,アリ植物と動物との共生関係を解明するためには,アリ植物内の全動物相の調査が必要である。我々はパプア·ニューギニアのマングローブ林において,着生性アリ植物Hydnophytum moseleyanumの483個体を対象に,その塊茎部の空洞に住みつく全動物相を調査した。その結果,11種のアリに加え39種の動物(昆虫などの節足動物と,ある種のトカゲ)が見いだされた。必ずアリのいる空洞で見つかる種が7種,アリがいる空洞·いない空洞の双方で見つかる種が6種みられたが,その他の全ての種はアリが住みついていない空洞内においてのみ見いだされた。ほとんどの動物種は着生性アリ植物を偏利共生的に利用し,捕食者や乾燥から身を守る隠れ家として使っていると思われる。着生性アリ植物の存在によって,多様で複雑な空間構造が提供され,樹上の動物相の多様性が維持されていると考えられた。