著者
小野 くに子 坂本 薫 郡 俊之 内田 勇人
出版者
一般社団法人 日本食育学会
雑誌
日本食育学会誌 (ISSN:18824773)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.21-30, 2023-01-25 (Released:2023-01-31)
参考文献数
30

In 418 third- through sixth-grade students at Elementary School N in Osaka City (218 boys and 200 girls) and all 567 students at Junior High School S in Osaka City (281 boys and 286 girls), a self-administered questionnaire was conducted to ascertain the consumption status of school lunch in one day in December 2017 (rice, milk, chicken teriyaki, miso soup, and daikon stew), lifestyle habits, mealtime dietary education at home, and early childhood experience with school lunches/daycare meals. With a focus on mealtime dietary education at home, its associations with lifestyle habits and early childhood experience with school lunches/daycare meals were analyzed and investigated.Dietary education, such as various mealtime manners the students received during meals at home, was shown to be associated with exercise habits, breakfast habits, and early childhood experiences with school lunches/daycare meals. Both elementary and junior high school students who possessed proactive exercise habits were indicated to have received various dietary education during meals at home. Giving guidance and providing educational activities on the association between exercise and physical/mental health were suggested to be linked to the awareness of health at home and improvement in eating behavior. In order to cultivate a healthy minds and bodies of the students, and establish desirable lifestyle habits by increasing the interest in dietary education at home, a reform of the dietary environment during early childhood with consideration for the family’s socioeconomic status is important.
著者
所 のぞみ 小野 嘉則
出版者
特定非営利活動法人 機能紙研究会
雑誌
機能紙研究会誌 (ISSN:02885867)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.57-61, 2017-03-31 (Released:2017-10-04)

The important role of corrugated packaging is to safely deliver products from manufacturers to consumers, while maintaining the quality of the product without damaging it. However, the mechanical function corrugated board offered may not be sufficient in terms of protection depending on products. Therefore, the demand for functional corrugated board with special features has increased, which made manufacturers work diligently to develop functional packages for a wide range of uses of corrugated board. In this paper, the development and application examples of recyclable functional corrugated board are introduced.
著者
中村 晃士 沖野 慎治 小野 和哉 中山 和彦
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.54, no.12, pp.1105-1110, 2014-12-01 (Released:2017-08-01)
被引用文献数
3

不定愁訴に基づき身体科をいくつもかかる患者の中には,自閉症スペクトラム障害(ASD)と思われる一群がいる.こうしたASD患者の特徴をアスペルガー障害の男性症例を提示して考察した.まずASD患者は,基本的に身体過敏性をもち,さらにコミュニケーション障害を含む社会性の障害からくる不適応による症状の身体化,そしてそれを強固なものとする症状へのこだわりをもつ.筆者らはこれをASD患者の「身体化の三重構造」と呼ぶこととした.この「身体化の三重構造」のために,ASD患者の身体症状が遷延化しやすく,結果として身体科を不要に受診し続けやすい.こうした患者への対応では,患者と治療者の関係性を意識的,積極的に良好に保つこと,彼らの過敏性などの特性についての認識を共有すること,コミュニケーションの中であいまいな表現は極力避け,ときには断定的な表現を用いるなどの工夫が必要であることを指摘した.
著者
広瀬 統一 鳥居 俊 小野 高志 笹木 正悟
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究は成長期男女サッカー選手の形態と運動能力が発達する時期を、身長発育急増(PHVA)で区分けした成長段階を用いて明らかにすることを主目的とした。PHVA評価指標の検討と、各年齢の運動能力リファレンスデータ確立も目的とした。本研究の結果、跳躍能力はPHVA年齢の1年後(女子)や2年後(男子)に変化し、除脂肪体重の変化以外の要因も影響すること、方向転換能力はPHVA前に変化し、減速能力向上が主に影響すること、間欠的運動能力の変化はPHVA区分で差がないことが明らかとなった。また、PHVA推定式のMaturity Offset法はPHVAを高く見積もり、補正が必要であることが明らかとなった。
著者
草野 篤子 中西 央 小野瀬 裕子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.5-14, 2000-01-15 (Released:2010-03-10)
参考文献数
15

