著者
新井 洋 土井 康明 中島 卓司 陸田 秀実 三好 潤
出版者
社団法人 日本船舶海洋工学会
雑誌
日本船舶海洋工学会論文集 (ISSN:18803717)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.55-62, 2009 (Released:2009-10-08)
参考文献数
9
被引用文献数
7

The objective of the present study is to elucidate the ow mechanism of delaying stall by use of wavy leading edges. Experiments were carried out to examine the effects of variant wavy leading edges attached on NACA0018 section wing of aspect ratio 1.6. The Reynolds number based on the chord length is Rec = 1:38 × 105 for the experiments. For these tests, lift, drag, and moment of wings with and without wavy leading edges were measured in a circular water channel. Flow visualization on the surface of wings was also conducted in order to clarify the e ects of the wavy leading edges on the delaying stall. It is found that the wavy leading edges can control ow separation and delay stall, which in turn is good for producing large lift force at poststall angles of attack. Under the same height condition, the short width of wavy protuberance shows good performance of the wings compared with that of the long width. The wavy protuberance located near the wing tip does not enhance hydrodynamic performance.
著者
森 政次 野田頭 照美 新井 洋一
出版者
日本海洋学会
雑誌
沿岸海洋研究ノート (ISSN:09143882)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.37-50, 1991-08-31

関西国際空港は大阪湾泉州沖5km,平均水深18mの海上において1987年に大規模な埋立による建設工事に着手した.護岸概成後の翌年12月から,護岸全周において藻類及び魚介類の分布調査を,護岸5ヶ所の調査点で付着生物の調査を行い,護岸構造と生物相との関係を調べた.護岸延長11.2kmの約80%を占める緩傾斜護岸は多種類の藻類の生育に適しており,水深1〜5m付近ではガラモ場が形成され,時間の経過とともにその分布範囲は拡がっていた.一方,垂直護岸は藻類の生育に適さないもののムラサキイガイなどの軟体動物にとっては有利な生息環境となっていた.今回の調査で,植物69種,動物271種,魚介類59種が観察された.これまでこの海域に見られなかった魚介類も出現しており,空港島が新たな生物空間を構築していることが明らかになった.また,埋立てによって失われた生物の現存量(15トン)を上回る生物の現存量(約300トン)が空港護岸で確認された.
著者
新井 洋輔
出版者
東京福祉大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2007

NPO団体におけるスキル継承過程を検討することを目的に、2件の面接調査と質問紙調査を行った。調査の結果、(1)リーダーの継承がNPO 団体の存続にとって重要であること(2)リーダー自身の交代の予期、交代時期の決定、交代方法の決定が、リーダー交代時の継承内容の決定に必要であること(3)効率的な継承には、運営方法の明文化とともに、後継者との共同作業が求められることなどが明らかにされた。
著者
柴崎 隆一 青山 和浩 加藤 浩徳 村上 進亮 川崎 智也 新井 洋史 鳥海 重喜 渡部 大輔 和田 祐次郎 坪田 建明 古市 正彦 松田 琢磨 杉村 佳寿
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2020-04-01

本課題は,研究代表者らがこれまでに蓄積したモデル構築やデータ分析に関する知見を活用し,全世界のすべての輸送モードを包含する統合的な国際物流シミュレーションモデルを構築して,世界各地の物流インフラ投資や越境抵抗削減などの実際の諸施策や,船舶大型化や新航路開拓(パナマ運河,北極海航路など)などの技術進歩が,輸送パターンにもたらすインパクトを定量的に予測するものである.
著者
市村 美帆 新井 洋輔
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 = The journal of Wayo Women's University (ISSN:18846351)
巻号頁・発行日
vol.61, pp.165-174, 2020-03-31

本研究の目的は、大学生が双子コーデ現象をどのように捉えているのか、双子コーデの経験有無による違いについて検討することである。大学生161名を対象に質問紙調査を行った。その結果、大学生は、テレビやSNSおよびインターネットで双子コーデの情報に触れたり、友だちが双子コーデをしていたり、実際に街中で双子コーデをしている人たちをみたことがあるといったように、様々な形で現象に触れていた。双子コーデは主として女性同士で行われる現象であるが、男性もしくは異性同士でも行われるものでもあることや、関係の深い2人によって双子コーデが行われると捉えられていた。また、大学生は双子コーデを、楽しく、テンションがあがることと考え、双子コーデというファッションにかわいいやほほえましいといった評価をしており、好意的に捉えていた。双子コーデをする理由については、「自分の楽しさ志向」「友だちとの関係志向」「流行・社会志向」の3つのまとまりに整理された。双子コーデの未経験者で今後経験したくない者は双子コーデをする理由を「友だちとの関係志向」で捉え、双子コーデの経験者や今後経験してみたい者は双子コーデをする理由を「自分の楽しさ志向」と考えていた。
著者
市村 美帆 新井 洋輔
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 = The journal of Wayo Women's University (ISSN:18846351)
巻号頁・発行日
no.61, pp.165-174, 2020-03-31

