著者
太田 修 宮本 正明 板垣 竜太 福岡 正章
出版者
同志社大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

(1)日韓会談文書検索システムの構築2016年度に引き続き、「日韓会談文書全面公開を求める会」(以下、「求める会」)HP上で公開されている日韓会談文書の書誌情報のデータベース化(文書の表題、作成年月日、キーワードなど)を行った。日韓会談文書1916ファイルのうち文書番号601から文書番号1500までの作業を進めた。また、研究代表者と「求める会」メンバーとの打ち合わせ会議を持ち(2017年11月24日、大阪経済法科大学東京麻布セミナーハウス)、データベース作業済ファイルの点検作業、および分担者の調整、検索システムの立ち上げと公開の方法と時期について協議した。検索システムについては、2016年3月に「求める会」HP上に「テスト用検索システム」を構築した状態となっている。データベース化作業が完了した後に検索システムを公開する予定である。(2)戦後日韓関係史研究の深化2017年度は、第5・6回研究会(2017年9月12日、民族問題研究所、ソウル)および第7・8回研究会(2018年3月13日、民族問題研究所、ソウル)をもち、本研究の趣旨・内容、研究範囲、研究方法・研究体制、研究計画などについて再確認し、各分担研究者および研究協力者が研究報告を行った。第5・6回研究会では、宋炳巻(研究協力者)が「崔虎鎮の国経済史研究と東洋社会論」、沈載謙が「国交正常化以前の韓日経済協力論の3つの脈絡と合意」というテーマで報告した。また、第7・8回研究会では、板垣竜太(研究分担者)が「映画「朝鮮の子」(1955年)の製作過程をめぐって」、金丞銀(研究協力者)が「植民地歴史博物館の基本概念と展示の構成」というテーマで報告した。その後、各自の研究の進捗状況を確認し、文献調査の結果について情報を共有し、次回研究会の予定を立てた。
著者
太田 靖子
出版者
ASOCIACION JAPONESA DE HISPANISTAS
雑誌
HISPANICA / HISPÁNICA (ISSN:09107789)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.40, pp.195-211, 1996-12-01 (Released:2010-06-11)
参考文献数
9

El tema de nuestro estudio es el RENGA compuesto por cuatro personas, Octavio Paz, Jaques Roubaud (francés), Edoardo Sanguinetti (italiano) y Charles Tomlinson (inglés), por lo tanto es un poema encadenado y colectivo, escrito en cuatro lenguas. Lo escribieron durante cinco dias desde el 30 de marzo al 3 de abril de 1969, en una cámara subterránea de un hotel en Paris.Paz considera el RENGA como una metáfora del RENGA tradicional japonés.Está escrito en forma de soneto. Hay 27 sonetos (I1-I7, II1-II7, III1-III7, IV1-IV6). Simultáneamente al mismo tiempo cada poeta empieza el primer cuarteto del primer soneto de su secuencia, por ejemplo, Paz el primer cuarteto del I1, Roubaud el del II1, Tomlinson el del III1 y Sanguinetti el del IV1. El segundo cuarteto lo escribe el siguiente poeta y asi sucesivamente.Con el objeto de interpretar y presentar el RENGA en nuestro estudio hemos comparado el RENGA con el RENGA japonés en cinco aspectos: 発句 (el primer verso), el papel de la lectura como acto poético, 本歌取り (parafrasis de obras conocidas), cómo recorren entre el mundo real y el mundo del RENGA y la experiencia poética de crear el RENGA y visión respecto al RENGA de Paz. En todos los aspectos comparados podemos ver muchas caracteristicas semejantes del RENGA japonés. A pesar de que este RENGA está escrito en cuatro lenguas extranjeras y en la forma de soneto podemos ver claramente que Paz asimiló lo mejor del RENGA japonés y creó su propio estilo original de RENGA. Era el primer RENGA occidental.
著者
太田 雅子
出版者
日本科学哲学会
雑誌
科学哲学 (ISSN:02893428)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.45-54, 1999

