著者
小原 恵 小野 文徳 平賀 雅樹 佐藤 学
出版者
日本腹部救急医学会
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.33, no.8, pp.1323-1326, 2013-12-31 (Released:2014-07-02)
参考文献数
10

症例は39歳,男性。土木業。20歳のときに胃十二指腸潰瘍で胃切除術を受けた既往がある。作業中に転倒した際,腹部に鉄筋が刺さって受傷し,当院に救急搬送された。来院時,意識は清明だが痛みのため座位しかとれなかった。腹部単純X線写真で鉄筋が明らかに腹腔内に貫通していることを確認したが,体位の問題などからCT検査は施行せず,救急外来から直接手術室に移動させて緊急手術を施行した。鉄筋は腹壁,横行結腸間膜,網囊,残胃後壁を貫通していた。開腹手術の既往により上腹部の癒着が高度で残胃の修復が困難であり,鉄筋の刺入ルートに沿ったドレナージを施行した。また,術後第1病日に左血気胸が判明し,胸腔ドレーンを留置した。術後第7病日に上部消化管造影を行い,穿孔部の閉鎖を確認して食事摂取を開始した。術後経過は良好であり,術後第20病日に退院した。状況に応じて適切な判断が求められる症例であり,文献的考察を加えて報告する。
著者
小野寺 瑞穂 一之瀬 大雅 泉山 塁威
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画報告集 (ISSN:24364460)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.279-286, 2023-09-07 (Released:2023-09-07)
参考文献数
16
被引用文献数
1

近年、エリアマネジメントが展開するとともに、都市再生推進法人制度等により公民連携まちづくりが展開されている。本研究では、公民連携によるまちづくりの一つである「エリアプラットフォーム」に着目し、その支援事業である「官民連携まちなか再生推進事業」に採択された98団体を対象に、地域特性による分類・分析を通じて、エリアプラットフォームの組織及び活動の特徴を明らかにすることを目的とする。アンケート調査によりエリアプラットフォームの現状と実態を明らかにした上で、地域特性による分類を行い、4つのパターンに整理した。また、各パターンの組織や活動内容を複合的に分析することで、比較分析を行った。本研究により、各エリアプラットフォームが現状の立ち位置を把握した上で、類似事例を参照しやすくする点に有用性があると考える。
著者
松村 美小夜 中野 智彦 小野 大吾 福井 俊男
出版者
The Kansai Plant Protection Society
雑誌
関西病虫害研究会報 (ISSN:03871002)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.1-8, 2005 (Released:2011-09-12)
参考文献数
8
被引用文献数
5 5

ホウレンソウケナガコナダニに対する数種土壌消毒法の効果を調査した。太陽熱消毒,蒸気消毒,熱水消毒,土壌還元消毒のいずれも土壌中のコナダニに対する防除効果は高かった。しかし,場合によっては処理時の地温上昇のむらによるハウス内でのコナダニの残存が生じたり,処理されていないハウス周辺部分でのコナダニの残存があり,長期にわたる防除効果の持続は期待できないと考えられた。経済性や実用性の面から,春期や秋期のコナダニ増加前の処理や多発時の緊急的な防除として,蒸気消毒の短時間処理の普及性が高いと思われた。
著者
石田 ゆず 池上 章太 古田 大樹 小野 千恵 片井 聡 堀内 博志
出版者
一般社団法人 日本在宅医療連合学会
雑誌
日本在宅医療連合学会誌 (ISSN:24354007)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.36-44, 2023 (Released:2023-08-29)
参考文献数
18

