著者
草原 和博 棚橋 健治 溝口 和宏 桑原 敏典 鴛原 進 橋本 康弘 山田 秀和 渡部 竜也 藤本 将人 田中 伸 田口 紘子 後藤 賢次郎 小川 正人 川口 広美
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究では,社会科教育研究の日米比較を通して,それぞれの学界で確立されてきた研究方法論を抽出し,再構成することで,国際的な研究交流にたえうる「研究法ハンドブック」を開発しようとした。米国の研究者を招いたシンポジウムでの討論と聞き取り調査,ならびに文献調査を踏まえて,効果が期待される以下3つの方法論を導出し,論文作成の手続きを定式化することができた。(1)規範的・原理的な提言(2)実験的・実践的な開発(3)実証的・経験的な研究。
著者
渡辺 尚 小花 貞夫 水野 忠則 萬代 雅希 石原 進 四方 博之 渡辺 正浩
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

アンテナの指向性を利用したユビキタスインフラを開発することを目的とし、可変指向性を利用したメディアアクセス制御(MAC)、ルーティングの高度化、テストベッドの開発と実証実験等を行った。より具体的には、指向性MAC,ルーティングプロトコルの高度化としては、(1)マルチレート環境に適した指向性MACプロトコル、(2)指向性隠れ端末問題やデフネス問題を低減するルーティング、(3)複数メインローブとネットワークコーディングを利用したマルチキャスト、メインローブとヌルを同時利用するマルチレートMACなどを開発した。また、テストベッドの開発と実証実験としては、(1) UNAGIとMICA moteを用いた階層型ネットワークの構築と実験、(2)特定実験試験局免許を取得したUSRP2/GnuRadioによる実験などを行った。以上の成果を国内外の学会等で発表した。
著者
石原 進
出版者
静岡大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

車車間の衝突防止および歩車間の事故防止のために、車車間・歩車間の距離、相対的位置関係、密度に応じて各車両・歩行者が発する位置通知無線信号(ビーコン)の送信頻度、送信出力を動的に制御し、無線資源の効率的利用と安全性の確保を両立するアルゴリズムを開発した。開発したアルゴリズムでは、短い周期でビーコンの送信出力を段階的に変更することを繰り返す。これにより単純な制御で、様々な車両密度、車両間距離において良好なビーコン受信率、ビーコン到着間隔を達成できる。
著者
藤原 進 福村 好美 武藤 信夫 山本 康二
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.149-150, 1992-09-28

電話、FAX、パソコン通信等電子通信の普及・発展に伴い、通信に関する各種情報を体系的に管理、運用できるシステムの必要性が高まっている。ディレクトリシステムは、通信に関わる情報を共通の構成法、アクセス法で提供することを目的としたシステムであり、そのサービスとプロトコルの国際標準が、X.500シリーズとして1988年にCCITTにより勧告され、国内外で研究開発が進められている。NTTの提供する104番号案内サービスも今後の通信の国際化、通信網の多様化・複雑化に伴い、X.500ディレクトリシステムの適用が期待されており、当研究所ではディレクトリシステムの実装技術や運用技術の研究を進めている。本稿では、ディレクトリ実現に必要な情報を、名前の階層構造に関する情報と属性情報に分類し、それらの管理方式について検討した。
著者
舛田 知広 大木一将 峰野博史 石原 進
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.28, pp.23-28, 2005-03-17

