著者
加来 博 小島 晃 林 孝次 堀井 正清 中村 清文 藤田 〓也
出版者
International Society of Histology and Cytology
雑誌
Archivum histologicum japonicum (ISSN:00040681)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.7-19, 1962-10-20 (Released:2009-02-19)
参考文献数
8
被引用文献数
4 2

The authors studied the kinetics of the intestinal epithelium of mouse, and discussed the problems of cellular proliferation and differentiation.The results obtained are as follows:1. By colchicine method the generation time and mitotic duration of the crypt cell are estimated from the increase in counts of mitotic figures.2. By 3H-thymidine flash labeling autoradiography the authors divided mucosal lining of the crypt into two zones: ‘generation zone’ and ‘PANETH cell zone’. The former comforms to DNA-synthesizing zone and the latter consists of the PANETH cells.3. By pursuit of the label in the generation zone, it is proved that the villus cells go up to top of the villus and fall off into the lumen. Accordingly the life span of the villus cell is estimated.4. The generation time (tG), presynthetic time (tI), synthetic time (tS), postsynthetic time (t2) and mitotic duration (tM) are analysed by means of 3H-thvmidine autoradiography.5. The PANETH cells in the bottom of the crypt fall into the lumen of the crypt discharging their secretory granules.6. The intestinal epithelium consists of the villus cells, the PANETH cells and the generative cells. Only the generative cells are proliferating and supply cells to the other zones.7. These three kinds of epithelial cells constitute three compartments respectively with a settled bulk. The three compartments are bound in a controled balance.8. The cytodifferentiation from the generative cells into the villus cells and into the PANETH cells seems to be determined within a transitional zone, i. e., ‘differentiation zone’. The cells which enter in the differentiation zone during their presynthetic time are determined to differentiate into villus cells or PANETH cells and lose their capacity of DNA synthesis.9. It is infered that at the point of maturation from the generative cell into the villus cell or into the PANETH cell, environmental factors in differentiation zone give decisive influence on the cellular differentiation.10. The 3H-thymidine autoradiographic study on the stomach epithelium of Hamster reveals that the stomach epithelium also has ‘Generation zone’ in transitional portion between the surface epithelium and the glandular cells. The glandular cells in the stomach may be seen as homologous to the PANETH cells in intestinal epithelium from the standpoint of cytokinetics.
著者
小島 清
出版者
駿河台大学経済学部
雑誌
駿河台経済論集 (ISSN:09173226)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.101-130, 2001-03
著者
小島 清
出版者
駿河台大学経済学部
雑誌
駿河台経済論集 (ISSN:09173226)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.75-136, 2000-03
著者
永島 琢也 田尻 道彦 菅野 健児 小島 陽子 鮫島 譲司 石川 善啓 大森 隆広 益田 宗孝
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
雑誌
日本呼吸器外科学会雑誌 = The journal of the Japanese Association for Chest Surgery (ISSN:09190945)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.11-16, 2013-01-15
参考文献数
14

【目的】間質性肺炎に合併した気胸の多くは難治性である.手術の選択は,合併症を考慮すると判断が困難な場合がある.手術の効果・安全性を評価する.【対象と方法】間質性肺炎合併気胸に対し,手術を施行した14例を対象とした.患者背景,治療結果,術後再発症例の臨床的特徴と手術手技,術後合併症・手術死亡を検討した.【結果】全例で気漏を停止させることができた.気胸の再発は35.7%(5/14症例)に認めた.再発症例は全例,術前ステロイド使用症例であり,CT上間質性肺炎による肺組織構造変化が及んだ範囲内から発生した病変であった.手術死亡を7.1%(1/14症例:間質性肺炎悪化1例)に認めた.術後合併症は14.3%(2/14症例:膿胸1例,間質性肺炎増悪1例)に認めた.【結語】間質性肺炎合併気胸に対する手術は有効な方法であるが,再発しやすい症例や,術後間質性肺炎増悪に注意が必要である.
著者
小林 泰子 石田 華南子 曽我 彩香 小島 麻希甫 牟田 緑
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.66, 2014