背景:訪問リハビリを必要とする高齢者は年々増加しており,訪問リハビリの質の向上と自立に向けた取り組みが求められている.目的:訪問リハビリテーション(以下,訪問リハ)の質の向上と自立に向けて,訪問リハの現状を把握し,効果的な介入を検討する.方法:長期に訪問リハを利用する 332 名の基本情報,1 年間の Barthel Index(BI)・Frenchay Activities Index(FAI)変化を調査した.結果:対象者全体で BI は有意に低下し,FAI は有意に改善を認めた(相関係数:0.25).急性発症型疾患では IADL が改善し,内部障害・神経筋疾患では,ADL は悪化したが IADL は維持されていた.結論:訪問リハにおいては疾患の特徴を踏まえ IADL に注目して生活行為向上に向けた包括的な介入をすることが重要である.
著者
小野 雅之
出版者
日本農業経営学会
雑誌
農業経営研究 (ISSN:03888541)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.37-46, 2007 (Released:2012-10-29)
参考文献数
23
被引用文献数
2
著者
薄井 佳子 小野 滋 馬場 勝尚 辻 由貴 河原 仁守 前田 貢作
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.927-932, 2016-06-20 (Released:2016-06-20)
参考文献数
12

【目的】小児気道異物の臨床像は多彩であり,異物吸引のエピソードが明らかでない場合や非典型例では初期診断が難しい.胸部単純X 線(以下CXR)のみによる画像診断は困難なため,CT 検査(以下CT)の有用性について検討した. 【方法】過去7 年間に当科で診療した16 歳未満の気道異物(疑いを含む)の症例を対象として後方視的に解析した. 【結果】12 症例が対象となり,発症時年齢は1 歳5 か月から10 歳4 か月(中央値3 歳5 か月)であった.10 例に対して硬性気管支鏡が行われ,7 例で気道異物(ピーナッツ5 例,小石1 例,円筒形・中空のプラスチックチューブ1 例)が確認されたが,2 例は異物吸引による誤嚥性肺炎,1 例は異常所見なしと診断した.非典型的な臨床経過の2 例は,CXR,CT および入院経過により気道異物なしと判断して気管支鏡を施行しなかった.術前の画像検査は,12 例全てにCXR,10 例にCT が施行されていた.2 例は来院直後に硬性気管支鏡を施行して診断したため,CT を施行しなかった.気管支鏡での異物摘出を要した7 例全てが,術前にCXR およびCT を施行されており,それぞれの画像検査所見を比較した.CXR では3 例に異常所見を認めたが異物を描出できたのは1 例のみで,2 例は過膨張や無気肺など間接的所見のみであった.一方CT では6 例に明瞭な異物描出および間接的な肺野情報を詳細に得られた. 【結論】気道異物を疑う症例では迅速な気管支鏡による確定診断と異物の摘出が基本であるが,近年のCT は数秒の撮影時間で異物の大きさ,部位,間接的な肺野異常など詳細な情報を得られるため,小児気道異物の画像診断におけるCT の有用性は高い.
著者
山際 清貴 小野 晋 島田 雅子 小関 博久
出版者
日本理学療法士協会(現 一般社団法人日本理学療法学会連合)
雑誌
理学療法学Supplement Vol.40 Suppl. No.2 (第48回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.48100328, 2013 (Released:2013-06-20)