Higher-level (mental, sociological and biological, etc.) entities are said to be supervenient on more basic, lower-level (physical, micro-level) entities, and there is a view that lower-level theories can completely and sufficiently explain higher-level events. But Harold Kincaid criticizes such a view. He does not deny that lower-level theories do explain something, but argues that they are only partial and incomplete, because they cannot refer to higher-level kinds which supervene on the relevant lower-level entities and answer important questions about causal laws. I will argue that the completeness or sufficiency of explanation is often evaluated interest-relatively, and, against Kincaid, that higher-level explanation cannot be sufficient without mentioning lower-level causal mechanism.
著者
郡司菜津美 岡部大介# 青山征彦 広瀬拓海 太田礼穂 城間祥子 渡辺貴裕# 奥村高明#
出版者
日本教育心理学会
雑誌
日本教育心理学会第61回総会
巻号頁・発行日
2019-08-29

企画趣旨 パフォーマンス心理学とは,個体主義と自然科学主義を特徴とする心理学へのラディカルな批判から出発し(茂呂, 2019),人間の集合的発達を支えようとする新しい運動である。本企画では,このパフォーマンス心理学の具体について話題提供することで,これまでの学習と発達の捉え方との違いを示し,参加者皆で学習/発達観を発達させたい。 有元(2019)が「パフォーマンスという言葉を用いるということは,アームチェアに座って頭で考えることから心理学という学問を解放したいという意図がある」と述べているように,本企画では,学習と発達について主知的(intellectual)な理解をすることを目指すのではなく,理解のパフォーマンス化(performance turn)を目指してみたい。本企画では関連する2書『パフォーマンス心理学入門』(香川・有元・茂呂編著, 2019)および『みんなの発達!』(フレド・ニューマン著,茂呂・郡司・有元・城間訳,2019)から,発達とパフォーアンスに関する4つの話題を提供する。やり方を知らないことに取り組み,発達するためには,発達の場づくりを皆でパフォームする必要があり,それはアカデミアにしても同じことだ。パフォーマンス心理学においては,研究者自身もパフォーマンスの一部(青山, 2019)であることが前提とされる。 なお本企画は,SIG DEE(日本認知科学会 教育環境のデザイン分科会)が主催する。パフォーマンス・ターンをパフォーマンスする太田礼穂 本発表では,状況論におけるパフォーマンス心理学への転回(パフォーマンス・ターン)について理論的背景と方法論を比較し,発達的実践としての「パフォーマンス」の可能性を以下の2点から議論する。 まず,パフォーマンス心理学における,パフォーマンスの位置づけとその意味を紹介する。特にこのパフォーマンスが,個人に紐づけられた成果や技術という意味ではなく,たとえば乳幼児が遊びながら今現在の自分ではない自分に「成っていく」ような協働の過程に注目する理論的装置であることを紹介する。これを支えるヴィゴツキーの遊び論や演劇論,ヴィトゲンシュタインの言語ゲームの議論などの参照を通じ,パフォーマンス・ターンの意義を整理する。 次に,状況論との連続性と不連続性について紹介する。状況論(状況的学習論)では,人間の知的営みがいかに状況の中に埋め込まれ,その中に参加する人々がどのような存在になっていくかに注目する(たとえばLave & Wenger, 1991/1993)。これは人間の知的営みが社会的起源をもつというヴィゴツキーの理論に基づくものであり,人間の思考や学習の成り立ちを過度に内的プロセスから説明しようとする個人主義的アプローチとは異なる学習・発達に関する知見だといえる。