著者
加藤 里絵
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.165-172, 2008 (Released:2008-02-16)
参考文献数
12

硬膜外無痛分娩は, 強力な鎮痛効果を提供しながら母体呼吸器系や循環器系への負担を減らし, 胎児への酸素供給量を維持するという大きな利点をもつ. これらの特徴から硬膜外無痛分娩は, 呼吸器疾患, 循環器疾患, 脳血管障害, 筋疾患, 妊娠高血圧症候群などの疾患を合併する産婦に対して良い医学的適応となる. 一方, 硬膜外無痛分娩の合併症には, 低血圧, 硬膜外カテーテルの血管内・くも膜下への迷入, 神経障害, 硬膜外血腫・膿瘍など, 手術室における硬膜外麻酔の一般的な合併症も含まれるが, 無痛分娩に特有の留意点があり注意が必要である. さらに, 硬膜外無痛分娩に特徴的な合併症として, 胎児一過性徐脈, 母体体温上昇があげられる.
著者
加藤 輝之
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.57, no.12, pp.917-918, 2010-12-31
著者
加藤 雄斗 鈴木 健嗣
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.55Annual, no.Proc, pp.508-509, 2017-05-03 (Released:2017-09-13)
参考文献数
4

Myoelectric upper limb prosthesis has some problems such as its stability of contact condition or determination of the optimum position of electrodes. This study reports the Development of a socket integrated with array electrode for myoelectric upper limb prosthesis. This array electrode, which was made of conductive cloth, can cope with various shapes of stumps of amputees. The advanced socket integrated with the developed array electrodes has capabilities to determine the appropriate positions of electrodes without much considering the location. The prototype is valid for detecting EMG signals for the control of myoelectric upper limb prosthesis.
著者
杉本 直樹 黒柳 正典 加藤 貴史 佐藤 恭子 多田 敦子 山崎 壮 棚元 憲一
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.76-79, 2006-04-25 (Released:2008-08-04)
参考文献数
12
被引用文献数
4 17

天然ガムベースとして使用されるサンダラック樹脂は,既存添加物名簿収載品目リストに「ヒノキ科サンダラック(Tetraclinis articulata (VAHL.) MAST.)の分泌液からエタノール抽出により得られたもので,主成分はサンダラコピマール酸である.」と記載されているが,成分組成について十分に検討されていない.そこで,サンダラック樹脂中の主要成分について検討し化合物1, 2, 3を単離し,スペクトルデータよりそれぞれサンダラコピマール酸,サンダラコピマリノール,4-エピデヒドロアビエチン酸と同定した.また,サンダラック樹脂製品中のサンダラコピマール酸をHPLCにより定量した結果,含有量は11.6%であった.
著者
松井 淳 加藤 直人 小林 彰夫 今井 亨 田中 英輝 安藤 彰男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.108, pp.211-216, 1999-12-20
参考文献数
7

ニュースのリアルタイム字幕作成を目的とした音声認識には一般のタスクと違う特徴がある.すなわち発声される可能性のあるテキスト,あるいはそれに類似したテキストを放送の前に入手できる特徴である.著者らはこの点に着目して認識性能を向上させる手法をいくつか研究してきた.これらは計算処理量の比較的重いものと軽いものがあり,軽い処理ほど放送直近の原稿を利用できる.本稿では,比較的処理の重い「言語モデルの適応化手法」,処理の軽い「放送直前の原稿を利用したn-gram確率の動的計算法」,および「未知語自動登録法」を使った実験を報告し,これらを組み合わせて利用することで単語正解精度が89.92%から92.36%に改善されたことを示す.Although it is almost impossible to guess what will be uttered beforehand in general speech recognition task, we can do this with high possibility in news dictation task thanks to the manuscripts that well hold the words to be uttered by announcers. In this paper, we describe three ways of utilizing such news manuscripts and will show empirically that they greatly helped improving the news recognition rate.
著者
加藤斌 訳
出版者
田口悳
巻号頁・発行日
1879
著者
加藤 彩乃
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.67, pp.337_3-337_3, 2016

