著者
上杉 貴信 高雄 由美子 安藤 俊弘 魚川 礼子 前川 信博
出版者
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
雑誌
日本ペインクリニック学会誌 (ISSN:13404903)
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.495-498, 2009-09-25 (Released:2011-09-01)
参考文献数
3
被引用文献数
1

幻肢痛が持続硬膜外ブロックを併用した鏡療法により軽減した症例を報告する.症例は37歳の男性で,腕神経叢引き抜き損傷と多発外傷に起因した難治性の幻肢痛であった.最初に鏡療法を用いて幻肢痛の軽減を試みたが,鏡療法を導入した後に,断端痛が増悪し,鏡療法を継続することが困難となった.持続頸部硬膜外ブロックを行い,断端痛を軽減させると,鏡療法が円滑に可能となった.その後,硬膜外刺激電極植込み術を行い,幻肢痛と断端痛は軽減した.

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著者
前田夕暮 著
出版者
白日社
巻号頁・発行日
1914
著者
中前 茂之
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1564, pp.123-126, 2010-11-01

1972年北海道生まれ、38歳。95年4月に北海道大学工学部を卒業後、建設省(現国土交通省)に入省。北海道開発局千歳道路事務所長を経て、衆議院北海道5区の補欠選挙に民主党公認候補として立候補するも、敗れる。【北海道第5区の概要】札幌市厚別区、江別市、千歳市、北広島市などを含む衆議院の小選挙区。有権者数は約45万人。
著者
宮前 雅一 岸野 泰恵 寺田 努 塚本 昌彦 平岡 圭介 福田 登仁 西尾 章治郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. MBL, [モバイルコンピューティングとユビキタス通信研究会研究報告] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.95, pp.1-8, 2004-09-17
参考文献数
9
被引用文献数
9

大阪府吹田市にある万博記念公園は,バリアフリー化が進み,健常者・身障者を問わずさまざまな人が自然を楽しみに訪れることが可能な公園である.1970年の博覧会当時には公園内にパビリオンが立ち並び,各国の特色あふれる展示や催しが行われていた.しかし,現在はそのシンボルとして太陽の塔を残すものの,パビリオンには跡地にプレートが残るのみである.そのため,公園を散策中に万博の在りし日の姿を閲覧できる,さまざまな障害をもつユーザが利用可能なナビゲーションシステムに対する要求が高まっている.そこで,本研究では万博公園のナビゲーションシステムを構築し,実運用を行う.提案システムは,ユーザが操作をしなくても能動的にユーザに万博のパビリオン情報・ナビゲーション情報を提示する.また,さまざまな障害をもつユーザや,計算機に詳しくない一般ユーザでも容易に装着・利用できる.提案システムを用いることで,ユーザは公園を散策しながらさまざまな情報を閲覧できるようになる.
著者
加藤 勝行 矢嶋 亜弓 前田 悠紀人 永島 知明
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.C3P2401-C3P2401, 2009

【はじめに】<BR>ヨセミテ国立公園エルキャピタン壁(以後EL)は、地上からの高さ630mを誇る大自然の中にある世界最大の一枚壁で知られ観光名所にも成っている.その世界最大の壁の最速登攀記録樹立への日本アスリートに対するコンディショニング・ケアとしてPT介入を得られたので報告すると共に、国体競技として枠に入った事もあり、今後フリークライマーに介入される理学療法士の方々へ日本A代表選手らの競技大会の人口壁だけはなく、自然壁へ挑む実践的介入プログラムが伝えられればと思う.<BR>【対象】<BR>主登攀はフリークライミング元年間世界チャンピョン2回を獲得している日本人男性38歳と副登攀は元アメリカ選手権年間チャンピヨンのアメリカ人男性42歳の2名.<BR>【方法】<BR>ヨセミテ国立公園EL・ノーズ巨壁へのフリークラミングによる世界最速スピードアッセントへのコンディショニング・ケアとして、活動筋への意識を持たせる事とピリオダイゼイションを考え週2で1時間~2時間を当て、理学療法トレーニングとPNF法・マニュアルセラピー(メイトランド&パリス)を主にコンディショニング・ケアとして試みた.<BR>【結果】<BR>2人の奪還スピードタイムの結果は2時間37分05秒で登攀し世界最速登攀記録を樹立した.このタイムは2007年ドイツチームの記録を昨年の記録更新よりも6分40秒という記録は、ELを知る世界のクライマーや登山家から10年間は破られない途方もない記録と絶賛された.<BR>【まとめ】<BR>今回の記録奪還に際し、最終アタックを前に主登攀者が20メートル滑落するという周囲が凍りつくハプニングも起ったが、対処法を十分に準備した結果と運が幸いし2週間の足首の軽症で済んだ.その結果世界記録を得られたことは、2007年に2002年の日米混合の同者の2名による記録を5年振りにドイツ人チームによる記録更新(2分)への記録奪還登攀である.今回のPT介入は日本人クライマーへの1年間とアメリカ人への3ヶ月間のメールによるアドバイスと帯同時で行なった.W-Cupや国体の人口壁競技大会と異なり自然壁の問題として気候(気温変動・風速度・壁からの人体への熱放散や熱吸収)等、高度差による視覚的影響による反射・反応・バランス能力低下、全身への感覚低下、筋緊張亢進による運動能力低下が予想された.さらに600メートルを超える高度からの死への恐怖感による影響も考えられ、これら諸要因等の理解得て年間自主トレプログラム、普段からの登攀での注意点および理解が得られたことと、選手強化をする場合、おおかた筋力強化を主眼としやすいが、全身の骨・筋およびバランス反応能力も問われる為トータル視野による介入の必要性があると思われた.
著者
前原 正美
出版者
中央大学経済研究所
雑誌
中央大学経済研究所年報 (ISSN:02859718)
巻号頁・発行日
no.46, pp.51-86, 2015

