著者
天野 裕久
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.107, no.2, pp.202-207, 2018-02-10 (Released:2019-02-10)
参考文献数
9
被引用文献数
1

米国心エコー図学会(American Society of Echocardiography:ASE)から,心エコー図法による右心機能の評価方法が多数提言されて以来,肺高血圧症における心エコー図による右心機能評価は一般化しつつある.それらの指標を用いたスクリーニング方法と重症度判定について,欧州心臓病学会(European Society of Cardiology:ESC)の肺高血圧症の診断と治療のガイドラインに則り,解説する.
著者
鈴木 憲子 天野 裕理 越智 耕太郎 知久馬 俊幸
出版者
日本イオン交換学会
雑誌
日本イオン交換学会誌 (ISSN:0915860X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.29-33, 2015 (Released:2015-09-25)
参考文献数
9

建物の除染などによって産出された放射性セシウムを含んだ汚染水の処理に用いることを念頭に,バーミキュライトのセシウム吸着挙動について検討をした。バーミキュライトは熱処理によって膨張し表面積を広げることができるが,層間水の消失および層構造の破壊で吸着能が低下もしくは喪失してしまうことが分かった。そこで熱処理をしないバーミキュライトについて粒子の大きさに注目をして吸着実験を行い,ある大きさまでは粒子径に吸着能が依存しないことを見いだした。加えてカラム法で十分な吸着率を得るためには,流速を下げることが要求されるが,使用するバーミキュライトの量を変えずに分割してカラムに充填し,カラムを連結することで流速の問題を解決することができた。
著者
天野 裕 土肥 真人
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画. 別冊, 都市計画論文集 = City planning review. Special issue, Papers on city planning (ISSN:09131280)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.733-738, 2008-10-15
参考文献数
14
被引用文献数
1

本研究の目的は、迅速かつ大量に住宅供給を可能とした復興政策の立案過程と、市民社会の台頭の契機となった復興活動の生成過程を具体的に把握し、震災以前のメキシコシティの住宅政策、借家人運動の系譜を参照しつつ、市民セクターがメキシコ震災復興に果たした役割を明らかにすることである。結論として、メキシコ大地震の復興プロセスにおいて民衆セクターが果たした役割を、以下の2点に集約した。1. 震災以前に借家人運動の前史を持つ組織が、被災者の動員型要求運動を牽引し、公布後半年間停滞していたRHP実施のための要件を、政府と民衆セクターの協定という形で具体化した。2. 協定の締結により、低所得層に属する被災者の経済状況に配慮した大量の住宅供給と、少数ではあるが民衆セクターの自助努力による包括的コミュニティデベロップメントを達成した。
著者
平野 正広 秋山 純和 加藤 崇洋 岡庭 栄治 丸山 仁司 天野 裕之 鬼塚 史朗
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.41-46, 2012 (Released:2012-02-21)
参考文献数
29

〔目的〕前立腺がんに対する根治的前立腺全摘除術の術後合併症に腹圧性尿失禁があり,その治療法にはPFMT(Pelvic Floor Muscle Training:骨盤底筋群トレーニング)がある.MRI(Magnetic Resonance Imaging:核磁気共鳴画像)によってPFMT時の骨盤底部の運動変化を検討した.〔対象〕健常成人男性7名とした.〔方法〕PFMT方法は,「おしっこを止めるように」,「肛門を閉めるように」の2つの指示とし,MRIによる撮影を実施した.骨盤底筋群の収縮による運動変化を捉えるために,安静時と指示を与えた時で恥骨─尾骨先端(P-C)距離,床面-尾骨先端(F-C)距離,恥骨─膀胱頚部(P-B)距離を測定し比較した.〔結果〕P-C距離は減少し,F-C距離,P-B距離の増大する傾向を認めた.指示「おしっこを止めるように」でP-C距離は減少幅が大きく,指示「肛門を閉めるように」でF-C距離の増大幅が大きかった.〔結語〕MRIを用いてPFMT時の骨盤底部の運動変化を明らかにした.PFMT指導によるP-C距離の減少,F-C距離の増大は,男性における尿失禁治療のPFMT 指導方法に役立つことが示唆される.
著者
中川 晃 山口 哲生 高尾 匡 天野 裕子
出版者
The Japanese Respiratory Society
雑誌
日本胸部疾患学会雑誌 (ISSN:03011542)
巻号頁・発行日
vol.33, no.12, pp.1361-1366, 1995-12-25 (Released:2010-02-23)
参考文献数
20

