著者
後藤 健斗 水丸 和樹 坂本 大介 小野 哲雄
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:21888698)
巻号頁・発行日
vol.2022-UBI-76, no.28, pp.1-8, 2022-11-01

“天使と悪魔” は道徳的ジレンマを表現する方法として用いられる.本研究では,天使と悪魔の関係をロボットで再現し,ジレンマ状況の中で人間の自制心,意思決定や行動がどのように変化するかを調査する.ロボットの条件を Neutral,Angel,Devil とし,実験参加者を Neutral-Neutral 群と Angel-Devil 群に分け,紙にアルファベットを書き続けるというタスクを行ってもらうことで,タスクの継続時間から 2 つの群の自制心を比較した.その結果,Angel-Devil 群のほうが有意にタスクの継続時間が長くなった.また,Godspeed によるロボットの印象評価を行ったところ,擬人化や好ましさの項目においてロボットの条件間で有意差が確認された.実験後アンケートでは,ロボットが Angel と Devil の役割を果たすことができたと考えられる回答がみられた.
著者
立石 一正 小野 古志郎 岩田 三枝子 渡辺 博之 平川 清彦
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.631-637, 2011 (Released:2011-07-14)
参考文献数
5

交通事故統合データと後遺障害データ,ならびに交通外傷データを用いたデータベースを構築し、従来のマクロデータでは分析のできなかった人体部位別のより詳細な傷害内容,さらに衝突形態毎の後遺障害部位とその程度の発生状況などを把握した。
著者
小野 雅琴
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングジャーナル (ISSN:03897265)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.65-70, 2022-03-31 (Released:2022-03-31)
参考文献数
21

「制御焦点理論」は,近年,マーケティング・消費者行動研究の分野において,多くの応用研究が行われている理論である。本論は,制御焦点理論基盤型の広告研究を,3種類に分けてレビューする。すなわち,(1)広告メッセージのフレーミングに関する制御焦点研究,(2)広告メッセージの解釈レベルに関する制御焦点研究,および,(3)広告の非言語的構成要素に関する制御焦点研究である。そして,レビューの結果として浮上する今後の研究の方向性として,立ち遅れている広告の非言語的構成要素に関する制御焦点研究の推進が必要であること,さらには,こうした広告の非言語的構成要素は,文化的背景の影響を受ける傾向が強いため,異なる文化的背景を持つ消費者を対象とした比較研究が求められることを指摘する。
著者
佐藤 源貞 川上 春夫 小野山 隆夫 中林 進 持丸 順彰
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.394-402, 1972-05-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
1

超短波帯を用いた移動無線通信においては, 垂直偏波を用い水平方向に鋭いビームを発射し, かつ水平面内では無指向性の基地局アンテナとして, 支持柱として金属円管を用いたコーリニアアンテナが広く使用されている.本稿は, このアンテナの放射特性の厳密な理論計算を行ない, 従来考えられてきた上記の特性とはかなり差異のあることを示し, また, その改良形についても検討を加え, さらに, このアンテナを構成している各アンテナ素子に種々の位相差の電流を給電した場合の指向性についても言及した.
著者
小野田 稔久 木下 雅子 田中 博之 井澤 香 浦野 敦 佐藤 直子 増田 雅行 石井 敏浩
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.142, no.11, pp.1267-1276, 2022-11-01 (Released:2022-11-01)
参考文献数
19

During the treatment of cardiogenic shock, various continuous infusion drugs are used simultaneously. However, administration from the same route may result in stability changes due to mixing of drugs. In addition, stability tests after mixing more than three types of drugs have hardly been conducted. In this study, noradrenaline, milrinone, dobutamine hydrochloride, and landiolol hydrochloride were used to evaluate the chemical stability of the mixture. Chemical stability was evaluated by measuring the change in each drug concentration over time and calculating the content. The concentration of each drug was measured using an optimized gradient elution method by HPLC. In a four-drug mixed sample, noradrenaline, milrinone, dobutamine hydrochloride, and landiolol hydrochloride had retention times of 2.1 min, 5.2 min, 9.3 min, and 11.9 min, respectively. The concentration immediately after mixing each drug was almost the same as the theoretical concentration at the time of mixing each drug. Furthermore, noradrenaline, milrinone, and dobutamine hydrochloride concentrations were maintained up to 99% in each drug mixture until 24 h after mixing all the samples. However, the content of landiolol hydrochloride was 90% or less 24 h after mixing, except for two types of mixed solutions with dobutamine hydrochloride. This result suggested that landiolol hydrochloride was being degraded owing to acidic conditions. The results of this study suggest that noradrenaline, milrinone, and dobutamine hydrochloride can be administered from one route, while it is recommended that landiolol hydrochloride be administered from another route.
著者
小池 敏靖 渕崎 晶弘 一杉 芽美 小野寺 秀一 金子 祐次 岩間 輝 平山 順一 柴 雅之 宮島 晴子 林 宜亨 有澤 史倫 布施 久恵 内藤 祐 若本 志乃舞 藤原 満博 茶谷 真 栗原 勝彦 森 純平 寺田 あかね 大橋 祥朗 永井 正 佐竹 正博
出版者
一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会
雑誌
日本輸血細胞治療学会誌 (ISSN:18813011)
巻号頁・発行日
vol.64, no.3, pp.490-495, 2018-06-30 (Released:2018-07-13)
参考文献数
16
被引用文献数
1 2