【はじめに、目的】学生という立場から専門職業人への移行は、生涯のなかでも大きなライフイベントのひとつであるといえる。入職後、速やかに環境に順応し職場適応することは、理学療法士としての人生を円滑にスタートするための重要な要素であると考えられる。なお、組織への新規参入者のほとんどが、この職場適応の過程においてリアリティショック(RS)に直面することが報告されている。今回我々は、新人PTが直面するRSの要因とサポート状況および克服手段について調査を行い、円滑な職場適応の一助となり得る方策を見出すことを目的として検討を行った。【方法】対象は、2012年3月にA専門学校を卒業した66名(男性38名、女性28名、平均年齢25.1歳)とした。上記の66名に対して、電子メールにて無記名式のアンケートを送信し回答を得た。アンケートの構成は、性別と年齢の基本属性の他に「RSの有無」「RSを受けた内容」「RSを受けた時期」「RSを受けた際のサポート源の有無」「サポート源の役職」「サポートの手段」「RSへの立ち向かい方」についての7項目について調査した。このうち「RSを受けた内容」「サポートの手段」「RSへの立ち向かい方」に関しては自由記載にて回答を求め、類似した内容をKJ法にてカテゴリー化した。RSの定義は「新卒の専門職者が数年間の専門教育を受け実際に職場で仕事を始めるようになって、予期しなかった苦痛や不快さを伴うしばしば耐えがたい現実の場面に合ったときに感じる困惑の状態」とした。依頼文と共にアンケートの前文に記載し、十分にRSの定義を理解してから回答するように促した。【倫理的配慮、説明と同意】倫理的配慮として、回答は任意であり、取得したデータの取り扱いについては個人を特定しないことを明記した。また、個人情報の取り扱いに関しては十分な注意を払うこと、アンケートの返信をもって研究への同意を得たとみなす旨を記載した。【結果】アンケートの返信数は25名(男性17名、女性8名、平均年齢24.2歳、回収率37.9%)であり、回答に不備のあるものはなかった。入職してから現在までに「RSを受けた」と自覚した者は13名(52.0%)であり、「サポートしてくれた人物の有無」に関しては、12名(92.3%)が「いた」と回答した。その内訳は、プリセプターが9名(69.2%)、同期のスタッフが9名(69.2%)、プリセプター以外の上司が7名(53.8%)、同級生が5名(38.5%)、家族が2名(15.4%)、その他が2名(15.4%)、患者が1名(7.7%)であった。なお、「RSを受けた時期」は、4月が3名(23.0%)、5月と6月がそれぞれ5名(38.5%)であり、7月以降に受けた者はいなかった。「RSを受けた内容」に関しては25件のコードを抽出し、サブカテゴリー「知識の量(5)」「治療の技術(5)」「評価の技術(4)」を大カテゴリー[PTとしての資質]とし、同様に「第三者との関わり(5)」「コミュニケーション(2)」を[対人技能]、「多忙(3)」「給与の安さ(1)」を[職場環境]と命名し分類した。同様に、「RSに対するサポートの手段」に関しては21件のコードを抽出し、サブカテゴリー「一緒に患者を担当(8)」「フィードバック(5)」を大カテゴリー[実技面のサポート]とし、同様に「傾聴(6)」「声掛け(2)」を[心理面のサポート]と命名し、「RSの克服手段」に関しては15件のコードを抽出し、サブカテゴリー「文献学習(3)」「先輩PTへの相談(4)」を大カテゴリー[前向きな克服手段]とし、同様に「発想の転換(4)」「気分転換(2)」を[内的な変容]と命名し分類した。【考察】新人PTは、日々の業務の中で自身の知識の乏しさや技術の未熟さに代表されるようなPTとしての資質面に限らず、第三者との関わりの難しさや多忙であることなどにも戸惑いを感じ、高いストレス環境の下で業務を遂行していることが示唆された。新人看護師のサポート源としては、同僚、先輩看護師、上司・友人、家族が重要な役割を占めると報告されている。本研究においてもほぼ同様の傾向を示しており、入職後3ヵ月までの期間において、新人PTは個別指導を担当するプリセプターからの日常業務の進め方や理学療法の実践に必要な知識や技術についてのサポートを受ける機会が最も多いことが示唆された。これらは、入職したばかりで不慣れな環境に置かれた新人医療者にとっては、職種を問わずプリセプターの存在が最も身近で重要な存在であることを意味している。すなわち、新人PTが円滑に職場適応を果たすためには、当事者の努力のみならずプリセプターを主とした周囲のスタッフの教育力や支援の必要性が示唆された。【理学療法学研究としての意義】RSの存在や要因が明確になり、RSによる精神的健康の低下や早期離職などの予防策を立てる一助となり得ることは、新人PTと施設の双方において有益であると考えられる。
著者
小野 賢二郎
出版者
日本神経治療学会
雑誌
神経治療学 (ISSN:09168443)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.233-236, 2023 (Released:2023-08-21)
参考文献数
19