本稿の目的は,総じていえば,石田三成の御旗「大一大万大吉」(だいいちだいまんだいきち)に見る政治思想を,『老子道徳経』ならびに聖徳太子の政治思想との関連で考察すること,また石田三成の経済観を明らかにすることにある。 本稿においては,従来の研究ではまったく考察されてこなかった石田三成の旗印「大一大万大吉」に焦点をあてて,石田三成の政治思想と経済観を考察した。本稿の独創的研究は,① 石田三成の旗印「大一大万大吉」の政治思想の原点を老子の政治思想に見いだしたこと,② 石田三成の政治思想は,老子の思想,聖徳太子の《「和」の政治思想》を受け継いで,《「愛」の政治思想》にまで昇華させた内容であること,③ 石田三成の旗印の意味内容には「大一」「大万」「大吉」にそれぞれ対応させて,石田三成の政治思想(「大一」),政治体制(「大万」),人間の幸福=生命いのちの尊さ(「大吉」)という意味内容が示されていること,④ また「公」儀=豊臣「政権」の政治思想は,公武合体思想であること,⑤ そして「公」儀=豊臣「政権」の二重性のゆえに,豊臣秀吉と石田三成との政治経済思想の見解の相違がしだいに浮き彫りになってゆくこと,⑥ 石田三成は,明国,朝鮮国との和平交渉によって貿易利益の増大や商工業の発展に伴う社会的生産力の向上→経済力の向上を通じて,豊臣「政権」の強化を企図したが,こうした考え方のなかに,石田三成の経済観を見てとることができること,などを明らかにした点にある。
著者
松村 秀一 前田 秀一 高橋 淳 吉川 貞雄
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.317-324, 1988-04-25 (Released:2010-02-26)
参考文献数
13
被引用文献数
11 29

ポリピニルアルコール (PVA) の生分解について詳細な検討を行い, 活性汚泥により生分解を受けることを認めた. 細菌としてPseudomonas sp. M1及びPseudomonas putida M2などがPVAのポリマー部分分解菌として単離された. これらを用いた試験からポリビニルアルコールの優れた生分解性が確認された. さらに, ビニルタイブの生分解性を有する高分子電解質の分子設計としてポリアクリル酸ナトリウムの主鎖中に生分解性を有するポリビニルアルコール単位を有するポリ [(アクリル酸ナトリウム) -co- (ビニルアルコール)] [P (SA-VA)] を酢酸ビニルとアクリル酸を共重合させることにより合成し, 得られたものの生分解について検討を行った. その結果P- (SA-VA) は土壌で生分解を受けることが見いだされた. また, 共生的に働いているPseudemonas sp. C1及びC2の2菌株がP (SA-VA) のポリマー部分分解菌として単離, 同定された.
著者
藤井 隆 小嶋 俊一 大江 透 今西 政仁 木村 玄次郎 唐川 真二 飯田 達能 平田 結喜緒 倉持 衛夫 下村 克朗 伊藤 敬一 尾前 照雄
出版者
社団法人 日本腎臓学会
雑誌
日本腎臓学会誌 (ISSN:03852385)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.347-353, 1988-04-25 (Released:2011-07-04)
参考文献数
25

The mechanism of polyuria associated with paroxysmal supraventicular tachycardia (SVT) was investigated in 8 patients whose SVT was provoked artificially by esophageal pacing. SVT was sustained for 60 minutes. Blood and urine samples were collected every 30 minutes from one hour before provocation to one hour after termination of SVT. Urine volume increasd in all patients more than two fold (on average 2.5 fold) of the control volume. Urine osmolality decreased from 546±66 (S. E.)mOsm/kg at the control period to 197±32 mOsm/kg at the peak of urine volume. Urinary Na excretion increased significantly (p<0.01) about 1.5 fold for 30 minutes after termination of SVT. Urinary antidiuretic hormone (u-ADH) was suppressed to one third of control period during SVT (from 30±11 pg/min to 8±2 pg/min), then increased significantly (p<0.05) to 74±15 pg/min after termination. Although plasma ADH level did not change during SVT, it tended to increased after termination. Plasma concentration of atrial natriuretic polypeptide (p-ANP) increased to 5 fold on average at termination of SVT and maximally attained value was 400 pg/ml. Urinary prostaglandin E2(u-PGE2) excretion increased after termination of SVT and percent changes of u-PGE2 had a positive correlation with those of urinary Na excretion (r=0.64, p<0.001, n=5). Positive correlation was also found between percent changes of u-PGE2 excretion and those of u-ADH excretion (r=0.72, p<0.001, n=5). The findings suggest the following conclusions: 1) The polyuria during SVT period was attributed mainly to the inhibition of ADH secretion, 2) Natriuresis after SVT period was due to i) the increase of p-ANP and ii) the release of renal PGE2 associated with the increased ADH secretion.
著者
関澤 偲温 宮坂 貴文 中村 尚 Akihiko Shinpo Kazuto Takemura 前田 修平
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2019年大会
巻号頁・発行日
2019-03-14

