著者
松浦 信夫 藤枝 憲二 福島 直樹 三上 裕平 原田 正平
出版者
THE JAPAN DIABETES SOCIETY
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.225-231, 1987

IDDM小児35例に半合成ヒトインスリン100単位製剤を使用し, その臨床鮪用性, 安全齢よび免疫原性にっいず検討した.ヒトインスリン使用前のインスリン製剤により対照を2群に分けて検討した.A群 (n=15) にブタ純化インスリン (モノタード, アクトラピットインスリン), B群 (n=20) はU-100レントインスリンおよびアクトラピットインスリン使用群であり, ヒト純化インスリン治療に変更後に比較して以下の結論が得られた.<BR>1.同じ組成, 単位のU-100レントインスリンまたはブタ純化インスリンとヒトインスリン注射後の血糖変化, 血漿Total, Free insulinの変化には差がみられなかった.<BR>2.U-100レントインスリン治療群 (B群) のIgG型抗インスリン抗体価はブタ純化インスリン群 (A群) に比し有意な高値を示した.<BR>3.ヒトインスリン変更後, 特にIgG型抗インスリン抗体価は有意に低下した.<BR>4.ヒトィンスリン変更後, A群ではインスリン使用量に大きな変化はみられなかったが, B群では有意にその使用量が低下した.<BR>5.U-100レントインスリンからヒトインスリンに変更するときには低血糖発生の確率が非常に高く, 充分な注意が必要であり, ほぼ20%減のヒトインスリンで変更するのが安全と思われた.
著者
原田 盛重
出版者
THE JAPANESE FORESTRY SOCIETY
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.22, no.7, pp.390-392, 1940

1) ランシンボク.テレピンノキの乳液は中性にして,全く毒性を有せず。<br> 2) タイトウルシ,アンナンウルシ,マンゴウは酸性反應を呈し,その中タイトウルシ,アンナンウルシは毒性強く,マンゴウは僅かなり。<br> 3) ランシンボク,テレピンノキの乳液中の蛋白質の結晶は五角形,六角形をなし結晶が僅かなり。<br> 4) タイトウルシ,アンナンウルシ,マンゴウは蛋白質の結晶が槍状,圓錐状,角柱状をなし,結晶の數が比較的多く,タイトウルシに特に特微ある結晶を有す。
著者
飯塚 昂大 原田 泰
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第65回春季研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.218-219, 2018 (Released:2018-06-21)

2020 年のプログラミングの義務教育化に伴い,プログラミング教育の需要が高まる中,その実践の例が求められている.しかし現状として,文部科学省が定義した「プログラミング的思考」を育てるための手法が確立されているとは言い難い.本実践では,こうした状況を視野に入れ,教室以外の場所でプログラミングの学びを支援する方法を探る. プログラミングワークショップにおける新しい学び方の形態として,本実践の中ではプロジェクション・プレイという手法を提案する.プロジェクション・プレイはプログラミングにより作成したアニメーションをスクリーンに投影し,その前で演技を行うものである.プロジェクション・プレイによって,プログラミング教育の場に身体性を伴う活動を取り入れることができる.本実践ではプロジェクション・プレイがワークショップでどのような効果があるのかを記録し,考察する.
著者
井植 敏 原田 亮介
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1231, pp.46-49, 2004-03-01

問 日経ビジネスは1980年代に「会社の寿命は30年」というキーワードを作りました。会社に寿命があるのなら、社員にも企業人としての旬があり、寿命があるはずです。でも、現実の賃金人事体系は、年功型から抜け出せていません。 答 私は5年ほど前、労働組合の40周年パーティーの席上で、全く同じ問題意識をぶつけてみたんです。
著者
山口 隆司 原田 秀樹 桃井 清至 曽 怡禎
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水環境学会誌 (ISSN:09168958)
巻号頁・発行日
vol.18, no.6, pp.499-510, 1995-06-10 (Released:2008-01-22)
参考文献数
39
被引用文献数
2 3