<p> 本研究は、障害者のスポーツ・運動実施を支える人づくりをテーマとしたものであり、昨年の本学会での報告の第Ⅱ報である。よって本研究では、障害者スポーツの体験や新たなスポーツの創造を主とした授業に着目し、大学生の障害への認識がどのように変化するかを明らかにすることを目的とした。対象は、A大学の障害者スポーツの体験やスポーツの創造を行う授業の受講生13名(男性7名、女性6名、うち教職希望11名)であった。データは、授業の初期と終期に、障害者や障害者スポーツへの認識に関するアンケートを実施して収集し、分析を行った。その結果、全体の傾向として、障害者のスポーツ実施について、日常的なスポーツの重要性を強く感じるとともに、スポーツ技術の向上が可能であると捉えつつも、できるスポーツが限られていると認識している者が多く見られた。また、障害者スポーツの体験等を通して、社会の中での障害者差別に関する項目と、障害者との関わりについての自己有能感の項目において、授業の前後で変化が見られた。これらの結果をもとに、実際の障害者スポーツ・運動支援につながるための授業スタイルについて考察した。</p>
著者
加藤 勇夫 紫垣 ジェフェルソン 進一 越島 一郎
出版者
一般社団法人 国際P2M学会
雑誌
国際P2M学会研究発表大会予稿集 2017 秋季 (ISSN:24320382)
巻号頁・発行日
pp.111-122, 2017 (Released:2017-10-12)
参考文献数
14

筆者らは、既報で、企業ビジョン達成のための枠組みについて議論してきた。しかしながら、プロジェクトのもつ有期性に起因する課題である「獲得した知識や経験などのプロジェクト価値継承」に関して具体的に説明ができていない。今後、本研究をプログラム・エンジニアリングに発展させるために、組織における顧客視点(プロジェクト組織)と業務プロセス視点 (専門部門)の関係から、プロジェクトが創出するプロジェクト価値の継承を確実にするために、プロジェクト価値継承をマネジメントする方法論について提案し議論した。また、日本のエンジニアリング企業を例に、提案するマネジメント方法論によって、プロジェクト価値継承に関する「プロジェクト組織」と「専門部門」の役割について議論し、説明を試みた。
著者
大森 和子 加藤 敏子 金原 ちゑ子 藤枝 悳子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.23, no.6, pp.408-414, 1972

高等学校における衣生活の指導はいかにあるべきかを考えるために, 高校生の家庭の衣生活管理について調査を行なった。家の職業や, 主婦が職業を持つか否かなどの要因が衣生活管理にどの程度影響を与えるかをみるために, 農家と, 主婦が職業を持たない非農家とに分けて, 調査結果を分析した。衣類の使いすて, 着すての傾向については, 主婦と高校生に分けて比較した。<BR>調査対象は, 高等学校生徒の家庭で, 高校は, 青森県, 栃木県, 東京都, 千葉県から1校ずつと, 愛知県から2校計6校を選んだ。各学校に質問紙を送付して, 生徒が家族と話しあって記入するよう依頼した。<BR>結果は, 農家, 非農家とも従来とくらべてクリーニング店の利用度も相当多くなってきており, 農家の方が変化が著しく, 非農家との差は少なくなってきている。<BR>新洗剤や布地などについての情報源は, 農家・非農家ともテレビによるというのが最も多く, 家庭生活におけるテレビの影響力の強さを物語っている。衣類をどこで廃品とするかということでは, 主婦と高校生を比較すると, 年齢のちがいによる生活態度のちがいがはっきりみられた。昔は破れるまで着ることの多かった肌着でさえも, 高校生は, 色があせたり, 布のはりがなくなったという状態で廃品とするものの割合がもっとも多く, スリップでは, 破れるまで着るのは高校生では23.1%程度である。上着類となると, 高校生はもちろん主婦も, 型が古くなったという原因で廃品とすることがふえている。<BR>靴下をのぞいては, 廃品とする原因のうち, 全体として多いのは, 色があせたり, 白いものは黄ばんだり, 布のはりがなくなったりしてという状態が最も多い。上着類ではそれとならんで型が古くなったという原因で廃品とするものが多くなっている。冬ものについては虫害やしみによって廃品とするという者も20%程度はあり, 衣類保管がゆきとどかない状態もあらわしている。<BR>また, 着られる衣類で不用品としたものの処理は非農家は親類や知人にあげるが多く, 仕立直して他の家族が用いたり, 他の物につくりかえるなどや, しまっておくがこれに次ぎ, 農家ではしまっておく, つくりかえるなどの更生による利用が, 親類・知人にあげるのと同程度で, 衣生活の面でも, 農家の方が手をかけることが多く, 非農家では手をかけることが農家より少なく, くずやに出すなどが多くなっている。人間の労力に関しての考え方の変化をあらわしているとみられる。不用品交換会に出す, 社会施設に寄付する, 災害地の見舞として出すなどがほとんどない。このようなことは, 市町村などによる公共的な対策がのぞまれるのである。<BR>以上のような高校生の家庭の衣生活管理の実状からみて, 衣生活指導では, 消費者教育との関連を考え, 次のようなことに注意すべきである。<BR>衣類の手入れ, 保管などは合理的に行ない, その使用価値を十分に利用すること, すなわち衣類をたいせつにすることの必要を認識させる。<BR>衣類の購入, 手入れの方法, 衣類をどの程度で不用とするかの決定などについては, それぞれの家庭の状況を考え, 適切な判断をして, 選択し, 決定しなければならないので, 自主的に適切な選択をすることのできる能力を養うことが必要である。<BR>廃品の処理方法などについては, 社会的な関心を養うことが必要である。
著者
加藤 愛 小谷 幸敏
出版者
日本海水学会
雑誌
日本海水学会誌 (ISSN:03694550)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.303-307, 2016 (Released:2017-09-27)
参考文献数
10
著者
加藤 沙織 藤井 伸二 山下 由美 根本 秀一 葛西 英明 黒沢 高秀
出版者
日本植物分類学会
雑誌
分類 (ISSN:13466852)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.211-216, 2016