パフォーマンス心理学もヴィゴツキーの理論に基づくという意味で,状況論と思想的起源を共有しているが,両者の違いはいったい何だろうか。本発表では「現実」の分析と制約という観点から,パフォーマンス心理学がもたらす「研究」と「実践」の接続の意味を考えていきたい。学校外における子ども・若者支援のパフォーマンス広瀬拓海 近年,貧困や格差が,子ども・若者にもたらす問題に関心が集まっている。本シンポジウムで話題提供者が注目するのは,以上のような問題を受けて,身近な子ども・若者のために勉強や食事,居場所を提供する新しい地域コミュニティをつくり出した人々の動きである。パフォーマンスとは,自分とは異なる人物に成ることであるが,それは既存の社会的な制約を超えた新しい活動やコミュニティを創造(ビルド)することと切り離せない。貧困問題という急速に現れて来た社会的な課題に対して,それらを良い方向に導いていくための地域住民のコミュニティビルドは,まさに今生まれつつある新しいパフォーマンスだといえるだろう。本発表では,以上のコミュニティビルド=パフォーマンスが,実際の社会的な文脈の中でどのように準備されてきたのかを検討していく。特に,このとき交換(柄谷,2001)の観点からそのプロセスを見ていくことで,パフォーマンスが歴史的な交換様式の変化の中で生じた問題への応答としてあらわれてくる可能性について議論する。教員養成におけるパフォーマンスの実際郡司菜津美 現在,新たに教員養成に求められていることとして,(1)主体的・対話的で深い学びの場作りができるようになること,(2)チーム学校の一員として仲間と共同することの重要性について理解させること,の2点が挙げられる。筆者は教員養成に携わる一人として,この2点を重視した指導を行ってきた。そのために応用演劇の一つである「インプロ」を用い,学生たちが教師としてのパフォーマンスを学習できるように重点を置いてきた。 ここでいう教師としてのパフォーマンスとは,やり方を知らないことに皆で取り組める場をつくることであり,講義ではこのことを先取り的に体験させた。またインプロとは,共同の価値を学習することができる演劇手法であり,集団の中で失敗を失敗にしない安心感のある場を作る体験ができるものである(Lobman & Lundquist, 2007)。講義ではインプロを用いたことで,学生たちはチームの一員として仲間と共同することの重要性に気付いたと考えられた。 ただ,こうした学生たちの姿は何かができるようになったというよりは,パフォーマンスの意味・意義を体験的に知ったという方が妥当であろう。そこから何が起きるのか?授業である以上,ここが最も重要である。 本発表では,筆者が実際に授業で実践しているパフォーマンスの効果について,皆さんと検討してみたい。みんなの発達のためのパフォーマンス城間祥子 『みんなの発達!』は,現代の社会や文化の中で感情の痛みをかかえて生きているごく「普通の人びと」の日常に,ソーシャルセラピーの実践的で批判的なメッセージを届けるために書かれた本である。この本には,パフォーマンス心理学の創始者のひとりであるフレド・ニューマンのソーシャルセラピーに参加した「普通の人びと」が数多く登場する。ソーシャルセラピーは,セラピーと称しているものの,従来の心理療法とは異なり,診断とそれにもとづく問題解決を目指さない。コミュニティを創造するプロセスを通して,自らのライフ(生活,人生,生き方)の全体を転換させる実践である。 ソーシャルセラピーグループは,参加者が自らの発達を創造することを支える場である。参加者は場に「ギブ」することで場の発達に貢献する。同時に,場の発達が個々の参加者に発達と成長をもたらす。グループで試みられた新しい生のパフォーマンスは参加者相互の「ギブ」によって完成し,問題がもはや問題として成立しなくなるような発達が生じるのである。 本発表では,ソーシャルセラピーのアプローチを理解する上で重要ないくつかの概念(ゲットとギブ,全体と個別,言葉,エクササイズ等)を共有するとともに,ニューマンの哲学と実践を,私たちの文化や日常を変化させるためにどのように用いていけばいいのかを議論したい。参考文献「パフォーマンス心理学入門 共生と発達のアート」 香川秀太・有元典文・茂呂雄二 編著 新曜社 2019「みんなの発達!ニューマン博士の成長と発達のガイドブック」 フレド・ニューマン・フィリス・ゴールドバーグ 茂呂雄二・郡司菜津美・城間祥子・有元典文 訳 新曜社 2019
著者
皆川 泰代 山本 淳一 青木 義満 檀 一平太 太田 真理子
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2019-06-26