日本国憲法第3章人権条項のうち, 「男女平等」と「教育の機会の平等」を中心としたベアテ草案作成の背景を考察し, ベアテ草案の先進性と限界を見いだした.その結果を以下にまとめる.(1) ベアテ草案作成の状況ベアテは, 語学力を駆使し, 諸外国憲法を参考に引用しながら, 女性の権利, 教育の平等, 労働者の権利等, 「女性と子どもが幸せになるため」の条文を作成した.(2) ベアテの経歴と起草条項の淵源ベアテが起草した, 民主的な近代家族の生成に寄与した女性の権利保障と教育の自由が明文化された条文の淵源として, (1) 母親からの影響, (2) 10年問の在日経験, (3) 米国ミルズ大学での教育, (4) 被抑圧民族であるユダヤ人として受けた差別, (5) 被抑圧ジェンダーである女性として受けた差別の5点を見いだせた.ベアテはこの時弱冠22歳であったが, さまざまな社会や文化に対してグローバルな視野を持ち, 博識であった.(3) 憲法研究会草案との対比日本の民間草案は約12あったが, 国民に目を向けていち早く発表された憲法研究会草案は注目に値する.新たに規定されるべき国民の権利義務として, 「言論学術芸術の自由」「労働の義務」「労働に対する報酬の権利」「休息権」「老年疾病の際の生活保障」「男女平等の権利」「民族人種差別の禁止」をあげている.模範とした諸外国憲法は, 憲法研究会草案を知らないベアテが模範にした憲法と同じであった.ベアテと憲法研究会が参考にした憲法の条文を表1に示した.ベアテ草案と憲法研究会との条文の共通性を表2に示した.憲法研究会草案はGHQ上級職員から高く評価され, その意識の中には取り入れられていたと考えられた.(4) ベアテ草案の先進性および限界ベアテ草案 (GHQ第一次案) の先進的な部分と限界の双方の指摘を試みた.先進的部分として3点あげることができた.第一に, 家庭における男女の平等を規定した第18条, 長子相続の廃止を規定した第20条では, 「家」制度を廃止するだけでなく, 民主的な近代家族の実現を図るために, 家族という私的領域におよんで法的規定を行ったこと.第二に, マッカーサー草案としては最終的に削除されたが, 第19条の母性保護と非嫡出子差別の禁止, 第26条の男女同一価値労働同一賃金は, 後に法制化の課題として残ったこと.第三に, 第21条, 第24条, 第25条で「児童」の権利をとりあげ, この時代に子どもを「保護の客体」ではなく「権利の主体者」としてとらえた起草を行っていることである.次にベアテの限界として2点指摘できた.第一に, 第25条に高齢年金の保障を掲げているものの, ベアテ自身も指摘しているように, 老人社会福祉に関する条項がないこと.第二に, 住居の選択はあるものの, 居住権等の居住の権利に関する条項がないことをあげることができた.
著者
小野一光著
出版者
幻冬舎
巻号頁・発行日
2021
著者
小城 英子 薊 理津子 小野 茜
出版者
聖心女子大学
雑誌
聖心女子大学論叢 = Seishin studies (ISSN:00371084)
巻号頁・発行日
vol.114, pp.200-166, 2010-02-25

聖心女子大学専任講師(社会心理学)
著者
小野 正博
出版者
京都大学
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2022-06-30

近年,筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic Lateral Sclerosis; ALS)患者脳においてTDP-43タンパク質(細胞核に局在するRNA結合タンパク質)が細胞質へ漏出し,異常に凝集・蓄積することが報告されている.したがって,ALSにおけるTDP-43タンパク質の異常蓄積は,ALSの病態解明および治療のための重要な標的分子と考えられる.本研究では,ALS患者脳内に発現するTDP-43凝集体を標的とした新規PET/SPECT用核医学イメージングプローブを開発し,その生体内での可視化を目的とする.
著者
國村 大喜 小野 千代子 平井 まどか 松崎 ワグナ哲也 村本 政忠 内山 俊朗 白鳥 和人 星野 准一
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.279-288, 2010-09-30 (Released:2017-02-01)