当院における小柴胡湯・インターフェロン-αによる薬剤性肺臓炎の症例は5例であった. 全例基礎疾患にC型慢性肝炎またはC型肝硬変を有していた. 使用薬剤はインターフェロン-α単剤1例, 小柴胡湯単剤2例, 両者の併用2例であった. このうち3例では気管支肺胞洗浄液 (BALF) 中のリンパ球増多を認めた. インターフェロン-α単剤による1例では, BALF中の好中球増多を認めた. 薬剤によるリンパ球刺激試験 (DLST) は末梢血で4例, BALFで3例施行し全例で陽性であった. 当院の慢性肝炎・肝硬変患者における, 小柴胡湯・インターフェロン-αによる薬剤性肺臓炎の発症頻度を調査したところ, インターフェロン-α単剤投与群では0.5%, 小柴胡湯単剤投与群では0.7%, 両者の併用投与群では4.0%であった. 小柴胡湯とインターフェロン-αとの併用により, 薬剤性肺臓炎の発症頻度が高まる傾向が認められた.
著者
仲西 修 山室 宰 亀山 秀一郎 天野 裕治 東 真実 今井 弘貴 梅田 健一郎 椎葉 俊司 西 正勝
出版者
九州歯科学会
雑誌
九州歯科学会雑誌 (ISSN:03686833)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.463-472, 1994-08-25 (Released:2017-12-21)

This study was undertaken to assess the effect of different concentrations of nitrous oxide combined with a low dosage of midazolam on pain sensation in the buccal region of the human face. Twenty healthy subjects (male : 16, female : 4), male and female varying in age from 23 to 28 years (mean ; 24.9 years) and from 23 to 30 years (mean ; 25.8 years), and weighing from 52 to 85 kg (mean ; 66.1 kg) and from 46 to 49 kg (mean ; 47.1 kg) respectively, were involved in this study. All subjects were administered midazolam (0.025 mg/kg) intravenously, and divided into three groups ; the first inhaled 25% N_2O and 75% oxygen (25% N_2O group), the second inhaled 40% N_2O and 60% oxygen (40% N_2O group), and the third inhaled 60% N_2O and 40% oxygen (60% N_2O group). All subjects were reclined on dental chair comfortably in the supine position 10 minutes prior to start of the experiment. Three control tests were carried out with inhalation of room air at 10 minute intervals. One of the three concentrations of nitrous oxide (25% N_2O, 40% N_2O and 60% N_2O) was inhaled within 5 minutes by face mask after injection of midazolam into the forearm without the subject's knowledge for 30 minutes, and the mask was removed after oxygen inhalation for 5 minutes in succession after turning off the nitrous oxide gas. Three tests each for thresholds of tactile sensation using nylon^[○!R] thread (point load 0.004 g, 0.01 g, 0.2 g), and of pain sensation using an esthesiometer (point load 1-10 g) on the buccal region of the face were made at 10 minutes' intervals during N_2O inhalation and withdrawal periods. The results obtained are as follows. 1) The threshold of tactile sensation in the buccal region increased 17% and 19% over the control in the 40% N_2O group and the 60% N_2O group, respectively, but there were no significant differences between the groups. 2) The threshold of pain sensation in the buccal region showed significant increases from the control value in the 40% N_2O group during N_2O inhalation period, and the 25% N_2O group and 60% N_2O group showed significant increases from the control value at the 10 minutes point and 30 minutes point in the inhalation period, respctively. Especially in 40% N_2O group, significant increases were seen much more than in the 25% N_2O group at the 30 minutes point in the inhalation period. 3) In the condition of consciousness of 25% N_2O group and 40% N_2O group, there were significant differences during the N_2O inhalation term, and significant decreases appeared in blood pressure and heart rate during the N_2O inhalation term. These results indicate that the analgesic effect of 40% nitrous oxide combined with midazolam and the sedative effect of 25% nitrous oxide combined with midazolam are better than those of the other concentrations of nitrous oxide. It is the best way of the dental treatment to use infiltration under the 25% nitrous oxide with midazolam (0.025 mg/kg) for patient pain and fear.
著者
池田 洋一郎 山口 哲生 山田 嘉仁 篠原 翼 河野 千代子 青柳 哲史 天野 裕子 鬼島 正典 黒瀬 信行 宮本 和人
出版者
日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
雑誌
サルコイドーシス/肉芽腫性疾患 (ISSN:13450565)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.65-69, 2004-10-01 (Released:2010-08-06)
参考文献数
9