Western Japan experienced torrential rainfall in early July 2018, which caused severe floods and landslides especially over western Japan. Japan Meteorological Agency (JMA) reported that this extreme event was associated with extreme enhancement of northward moisture flux and its convergence over western Japan. Some recent studies have pointed out an essential role of surrounding oceans for extreme rainfall events through the anomalous heat and moisture supply to the warm, moist monsoonal airflow. This study investigates anomalous oceanic evaporation during the torrential rainfall event over western Japan based on the objective analysis data from the JMA Meso-Scale Model. We have found that the heavy rainfall was associated with enhanced oceanic evaporation extensively around Japan, especially along the Kuroshio and entirely over the Japan Sea. We then conducted a linear decomposition of local surface latent heat flux anomalies based on the bulk formula to determine factors for the enhanced evaporation. Our results show that the enhanced evaporation under the pronounced southerly inflow toward the extreme rainfall region was mainly due to increase in the surface wind speed along the Kuroshio south of Japan, with an additional contribution from warm SST anomalies to the enhanced moisture inflow into central Japan. In order to quantitatively assess contribution of the enhanced evaporation to anomalous moisture transport in the mixed layer, we also performed a backward trajectory analysis for moist air parcels. It reveals that anomalous moisture supply from the ocean to air parcels along trajectories is dominated by enhanced evaporation due to the stronger surface wind speed, which corresponds to about 20 % of the column water vapor anomaly and about 5 % of the total column water vapor.
著者
前田 有美 横山 典子 高橋 康輝 土居 達也 松元 圭太郎 上野 裕文 久野 譜也
出版者
一般社団法人日本体力医学会
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.269-278, 2007-04-01 (Released:2007-05-25)
参考文献数
43

The purpose of this study was to investigate the effects of combined resistance training and aerobic training with protein intake after resistance training on body composition in obese middle-aged women. The subjects were 42 middle-aged women (age : 56.5±4.3 years, BMI : 26.6±2.3 kg/m2), who were classified into three supplementation groups: Protein group (PG), Isocalorie placebo group (IG), and Noncalorie placebo group (CG) by Double Blind Randomized Trial. The training program consisted of combined resistance training and aerobic training for 10 weeks, 5 times per week: twice a week in a university training room and 3 times per week at home. The subjects took the nutrient supplement immediately after each resistance training session. We measured body weight (Bw), body fat volume (Bf) by bioelectrical impedance analysis (BIA), and cross-sectional area (CSA) of muscle of the thigh extensor group (Te), flexor group (Tf), and psoas major (Pm) by magnetic resonance imaging (MRI) before and after the 10-week training period. Irrespective of group, Bw and Bf showed a significant decrease after the training period compared to before (p<0.001), and the CSA of Te muscle showed a significant increase after the training period (p<0.01). Moreover, the interaction of time×group was accepted in the CSA of Pm muscle (p<0.05), and the increase in muscle volume for PG was the highest increase among the three supplementation groups (p<0.05)(PG : 2.1±0.8 cm2, IG : 1.3±1.0 cm2, CG : 1.3±0.9 cm2). These results suggest that combined training in middle-aged obese women improves body composition, and resistance training with protein intake may increase the CSA of muscle of psoas major.
著者
前川裕一 林夏美 牧野友哉 白石陽
雑誌
マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.6, pp.165-171, 2013-11-27

公共交通機関としてのバスの利用者は減少傾向にあり,バス利便性向上を目的としてバスロケーションシステムが普及してきたが,システムにより提示される遅延情報が正確でないことが問題としてあげられる.これまでにもバス停間の運行所要時間予測や遅延原因の分析に関する研究が行われてきたが,そのほとんどは過去のバス運行所要時間データを用いたものである.既存手法は運行所要時間データを用いて交通状況や気象状況による遅延を考慮しているが,遅延時間に直接影響する可能性が高いバス利用者の乗車人数や降車人数を考慮していない.本研究では,より正確なバス到着時刻の予測手法を提案することを目的とする.バス運行時に得られる各バス停への到着時刻や,遅延原因と考えられるバス乗降客数データを用いて,より正確な到着時刻予測手法の提案に向けたデータの分析結果を示す.