The ecological role of sulface-reducing bacteria (SRB) in anaerobic degradation of a long-chain fatty acid (LFA) was investigated using three anaerobic sludge consorita cultivated at different sulfate loading rates. The three kinds of sludge (referred to as Sludge A, B and C) were cultivated in a fill-and-draw mode for 100 days by feeding with plamitate as a major carbon source (feeding concentration : 1.0g COD·l-1), but with different levels of sulfate, i.e., 600mg-SO42-·l-1 for Sludge A, 300 for Sludge B, 0 for Sludge C.Degradation of palmitate into acetate in the presence of sulfate can be performed by either of the following three trophic groups : 1) symbiosis between palmitate-degrading proton-reducing acetogens (P-PRA) and hydrogen-utilizing SRB (H-SRB), 2) symbiosis between P-PRA and hydrogen-utilizing methanogens (H-MPB), 3) palmitate-oxidizing SRB (P-SRB). Three sludge consortia exhibited different behavior of palmitate degradation, depending on their sulfate loadings. As for Sludge A, the first group, P-PRA+H-SRB had the greatest contribution in palmitate degradation, and the extent of the second, P-PRA+H-MPB and the third, P-SRB were about half of the first, respectively. For Sludge B, P-PRA+H-MPB had the superior contribution over P-PRA+H-SRB and P-SRB. The lowest contributor, P-SRB was only one-tenth of the largest contributor, P-PRA+H-MPB. For Sludge C, palmitate degradation was accounted for only by P-PRA+H-MPB, and the contributions by P-PRA+H-MPB and P-SRB were negligible small.
著者
原田 実 鈴木 亮 南 旭瑞
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.3-22, 2002-04-10 (Released:2011-03-01)
参考文献数
15
被引用文献数
1

意味解析を用いた情報検索の一手法を提案し, 「判例」を検索対象とし日本語文章で記述した「問い合わせ文」 を検索質問とした検索システムJCareを開発する. 本研究では'文章が表す内容を, 語が格納されたノードと語間の関係 (深層格) を表すアークからなる意味グラフとして捉え, 判例文と問い合わせ文の意味グラフ間における位相同型部分の大きさをもとに, 文章間の内容類似度を算出する. このとき検索の高速化・精度向上の目的でViewという考え方を導入する. 視点 (View) により意味グラフを分割したViewグラフの類似度を求めることで, 内容的に関連性の低い文章問の計算時間, またそこから生まれるノイズを排除する.
著者
村上 和雄 掛本 道子 原田 敏勝 山田 約瑟 小川 裕康
出版者
The Japan Society for Analytical Chemistry
雑誌
分析化学 = Japan analyst (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.41, no.7, pp.343-348, 1992-07-05
参考文献数
7
被引用文献数
1 1

球状シリカビーズ表面にグルコースオキシダーゼ(GOD)とグルコアミラーゼ(GAM)を共有結合で固定化し,ミニカラムに充てんしてミクロなバイオリアクターをつくり,高速液体クロマトグラフの分離カラムの後に接続した.グルコースはGODの触媒作用により過酸化水素とグルコノラクトンを,マルトースはGAMによりグルコースを生じ,更にこのグルコースがGODにより過酸化水素を生じる.生成した過酸化水素を電気化学検出器でアンペロメトリックに測定し,グルコースとマルトースの間接定量を試みた.本方法の検出感度は,GOD固定化カラムを用いた化学発光-FIA法やGOD・GAM固定化カラムを用いた化学発光-FIA法とほぼ同等であり,示差屈折率検出器を用いるHPLC法よりも約500倍高かった.最小検出量は絶対量でグルコースが10ng,マルトースが15ng(いずれも<I>S</I>/<I>N</I>=3)であった.本法は酵素の触媒作用,電気化学検出器の選択的で高感度な検出を利用しているため,前処理が極めて簡略化でき,試料を希釈するだけでよかった.市販の麦芽飲料,麦芽入り豆乳,ノンアルコールビール中のグルコースとマルトースの定量に応用し,良好な結果が得られた.
著者
松島 脩平 原田 宏幸
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集 2017 (ISSN:24243124)
巻号頁・発行日
pp.1P2-H12, 2017 (Released:2017-11-25)

3D printers are becoming popular and using in many scenes. They enable to make products simply and rapidly according to the design models. However, they can make only a single bulk parts at a time in general. If we can make a whole robot structure at once by 3d printer, it became possible to manufacture a desired robot on the spot in a minute. In this report, we propose a method for making a robot structure including joints at one time by a Fused Deposition Modeling (FDM) type 3D printer. It is unnecessary to assemble after printing. Further, we produced a wire-driven quadruped walking robot as an example of the proposed method.
著者
原田 雄司 田中 達也 中尾 裕典 服平 次男 青木 理 山下 洋幸
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.84, no.858, pp.17-00458-17-00458, 2018 (Released:2018-02-25)
参考文献数
30

Heat insulation by a wall material which has low heat capacity and heat conductivity is one of the effective ways to reduce heat transfer. By the heat insulated coating, wall temperature is fluctuated following the behavior of in-cylinder gas temperature, which decreases the gap between gas and wall temperature. In order to suppress wall heat transfer in wide engine operation range, Model Based Development is required. In this study, wall heat transfer mechanism under wall temperature fluctuated condition by heat insulation was investigated by simultaneous measurement of wall heat flux and flow behavior in wall boundary layer in RCEM. As a result, it was clarified that turbulent energy was influenced by wall temperature behavior, which impact on heat transfer coefficient. In addition, non-dimensional velocity distribution in wall boundary layer was not changed drastically by wall temperature behavior. In terms of modeling under heat insulated condition, wall heat flux was able to be predicted well by wall heat transfer model taking into account of density change in wall boundary layer.
著者
園田 純子 原田 章子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.29, 2017