小径線維ニューロパチー (small fiber neuropathy, 以下SFN) を認めたサルコイドーシス (以下サ症) の2症例を経験した. 71歳と67歳の女性が当院に紹介され, 2症例とも手足のシビレなどの症状を呈していた. 神経学的所見として, 両側上下肢遠位部に対称性の温痛覚低下を認めたが, 触覚, 関節位置覚, 振動覚は正常であった. 両者に発汗の低下と便秘がみられた. 神経伝導速度と針筋電図検査では異常は認められず, これらの所見は小径線維ニューロパチーに合致していた. 生検皮膚組織の末梢神経のPGP9.5とP75による免疫染色により, 皮膚組織の末梢神経軸索密度が正常と比して有意に減少し軸索障害が有意に増加していることが確認されSFNと確定診断した. 症例1は, ジクロフェナクや塩酸メキシレチンによって, 症例2は, 塩酸アミトリプチリンの投与で症状は軽減された. 従来, サ症の末梢神経病変は脳神経麻痺と多発単神経炎で代表されるとされていたが, この2症例の経験から, これまで考えられていたよりもSFNの合併の頻度は高いことが推測される. サ症にともなう多彩な神経障害の診断において, 神経伝導速度と皮膚生検はその中からSFNを鑑別する有意義な検査方法といえる.
著者
三野 弘樹 吉田 浩通 天野 裕紀 井原 宏彰 土橋 孝之 松浦 哲也
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.Cd0832, 2012