本研究は自閉スペクトラム症(ASD)を主とする発達障害のリスクを持つ乳児と定型発達児を対象として,新生児期,月齢3ヶ月時期から3,4歳までの脳機能,知覚・認知機能,運動機能を縦断的に計測するコホート研究である。特に言語コミュニケーションに障害を持つASDリスク児と定型児の発達過程を比較することで,言語やコミュニケーション能力の獲得における脳,認知,運動の機能発達の関係性,発達障害を予測する生理学的,行動学的因子の2点を解明する。これまでの研究で非定型発達の脳機能結合特性等を明らかにする等,成果をあげたが,本研究は,貴重な本リスク児コホートを継続追加し,より詳細な検討を行うための研究である。
著者
香川 靖雄 西村 薫子 佐東 準子 所沢 和代 村上 郁子 岩田 弘 太田 抜徳 工藤 快訓 武藤 信治 手塚 統夫
出版者
The Japanese Society of Nutrition and Dietetics
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.38, no.6, pp.283-294, 1980-11-25 (Released:2010-10-29)
参考文献数
36
被引用文献数
9 6

朝食の欠食は日周リズムを変え, これによって肥満, 高コレステロール血を増加させ, 各種の知的機能テストの成績を低下させると報告されている。そこで寮内学生 (19~21歳) につき分析を行い下記の成績を得た。1978 (人数=102) 1979 (人数=106)朝食 欠食者(85名) 摂取者(17名) P 欠食者(64名) 摂取者(42名) P〔摂取量/日〕エネルギー (kcal) 1,916 2,180 <0.1 2,105 2,459 <0.01たん白質 (g) 63.1 66.4 <n.s. 67.0 80.8 <0.01炭水化物 (g) 283.6 345.1 <0.01 295.4 352.2 <0.001カルシウム (mg) 296.4 408.8 <0.02 409.4 499.0 <0.02〔24時間尿中成分〕尿素 (g) 7.05 6.58 <0.5 7.49 8.43 <0.5カルシウム (mg) - - - 410.8 497.3 <0.05〔血清〕コレステロール (mg/dl) 190.8 186.4 n.s. 188.5 191.4 n.s.〔学業〕全学科成績 71.51 75.74 <0.01 72.97 75.29 <0.02平均得点順位 58.1 35.9 <0.01 59.4 44.1 <0.02年間欠席時限数 87.3 53.7 <0.05 89.2 63.4 <0.05コレステロール値は米国青年の値よりわずかに高い。身長 (169.9対170.7cm), 体重 (61.6対63.0kg), HDL-コレステロール (52.5対53.5mg/dl), トリグリセリド (116.8対123.7mg/dl), カウプ指数 (2.147対2.181), 出身地南北差等には上記両群の差はなかった。朝食の欠食は上記の表の栄養素摂取量を低下させたが, 食事の欧風化にも拘らず, 肥満やコレステロールを増加させなかった。また欠食者に学業成績, 出席率の不良なものが多く見出された。
著者
松本 憲治 太田 光浩 岩田 修一
出版者
一般社団法人 日本レオロジー学会
雑誌
日本レオロジー学会誌 (ISSN:03871533)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.159-166, 2016-07-15 (Released:2016-07-15)
参考文献数
4
被引用文献数
1

Three-dimensional numerical simulations of the flow dynamics of milk using a volume-of-fluid (VOF) method were carried out in order to optimize the process in which milk is filled into a gable top carton with a volume of 1,000 mL. In the numerical simulations, the shear-thinning property of milk was modeled with the Carreau-Yasuda model. The sensitivity of the milk flow dynamics due to the prescribed lifting motion of the gable top carton and due to the filling speed (the number of milk cartons filled per hour) was investigated. When there was no prescribed lifting motion, it was computationally shown that milk which impinged on the bottom of the carton largely jumped and flowed outside the carton. In other words, it was found that a prescribed lifting motion can significantly reduce the amount of milk that escapes the carton. Also, it was found that the efficiency for filling a milk carton was sensitive to the filling speed. The optimum filling speed determined from fully three-dimensional numerical simulations was found to be consistent with previous investigations that used two-dimensional numerical simulations.
著者
太田 明 冨山 善三 北川 始 古瀬 忠雄
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.69, no.8, pp.321-325, 1987-08-25

Utsukushimatsu is one form of Japanese red pine (Pinus densiflora S. and Z.) growing only at Kosei-cho, Shiga Prefecture. The main characteristic distinguishing it from typical Japanese red pine is the occurrence of many stems of diameters similar to each other. Seedlings grown from seeds of native utsukushimatsu have many branches until 7-year-old. Twelve-year-old trees are classified into two types, the "many-stem" type and the "few-stem" type. The average number of stems of the former has been 12.6 and the later 2.0. The "many-stem" type also has characteristics similar to native utsukushimatsu other than the number of stems, such as the change of needle color in the winter season, the short length of needles, and the abnormal location of the female flowers. The proportion of the number of the "many-stem" type of the total trees fluctuated from 19% to 82% depending on the mother trees. These facts suggested that the characteristics of utsukushimatsu are inherited recessively.
著者
結城 佳子 鈴木 敦子 太田 知子 小林 美子 坂田 三允
出版者
名寄市立大学
雑誌
紀要 (ISSN:18817440)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.23-29, 2009-03

