著者
太田 孝 西郷 昭三郎 鈴木 金苗 村越 一彦
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.10-14, 1971-03-25

除草剤空中散布の実用性を検討するため,散布適期幅の広いベンチオカーブ・シメトリン粒剤を使用して,6haの水田(埴壌土)において試験を行なった。供試水田の田植時期は8日間の幅があり,優占雑草はヒエ,コナギ,マツバイであった。 薬剤の落下状況は,量としては平均3.07kg/10aで月標に近かったが,変異係数50%近くのかなりの散布むらが生じた。薬害はほとんどみられなく,平均雑草重が無散布に対し約3%と高い殺草効果が認められた。相対的に雑草の多かった場所は,薬剤落下量が少なかった場所や,しろかきや田植時期から散布までの日数の長い場所であったが,それでも実用的には十分な殺草効果が認められた。これらの主因は供試薬剤が散布適期幅が広いこと,殺草力が大であること,拡散性が大であることなどの作用特性によるところが大きい。ほ場条件,栽培条件が異なり,散布むらがかなりあっても,除草剤の空中散布の実用性が認められた。
著者
太田 伸幸
出版者
愛知工業大学
雑誌
愛知工業大学研究報告. A, 基礎教育センター論文集 (ISSN:03870804)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.33-43, 2004-03-31

This study aimed to examine the rivals, the interpersonal relations that presuppose competition. Among 393 high school students (242 men and 151 women)who cooperated, 165 students had a rival and 228 didn't. Students were investigated the consciousness toward competition of themselves and their rivals. Those who did not have a rival answered about a friend instead. First, a rival was categorized into "a standard", "a target person", or "a good match". It was shown that students with a rival had higher competitive consciousness and were more positive toward competition compared to the students without a rival. However, closeness was not a significant factor, which suggested that rivals were identified as friends at the same time. Second, path analyses revealed that each rival type had different path models. As for the relations of one-sided rival cognition ("a standard" and "a target person"), significant paths were drawn toward consciousness of the subject person only, but in the case of a relation of mutual rival cognition ("a good match"), paths toward consciousness of both the subject person and his/her rival were significant. This result suggested assuming the same cognitive process as him/her also to the rival.
著者
太田 行紀 脇田 建 佐々 政孝
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.25, pp.185-192, 1995-03-09

コンパイラをテストする際、コンパイラのすべての機能をもれなくテストするようなソースプログラムを人手によって作成することは非常な労力を要する。このテストは,構文的にも意味的にも正しいプログラムが正しく処理されることを調べる正常系試験と、その一方または両方が誤っているプログラムに対して適切なエラーメッセージが出力されることを調べる異常系試験の2つに分けられる。本論文では、そのそれぞれに対して、属性文法によるコンパイラの形式的定義より自動的にソースプログラムを生成する方法を試みた.その際,属性文法の文脈条件を意図的に真または偽にすることによって,意味的に正しいまたは誤ったプログラムを生成できたことがオリジナルな点である.In testing a compiler, it is very hard to manually generate test programs that cover all functions of the compiler. The test consist of the normality test and the abnormality test. The former checks whether the compiler works for syntactically and semantically correct programs. The latter checks whether the compiler detects errors and gives proper error messages for programs including syntax or semantic errors. In this paper, we try to automatically generate test programs for each of the above cases from formal definition by attribute grammars. The originality of this research resides in that we can generate semantically correct/incorrect programs by making context condition true/false intentionally.
著者
中山 英久 角田 裕 太田 耕平 鈴木 明宏 西山 大樹 永富 良一 橋本 和夫 和泉 勇治 キニ グレン マンスフィールド 根元 義章 加藤 寧
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.4, pp.1-6, 2009-04-09
被引用文献数
3

近年の健康志向の高まりを受け,各種トレーニングの運動効果が多くの人々の関心事となっている.本研究では,フィンランド発祥のエクササイズであるノルディックウォーキングの運動効果の検証を目的とし,ポータブルな屋外無線LANネットワークを用いて運動をリアルタイムにセンシングする,運動計測システムのプロトタイプを構築した.本システムは,無線端末と行動計測デバイスをセットとすることで,設置した無線ネットワーク内をユーザが自由に運動できるため,ネットワーク設備が不十分な屋外における運動でも各人の消費カロリー等を精密に計測できることが特徴である.プロトタイプシステムの有効性をノルディックウォーキングのイベントにおける実証実験を通じて検証し,多くの参加者から同時に運動のセンシングが可能であることを確認した.本稿では,運動計測システムの設計に関する課題を議論すると共に,実証実験の結果を報告する.
著者
洲崎 章弘 太田 雅晴 由良 憲二 人見 勝人
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.59, no.561, pp.1581-1587, 1993-05-25