A population of <i>Polygala tatarinowii </i>Regel, an endangered annual herb in Japan, was found near Abukuma Limestone Cave, Tamura City, Fukushima Prefecture, Japan. It could be one of the largest population of the species in Japan, where more than a thousand plants grew on dry meadows beneath limestone bluff or on the flower garden surrounding the Limestone Cave.
著者
加藤 沙織 藤井 伸二 山下 由美 根本 秀一 葛西 英明 黒沢 高秀
出版者
日本植物分類学会
雑誌
分類 (ISSN:13466852)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.211-216, 2016 (Released:2017-01-16)

A population of Polygala tatarinowii Regel, an endangered annual herb in Japan, was found near Abukuma Limestone Cave, Tamura City, Fukushima Prefecture, Japan. It could be one of the largest population of the species in Japan, where more than a thousand plants grew on dry meadows beneath limestone bluff or on the flower garden surrounding the Limestone Cave.
著者
大森 正子 橋本 令子 加藤 雪枝
出版者
日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.50-63, 2002
参考文献数
27
被引用文献数
14

本研究では、色彩刺激が、心理と生理に及ぼす効果について明らかにすることを目的とした。色相・明度・彩度と面積の違う合計60試料を作成し、光色刺激による、自律・中枢神経活動を評価するための指標として、心拍変動と脳波の測定行った。心理評価として、SD法による因子分析を行った。実験の結果、以下のような知見が得られた。・開眼状態であっても、α波含有量が後頭部位において顕著に喚起されていた。・小さい面積条件では、光色刺激のCuv^★が、高値になるほど、心理評価の「活動性因子」を高め、α波含有量を抑制することが示喚された。・大きい面積条件では、光色刺激のHuv°が、高値になると後頭部位において、α波含有量を喚起することが示喚された。・感情や情操に関わりのある、前頭部位において、純色、低彩度の光色刺激で、色相のG-P系で、α波成分に1/fゆらぎがみられた。副交感神経活動側に傾いていて、1/fゆらぎを示している光色刺激は、大きい面積条件では、純色赤(5R5/14)・青紫(5PB4/12)、小さい面積条件では、純色黄赤(5YR7/14)・高明度青(5B8/5)であった。生体が安静状態であり、快適に感じているということが、示喚される。・交感神経活動側に傾いていて、1/fゆらぎを示している光色刺激は、生体がよい意味で興奮状態であり、快適に感じているということが示喚された。