According to estimates by the Ministry of Health, Labor and Welfare, the number of dementia patients in 2012 was 4.62 million, and the number of mild cognitive impairment patients was about 4 million. For the diagnosis of dementia, treatable dementia is first ruled out, and then common dementia such as Alzheimer disease (AD), vascular dementia (VaD), and dementia with Lewy bodies (DLB) are differentiated. The typical symptoms of AD include time disorientation and delayed recall disturbance. Cerebral blood flow single photon emission computed tomography (CBF–SPECT) shows poor blood flow in the posterior cingulate gyrus and/or precuneus in AD patients. In VaD, cognitive impairment is milder than in AD, and there are clinical courses such as stepwise exacerbation of symptoms, and various cerebrovascular lesions are observed on brain MRI. The patients with DLB have clinical symptoms such as visual hallucinations and Parkinsonian symptoms. CBF–SPECT and MIBG myocardial scintigraphy show the decreases of occipital lobe blood flow and cardiac uptake, respectively.At the present, acetylcholinesterase inhibitors and the NMDA receptor antagonist memantine are currently available for the treatment of AD. Although these drugs are limited to symptomatic therapy in AD patients, recently, approaches aimed at disease–modifying therapy (DMT), especially the approaches focused on amyloid β–protein (Aβ) have been developed remarkably. Anti–Aβ antibody therapy is central to the current development of DMT for AD. Clinical trials of anti–Aβ antibodies have repeatedly reported poor results, but clinical trials of anti–Aβ antibodies that target Aβ aggregates, such as aducanumab and lecanemab, have reported significant effects on the primary endpoint in phase 3 trials.
著者
小坂 加麻理 小野寺 麗佳 柳田 貴子 山田 毅彦 相馬 明美 腰山 誠 田巻 健治 大澤 正樹
出版者
公益社団法人 日本人間ドック学会
雑誌
人間ドック (Ningen Dock) (ISSN:18801021)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.539-544, 2021 (Released:2022-03-01)
参考文献数
15

目的:日本人一般住民の年齢階級別心房細動有病率と罹患率を求めること.対象・方法:2018年に岩手県予防医学協会の健康診断で心電図検査を実施した30~89歳の岩手県内住民264,029名(男性144,434名,女性119,595名)の年齢階級別心房細動有病率を算出した.2013年に心電図検査を実施した住民242,299名のうち,心房細動を有さず,2018年までの5年間に1回以上心電図検査を実施した212,433名(男性118,181名,女性94,252名)を心房細動罹患率解析対象とした.初回の健診から最初の心房細動捕捉までの期間を観察期間として人年法を用いて年齢階級別心房細動罹患率を算出した.心房細動が捕捉されなかった対象者では,初回から最終の健診までの期間を観察期間とした.結果:心房細動有病率(%)は,男性30歳代0.06,40歳代0.23,50歳代0.99,60歳代2.97,70歳代5.61,80歳代8.10であり,女性30歳代0.01,40歳代0.02,50歳代0.08,60歳代0.44,70歳代1.31,80歳代3.52であった.新規心房細動罹患を認めたのは男性1,214名(平均観察期間4.2年),女性350名(平均観察期間4.2年).心房細動罹患率(/1,000人年)は,男性30歳代0.24,40歳代0.76,50歳代2.41,60歳代4.78,70歳代7.45,80歳代10.22であり,女性30歳代0.07,40歳代0.03,50歳代0.48,60歳代1.06,70歳代3.06,80歳代7.32であった.結論:我々は健診データを利用して30歳から89歳の日本人一般住民を対象として年齢階級別心房細動有病率と罹患率を算出した.若年者の心房細動有病率と罹患率は本報告が初めてであり,若年者から高齢者までの一般住民の心房細動有病者を健診データを用いて明らかにした.心房細動有病者への医療機関への受診勧奨により脳心血管疾患発症リスク低減を図るとともに,若年中年者でも観察された心房細動を減らすための生活改善の対策を講じる必要があると考えられた.
著者
平沢 光明 元吉 八重子 小野 静香 北川 達士 横田 俊介 亀井 宏一 横井 匡 古川 晋 山口 明日香 宮田 理英 清原 鋼二
出版者
一般社団法人 日本小児腎臓病学会
雑誌
日本小児腎臓病学会雑誌 (ISSN:09152245)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.9-15, 2023 (Released:2023-02-02)
参考文献数
15