This paper describes a strategy for foreign direct investment (FDI) of multinational enterprises when manufacturing costs change with time. This FDI planning problem is formulated in order to determine how many manufacturing facilities are needed in each country when they are needed, and how many products should be manufactured to meet the product demand in each country. It is assumed that both product demand and manufacturing costs in each country change with time. Finally, an algorithm for finding an optimal solution of the FDI planning problem is developed and an example is demonstrated.
著者
林 真 長尾 美奈子 祖父尼 俊雄 森田 健 能美 健彦 本間 正充 宇野 芳文 葛西 宏 佐々木 有 太田 敏博 田中 憲穂 中嶋 圓 布柴 達夫
出版者
日本環境変異原学会
雑誌
環境変異原研究 (ISSN:09100865)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.275-283, 2004-12-20
被引用文献数
1

食品関連物質の遺伝毒性の評価,解釈をするための戦略を構築するため,日本環境変異原学会に臨時委員会を設立し,厚生労働科学研究費補助金食品安全性確保研究事業「既存添加物等における遺伝毒性評価のための戦略構築に関する研究」の研究班と共同し,定例の検討会議を毎月開催し,統一的な考えについて検討を続けている.本戦略を構築するためのモデルとして,コウジ酸を選択し,評価に必要と考えられる試験を実施し,その結果の評価,解釈を国際的議論のもとに標準化可能なものとするため,海外から指導的立場にある研究者をコンサルタントとして招聘し,議論,提言を受けた.本臨時委員会の活動は3年計画で進められており,現在は約1年半が経過したところである.ここでは,本委員会の設置意図を中心に活動の中間報告を行う.
著者
太田 有希子
出版者
古典遺産の会
雑誌
古典遺産 (ISSN:02878925)
巻号頁・発行日
no.57, pp.1-12, 2007-12
著者
太田 貴久 増山 繁
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.594, pp.37-42, 2006-01-26
被引用文献数
6

近年の情報技術の発達により,レポートの剽窃が非常に容易なものとなり問題となっている.本研究ではSmith-Watermanアルゴリズムを基礎とした,さまざまな「類似」を検出できるレポート類似部分発見法を考案した.そして,現実に提出されたレポートを含めた文書集合に対して実験を行った結果,F値=1となり,完全に剽窃レポートを検出することに成功した.
著者
野田 五十樹 篠田 孝祐 太田 正幸 中島 秀之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.242-252, 2008-01-15
被引用文献数
2

利便性の高い公共交通手段としてデマンドバスは注目されているが,現状では小規模な運行にとどまっており,採算性や運行形態の自由度の問題をかかえている.本稿ではユビキタスコンピューティング環境を応用したデマンドバスの大規模運行の可能性を探るため,シミュレーションによりデマンドバスと従来の固定路線バスの利便性と採算性の関係を解析した.その結果,次のようなことが示された.(1) デマンド数とバスの運用台数を一定の比率に保つ場合,運行規模の拡大に従いデマンドバスの利便性は固定路線バスより早く改善し,十分な利用者がいる場合,同じ採算性でも固定路線バスよりデマンドバスの利便性を良くすることができる.(2) 利用者の分布が一極集中の場合はデマンドバスが,二極集中の場合は固定路線バスの方が利便性を改善しやすい.Evaluation of usability of dial-a-ride bus systems is reported as a case study to assess utilities of ubiquitous computing. In order to avoid complicated subjective evaluations of such public traffic systems, we conducted a pair of simulations of dial-a-ride bus systems and traditional fixed-route bus systems, and compared usability of both bus systems. The result of the simulations tells the following features of dial-a-ride bus systems: (1) Usability of dial-aride systems increases faster than one of fixed-route systems when the scale of the systems increases according to the number of users. (2) When many demands occur from/to a certain point like railway stations, improvement of usability of dial-a-ride systems is better than one of fixed-route systems so that a break-even point between the two systems is reduced. On the other hand, when there are two demand centers, the fixed-route bus systems got more benefit on the usability.
著者
小林 政善 桐島 俊之 香川 景一郎 太田 淳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.427, pp.269-274, 2008-01-10

本報告では,入力動画像中から光ビーコンを検出・追跡し,光ビーコンの点滅周波数を推定する手法を提案する.従来の光ビーコンシステムをカメラが移動するような状況で使用するためには,動体の影響で生じる輝度変化と光ビーコンの信号とを区別して光ビーコンを追跡しなければならないという課題がある.提案手法は,(1)入力から光ビーコンの候補となる領域を抽出する処理,(2)抽出した候補領域に基づいて,光ビーコンの追跡を行う処理,(3)光ビーコンのオンオフを記録し,点滅周波数を推定する処理,以上の三段階の処理により構成される.提案手法を実装し評価を行ったところ,提案手法の有効性が確認された.
著者
太田 守重
出版者
日本測量協会
雑誌
測量 (ISSN:02857790)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.51-55, 2001-01