著者
山添 雅彦 小野沢 裕親
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IT, 情報理論
巻号頁・発行日
vol.94, no.262, pp.45-50, 1994-09-30
被引用文献数
3

中波固体化放送機が、運用を始めて14年が経過した。過去5年間の障害状況調査によると、信頼度を維持するためには変調増幅部、電力増幅部の予防保全が重要である。そこで、ここに使用している主要部品(大型アルミニウム電解コンデンサ、MOS-FET)の劣化度調査および、過去5年間の障害状況を踏まえ、放送機の動作状況から部品の劣化状況を予測する手法について検討した。
著者
澤谷 真奈美 小野 昭子 河野 恵三 河島 トモ子 谷口 美文 池上 伯郎 臼井 美津子 栗本 雅司
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.467-473, 1994
被引用文献数
8

スギ花粉の主要アレルゲンCry j I, Cry j IIをそれぞれ特異的に定量するELISA系を開発した. Cry j IあるいはCry j IIに対するウサギポリクローナル抗体(poly Ab)あるいはマウスモノクローナル抗体(mAb)を吸着させたマイクロプレートに, アレルゲン, ビオチン化抗体, horseradish peroxidase (HRPO)標識ストレプトアビシンを順次反応後, 固相に結合した酵素活性を比色法で定量した. これらのELISA系(Cry j I ELISA, Cry j II ELISA)の測定範囲は, それぞれ0.3〜20ng/ml, 0.6〜20ng/mlであり, 測定内及び測定間変動係数は1.5〜10.3%, 0.9〜12.9%でいずれも良好な再現性を有していた. また, mAbを用いたものでは, Cry j I, Cry j II間において交差反応が無いのみならず, ヒノキなど代表的なスギ近縁植物花粉アレルゲンとの交差反応も極めて低かった. 今後, この両ELISA系はスギ花粉症の診断, 治療に欠かすことのできないスギ花粉主要アレルゲンの解析や, スギアレルゲンエキスの標準化など多方面で活用できるであろう.
著者
小野 正樹
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:基盤研究(C)2009-2011
著者
山田 敦 青石 義人 内藤 禎章 吉原 誠 後藤 泰弘 小野寺 隆
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
昇降機・遊戯施設等の最近の技術と進歩技術講演会講演論文集 : Elevator, Escalator and Amusement Rides Conference
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.25-28, 2002-01-23

According to multistory building increase, the number of elevators tends to increase. In this case, also the space needed for hoistway or machine room increases, and as a result the effective floor space of the building decreases. In a common elevator (single deck elevator), there is one machine for one cab, but in a double deck elevator there is only one machine for two cabs, therefor the space needed for transportation can be reduced. However, in recent building design, there are a lot of cases that the height between floor and floor is not equal. In actual double deck elevator, the upper car and the lower car are fixed to car frame and it cannot cope with the difference between each floor. We have developed a Super Double Deck Elevator, in which upper cab and lower cab can move coping with the difference between each floor.
著者
堀川 和彦 小野寺 武 三浦 則雄 松本 清 都甲 潔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OME, 有機エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.228, pp.85-88, 2006-09-01
被引用文献数
1

現在,爆発物の探知には訓練された犬や金属探知機などが使用されているが,これらの方法には信頼性,コストなどの面で多くの課題がある.そこで本研究では,抗原抗体反応と表面プラズモン共鳴(SPR)センサを組み合わせたSPR免疫センサを用いて,爆薬であるトリニトロトルエン(TNT)の検出を行った.このとき置換法と呼ばれる検出方法を用い,この置換法に用いる複合体抗原の種類を変えることでTNT検出下限にどのような影響が現れるかを調べた.その結果,複合体抗原-抗体の自然解離が大きい複合体抗原を用いることで検出下限を低下させられることが示唆された.