本研究では、家庭での養護者による虐待に着目して近年の我が国における高齢者虐待に関する研究の動向を明らかにし、高齢者虐待に関する今後の研究課題について検討した。分析対象とした研究のうち、事例を対象に質的分析を行った研究では具体的な支援や介入の方法が提言されると同時に、対象者との契約にもとづいたサービスを提供する在宅医療・福祉専門職の支援および研究の限界も明らかにされていた。高齢者虐待に関する研究の今後の課題は、1.地域住民の高齢者虐待に対する意識の高揚化および普及啓発2.保健師・精神保健福祉・心理臨床職による支援および介入3.地域支援システムやネットワーク構築の実践、さらにこれらの理論化であることが示唆された。
著者
太田 千穂 枩岡 樹子 原口 浩一 加藤 善久 遠藤 哲也 古賀 信幸
出版者
福岡医学会
雑誌
福岡医学雑誌 (ISSN:0016254X)
巻号頁・発行日
vol.98, no.5, pp.236-244, 2007-05-25

Our previous studies have shown that six metabolites, namely 3-hydroxy (OH)-, 3'- OH-, 4'-OH-, 3',4'-dihydroxy (diOH)-, 3'-methylsulfone (CH3SO2)- and 4'-CH3SO2-2,2',4,5,5'- pentachlorobiphenyl (CB101),were found in the serum and liver of rats,hamsters and guinea pigs 4 days after administration of CB101. In this study, the in vitro metabolism of CB101 was studied using liver microsomes of rats, hamsters and guinea pigs, and the effect of cytochrome P450 inducers, phenobarbital (PB) and 3-methylcholanthrene (MC) on CB101 metabolism was also compared. 3-OH-, 3'-OH-, 4'-OH- and 3',4'-diOH-CB101 were formed by liver microsomes of rats,hamsters and guinea pigs except that 3-OH-CB101 was not formed by hamster liver microsomes. In untreated animals, both 3'-OH- and 4'-OH-CB101 were major metabolites. By treatment of PB, 3'-OH-CB101 was increased remarkably to 140-fold of untreated in rats and to 79-fold of untreated in hamsters, and was also increased slightly to 4-fold of untreated in guinea pigs. Moreover,PB-treatment showed a significant increase of3', 4'-diOH-CB101 in rats and hamsters. In contrast, MC-treatment increased 4'-OH-CB101 to 2.0-,9.6-and 3.4-fold of untreated animals in rats,hamsters and guinea pigs,respectively. In all animal species,the formation of 3',4'-diOH-CB101 from 3'-OH-and 4'-OH-CB101 proceeded at much higher rate than that from CB101 and was accelerated by PB-treatment. Only in hamster,MC-treatment decreased 3',4'-diOH-CB101 from 3'-OH-and 4'-OH-CB101 to less than 50% of untreated. Addition of 5 mM reduced glutathione suppressed the formation of 4'-OHCB101 to 43% of control by liver microsomes of MC-treated hamsters, suggesting that 4'-OHCB101 can be formed mainly via 3',4'-epoxide from CB101. These results indicate that the metabolism of CB101 to 3',4'-diOH-CB101 is principally catalyzed by CYP2B enzymes, which prefer 4'-OH-and 3'-OH-CB101 to CB101.
著者
円谷 悦造 太田 美智男
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.93, no.1, pp.28-36, 1998-01-15 (Released:2011-09-20)

大腸菌0157による集団食中毒が発生し日本中が大騒ぎとなったのは記憶に新しい。今なお発症が続いているが, 原因となった食品の特定が不明な場合も多く, 人々の不安感をつのらせている。当然のことながら食品産業界ではその汚染防止に最大の努力を傾注している。このような状況の中で, 醸造調味料である食酢に抗菌作用が認められるとの報告は朗報である。研究に携わった著者に, まず大腸菌0157とは何かを解説していただいた。次号では, 引き続き食酢の0157に対する抗菌作用について解説していただく。
著者
太田陸郎 註
出版者
兵庫県民俗研究会
巻号頁・発行日
1932