本研究の目的は、大学生が双子コーデ現象をどのように捉えているのか、双子コーデの経験有無による違いについて検討することである。大学生161名を対象に質問紙調査を行った。その結果、大学生は、テレビやSNSおよびインターネットで双子コーデの情報に触れたり、友だちが双子コーデをしていたり、実際に街中で双子コーデをしている人たちをみたことがあるといったように、様々な形で現象に触れていた。双子コーデは主として女性同士で行われる現象であるが、男性もしくは異性同士でも行われるものでもあることや、関係の深い2人によって双子コーデが行われると捉えられていた。また、大学生は双子コーデを、楽しく、テンションがあがることと考え、双子コーデというファッションにかわいいやほほえましいといった評価をしており、好意的に捉えていた。双子コーデをする理由については、「自分の楽しさ志向」「友だちとの関係志向」「流行・社会志向」の3つのまとまりに整理された。双子コーデの未経験者で今後経験したくない者は双子コーデをする理由を「友だちとの関係志向」で捉え、双子コーデの経験者や今後経験してみたい者は双子コーデをする理由を「自分の楽しさ志向」と考えていた。
著者
新井 洋一
出版者
中央大学人文科学研究所
雑誌
人文研紀要 (ISSN:02873877)
巻号頁・発行日
vol.93, pp.71-105, 2019-09-30

本稿では,英語の罵倒語の中で,強意語的機能を持つdamn, fucking, bloodyを取りあげる。まず,高増(2000),Hughes(2006),McEnery(2006),Ljung(2011)などを含む既存研究を前提に,これらの共通の特徴をまとめた後,OED3(Online)の初例を基に,これらの罵倒語の通時的な発達順序を辿ることにする。その結果,bloody ⇒ damn ⇒ fucking の順序で,ほぼ100年間隔で強意語的機能が発達していることを確認する。そして,取り上げた3種類の罵倒語の共通の機能的進化として,adj.( pre-noun: attributive) ⇒ adj.( pre-noun: intensifier)⇒ adv.( pre-adjective: intensifier) ⇒ adv.( pre-verb:intensifier),という機能転換(functional shift)の1つである品詞転換(conversion)が起きていることを明らかにする。また同時に,これらの罵倒語が修飾する共起構造として,どのような構造があるのかについて考察する。 後半では,新井(2011)に倣って,「快性」素性[±PLEASANT](略して[±P])を導入し,罵倒語が快素性[+P]を持つ語との共起が,かなり進んでいることを明らかにする。そして,約30年の間隔があるBNC とNOW corpus(https://corpus.byu.edu/now/)の2つの大規模コーパスから,罵倒語の共起語の頻度の高いものを抽出し,特に快素性[+P]を持つ共起語の広がり度を調査してまとめ,最近は特に,「damn と共起する[+P]形容詞の種類と動詞との共起の種類が格段に増えていること」を明らかにする。
著者
新井 洋
出版者
日本建築学会
雑誌
構造I
巻号頁・発行日
no.2016, pp.455-456, 2016-08-24
著者
新井 洋史
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.337-342, 2011-10-25 (Released:2011-11-01)
参考文献数
11

ロシア東部は面積が広大で、かつ人口が希薄な地域である。ロシア連邦政府は、特定の地域や分野(運輸、エネルギーなど)を対象とした「戦略」や「連邦特定目的プログラム」といった政策文書を通じて、この地域の開発のための取組を進めている。本論文では、この地域の開発に関わる主な政策文書の性格や役割を検討し、これらの文書の体系を明らかにする。90年代半ば以降、「極東ザバイカル経済社会発展プログラム」がこの地域に関わる最も基幹的かつ包括的な文書であるとされてきたが、最新版の同プログラムでは主に地域レベルのプロジェクトを扱っている。他方、最近策定された他の政策文書においては、連邦的意義を持つインフラプロジェクトを提示することにより、地域の基本構造が描かれている。
著者
栖原 秀郎 新井 洋一 中越 健太 赤神 元英 黒山 英伸
出版者
The Japanese Geotechnical Society
雑誌
地盤工学ジャーナル (ISSN:18806341)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.317-329, 2011
被引用文献数
1