筆者らは,無線通信における移動端末の低速な通信を解決する手法として通信回線共有方式SHAKE(SHAring multipath procedure for a cluster networK Environment) を提案している.これは,近隣にある複数の移動端末を短距離高速リンクで一時的に接続し,各端末がもつ外部へのリンクを同時利用することで通信速度向上を実現する方式である.SHAKEでは一時的に接続された移動端末群による複数の通信経路へトラフィックを分散させる.効率よく分散させるには,それを行う場所が重要となる.本論文では,Mobile IPv6を用いてSHAKEを実現し,トラフィック分をHome Agentと通信相手Correspondent Nodeに設置した場合の性能比較を行った結果,Mobile IPv6 SHAKEにおける経路最適化の有効性が確認できた.We have proposed a system that aggregates links between multiple mobile hosts and the internet, and improves transmission speed (SHAKE: SHAring multipath procedure for a cluster networK Environment). Because SHAKE is designed to disperse packets destined for one of mobile hosts in an ad hoc network to multiple links between the network and the ad hoc network, it is important to place the traffic dispersing mechanism. In this paper, evaluated the performance of SHAKE with Mobile IPv6 (Mobile IPv6 SHAKE) that disperses traffic at Correspondent node with route optimization of Mobile IPv6, comparing it with a case that the Home Agent of a mobile node disperse the traffic.
著者
佐藤 健哉 坂本 陽 三原 進也 島田 秀輝
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB) (ISSN:21862583)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.30, pp.1-6, 2011-03-11

テレビや DVD レコーダなど多様な家電機器がホームネットワークに接続され,自宅内のどこでも映像が視聴可能な相互接続のための仕様が登場している.ネットワークに接続される機器が増加し多様化する状況において,一般的な赤外線リモコンと異なり機器操作をネットワーク経由で実施するため,複数の操作対象となる機器の中から操作したい機器を特定することが困難になる.本研究では,カメラ,タッチパネル,ネットワーク機能を搭載したスマートフォン上の拡張現実感技術の利用により,ネットワークに接続された機器を直感的に特定し,ホームネットワーク上にあるコンテンツ検索や再生表示などの操作を行う方式を提案するとともに,その実現可能性を示す.また,家電機器操作のたの現在の拡張現実感技術の問題点の考察と,LED 点滅による可視光マーカを利用した解決方法も提案する.Many kinds of networked home appliances connected to each other with standardized control functions are recently appeared. As the number of appliances in a home increases, unlike general infrared remote control, it would be difficult to specify a certain device to be controlled because a user can simultaneously operate all devices with a wireless controller in a home. In this paper, we propose a network-connected home appliance cooperation method to control appliances (e.g. search and play contents on a home network) effectively with augmented reality technology using a smart phone that includes a camera, touch panel, and network functions, and verify its effectiveness. In addition, we discuss the current augmented reality technology issues, and propose a new visible marker method with blinking LED to address the issues.
著者
前原 進也 大澤 康暁 佐藤 孝 丸山 武男 大河 正志 水島 正喬 坪川 恒也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LQE, レーザ・量子エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.62, pp.49-52, 2002-05-10
参考文献数
5

一般相対性理論から導出された天の川銀河の重力場が地球に及ぼす影響に関する報告があり,振り子の変位を観測することで,天の川銀河系の中心核の影響により地球が受ける力を検出することが可能であり,2種類の振り子の観測を行い,周時刻に同一方向への変位が見られたと報告されている.本報告では,この実験結果の検証を目的とし,半導体レーザーを用いた振り子の変位の光計測システムを構築し,外部雑音の影響が非常に少ない国立天文台の観測所のトンネルで観測を行っている.これまでの観測では,地震による影響が観測されており,今回は潮汐力による影響について検討し,重力放射力の検証の基礎実験を行ったので報告する.
著者
浅野 晃 篠原 進 村上 征勝 西島 孜哉 谷脇 理史 冨士 昭雄
出版者
共立女子大学
雑誌
重点領域研究
巻号頁・発行日
1995

