著者
吉良 伸一郎 山崎 大作 井田 恭子
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.44-57, 2007-01

大学医局の医師引き揚げによる人手不足や納得のいかない警察の介入など、勤務医の労働環境が急速に悪化。病院勤務医が"戦線離脱"して開業に向かい、都市部の病院の基幹部門でも診療機能の縮小、停止の動きが顕在化してきた。 日本の医療を崩壊に導いたものを浮き彫りにするとともに、「再生」へのシナリオを検証する。
著者
丸山 喜久 山崎 文雄 用害 比呂之 土屋 良之
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A (ISSN:18806023)
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.582-594, 2006 (Released:2006-07-20)
参考文献数
20

高速道路で重大事故や大規模災害等が発生した場合,その負傷者が重傷である可能性が高く,ドクターヘリを活用することにより高い救命効果が期待できる.一方,ヘリコプターの離着陸に伴うダウンウォッシュと呼ばれる吹き下ろし風が原因となり,対向車線の走行車両が二次的な事故を起こしてしまうことが懸念されている.そこで,本研究では,建設中の第二東海自動車道(第二東名)においてドクターヘリのダウンウォッシュ風速の観測を行った.さらに,実車を用いた走行実験と数値解析により,ドクターヘリのダウンウォッシュが車両の走行安定性に与える影響について評価した.
著者
鈴木 一正 小島 勝 海辺 剛志 中村 海人 粕谷 忠道 山崎 健也 時永 耕太郎 田代 淳 木村 亮 野呂 昌弘 秋草 文四郎
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.105, no.12, pp.2417-2425, 2016
被引用文献数
2

<p>41歳,男性.発熱,著明な浸出性胸腹水,全身のリンパ節腫脹,CRP高値を認め,原因不明の重症漿膜炎として大量ステロイド,シクロスポリンを投与するも無効.その後,シクロフォスファミド大量静注療法(intravenous cyclophosphamide:IVCY)を追加したところ,著効し,胸腹水は消失した.その後,リンパ節組織を再度検討し,臨床所見とあわせて,TAFRO症候群の診断に至った.本症例はIVCYがTAFRO症候群に有効である可能性を示唆する貴重な症例であると考える.</p>
著者
山田 利紀 藤田 凌 田上 雅浩 山崎 大 平林 由希子
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集G(環境) (ISSN:21856648)
巻号頁・発行日
vol.77, no.5, pp.I_27-I_32, 2021 (Released:2021-12-23)
参考文献数
15
被引用文献数
2

近年, 気候変動に伴う洪水リスクの将来予測が様々な研究において行われているが, それらには不確実性が存在する. 既往研究では気候モデルやシナリオの違いによる洪水リスクのばらつきが指摘されているが, その他にモデルによる不確実性の評価も必要である. 本研究では河川モデルCaMa-Floodの感度実験を行い, 近年の衛星観測や数値計算法の発展による全球河川氾濫モデルの更新や標高データの改善が世界の洪水予測や全球の洪水リスクの推定にどの程度影響するか調査した. その結果, 衛星観測の誤差に起因する標高データの違いが浸水分布に大きく影響することが判明した. また, モデルの物理過程では, 洪水流が河川高水敷を一時的に流れる過程が最も浸水面積の違いに影響を与え, 多いところでは約5.5%の違いを示した. また, 全球の洪水に暴露される人口は, モデルの物理過程や入力データの違いで最大14%異なることも判明した.
著者
中島 勝 熨斗 秀夫 今仲 明夫 山崎 隆 矢田 尚登
出版者
The Society of Fiber Science and Technology, Japan
雑誌
繊維学会誌 (ISSN:00379875)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.T109-T115, 1982

The apparatus of mechanochemical turbine in the mechanical shape and materials similar to those designed by A. Katchalsky was constructed. The experiment on the driving of mechanochemical turbine was performed to make clear some obscure points in Katchalsky's paper such as proper condition of crosslinking treatment of collagen film, theoretically induced revolution number and situation of turning.<br>The following results were obtained; 1) crosslinking of collagen film with 2% formaldehyde aqueous solution and 10M LiBr aqueous solution as a contracting liquid were found to be suitable, 2) the equation of the calculated revolution number using the mechanochemical diagram was induced, 3) this turbine could not be turned continuously for a long period of time, but continuous several turnings were gained temporarily, and it was found that the observed revolution number was 2.5 sec<sup>-1</sup> and the power was 26.5mW closed to the figure of 30mW obtained by Katchalsky. The results indicate that the induced equation of revolution number is valid and the power of 26.5mW would be acceptable.
著者
中西 裕也 山崎 博史
出版者
日本地学教育学会
雑誌
地学教育 (ISSN:00093831)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.73-83, 2016-12-30 (Released:2017-10-01)
参考文献数
13