YOTARO is a baby type robot developed to make possible a virtual sensation of play with a baby. When playing with YOTARO, it has many kinds of emotion and reactions, such as smiling, crying, sleepy, angry, sneeze. YOTARO is controlled by emotion control program based in inputs, such as touching soft and warm face, touching stomach, shaking rattle; after that, interactive reactions are output as voices, expressions change, movement of hands and legs, sniveling, and skin's color change. YOTARO is designed about observation of people's viewpoint to babies aiming to elevate the level of interaction.
著者
畠野 雄也 須貝 章弘 山岸 拓磨 中島 章博 柿田 明美 小野寺 理
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.187-192, 2020 (Released:2020-03-31)
参考文献数
15

アミロイドβ関連血管炎(amyloid β-related angiitis)では,皮質や皮質下の微小出血や脳表ヘモジデリンの沈着が,脳MRI上の重要な所見である.我々は,治療前にはこれらの所見を呈さなかったアミロイドβ関連血管炎を提示する.症例は75歳女性.右同名半盲と失語で発症し,昏睡に至った.脳MRIでは,びまん性の軟髄膜造影病変と散在性のDWI高信号病変を認めたが,T2*WIでは微小出血は検出されなかった.病理所見からアミロイドβ関連血管炎と診断した.ステロイド治療により画像所見,臨床症状ともに改善した.治療後のsusceptibility-weighted imaging(SWI)では多数の微小出血を認めた.アミロイドβ関連血管炎の非侵襲的診断のために,微小出血以外の画像の特徴を集積すべきである.
著者
大西 豊 西村 文武 藤原 拓 小野 芳朗
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物学会研究発表会講演論文集 第18回廃棄物学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.236, 2007 (Released:2007-11-23)

ポリ塩化ビニル製品からの溶出物質として親水性の有機物,とりわけ多くの浸出水中で検出されるフェノール類を対象として本研究ではとくに埋立直後に上昇すると考えられる内部温度に注目してまたポリ塩化ビニル製品の材質について,製品の硬度に注目し溶出試験を行った.
著者
小野田 泰明
出版者
公益社団法人 都市住宅学会
雑誌
都市住宅学 (ISSN:13418157)
巻号頁・発行日
vol.2019, no.104, pp.150-156, 2019 (Released:2020-02-01)
参考文献数
8
被引用文献数
1

Public procurement for build environment is the issue which is important but controversial. The works are expected to achieve well organized circumstance with saving budget. Especially, in recent Japan, it is becoming more difficult, because they have to set up new condition to prepare the aging society under the huge pressure of cutting budget. The former part of this paper explains that the recent situation of the procurement for public building in Japan to compare with other country, such as France and UK. The later part of the paper points out some important issues to overcome these difficulties with referring some practices in the reconstruction works from the Great East Japan Earthquake in 2011.
著者
小野 紗佑里 片田 駿介 福原 真一
出版者
日本シミュレーション医療教育学会
雑誌
日本シミュレーション医療教育学会雑誌 (ISSN:21879281)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.83-88, 2019 (Released:2022-01-21)

臨床工学技士養成課程では、日本臨床工学技士会の実習指導ガイドラインに従って、臨床実習を行っているが、見学実習が主のため学生は受け身にならざるを得ない。中でも、経皮的心肺補助装置(PCPS:percutaneous cardiopulmonary support)は、実習施設によって症例数に差があり、必ずしも治療現場を見学できるとは限らず、さらにモチベーション低下に繋がる可能性がある。こうした状況を改善するため、学内実習にて“PCPS導入のシミュレーション実習”を実施し、学生の理解度の変化から実習の効果を評価した。対象は、本学科77名の学生で、シミュレーションにおける役割として、医師と看護師、臨床工学技士を設けた。そして、実習終了後、理解度についてのアンケートを実施した。実習前後の理解度の変化についての自己評価は、98%の学生が10点満点中7点以上(8.59±1.95点)であり、本実習により理解が向上したと回答した学生が多い結果となり、本実習が臨床工学技士養成課程の学生の理解度向上に効果的であることが示唆された。