【はじめに、目的】 徳島県では1981年より整形外科医を中心に、小学生軟式野球チーム(以下、少年野球チーム)が出場する大会で、少年野球検診(以下、検診事業)を実施している。徳島県理学療法士協会も2000年より検診事業に参加している。大会時に実施する検診事業は近年受診率が90%を超えている。2009年度の検診結果では、受診した1965名のうち二次検診(病院での精密検査)が必要と判断された者は1109名(56.4%)であった。身体に痛みを抱えながら野球をする選手が多く、日々の指導に難渋されている指導者は多い。選手・指導者に対し、理学療法士という職種で可能な活動内容を把握する為に、指導者用アンケート(以下、アンケート)を作製した。アンケート結果より、理学療法士として今後の活動の一端について分析できたので報告する。【方法】 徳島県下の少年野球チーム(143チーム)が出場する大会の指導者会議の際に、アンケートを実施した。これに参加した指導者に対し、記述及び選択式回答のアンケート調査を実施した。記述内容として、指導者自身の選手時代の比較、もしくは小学生を指導されてきた経験から、どのような運動能力に変化を感じるか、また指導する上での重点練習を質問した。選択式内容として、指導者が必要としている情報を問う質問で、運動障害(痛み等)チェックの方法、ストレッチの方法、運動障害への知識、感覚能力(神経系の能力)向上トレーニング方法、特になしの5個の選択(複数選択可能)と、理学療法士が現場に参加しても可能かというアンケートを実施した。【倫理的配慮、説明と同意】 アンケート調査の目的と、そこから得られたデータを使用する事、今後の活動に対する理解を頂きたいことを書面にて説明した。この旨に同意したチームから回答を得た。【結果】 参加チーム143チームのうち88チームより回答を得られた(61.5%)。理学療法士が現場に参加可能というチームは55チームであった(62.5%)。55チームのアンケート結果より指導者が必要としている情報は、運動障害チェック28チーム(50.9%)、ストレッチ29チーム(52.7%)、運動障害知識14チーム(25.4%)、感覚能力向上トレーニング28チーム(50.9%)、特になし6チーム(10.9%)であった。運動能力の変化については、体力低下22チーム(40%)、柔軟性の低下10チーム(18.1%)であった。重点練習については、野球技術向上18チーム(32.7%)、体力向上9チーム(16.3%)、感覚能力向上4チーム(7.2%)、柔軟性向上0チームであった。【考察】 少年野球の指導者は自らが野球に携わっていた方が多い。野球経験、故障等の自己体験があるため、障害の早期発見、柔軟性、運動療法への意識の高さがアンケート結果より伺える。体力の低下、柔軟性の低下を指導しながら感じている方が多いが、指導方法が分からない、練習時間が少ない等の理由で、運動能力の向上や柔軟性の向上に重点を置くチームは少なく、技術の向上に重点を置くチームが多い。障害は運動器の同一部位にストレスが繰り返し加えられる事により発生する危険性がある。これまでの検診結果より、少年野球選手の障害部位では肘関節が最も多く(80.8%)、その大半は成長途上にある骨端、骨軟骨の異常であり、投球動作によるストレス蓄積が原因の一つでもあるため、投球動作指導、身体を動かしやすくするための運動療法、ストレッチ等の必要性を理解してもらう必要がある。また早期発見により早期治療、早期復帰が可能となるのは周知の事実であるため、指導者、保護者に対して運動障害チェックの方法も、理解してもらう必要がある。頻度は少ないが、スポーツをするならば衝突、転倒等の一回の大きな刺激によって発生する傷害がある。傷害は主に不注意や不可抗力で発生する事が多いが、運動能力の低下や柔軟性が低下している為に発生することも少なくはないため、ストレッチ同様に感覚能力向上トレーニングが重要となる。理学療法士は、2つのショウガイを理解できる職である。身体機能向上、身体動作学習、ショウガイ発生率低下の為の指導は、理学療法の職域であると考える。また、理学療法士が現場に出向くことでショウガイ後の理学療法ではなく、ショウガイ前の予防的な理学療法も可能になると考える。【理学療法学研究としての意義】 競技レベル、年齢に関わらず、スポーツをすることで、ショウガイを引き起こす可能性は高い。理学療法が予防医学であると考え、基本的動作能力を向上させるプロフェッションであるとすれば、病院内での治療だけではなく、地域に根差した予防的観点の理学療法を勧めることが重要である。指導者、保護者といった地域住民の理学療法への認知度を高める事、そして理学療法士が地域に眼を向け活動することが理学療法の普及になり、職域拡大に繋がるものと考える。
著者
花田 彰 蓑毛 研 中村 章 西田 泰章 天野 裕治 小林 和正 中須 英輔 渡辺 馨 榎並 和雅
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.13-16, 2002
参考文献数
3
被引用文献数
5

NHKでは地上デジタル放送用の番組送出設備開発の一環として、TS伝送シームレス切り替え装置(以下TSスイッチャと呼ぶ)の開発を進めている。地上デジタル放送の番組配信回線は、放送波TS(MPEG2トランスポートストリーム)信号で伝送することにより放送回線経費の大幅な低減、マスターシステムのコンパクト化が期待される。TSスイッチャは、この放送波TSに対してローカル番組のシームレスな切り替え送出、映像スーパー、音声ミックス、字幕信号伝送多重、局間制御信号(Net-Q)の伝送多重などを行うもので、地域放送局の番組送出マスターシステムのキーデバイスとなる。
著者
天野 裕治
出版者
九州歯科学会
雑誌
九州齒科學會雜誌 : Kyushu-Shika-Gakkai-zasshi (ISSN:03686833)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.319-328, 1992-02-25
被引用文献数
1