小児ネフローゼ症候群の治療に用いられるステロイド薬には,複数の副作用があり,緑内障はその一つである.しかし,ステロイド緑内障は点眼薬による治療で改善することも多く,手術まで要する症例は少ない.我々は,初発のネフローゼ症候群に対してステロイド治療開始後早期に眼圧上昇を認め,両眼に線維柱帯切開術を施行するも,ネフローゼ症候群再発の際にもステロイド治療に伴い,眼圧上昇を認めた症例を経験した.本症例は,一般的なステロイドレスポンダーの要素に加え,隅角形成不全も伴っていた.そのことによりステロイド治療開始早期に急激な眼圧上昇を来し,緊急の緑内障手術が必要になったと思われる.ステロイド治療による緑内障の発症は,本症例のように急速かつ重度な経過をたどる可能性もあるため,ステロイド使用時には可及的速やかな眼圧の確認・管理が重要である.
著者
岩崎 亘典 小野原 彩香 安達 はるか 野村 英樹
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集 2023年度日本地理学会春季学術大会
巻号頁・発行日
pp.133, 2023 (Released:2023-04-06)

2022年度より高等学校で必修となった地理総合では,地理情報システムの活用が一つの柱であり,教科書では地理院地図やひなたGIS等が紹介されているが。しかしこれらのツールでは,投影法や統計情報活用にあたり,独自データを用いた実習が困難である。また,新型コロナ感染マップや人流マップのように,データサイエンスでの地理学の重要性も高まっている。本発表では,地理総合でのGIS利用促進と地理分野でのデータサイエンス活用のための,Pythonを使用した地理学習コンテンツについて報告する。 実習のための環境は,ブラウザ上でPythonのプログラムの入力,実行が可能なGoogle Colaboratory(以下,Colab)を用いた。学習コンテンツの内容は,地理総合の教科書を参考とし,以下のリストの内容を予定している。 ・Pythonを用いた地図作成および投影法 ・APIを用いた統計情報の取得と得階級区分図の作成 ・気象メッシュとグラフの重ね合わせ地図・防災のための地形図の3D表示作成したコンテンツは,CQ出版社が発刊するインターフェイス誌上で連載記事として公表している。2022年3月までに3回目の記事までが公表される予定である。 紙媒体で発行する特性を活かし,コードや作成した地図に解説を加え,理解しやすいように努めた。コードを変更することで図法の違い等を実習できることがPythonの利点である。また,コードで地図を扱うため再現性を高い点が,データサイエンス的視点から有効である。本コンテンツは,学校教育に活用してもらいたい観点から,教員は電子版を無償入手可能である。ご興味のある方は,お問い合わせ頂きたい。

1 0 0 0 連続殺人犯

著者
小野一光著
出版者
文藝春秋
巻号頁・発行日
2019
著者
水川 展吉 冨永 進 木股 敬裕 小野田 友男 野宮 重信 杉山 成史 川本 知明 山近 英樹 植野 高章 高木 慎
出版者
岡山医学会
雑誌
岡山医学会雑誌 (ISSN:00301558)
巻号頁・発行日
vol.119, no.3, pp.267-272, 2008-01-04 (Released:2008-07-04)
参考文献数
10
被引用文献数
2 2