<b>目的</b> 近年、多くの消臭製品が上市され、緑茶、ハーブ等の天然素材を利用した製品も目立つ。本研究では、綿布を各種条件で緑茶染色し、臭い物質のアンモニア、酢酸、エタンチオールに対する消臭性と、実用性を考慮した洗濯、光に対する染色堅ろう性について検討した。 <br><b>方法</b> 試料はシルケット加工綿メリヤス、緑茶粉末(宇治抹茶入り煎茶)、前処理剤はKLC-1カチオン剤、媒染剤はみょうばん、硫酸鉄(Ⅱ)、硫酸銅(Ⅱ)を用いた。染色は緑茶濃度5%o.w.f.、媒染は濃度0.5%で行った。調製布の染色性はK/S値で、消臭性は検知管法を用い、臭い物質の残存率で、洗濯、耐光堅ろう度はJIS法に従い、色差値で評価した。<br><b>結果</b> K/S値は、緑茶染色布では小さかったが、カチオン化+緑茶染色布では増加し、媒染、緑茶染色を重ねるとさらに増加し、染色性は向上した。アンモニアに対する消臭性は、未処理布にも認められ、消臭開始1時間後に残存率は20%となった。緑茶染色布では1時間後に0%、カチオン化+緑茶染色+銅媒染+緑茶染色布では10分後に0%になった。カチオン化、媒染により緑茶成分の布への吸着量が増し、高い消臭性が得られることがわかった。洗濯、耐光堅ろう性では、多くの調製布で変色が認められ、赤みが増した。緑茶中のタンニンやクロロフィルの影響によるものと考えられる。今後、成分と変色の関係を明確にし、堅ろう性の向上について検討する。
著者
小島 一生 村松 浩幸 室岡 聡也 小松 裕貴
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.35, no.Suppl., pp.169-172, 2011-12-20 (Released:2016-08-08)
参考文献数
7
被引用文献数
3

中学生にネットトラブルに関して保護者への相談を意識させるために,ゴールベースシナリオ(GBS)理論に基づいたシナリオゲーム教材を開発することを目的とした.教材は,主人公を女子中学生とし,母親と関わりながら「不当な請求」,「個人情報」,「著作権」,「掲示板トラブル」の各内容に関する情報を収集し,その対応法を選択する構成とした.開発は,Flashによるゲーム制作ツールでおこなった.1年生64名を対象にした授業実践での評価から,1)中学校の授業で使用可能なこと,2)シナリオゲーム型や親子の設定により,本実践の範囲内において保護者への相談の意識が一定程度向上したこと,が確認できた.
著者
小島 淳 北 逸郎 長谷川 英尚 千代延 俊 佐藤 時幸 林 辰弥
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.56, pp.40, 2009

カリブ海バハマ沖の深海底コア(130万年-35万年前)の水銀含有量の測定を行った結果、その変動パターンはTOC量とともに下部透光帯種数の変動と相関することが明らかとなった。さらに、アラビア海オマーン沖の深海底コア(現在から50万年前)では、透光帯種数と比較して下部透光帯種数の割合が高い比較的成層化した期間において、湧昇強度が高い期間よりも堆積水銀量が高いことが明らかになった。このようなカリブ海バハマ沖とインド洋オマーン沖の深海底コアの水銀含有量変動のメカニズムと気候変動の関係等について報告する。
著者
松崎 哲也 小島 淳 北 逸郎 長谷川 英尚 千代延 俊 佐藤 時幸 林 辰弥
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.57, pp.85, 2010

カリブ海バハマ沖と湧昇地域である東太平洋ペルー沖およびインド洋オマーン沖で掘削された第四紀堆積物コア中の石灰質ナンノ化石の上部透光帯種と下部透光帯種の相対量に連動した堆積有機物の窒素炭素同位体比及び水銀含有量の変動関係を検討した。バハマ沖では30‐130万年前の全期間で両同位体比と水銀含有量の変動領域に変化は見られない。一方、現在から50万年前までのペルー沖およびオマーン沖の堆積物からは、各々25万年前と20万年前を境に両同位体比と水銀含有量に明確な変化が観測された。これら両海域の結果は、25万年前と20万年前を境に透光帯の水塊構造変動を支配する海上風強度に大きな変化があったことを示唆している。このような堆積物コアの微化石量と同位体比および水銀量変動と気候変動との関係について発表する。
著者
小島 直也 Xue Mianqiang 町村 尚 Zhou Liang 東海 明宏
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集G(環境) (ISSN:21856648)
巻号頁・発行日
vol.73, no.6, pp.II_309-II_319, 2017 (Released:2018-04-01)
参考文献数
24

