著者
原田 熊雄
出版者
岩波書店
雑誌
世界 (ISSN:05824532)
巻号頁・発行日
no.49, pp.59-69, 1950-01
著者
藤原 佳典 柴田 博 原田 謙 新開 省二 吉田 裕人 星 旦二
出版者
東京都立大学都市研究センター
雑誌
総合都市研究 (ISSN:03863506)
巻号頁・発行日
vol.81, pp.39-48, 2003

先進三カ国の主要都市、東京とニューヨーク、パリの健康水準の実態を都心部、周辺部、全体に分けて検討した。同一主要都市内では中心部で平均寿命が短く、AIDS・結核発症者の割合が多かった。高齢期の総死亡率や主要な疾患別死亡率については主要都市内での格差よりも主要都市聞での年齢階級別の相違のほうが顕著であった。とりわけマンハッタン地区は年齢階級の上昇とともにパリ中心部地区及び東京都23特別区に比べて相対的に死亡率の低下を認めた。乳児死亡率・新生児死亡率については主要都市間及び同一主要都市内でもニューヨーク全体つまり、マンハッタン地区の外側が高かった。次に、高齢期の総死亡率と乳児死亡率について三主要都市ごとに中心部地区の分布及び相関を見た。各死亡率に対するマンハッタン20区のばらつきが目立った。また、65才以上総死亡率と乳児死亡率の相関関係についてはパリ中心部地区のみ両者に有意な負の相関がみられた。三主要都市間あるいは内部の健康水準の格差をもたらす規定要因を明確にするには、今後、三主要都市における衛生行政に関する指標、人口学的指標及び社会・経済学的指標を含めて国際比較の視点から学際的・総合的に相関関係を検討する必要性が示唆された。We reported healthy standard of the three international megalopolises, Tokyo, New York, and Paris, in advanced countries, comparing with central area and around it respectively. Central areas had shorter life expectancy, and had more incidence of AIDS and tuberculosis in every three city. In terms of age-specific total death rate in older persons and main diseases, there was more remarkable difference among inter-cities than among inner-cities. Whole New York City, around Manhattan area showed highest infant mortality rate (IMR) and neonatal mortality rate in every area in the three cities. Total death rate for older persons showed significantly inverse correlation with IMR only in 20 central wards in Paris.
著者
石倉 健二 高島 恭子 原田 奈津子 山岸 利次 Kenji ISHIKURA Kyouko TAKASHIMA Natsuko HARADA Toshitsugu YAMAGISHI
出版者
長崎国際大学
雑誌
長崎国際大学論叢 = Nagasaki International University Review (ISSN:13464094)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.167-177, 2008-03

本論は、近年、高等教育学界において注目を集めている「初年次教育」がいかなるものであるかを、国内外の動向をレビューしつつ検討したものである。M・トロウが明らかにしたように、大学入学者数・率の上昇は、大学教育の変質を必然的に伴うものであり、日本やアメリカ等、トロウの言うマス段階からユニバーサル段階に達した高等教育においては、その質的変化に伴う新たな教育が要請されることになる。「初年次教育」とは、そのような新たな教育形態の一つであり、特に、新入生の大学への適応を支援していくためのプログラムである。その背景には、大学教育のユニバーサル化により、必ずしも大学が期待する学習文化を持たない学生が多数入学し、結果として大学にスムースに適応できない学生が多数存在するということがある。高等教育のユニバーサル化を早期に経験したアメリカにおいて、初年次教育の理論・実践には一定の蓄積があるが、日本においては、アメリカの事例を参照しつつ、各大学が試行錯誤を行っている段階であり、初年次教育が十分に深化されているとは言えない状況である。大学全入時代を迎える日本の高等教育において、初年次教育の必要性はますます高まるであろう。このような視角のもと、今後、具体的な初年次教育のあり方を構想することが求められるであろう。
著者
原田 喜男 豊島 久美子 岡本 孝夫
出版者
公益社団法人 日本化学療法学会
雑誌
CHEMOTHERAPY (ISSN:00093165)
巻号頁・発行日
vol.35, no.Supplement1, pp.452-459, 1987-05-31 (Released:2011-08-04)
参考文献数
6