There is a medical team approach used in many hospitals for oral cancer patients. The members are head & neck surgeons and plastic surgeons, or oral surgeons and plastic surgeons. However, in Japan, it is very difficult for oral surgeons to cooperate with head & neck surgeons, except in the case of extractions and oral health care, because both surgeons treat oral carcinomas and there is therefore a conflict in their scope of practice. We believe it desirable for head & neck surgeons to treat oral cancer patients with tumors extending to other regions, and oral surgeons should be in charge of occlusion in head and neck carcinomas. We treated two patients with oral carcinomas in collaboration with head and neck surgeons and plastic surgeons, with head & neck surgeons resecting the tumors, plastic surgeons reconstructing, and oral surgeons (dentists) taking charge of the occlusion for patients in the operating room. This collaboration resulted in patients having good position of the temporomandibular joint and occlusions after the operation. We therefore conclude that this collaborative team approach may be of benefit to the patients.
著者
小野木 重治 升田 利史郎
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.17, no.7, pp.640-649,664, 1968-07-01 (Released:2011-09-21)
参考文献数
61
被引用文献数
4 4

高分子溶融物は,合成繊維の紡糸,プラスチックの成形などの加工に使われ,その流動性は加工性を直接支配する要因である。一方,溶融物や濃厚溶液を学問的に考えれば,希薄溶液や結晶のような理想状態とはちがって,理論的に取り扱うことのむずかしい状態であり,分子構造と溶融高分子の性質との関係は,高分子科学の中でも最も解明の遅れた分野の一つであるといえよう。しかし最近の研究は, 高分子の分子構造, たとえば分子の大きさ, 分子量分布,枝分れなどと溶融物のレオロジー的性質との関係を明らかにしつつある。特に分子量分布の均一な単分散試料について得られたデータが集積され,高分子の構造と溶融状態における流動性との関係を帰納する上に大きく貢献している。この記事は,このような溶融物に関する最近の研究を,著者らの研究を中心として概観しようとするものである。
著者
小圷 知明 小野田 祥人 大柳 琢 相澤 俊峰
出版者
一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会
雑誌
Journal of Spine Research (ISSN:18847137)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.110-118, 2022-02-20 (Released:2022-02-20)
参考文献数
12

はじめに:化膿性脊椎炎重症例に対して,敗血症診療ガイドラインを遵守するとともに,明確な目的・適切なタイミングを意識した整形外科的治療介入を行った.診療の実際と治療成績を調査した.対象と方法:2008年4月以降10年間に東北大学病院高度救命救急センターで治療した,椎体周囲・硬膜外腔に膿瘍を形成した化膿性脊椎炎重症例27例を対象とした.電子カルテから診断・治療内容,画像所見,ガイドライン遵守の有無,転帰等を調査した.結果:全例でガイドラインを遵守した初期対応が行われ,1例を除き起炎菌を同定した.穿刺・ドレナージ術を25例(93%),手術を18例(67%)に行い,1例が死亡,26例が生存退院(自宅退院5例,転院21例)した.結語:敗血症診療ガイドラインに基づいた初期対応に整形外科的治療介入を加えた当施設の包括的治療戦略を呈示し,その結果を報告した.
著者
吉田 知由 早川 峰司 本間 多恵子 小野 雄一 和田 剛志 柳田 雄一郎 澤村 淳 丸藤 哲
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.22, no.6, pp.519-522, 2015-11-01 (Released:2015-11-06)
参考文献数
17
被引用文献数
1

抗痙攣薬であるゾニサミドは,副作用として発汗障害を認めることが知られており,小児てんかんの分野での報告は散在するが,成人症例での報告は少ない。今回,頭部外傷の急性期から亜急性期にゾニサミドを使用した成人症例で,発汗障害からの高体温を来し,感染症などとの鑑別に苦慮した症例を2例経験した。症例1は21歳の男性,自動車事故で受傷し,入院22日目からゾニサミド300 mg/dayの使用を開始した。その後39℃の高体温を認めたが感染徴候はなく,ゾニサミドを減量したところ3日後に解熱した。症例2は25歳の男性,自動車事故で受傷し,入院3日目からゾニサミド300 mg/dayを使用していた。40℃近い高体温の持続を認めたためゾニサミドを中止したところ,3日後に解熱した。今回,ゾニサミドが原因と思われる高体温症例を経験したが,成人症例と言えどもゾニサミドによる発汗障害からの高体温を来しうるため,高体温時の鑑別として忘れてはならない。