17世紀後半の作家井原西鶴の文学の魅力は、千変万化する語彙を縦横に操った新しい文体にあると言うことができる。処女作『好色一代男』(1682年刊)の冒頭部分「桜も散るに歎き、月は限りありて入佐山、友に但馬の国、かねほる里の辺りに‥‥」は、西鶴の個性的な文体の創造をみごとに示した好例である。ところが、現在、われわれは、西鶴語彙の索引を共有してはいない。本研究は、西鶴研究者が共同して、西鶴作品の語彙について、その統計分析のための基礎作業にとりくもうとしたものである。本年度の研究業績は、以下の2点にまとめることができる。(1)第1は、語彙をコンピュータ化するための実験、つまり、語彙を機械化するに当って、その可能な範囲を探る作業を開始したことである。まず、西鶴の代表作『好色一代男』『好色五人女』『日本永代蔵』をとり上げた。作品をデータ・ベース化し、研究会活動を通して、語彙の統計処理について、基本的な問題点を討議した。異体字や漢字の字体、仮名処理などの基本方針の方向を定め、コンピュータのいわゆる字書作りの作業に入ったのである。こうした作業と平行して、西鶴の全作品のデータ・ベース化の仕事も続行している。(2)第2の研究業績は、正確な西鶴作品を提供するための基礎作業に取りかかったことである。これは、最終的には、新しい『西鶴全集』の刊行に連なるものである。『定本西鶴全集』第1巻が世に出たのは、昭和26年8月のことであるから、それからすでに40数年の歳月が流れたことになる。現在の西鶴研究は、この全集を手懸りにして展開しているが、作品のテキスト研究も進歩を見せているので、現段階において、望みうる最高の西鶴全集と、西鶴語彙の総合索引を共有することになれば、西鶴研究はさらに大きな前進を見せることになろう。本研究は、以上の2つの分野において、基礎的な研究業績を築きはじめたものである。
著者
上原 知幸 前原 進也 二文字 俊哉 佐藤 孝 大河 正志 丸山 武男 川村 静児
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LQE, レーザ・量子エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.71, pp.41-44, 2007-05-18

宇宙の様々な極限状態で起こる現象を最も早く人類に届けてくれるものの1つは重力波である.この波は光速で重力の潮汐力が進む波であり,1916年にアインシュタインが一般相対性理論より理論的にその存在を予言した.重力波の存在は連星中性子星PSR1913+16の軌道周期の観測により存在は確かめられているが,直に重力波が検出されたわけではない.この重力波の直接的な存在証明のために高感度なレーザー干渉計の開発が必要である.干渉計のための周波数安定化システムとして,原子分子の吸収線を用いた周波数安定化がある.しかしこの周波数基準は,吸収縮の性質から長期間の周波数安定化の基準としては良好であるが,制御信号の急峻さにおいては良いとは言い難い.そこで我々の研究室で開発されたPEAK方式を採用し制御信号を改善した.
著者
深谷 大樹 石原 進
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.20, pp.151-156, 2009-02-26

車々間アドホックネットワーク( Vehicular Ad hoc Networks:VANET )では,走行車両が生成した特定の位置に関連付けられた情報(位置依存情報)を配信することによる渋滞緩和,車両の衝突回避支援などへの応用が考えられている.このため,位置依存情報に付加された位置の信憑性が重要となる.例えば,渋滞の発生位置を偽ることで,他車両を意図的に誘導し,交通量を操作する等の不正が起こりうる.そのため端末が生成した位置依存情報の信憑性評価が必要となる.しかし,信憑性評価に位置依存情報の発生位置周辺の複数端末を利用する従来手法では,他端末と通信ができない端末(孤立端末)が生成した位置依存情報の信憑性評価ができなかった.本稿では,端末の孤立前後の他端末との遭遇記録を基にして,孤立中に存在していた存在範囲を予測し,それを基に信憑性評価を行う Malicious Isolated Node Detection using Mutual Observation(MIND-MO)を提案する.シミュレーションの結果,合理的な理由に基づき,孤立時に生成された虚偽の位置依存情報の信憑性判定を行う際に有用性があることを確認した.Dissemination of location dependent information is one of the important applications of vehicular ad hoc networks (VANETs) which will be used for avoidance of traffic congestion, traffic accident etc. If a position attached to such information is forged, many problems, e.g. vehicular traffic control by malicious users, will occur. Thus evaluation of the credibility of location dependent information is important. One solution for this is to obtain the same information by multiple nodes which can communicate each other. However, the solution can not applied for a case that an isolated node generates a location dependent data item. In this paper, we propose a Malicious Isolated Node Detection using Mutual Observation(MIND-MO) scheme for evaluating credibility of location dependent information generated by an isolated node in VANETs. In the scheme, the credibility is checked by estimating the possible location of the isolated node using records of encounters generated before and after the isolation. The simulation results showed that MIND-MO is useful for evaluating credibility of false location dependent information generated based on rational reasons by isolated nodes.
著者
小西 洋祐 橋本 豊大 石原 進 水野 忠則
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.13, pp.17-24, 2001-02-14
被引用文献数
1