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著者
ジョゼフィン・カム著 小野悦子訳
出版者
晶文社
巻号頁・発行日
1981
著者
小川 浩平 小野 哲雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. ICS, [知能と複雑系] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.150, pp.9-16, 2008-01-22
参考文献数
9

本論文において我々は,インタラクティブシステムの間を移動可能なエージェントを用いたITACOシステムを提案する. ITACOシステムとは,エージェントがインタラクティブシステムの間を移動することにより,人間とインタラクティブシステムとの間に,感情をともなった関係を築くことが可能なシステムである.我々は, 2つの実験を通じてITACOシステムが人間とロボットやテーブルランプなどのインタラクティブシステムとの間に感情をともなった関係を築くことができるかどうかを検証した.実験の結果より,感情をともなった関係が築かれることによって人間の認知能力や行動に対して一定の影響を与えることがわかった.
著者
大崎 能伸 石田 栄 藤兼 俊明 川辺 淳一 松本 博之 小野寺 壮吉
出版者
特定非営利活動法人 日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.341-349, 1990-06-20 (Released:2011-08-10)
参考文献数
16
被引用文献数
1

ヒト肺腺癌細胞培養株PC9に対するCDDPとカフェインの併用効果を検討した. カフェイン2mM単独では細胞の増殖を強く抑制しなかったが, 併用によりCDDP1.0μg/mlの効果を増強した. FCMでのcellcycleの検討では, CDDPの負荷によりG2+M期の蓄積を認め, カフェインの併用によりこのG2+M期の貯蓄は減少した. FITCの蛍光量は48時間後に減少し, これはカフェイン単独, CDDPカフェイン併用ともに認められた.3Hthymidineの取込みはCDDPの濃度の上昇とともに低下した.14C-leucineの取り込みはカフェインの使用によって低下した.
著者
大崎 能伸 石田 栄 藤兼 俊明 川辺 淳一 松本 博之 小野寺 壮吉
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.341-349, 1990-06-20

ヒト肺腺癌細胞培養株PC9に対するCDDPとカフェインの併用効果を検討した.カフェイン2mM単独では細胞の増殖を強く抑制しなかったが、併用によりCDDP 1.0μg/mlの効果を増強した.FCMでのcell cycleの検討では、CDDPの負荷によりG_2+M期の蓄積を認め、カフェインの併用によりこのG_2+M期の貯蓄は減少した.FITCの蛍光量は48時間後に減少し、これはカフェイン単独, CDDPカフェイン併用ともに認められた.^3H-thymidineの取込みはCDDPの濃度の上昇とともに低下した.^<14>C-leucineの取り込みはカフェインの使用によって低下した.
著者
平野 圭一 島谷 民夫 小野 泰三 河田 哲郎 黒石 範彦 山田 想 宮川 宣明 深瀬 政秋 相原 玲二 栗野 浩之 小柳 光正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術
巻号頁・発行日
vol.97, no.577, pp.47-54, 1998-03-06

モンテカルロ法による半導体素子シミュレーションは、ゲート長0.1μm以下の極微細半導体素子におけるホットキャリア効果などの物理現象の解析に非常に有用である。しかしながら、モンテカルロ法による半導体素子シミュレーションは、その精度を向上させるために、非常に多くの電子や正孔を追跡する必要があり、計算時間が膨大になるという欠点を持っている。そこで、この計算時間を大幅に減少するため、我々はモンテカルロ法による半導体素子シミュレーション専用のマイクロプロセッサを設計・試作し、これを用いた専用並列計算機を開発した。この専用並列計算機を用いて実際に極微細半導体素子のシミュレーションを行い、正常な結果が得られることを確認した。
著者
小野田 奈穂
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.211-219, 2008-03-10 (Released:2009-11-06)

The purpose of this study was to investigate "the personal-self" for women raising their children. 12 participants were interviewed, and date was analyzed using the KJ method. The main results were as follows. First, "the personal-self was classified into four types : (1)participation to society, (2)physical time, (3)psychological time, (4)interpersonal relationship. Second, it was suggested that the level of stress of "the personal-self" influence the level of stress resulting from child care.
著者
高橋 友継 榎本 百利子 遠藤 麻衣子 小野山 一郎 冨松 理 池田 正則 李 俊佑 田野井 慶太朗 中西 友子 眞鍋 昇
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.61, no.11, pp.551-554, 2012 (Released:2012-11-29)
参考文献数
2
被引用文献数
1 5