高等学校地学基礎において,実際の空間の中での体験を通して,その空間像のイメージを形成することで地層の広がりを把握するための地層観察の模擬体験活動を考案した.その際,複数の露頭情報を総合して考え,水平方向・鉛直方向の地層のつながりを考えることを意図して立体的に考えることができるワークシートを作成・活用した.この活動は,ほとんどの生徒に肯定的に受け入れられており,地層のつながりや重なりを考えることや他の地点と組み合わせて地層の広がりを考えさせるうえで有効な手立てとなりうることが確認された.
著者
岩間 彬 青柳 鐘一郎 祖父江 照雄 山崎 毅六
出版者
東京大学宇宙航空研究所
雑誌
東京大学宇宙航空研究所報告 (ISSN:05638100)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.713-716, 1966-06

固体ロケットモータにおいては,点火器が燃焼室構造の重要な要素となっている.その幾何学的形状とケース材が燃焼室内のガスに与えるじょう乱の大きさによっては,点火器自身が音響振動を増幅するきっかけをつくり,不安定燃焼に成長する原因となり得る.この研究は,SSR1/4モータ(グレイン100mmφ×560mmL)に,管状点火器とかご型点火器の2種を装備して,地上燃焼実験を行ない,モータの燃焼安定性に主眼をおいて,両者を比較したものである.管状点火器は,軟鋼またはアセチルセルローズ製ケースに肌色火薬とMAK-54を充填したもので,フォアヘッド側自由流路にとび出している.ー方かご型点火器は,フォアヘッド鏡板の外側に取付けられ,着火後,未燃固型物がノズルを通過するおそれは仝くないという特長をもっている.前者は,ノズルスロートを未分解のケース材の一部が通過するとき,燃焼ガスにかなり大きいショックを付与し,燃焼圧カー時間曲線に小スパイクを生じ振動燃焼を起こす場合もある.これに対し,後者はこのようなトラブルがなく,モータの燃焼安定性を高めている.資料番号: SA0124890000
著者
山崎 政彦 宮崎 康行
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
スペース・エンジニアリング・コンファレンス講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp._D01-1_-_D01-6_, 2013
被引用文献数
1

平成25年度H-IIAによるALOS-2小型相乗り副衛星の一つとして,日本大学が提案している超小型衛星SPROUTが選定された.SPROUTでは,ソーラーセイルや大型太陽発電パネル等,将来の大型宇宙構造物の実現に向けて,インフレータブルチューブと膜面から成る複合膜面構造物の展開実証や膜面構造物による軌道降下率変化の予測等を行う.また,アマチュア衛星として,カメラ撮影やデジピータ利用等をアマチュア無線家に開放する予定である.本報告ではSPROUTの衛星・分離システム,複合膜面構造保持・展開システムの概要,開発状況について発表する.
著者
山崎 和彦
出版者
特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構
雑誌
人間中心設計 (ISSN:18829635)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.34-39, 2005-05-18 (Released:2021-12-07)
参考文献数
13

The purpose of this study is to explore a design approach to user experience design. This paper describes a design approach to user experience design based on user centered design as a platform method. To approach user experience design, universal design, brand design and smile design are described as a part of extension from user centered design. And also, two case study of user experience design are described.
著者
村井 貴行 山崎 和彦
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.189, 2014 (Released:2014-07-04)

本研究は「若者向け競馬アプリケーションの提案」というテーマで、これから競馬を始める初心者向けの競馬アプリケーションを提案する。本研究では対象とするユーザがアプリケーションを通して魅力的な競馬体験ができることを目標とする。本研究の背景は、競馬はイギリス発祥の紳士のスポーツであるが、日本の競馬は人気が落ちてきている。特に若い人の競馬離れが競馬の売り上げの減少に影響している。現在、競馬を行うにあたり使用するツールは主に競馬新聞で、これから競馬を始める競馬初心者も競馬経験者と同様に競馬新聞を使用するケースが多い。競馬新聞は競馬情報の多くを文字で表している。また、競馬新聞は内容の多くを競馬の専門用語で表している。このため競馬初心者は競馬新聞の内容を読み取ることができず、競馬を楽しむことができないことが現状である。競馬を始めることが難しいことが現在の若い人の競馬離れに繋がり、競馬の売り上げ減少の原因になっている。本研究の目的は競馬初心者の若者のための、競馬情報をわかりやすく視覚表現したアプリケーションを提案し、競馬初心者が競馬経験者と同様に競馬を楽しむことで多くの人に競馬の魅力を伝えることである。
著者
立本 圭吾 塔之岡 彰子 山崎 祥子 進藤 昌彦 志多 真理子 安野 友博 村上 泰 大島 渉 寺薗 富朗 小宮 精一 真島 玲子
出版者
日本聴覚医学会
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.32, no.6, pp.755-762, 1989

京都市の難聴学級健康診断結果を報告する。 結果は以下の通りである。<br>1) 児童の裸耳および矯正聴力の平均はそれぞれ93.7dBHL, 57.6dBHLであった。<br>2) 発語明瞭度は平均が37%であったが, 矯正聴力より裸耳聴力に強い相関を示した。<br>3) 聞き取り検査では絵カードを参考させることで有意に正解率が上昇した。<br>4) 難聴学級児の構音は確立されたものではなく容易に変化を示した。<br>5) 就学前教育として一般保育・幼稚園へ通園していた者が未経験者より発語明瞭度が有意に高かった。