現在いつでもどこでもだれでもインターネットに接続することができるモバイルコンピューティング環境が急速に普及し,より身近なものとなってきた。しかしながら無線通信環境は有線のそれに比べると通信の品質が低く,通信速度が遅いという問題かある。そこで筆者らは数台の移動ホストにより一時的に短距離のネットワークを構築し,これらの各端末が持つ長距離無線リンクを束ねることで論理的な帯域幅を広くし,より品質の高い通信環境を実現するための方法として,通信回線共有方式SHAKEを提案している。SHAKEはこれまでに試作システムが実装・評価されているが,SHAKEを利用するすべての端末に機能を追加する必要があった。本稿では通信回線共有方式を利用した高速Webアクセス方式としてWeb SHAKEを提案する。Web SHAKEは各移動ホスト上で動作するHTTP Proxyサーバを利用することにより,SHAKEのための特別な機能を有しないインターネット上の任意のWebサーバとSHAKEによる通信が可能である。本稿ではWeb SHAKEの実装・評価結果について示す。Nowadays mobile computing has become popular. Many people can access to Internet with mobile terminals. However wireless links used by mobile hosts have some problems such as narrow bandwidth and low reliability. To offer high speed communication on wireless links, we have proposed SHAKE(SHAring multiple paths procedure for cluster networK Environment). In SHAKE, mobile hosts which are connected with fast local link each other use multiple wireless links owned by each host simultaneously to communicate with hosts on the Internet. An experimental system has been implemented and evaluated. In this system, however, not only mobile hosts but also correspondent hosts on the internet required special software for SHAKE. In this paper, we propose a fast WWW access method with SHAKE(Web SHAKE). The feature of Web SHAKE is that it does not require any special software on web servers on the internet to use SHAKE. The feature is realized by an use of HTTP Proxy Server which works on each mobile host. Experimental results obtained by an implementation of Web SHAKE are shown.
著者
吉滝 幸世 太田 雅敏 川口 明彦 石原 進 水野 忠則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SST, スペクトル拡散 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.678, pp.211-218, 2002-03-01

近年,携帯電話上で絵文字を利用したメールや,モバイルカメラで撮影した写真に簡単な加工を施して他人に送信するなどの,画像を利用したコミュニケーションが盛んに行われている.しかし,現在は携帯電話上でユーザが自由に画像を作成することはできず,利用できる画像は,端末内にあらかじめ用意されたものや,Web上からダウンロードしたものに限定される.そこで,筆者らは自作の画像による携帯電話でのコミュニケーションを可能にするツールとしてCONTE(Canvas ON mobile TElephone)を提案する.本稿では,CONTEシステムを設計,実装し,比較実験とアンケート調査による評価を行った.評価結果より携帯電話を用いたお絵描きツールの有効性が示された.
著者
吉滝 幸世 太田 雅敏 川口 明彦 石原 進 水野 忠則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.684, pp.211-218, 2002-03-01

近年,携帯電話上で絵文字を利用したメールや,モバイルカメラで撮影した写真に簡単な加工を施して他人に送信するなどの,画像を利用したコミュニケーションが盛んに行われている.しかし,現在は携帯電話上でユーザが自由に画像を作成することはできず,利用できる画像は,端末内にあらかじめ用意されたものや,Web上からダウンロードしたものに限定される.そこで,筆者らは自作の画像による携帯電話でのコミュニケーションを可能にするツールとしてCONTE(Canvas ON mobile TElephone)を提案する.本稿では,CONTEシステムを設計,実装し,比較実験とアンケート調査による評価を行った.評価結果より携帯電話を用いたお絵描きツールの有効性が示された.