【目的】2020年に開催される東京オリンピックを控え、地方でも外国人観光客を迎え入れる準備のため、観光政策としてインバウンド推進を行っている。そこで県立大学である本学の地域貢献のひとつとして、山口の歴史、特に食文化の面からアプローチする体験型のインバウンドツアーの内容を検討した。<br />【方法】インバウンドツアーの地域は、山口の歴史に足跡を残した大内氏及び毛利氏に関連する観光のできる大学近隣の山口市大殿地区とした。食文化の内容は茶道と和食の体験を柱とし、散策する史跡や見学地もそれに関連付けて決定した。参加者10名を山口県観光スポーツ文化部国際課、山口県国際交流協会等を通じて募集した。H29年3月5日にモニターツアーとして実施し、参加者から終了後のアンケート回答を得た。<br />【結果】大殿地区は大内文化の中心地であり、また幕末に藩庁が萩より移り毛利氏関連の史跡が多くみられるため、歴史と食文化のエピソードを抽出するには適する地域であった。茶の湯体験は、茶道の説明とデモンストレーションをしたのち、自分自身で茶を点て味わう体験を入れたことで、参加者の満足度を得ることができた。茶に関連して、山口の萩焼、菓子等の紹介を行うと共に、帰国後に茶を点てることができるよう簡単な道具の紹介をし関心を高める工夫をした。和食体験としては、地域の工芸品である大内塗の工房を見学し、和食の説明と箸の使い方の話をしたのち、毛利敬親公が参勤交代時に食した弁当を再現したものを元に今回試作した「毛利公の参勤交代弁当」を昼食として提供した。弁当の評価については、食材を野菜、魚としたものの、ベジタリアン等への配慮が必要であることが示唆された。

1 0 0 0 OA 顎裂の骨移植

著者
原田 清
出版者
日本小児口腔外科学会
雑誌
小児口腔外科 (ISSN:09175261)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.99-104, 2009-12-25 (Released:2013-01-26)
参考文献数
18

The bone grafting to the alveolar cleft was once performed during the primary cheiloplasty. However, it was pointed out that this primary(early)bone grafting to the alveolar cleft affected the growth of the middle face and maxilla. Then, this procedure has been popularly performed to induce the eruption of the upper lateral incisor or canine(secondary bone grafting to the alveolar cleft: SBG). The main purposes of the bone grafting to the alveolar cleft are closure of oro-nasal fistula and stabilization of the dental arch. However, the most significance of this procedure is to make space for the eruption of the upper canine. Therefore, the SBG is now established to be one of the important treatment strategies for the cleft lip and palate children. In this review, the purposes, optimal timing, surgical procedure, and postoperative management of the popular SBG are described for trainees of oral and maxillofacial surgery.
著者
原田 要之助
雑誌
研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:21888906)
巻号頁・発行日
vol.2017-DPS-172, no.11, pp.1-8, 2017-11-22

昨今,多くの組織がビッグデータや個人情報を収集し活用するようになっている.また,IoT では,様々なデバイスがネットワークに接続されて,様々な情報が集められ,例えば,個人情報と連携して利用することが可能となっている.2018 年 5 月に,データガバナンスに関する規格 (ISO / IEC38505-1) が出版された.この規格は,このような現状において,組織には収集し,保存し活用するデータについての,組織に求められるデータガバナンスについて述べている,今回は,この規格は,2018 年 5 月に EU が施行する GDPR が求めるガバナンスについて適用できることを目指している.今回は,この規格について分析し,内容の報告と,規格の活用について述べる.

1 0 0 0 OA 川上郡史

著者
原田竜右衛門 編
出版者
原田竜右衛門
巻号頁・発行日
1927
著者
井上 優 原田 和宏 佐藤 ゆかり 樋野 稔夫
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.158-159, 2016 (Released:2016-04-20)
参考文献数
4

本研究の目的は,二重課題処理能力,転倒リスク,転倒発生率に対する二重課題トレーニング(Dual-task training:以下,DTT)の効果に与える脳機能障害の影響を検証することである。本研究に参加した脳卒中患者は18 名で,DTT 実施後,Dynamic gait index(以下,DGI)得点は有意に改善し,転倒リスクが軽減する傾向が示された。前頭葉機能はFrontal assessment battery,注意機能はTrail making test part A とpart B の差分により評価し,DGI 得点変化量との関連性を相関分析により検証した。その結果,両者ともに有意な相関関係は示さなかった。この結果は,加齢や脳の損傷により生じた脳機能障害の程度に影響を受けずDTT の効果が得られることを示唆するものであり,DTT 導入に対する基礎資料として有用な結果と推察された。