6315-S (Flomoxef) 1の静脈内投与による腎毒性を, ウサギを用いて, 1,000mg/kg単回投与試験により検索し, 対照薬Cefazolinsodium (CEZ) によるそれと比較した。6315-S投与群では, 組織学的に, 近位尿細管上皮細胞の一部に, わずかに壊死を認めたが, 尿検査や血液生化学的検査値に影響をほとんど認めなかった。他方, CEZ投与群では。近位尿細管上皮細胞の壊死やカルシウム沈着が著明であり, 蛋白尿や顆粒状円柱・上皮円柱の尿中への出現, 血漿中クレアチニン・尿素窒素値の上昇など腎毒性作用が明らかであった。以上の成績から, 6315-Sの腎毒性作用はCEZに比して明らかに弱いものと判断された。
著者
ウデイン S.M.モスレム 村山 盛一 石嶺 行男 続 栄治 原田 二郎
出版者
CROP SCIENCE SOCIETY OF JAPAN
雑誌
日本作物学会紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.747-753, 1995
被引用文献数
14

木酢液・木炭混合物(サンネカE)が夏植サトウキビの乾物生産および根の生育に及ぼす影響を明らかにするために, サトウキビ品種NCo310を供試し, サンネッカE施用量を0(対照区), 200, 400および800kg/10aの4水準設定して5反復で実験を実施した. その結果, サンネッカE施肥により茎重, 茎長, 茎径, 糖含量等のサトウキビの収量構成要素が増大した. サンネッカE施用区におけるCGR, NARおよびLAIは対照区より高い値を示し, CGRとNARおよびLAIの相関は有意であった. 原料茎収量, 葉糖収量および全乾物重もサンネッカE区が対照区よりそれぞれ13-24%, 19-31%および14-20%増加した. また, 原料茎収量, 蔗糖収量および全乾物重の最高値は400kg/10aサンネッカE区で得られた. サンネッカE区の根系の分布は水平方向, 垂直方向とも各分布域における根重密度はサンネッカE区が高かった.
著者
堂薗 賢 田中 大平 原田 昌治 池上 知顯 光木 文秋
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成25年度電気関係学会九州支部連合大会(第66回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.449, 2013-09-13 (Released:2016-01-17)

近年,固体試料にレーザーを照射し,生成プラズマの発光分光分析により試料中の元素組成分析を行う,レーザー誘起ブレークダウン分光法(LIBS)が注目されている.さまざまな形状の試料でも簡便に短時間で元素分析が行えるといった長所があるが,一方,従来の原子吸光分析(AAS)や蛍光X線分析(XRF)などと比較して,定性分析での精度が低く,また検出感度が低いなどの課題がある.本研究では小型の分光器を用いたLIBSにより,合金,酸化物などの元素分析を行い,分析結果をXRFによる測定結果と比較し,LIBSの定性分析、定量分析の精度改善について検討を行った.
著者
原田 種臣
出版者
一般社団法人 資源・素材学会
雑誌
日本鉱業会誌 (ISSN:03694194)
巻号頁・発行日
vol.83, no.949, pp.749-753, 1967-05-25 (Released:2011-07-13)
参考文献数
5

In this study, the extent of variation of the floatability of pyrites in xanthate flotation was measured. Relation between the floatability and crystallographic property, thermoelectric potential, and oxidation property were also investigated.The main results obtained are as follows:(1) The variation of about 30 percent in flotation recovery was recognized under the experimental condition used in this study.(2) The floatability increases with a decrease of the interplanar spacing, absolute value of the thermoelectric potential, and the oxidation rate. But, these relations containing some exceptional data.(3) Besides, “Relation between Floatability with Xanthate and Natural Floatabiliiy”, “Effect of Oxldation on Flotation Recovery” and “Effect of Activation with Copper Sulphate” were also discussed.
著者
垂水 浩幸 鶴身悠子 横尾 佳余 西本 昇司 松原 和也 林 勇輔 原田 泰 楠 房子 水久保 勇記 吉田 誠 金 尚泰
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.110-124, 2007-01-15
参考文献数
10
被引用文献数
8