近年,工場跡地等の再開発に伴う土壌汚染が社会的問題となっていることから,汚染状況の把握,健康被害防止の措置などを定めて土壌汚染対策を実施することを目的に,平成15年2月より土壌汚染対策法(平成14年法律第53号)が施行され, 平成22年4月には改正土壌汚染対策法が施行された。一方,法規制外においても,土地取引等に対し自主調査・自主対策が行なわれ,むしろこちらの方が実施は多い。本文では,このような背景の下,繊維会社工場跡地における,第一種特定有害物質である揮発性有機化合物による大規模土壌・地下水汚染に対し,オンサイトにおいて,短期間で浄化した自主対策事例を紹介する。本事例では,回転式破砕・拡散混合工法による石灰混合処理を核にした方法により,揮発性有機化合物の土壌汚染では,環境基準の77倍,地下水汚染では環境基準の4,000倍までの汚染の浄化が可能であることを確認できた。
著者
新井 洋輔 松井 豊
出版者
筑波大学心理学系
雑誌
筑波大学心理学研究 (ISSN:09158952)
巻号頁・発行日
no.26, pp.95-105, 2003-09-01

本論文は、大学生のクラブ・サークル・部活動などの集団に関する研究の動向を整理することを、目的とする。まずサークルへの参加状況に関する調査やサークルを含む課外活動の在り方に関する提言など、心理学以外の研究について紹介する。続いてサークルや部活動集団を対象とした心理学的研究の動向をまとめ、最後に今後の展開について考察する。なお、「クラブ」「サークル」「部活動」などの集団の呼称については、研究によって、それぞれ異なる対象を指すものと、区別せずに扱っているものとがある。本論文ではこれらを特に区別せず、原則として「サークル集団」という語を用いるが、先行研究が呼称を意図的に使い分けている場合には、各研究に従って記述する。
著者
新井 洋輔 松井 豊
出版者
筑波大学心理学系
雑誌
筑波大学心理学研究 (ISSN:09158952)
巻号頁・発行日
no.27, pp.29-41, 2004-02-27

This study seeks to examine the determinants of behavior toward kouhai (junior members) from senpai (senior members) in university clubs. In study i, thirteen aspects of behavior ...
著者
新井 洋子 岡村 理栄子 肥田野 信
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.56, no.9, pp.919-919, 1984-09-25

東京女子医科大学学会第267回例会 昭和61年6月12日 東京女子医科大学中央校舎1階会議室
著者
松井 豊 竹中 一平 新井 洋輔
出版者
筑波大学心理学系
雑誌
筑波大学心理学研究 (ISSN:09158952)
巻号頁・発行日
no.30, pp.43-49, 2005-09-01

A Simulation Training system for Earthquake shelter Program (STEP) has been developed, and evaluated in terms of its effectiveness. Previous role-playing (ver.0.1) and panel-presentation (ver.0.2) versions were revised, and prototype ...
著者
新井 洋由 井上 貴雄 高根沢 康一
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2005

生体膜を構成するリン脂質には炭素数や二重結合の違いにより様々な脂肪酸鎖が結合している。このような「リン脂質脂肪酸鎖の多様性と非対称性」は昔から良く知られているが、その形成機構や生理的意義はほとんど明らかになっておらず、生体膜リン脂質分野における大きな課題である。我々は、遺伝学的解析が容易な線虫C. elegansを用いて、リン脂質脂肪酸鎖の多様性・非対称性に関与すると考えられる新規脂質関連遺伝子について、網羅的に欠損変異体を作製し、その生理機能ならびに反応機構を解析を行った。主な研究成果は以下のとおりである。・細胞内型ホスホリパーゼA1の機能解析を行い、細胞内型ホスホリパーゼA1が細胞内小胞輸送系(特に逆行輸送系)を介し、上皮系細胞の非対称分裂を制御することを見出した(非対称分裂に関わるβカテニンの細胞内非対称局在を制御)。・上皮細胞に選択的に発現するホスホリパーゼPAF-AH(II)についてノックアウトマウスを用いた解析を行い、PAF-AH(II)が酸素ストレスによろて障害を受けたリン脂質を代謝し、酸化ストレス防御因子として機能することを個体レベルで示した。・線虫をモデルとした遺伝学的手法により、細胞内シグナル伝達において極めて重要な役割を持つホスファチジルイノシトール(PI)に高度不飽和脂肪酸を導入する遺伝子mboa-7を同定した。今後、mboa-7/LPIATの解析により、PIの脂肪酸鎖の構造がPIの関与する生命現象にどのように寄与するか、といった生体膜脂肪酸分子種の本質に初めて迫ることが可能となる。
著者
時松 孝次 新井 洋 浅香 美治
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.62, no.491, pp.37-45, 1997
被引用文献数
12 3

Microtremor measurements are conducted in the Sumiyoshi area, Kobe city, using array of sensors together with conventional measurements using one station. The F-k and H/V spectral analyses of micro-tremors result in two-dimensional shear wave structure down to the bedrock. The distribution of peak ground motions during the 1995 Hyogoken-Nanbu earthquake is then estimated using one-dimensional effective stress analyses. The estimated values in the heavily damaged area are larger than those in the other area, indicating that one-dimensional site amplification characteristics had a significant effect on the damage distribution of buildings.