今般,安定的な血小板製剤(PC)の確保を目的とし,成分採血装置Trima Accelに,一人の献血者から2本分の10単位PCを一度に採血できるプログラムが搭載された.この採血方法では従来の方法と異なり,一つのポリ塩化ビニル製採血バッグ(PVCバッグ)に通常の2倍量の血小板原料が入る.さらに,その状態で採血当日または翌日まで保管後,2分割する必要がある.本検討では,採血翌日に分割した分割対象血小板原料血液由来10単位PC(分割PC)の品質を解析した.採血後4日目までのTrima Accel由来の分割PCとCCS採血由来の非分割PCの品質を比較した結果,補体であるC5a濃度とpHは分割PCにおいて有意に高値であったが,正常範囲内であった.また,その他の血小板機能等に差はなかった.そのため,分割PCの品質は,従来の非分割のPCと同等であることが明らかになった.

1 0 0 0 OA 伊勢採薬記

著者
小野蘭山
出版者
伊藤圭介写
巻号頁・発行日
1868
著者
棟方 渚 小野 哲雄
出版者
ヒューマンインタフェース学会
雑誌
ヒューマンインタフェース学会論文誌 (ISSN:13447262)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.171-178, 2015-05-25 (Released:2019-07-01)
参考文献数
18

We developed a robot user interface where the robot controller's motions were reflected in the motions of certain characters appearing on a computer display. We then conducted a simple experiment to investigate the effectiveness of this interface system to see whether users felt that this controller was enjoyable. We also conducted several user experiments that investigated the effectiveness of the appearance and material of this interface.
著者
橘 篤導 J ADAM Noah SHAW Bronner 小野塚 實 小野 弓絵
出版者
星城大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

本研究でリハビリテーションに用いるダンスビデオゲームは、小脳大脳皮質の運動調節系のネットワークを強化させることにより、パーキンソン病によって不全のある大脳基底核-大脳皮質の運動調節系を補う有効性があることが示唆された。また、ダンスビデオゲームのようなマルチモダリティのある課題をトレーニングに導入することは前頭前野・側頭葉・頭頂葉などの大脳皮質における賦活化を促進(スキルの程度によっては抑制)することが示唆された。
著者
小野 博美 草野 満夫 二瓶 壮史 林 秀幸 福島 拓 川上 雅人 檀上 泰 長島 君元 清水 勇一 川俣 太 本多 昌平 嶋村 剛 西原 広史
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.115, no.4, pp.385-393, 2018-04-10 (Released:2018-04-10)
参考文献数
19

胃癌の内視鏡的marking法として,リポ蛋白と結合すると蛍光を発する性質を利用したindocyanine green(ICG)蛍光法が有用であるか検討した.手術3日前に内視鏡的に胃癌の周囲にICG溶液を粘膜下層に注入し,開腹時にphotodynamic eye(PDE)カメラで,腹腔鏡下手術では蛍光内視鏡で観察した.さらに術後切除標本を利用して蛍光輝度,蛍光の拡がりを観察した.早期胃癌8例,進行胃癌6例を対象とした結果,全例において術中切除範囲の決定に同法が有用であった.今後ICGの注入量,タイミングの技術的な面での検討が必要と考えられた.
著者
村岡 伸哉 上野 豊 佐藤 哲大 小野 直亮 杉浦 忠男 金谷 重彦
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
ケモインフォマティクス討論会予稿集 第37回情報化学討論会 豊橋
巻号頁・発行日
pp.O04, 2014 (Released:2014-11-20)
参考文献数
4

生体内高分子の反応を可視化する分子アニメーション作成には、静的な分子モデルが採用され、分子の動的な特性を考慮しにくいのが現状である。本研究では、高分子の基準振動解析の結果を用い、熱揺らぎを考慮した動的なモデルを構築する手法を考案したので、その結果について議論したい。