市販のGPS 付携帯電話を端末とした位置依存の共有仮想空間(擬人化エージェント機能や利用者間コミュニケーション機能を含む)を応用して観光支援システムを開発し,これについて公開実験を行った.ここで公開実験とは,観光者に現地で依頼して被験者となってもらい,かつ観光者自身の所有する携帯電話を使用して,我々の提供するサービスを評価してもらう実験であり,観光の観点から客観性の高い現実的な評価を得ることが目的である.実験は香川県の代表的観光地である金刀比羅宮と栗林公園でそれぞれ1 週間ずつ実施した.その結果,年齢,性,観光地への訪問経験などにより反応が異なる場合があることが確認でき,ターゲットユーザの絞り込みが重要であることが分かった.また仮想空間で提供する情報は,ガイドブックや立て看板などの現実のメディアとの役割分担が重要であることも明確になった.またGPS の誤差については問題が残るが,位置誤差の評価と観光支援サービスの評価は独立であることも確認した.本論文ではこの公開実験の方法と結果について詳細に述べる.We have developed a sightseeing support system, using our shared virtual world service including human-like agents and inter-user communication for popular GPS-phones on the market. We have conducted open experiments for the service. By open experiments, we mean those with real tourists as subjects and letting them use their own phones. By open experiment, we have aimed to acquire realistic and objective evaluation from the viewpoint of sightseeing itself. The experiments were conducted at two major sightseeing destinations in Kagawa prefecture, each taking one week. As results, we have found that visitors responded differently by their age, gender, experiences, etc. We have also found that virtual media should give different information from real media. These findings will help the future design of such services. GPS inaccuracies were found but subjects evaluated them independently from other evaluation. In this paper, the method and results of the experiments are described.
著者
大下 恭弘 原田 亘 刈屋 憲次
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.96, no.4, pp.413-417, 1999-04-05 (Released:2008-02-26)
参考文献数
10
被引用文献数
1

症例は60歳,男性.平成8年1月抗核抗体陽性,DNA抗体陽性,LEテスト陽性,持続性蛋白尿,貧血,リンパ球減少を認め,ARAの診断基準でSLEと診断.平成8年3月腹痛出現.腸雑音の低下および腹部X線写真にて小腸ガスと鏡面像を認め,麻痺性イレウスと診断.経口小腸造影検査では上部空腸間に瘻孔を認めた.イレウスの原因がSLEの血管炎と考えられ,プレドニン60mgより開始し,イレウスは改善したが,瘻孔は開存したままであった.
著者
原田 信之
出版者
新見公立大学
雑誌
新見公立大学紀要 (ISSN:21858489)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.187-201, 2016

『義経記』などに登場する金売吉次は、源義経の運命を左右したとされる伝説的人物である。吉次に関係するという伝説を伝えている地は全国にあり、金売吉次伝説をめぐる問題は金属文化の面からも注目される。岡山県新見市(旧備中国)にも吉次に関する伝説が存在しており、古くは『古戦場備中府志』(一七三五年成立)に記述がある。吉次生誕地伝説のある新見市哲西町八鳥地区は源頼朝の御家人市川別当行房により築城されたという伝承がある西山城の城下町として栄えた地域で、吉次の産湯の井戸や道明寺屋敷と称される居住地の伝説がある。吉次終焉地伝説のある新見市足立田曽地区には吉次の墓と伝えられる金石さんと呼ばれる墓石があり、周辺には多数の「たたら製鉄」の跡がある。新見市に金売吉次伝説が伝えられてきた背景には、中国地方各地で盛んであった「たたら製鉄」や「炭焼」「鋳物師」の存在等が関係していると推定され、生誕地伝説から終焉地伝説までそろった金売吉次伝説の一事例として注目される。
著者
向井 信彦 原田 雅之 小山 博史
出版者
日本VR医学会
雑誌
VR医学 (ISSN:13479342)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.72-77, 2002 (Released:2013-01-25)
参考文献数
6
被引用文献数
2 1