福島第一原子力発電所事故の2か月半後の2011年5月30日から直線距離で約130km南方に位置する東京大学大学院農学生命科学研究科附属牧場で栽培されていた牧草から調製したヘイレージを飼料として同場で飼養中の乳牛に2週間給与した後2週間福島第一原子力発電所事故に起因する放射性核種を含まない輸入飼料を給与し,牛乳中の131I,134Cs及び137Csの放射能濃度の推移を調べた。飼料と牛乳中の131Iは検出下限以下であった。飼料中の放射性核種(134Csと137Cs)は牛乳中に移行したが,ヘイレージ給与を停止すると1週間は3.61Bq/kg/day,1から2週間は0.69Bq/kg/day,平均すると2.05Bq/kg/dayの割合で速やかに減少した。なお試験期間中を通じて牛乳中の134Csと137Csの放射能濃度は国の暫定規制値及び新基準値(放射性セシウム:200及び50Bq/kg)以下であった。
著者
細井 義夫 池畑 広伸 小野 哲也
出版者
東北大学
雑誌
重点領域研究
巻号頁・発行日
1996

ヒトの放射線高感受性遺伝病である、毛細血管拡張性運動失調症(ataxia telengiectasia、 AT)の原因遺伝子ATMの発現や活性を修飾することにより、癌細胞の放射線感受性を高めることが可能かどうかを確かめるたもの基礎的実験を行った。まず臨床的に放射線抵抗性であることが知られている悪性脳腫瘍において、ATMのRNA量がどのように変化しているかを調べた。Glioblastoma4例、Astrocytoma grade III4例、Astrocytoma grade II例について検討を加えた。手術標本よりtotal RNAをAGPCにより調整し、RT-PCR法により半定量した。その結果、Gliobalstomaでは4例中1例で、Astrocytoma gradeIIIでは4例中3例でATMのRNAが正常脳に比較して増大していた。ATMの異常をヘテロに持つ人由来の細胞は、正常細胞に比べ放射線高感度感受性であるという報告がある。従って、放射線感受性とATM遺伝子産物量との間に相関関係が認められる可能性がsる。このため、放射線抵抗性癌でATMの発現が高いとしたならべ、それが放射線感受性と関係しているかどうかを検討する必要が考えられる。次にアンチセンスとセンスATMが癌細胞の放射線感受性に及びす影響を検討した。アンチセンス、センスATMは転写開始部位より22baseの長さで作成した。投与量は20μMとなるように1日3回投与した。投与は4日間行い、投与開始より3日間に放射線を照射した。使用した細胞は、培養脳腫瘍細胞T98Gを用いた。その結果、このプロトコールは細胞毒性がみとめられ、た。また、放射線感受性に関しては、アンチセンスATMの投与によりT98Gの放射線感受性は高められたが、センスATMの投与によっても放射線感受性は高くなった。これは毒性によるためだと考えられるが、投与量を変更することが必要だと考えられた。
著者
尾松 芳男 越川 裕正 飯塚 恒雄 小野 悌之助 美崎 教正
出版者
日本体力医学会
雑誌
体力科學 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.69-74, 1960-02-01

模型型実験により視覚及び聴覚反応時間を測定し,ランニング記録の計時誤差を検討した。1. スタートの合図にピストルの閃光を用いた場合には平均150msec程度の遅れを生ずる。2. ピストルの煙をスタートの合図とすると140乃至260msecと非常に広い範囲で遅延が認められる。(これは雷管紙の不均一なことと気象条件の差によって煙の発生が一定でないことに起因すると考えられる。)3. スタートと計時員との距離が接近すると,計時員がピストルの爆発音によって反応する可能性がある。4. ゴールに於ける誤差はスタートのそれに比して遙かに小さく,且つゴールイン以前に時計を停止する事がしばしばあり,走者と計時員との距離が多少変わっても反応時間には認むべき差がない。5. 計時誤差のうち,大きな部分を占めるのはスタートの誤差であり,これとゴールに於ける誤差との組み合わせ如何によって総合誤差は減殺され,或は増大するが,計時誤差が全く0となることは偶然以外には存在しないと云える。6. 現在公表されているランニング記録は真の記録より0.1乃至0.2秒,時には0.3秒短い値と考えられる。7. 公認審判員と他の被検者との間には何等差異を認めなかった。