室内空気汚染いわゆるシックハウス問題に関して,この原因物質の室内濃度は,戸数の限られる実測調査により把握されている.一方で,実測調査では困難な,全住宅内の空気汚染状況や将来を含めた経年変化について把握するためのモデル評価手法は限られており,規制影響評価や将来予測に関する知見が不足している.本研究では,日本全国の合板製造量と合板用接着剤出荷量のマクロなマテリアル・フローに基づき,ホルムアルデヒドの室内濃度および室内濃度指針値超過確率を評価する手法を構築,および室内空気汚染に関する規制影響の考察を目的とした.2000~2010年の室内濃度の推計結果と,実測濃度とを比較した結果,1.0~2.1倍程度過大に推計されたものの,2003年の改正建築基準法施行の前後で,接着剤の代替が進行し,室内濃度が低減していく傾向が再現できた.
著者
斎藤 恭一 小島 隆 浅井 志保
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.233-242, 2017

不溶性フェロシアン化コバルト及びチタン酸ナトリウムは,放射性核種を含む汚染水から,それぞれセシウムイオン及びストロンチウムイオンを特異的に捕捉する.これらの無機化合物の沈殿を,放射線グラフト重合法によって市販の6-ナイロン繊維に接ぎ木した高分子鎖内で析出させた.それらの沈殿が多点の静電相互作用に基づいてグラフト鎖に巻き絡まるという担持構造が示唆された.作製された不溶性フェロシアン化コバルトあるいはチタン酸ナトリウム担持繊維は,従来の粒子状吸着材,例えば,ゼオライトやSrTreat(チタン酸ナトリウム担持樹脂)比べて,吸着速度は大きかった.市販の粒子状吸着材と比較して無機化合物重量あたりの吸着容量は大きかった.
著者
小島 奉子
出版者
日本神経回路学会
雑誌
日本神経回路学会誌 (ISSN:1340766X)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.126-134, 2012-09-05 (Released:2012-10-29)
参考文献数
56
著者
稲葉 敦 島谷 哲 田畑 総一 河村 真一 渋谷 尚 岩瀬 嘉男 加藤 和彦 角本 輝充 小島 紀徳 山田 興一 小宮山 宏
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.19, no.5, pp.809-817, 1993-09-10 (Released:2009-11-12)
参考文献数
15
被引用文献数
5 5

太陽光発電の大規模導入を前提として, 多結晶シリコンとアモルファスシリコンの太陽光発電システムのエネルギー収支を検討した.本試算には, 開発中の技術の導入, 太陽電池セル製造プロセスの効率向上が仮定されている.系統連系することを仮定し, 蓄電設備を持たない集中配置型の発電所を建設する場合のエネルギーペイバックタイムは, 年間10MWの生産規模で, 多結晶では5.7年, アモルファスでは6.3年となった.100GWの場合は, さらに技術開発が進行すること, およびスケールアップ効果により, 多結晶で3.3年, アモルファスで3.0年となる.集中配置による太陽光発電システムでは, 発電所を建設するためのエネルギー投入量が大きく, 生産規模に応じた発電システムを構築することが重要である.
著者
奴賀 俊光 小島 一幸 永友 繁 前川 真紀子
出版者
特定非営利活動法人バードリサーチ
雑誌
Bird Research (ISSN:18801587)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.S1-S4, 2017 (Released:2017-04-15)
参考文献数
11
被引用文献数
1

2015年と2016年に東京都内湾運河部の防衝杭上でウミネコの繁殖を確認した.2015年6月18日にヒナを,2016年5月10日には同じ場所で3卵の巣を2巣確認し,周囲に10~20巣程度あると考えられた.5月18日にはヒナを確認し,6月24日には16羽の幼鳥を確認した.過去の繁殖記録から,ウミネコは内陸部から海岸部へ徐々に営巣地を移し,当地で営巣するようになったと考えられる.