This paper describes the architecture of real-time surgical simulators. First of all, a high performance graphics workstation based real-time simulation so that it could supply the user demand; however, there remained one problem of the cost. Then, the next simulator was developed with a personal computer in order to reduce the system cost and also new software simulating another surgery case was developed. Especially, the cost of a stereo display and haptic devices, both of which were the core components of the system and occupied the large ratio of the cost, were reduced by specifying the functions of them for ocular surgery. As a result, we succeeded in establishing a simulator that could supply the user demand of boty functions and the cost. Therefore, it has been tried to develop a neurosurgery simulator with the same components as that of the ocular surgery one. Although it remains the problem of haptic display, it is found that the specification of the stereo view can apply to not only ocular surgery but aloso neurosurgery simulators.
著者
原田 智子
出版者
富民協会
雑誌
農林業問題研究 (ISSN:03888525)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.223-228, 2014
被引用文献数
1

スリランカでは2009年5月に25年以上続いた内戦が終結した。紛争中に戦闘地域となった北部州では復興開発および帰還民の再定住支援が進められているが,貧困世帯が多く,世帯間格差が発生している(WFP,2011)。紛争に関わる諸問題は,当事国だけでなく国際的な重要課題の一つであり,紛争要因や平和構築に関わる研究の蓄積は多い。しかしこれまでの議論は,主として紛争要因やマクロ経済への紛争の影響に焦点が当てられ,紛争後社会における世帯の生計に関する研究は少ない。コロンビアでの内戦後の世帯生計に焦点をあてた研究では,紛争により被害をうけた世帯が喪失した資産を外部からの支援無しに再生することは困難であることが明らかにされている(Ibañez,A.M.,et,al.,2009)。しかし,紛争後社会における世帯の生計再建過程や世帯生計の特徴は十分に把握されておらず,生計再建の制約や紛争影響地における効果的な生計再建支援策は十分に明らかにされていない。こうした中,紛争後社会における世帯生計の特性を明らかにすることは,効果的な生計再建支援策を検討する際の準備となる不可欠な課題の一つである。そこで本研究では第一段階として,紛争後のスリランカ北部農村におけるタミル人世帯に焦点を当て,世帯生計の類型化を試み,各類型の特徴を明らかにする。マナー県は,スリランカの北部州に位置し,県内の一部が紛争中長期間にわたりタミル人反政府組織「タミル・イーラム解放の虎(Liberation Tiger of Tamil Eelam)」(以下「LTTE」とする)に支配されていた。紛争中,旧LTTE支配地域では政府軍とLTTEにより激しい戦闘が繰り広げられ,多数の住民が死亡し,基礎的インフラストラクチャー,公共施設,住宅などが壊滅的に破壊された。本研究では,紛争中に甚大な被害を受けた旧LTTE支配地域の2郡(マンタイウエスト郡とマドゥ郡)からそれぞれ3つの村を選定し,悉皆調査(調査世帯総数212世帯)を実施した。事例対象村の選定にあたっては,1)タミル人のみが居住している村,2)大多数の住民の主たる生業が農業である村,の2点を選定基準とした。生計の再建状況は村の地理的および社会経済的な条件により異なると考えられる。そこで,村間の生計再建状況の差異も含めて現状を明らかにするため,村の地理的・社会経済的な状況が偏らないように村を選定した。村間の顕著な差異としては,村の形成時期,県庁および郡事務所からの距離,灌漑施設の違い,村からの避難時期および再定住時期があげられる。世帯属性に関して,村間で顕著な違いはみられない。本研究は,Sustainable Livelihoods Approach (以下,SL Approachとする。)の分析枠組みを援用し,「生計は,1)資産(自然資本,物的資本,人的資本,金融資本,社会関係資本),2)活動,3)制度や社会関係の媒介による資産と活動へのアクセス,から構成される」とする(EIlis,2000)。
著者
兵 行義 雑賀 太郎 濵本 真一 原田 保 原 浩貴
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.111, no.4, pp.227-234, 2018 (Released:2018-04-01)
参考文献数
16
被引用文献数
1