Using the technique of in vivo microdialysis, extracellular concentrations of serotonin and 5-hydroxyindoleacetic acid (5-HIAA) were determined in the striatum, thalamus, dentate gyrus and prefrontal cortex while Sprague-Dawley rats underwent immobilization stress for twenty minutes. Microdialysis probes had semipermeable cellulose tubes (molecular weight cutoff 50, 000 ; O.D. 0.22 mm). Perfusion was started at 12 or 36 hours after implantation of the microdialysis probe under a freely-moving condition. Measurements of the extracellular concentration of serotonin and 5-HIAA were made at twenty minute intervals, which were started 120 minutes after the onset of the perfusion. Serotonin and 5-HIAA were quantified by a high-performance liquid chromatography coupled with an electrochemical detector. Extracellular serotonin levels increased following twenty minute immobilization stress in all four regions of the rat brain. The immobilization stress relatively increased the extracellular serotonin levels in the prefrontal cortex and dentate gyrus. These results suggest that twenty minute immobilization stress induces the activation of serotonin release in rat brain regions concerning the induction of anxiety.
著者
立石 晃 天野 裕治 相田 高幸 福田 仁一
出版者
社団法人 日本口腔外科学会
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.48, no.8, pp.423-426, 2002-08-20 (Released:2011-04-22)
参考文献数
10

A case of non-clostridial gas gangrene with sepsis in the maxillofacial region and neck caused byodontogenic infection is reported.A 74-year-old woman consulted our department because of painful swellingof the head and neck region.She had been treated for depression for about 20 years.Her general conditionwas classified as I-2 coma according to the Japan coma scale.Blood examination revealedleukocytosis, hepatopathy, nephropathy, hypoalbuminemia, and hyperglycemia.A computed tomographicscan showed gas accumulation with abscess formation in the temporal, buccal, submandibular, and cervicalregions.Administration of antibiotics (PAPM/BP) and gamma-globulin was followed by emergencysurgical drainage under general anesthesia. Microbiological examinations revealed Streptococcus pneumoniae in the abscess and Peptococcus asaccharolyticus in venous blood on the 1st disease day. Aftertreatment, the swelling disappeared and the results of blood tests became normal.However, a secondmicrobiological examination of venous blood also revealed Peptococcus asaccharolyticus on the 9 th diseaseday. Antibiotics (CLDM) were given from the 17th to 20th disease days.Hyperglycemia was controlledby insulin.She was discharged on the 53rd disease day.Rapid diagnosis by computed tomography, rapid surgical drainage, appropriate chemotherapy, and examinationsof blood cultures and for DIC are required to save patients'lives.
著者
鈴木 智大 川口 卓巳 天野 裕子 小林 夕香 森田 達也 長井 薫 新井 信隆 河岸 洋和
出版者
天然有機化合物討論会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
no.48, pp.325-330, 2006-09-15

In autumn, 2004, 55 people got poisoned by eating an edible wild mushroom, Pleurocybella porrigens (Sugihiratake in Japanese) and 17 people among them died of acute encephalopathy. We found that mice died by injection of the wter-soluble extracts of the mushroom. We tried the isolation of the toxic principle(s) from the extracts. As a result, a lectin (PPL) and a glycoprotein were purified from the mushroom. PPL is a tetramer of identical subunits without S-S linkage. The lectin specifically bound N-acetylgalactosamine among monosacchrides tested. This lectin showed lethal toxicity against rats. In addition, a glycoprotein was isolated as a lethal toxin against mice and rats. The relation between these substances and acute encephalopathy is now being elucidated.