The number of patients suffering from cedar pollinosis is increasing. It would be no exaggeration to say that it is the unique cause of allergic rhinitis in Japan. Allergen immunotherapy has recently attracted attention as a radical treatment for cedar pollinosis, just as for allergic rhinitis. We examined cedar pollinosis was more marked in the cypress season than in the cedar season. The present study included 27 patients who had received allergen immunotherapy for cedar pollinosis for more than a year. A questionnaire survey was also conducted on drug usage according to the Japanese Allergic Conjunctival Disease QOL Questionnaire (JACQLQ), a modified version of the Japanese Allergic Rhinitis Standard QOL Questionnaire.In 2015, the amount of scattered pollen was 1660.7/cm2, being lower than the average of the past 20 years. In patients who had received immunotherapy against cedar pollinosis regardless of the duration of the therapy, the nasal and eye symptoms, medication score, and face scale were worse in the cypress season. In addition, tests for allergn-specific IgE antibodies before and after the cedar/cypress seasons demonstrated that while the cedar-specific IgE levels did not increase, the cypress-specific IgE levels significantly increased in subjects who had received immunotherapy for shorter periods. Cypress-specific IgG4 levels tended to increase in patients who had received cedar-pollen immunotherpy for longer periods, however, to a lesser degree than the cedar-specific IgG4 levels.Thus, the allergen-speccific antibody titers demonstrated the ineffectiveness of cedar allergen immunotherapy against cypress pollen allergy in 2015, in which year, the average amounts of airborne pollen was lower than the average in the last 20 years, suggesting that cypress extracts should also be developed to treat cypress pollen allergy.
著者
原田 隆史
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.58, no.8, pp.383-388, 2008
参考文献数
19
被引用文献数
1

近年,文化の保存や学好防報の情報源の入手可能性の確保などを目的として,世界中でWebページを保存するWebアーカイブが構築されてきている。Webアーカイブは,更新された過去のWebページの保存や,将来的な閲覧可能性の確保など,検索エンジンとは異なる技術が必要とされる。本稿では,Webアーカイブに関わる技術的な仕組みや,その課題について概説する。
著者
原田 隆宏 鈴木 幸人 越塚 誠一 荒川 貴博 庄子 習一
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.73, no.726, pp.437-444, 2007-02-25 (Released:2011-03-03)
参考文献数
13
被引用文献数
1 3

In this study, we developed a code which can calculate three-dimensional micro multi-phase flow using Moving Particle Semi-implicit method. Surface tension which dominates the fluid motion in micro flow also makes the time steps very small and the simulation time becomes very long. We employed a sub-time steps algorithm that enable us stable and efficient calculation of micro fluid with strong surface tension. Using developed code, micro droplet generation in y-shaped micro channel is calculated. We could realize micro droplet generation in our calculation as the same as experiment. In our calculated results, we measured droplet size. The measured droplet size quantitatively agrees with experimental ones. We also visualize flow inside of droplet when a droplet is generated in the calculated results.
著者
原田 仁 宮尾 祐介 金治 新悟 掛地 吉弘
出版者
神戸大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究の目的は,手術動画を自動で文章化するプログラムの開発,および映像データと言語データが相互に検索可能な新しい手術記録データベースの構築である。手術動画内の解剖,器具,動作,事象を言語で意味付けし,機械学習によりパターン化させることで,手術動画から手術記録を自動作成するプログラムを開発する。また,映像と言語が互いに関連付けられた手術記録データベースを構築することで,膨大な手術データが客観性の高い均質化された手術記録として保存管理し,データベースから必要な映像データを言語で検索することを可能とする。具体的には,手術映像から選別した特定の場面を用いて,解剖,手術器具,動作,事象を認識しテキスト化する手術認識アルゴリズムを作成し,手術認識アルゴリズムを基に手術動画を自動で文章化するプログラムを開発するとともに,映像とテキストをリンクさせ相互に検索可能な新しい手術記録データベースの構築を目指す。手術認識アルゴリズムの作成においては,解析用コンピューターにインストールした専用ツールを用いて,手術動画内に登場する臓器・血管などの解剖,鉗子類などの手術器具,把持・切離などの手術操作,出血・血管の拍動などの体腔内の事象などに対し,名称や動作の属性を付与する。これにより言語で意味付けされた動画を保存,蓄積し,映像からテキストデータへの変換を,機械学習によりパターン化させる。機械学習のデータとしては,手術手技として規則性があることが望ましいと考えられる。そのため,手技が定型化された約100症例の腹腔鏡下胃切除の動画をサンプルデータとして使用する。