著者
榎本 哲也 山田 晃弘 天野 隆平 竹本 賢史 泰間 健司 平岡 淑子 松田 武治 塩野 一彦 新田 直也 山田 努 小山 幸男 木原 範昭
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会年次大会講演予稿集 (ISSN:13431846)
巻号頁・発行日
no.1998, pp.222-223, 1998-10-29

MPEGやQuickTimeVR, VRMLなどのデータを活用し, 簡単に立体マルチメディアソフトを制作できるデスクトップ3Dツールを開発した.本ツールにより, 従来, 時間とノウハウを要したインタラクティブな立体マルチメディアソフトの制作が容易に実現できる.
著者
杉田 弘子 重藤 実 踊 共二 新田 春夫 川中子 義勝 GRAEB?KONNEKER Sebastian
出版者
武蔵大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1999

本研究は社会史的視点からドイツ語の歴史的発展を近世から現代にいたるドイツ社会の変遷との関わりにおいて捉え直そうとするものである。15〜16世紀ドイツの言語と社会に関して踊は、宗教改革運動における大衆向け活版印刷物を分析し、宣伝ビラや「新聞」が大衆メディアとして一般信徒の日常生活に浸透し、相互のコミュニケーションに重要な役割を果たしていたことを明らかにした。16、17世紀について新田は、この時代、遠隔地とのコミュニケーションが増えたことから文書の社会的重要性が高まった結果、書き言葉が言語的規範となり、ドイツ語も書き言葉的性格を強めたことをルターのドイツ語の分析によって示した。また、重藤は、近世ドイツ語を中心に現代語に至るまでの分詞によるさまざまな構文を分析し、ドイツ語における分詞用法の歴史的衰退を代替表現との関連において考察し、他の言語との比較によってその類型的位置付けを試みた。18世紀ドイツの言語思想の流れの中で川中子は、ハーマンの言語論を中心的な分析対象とし、彼の言語思想における詩学・文芸学、とくに、比喩形象・修辞の役割を明らかにした。また、ハーマンの生涯について調査し、その全体像を描いて、著書にまとめた。19世紀について杉田は、ニーチェの言語思想を同時代の社会的思想状況の背景において分析し、彼の言語不信はその優れた言語芸術上の才能と知見のゆえのアンヴィアヴァレントな現れであることをを明らかにした。20世紀のドイツの言語と社会に関してSebastian Graeb-Konnekerは、ナチズム運動における文学と言語の問題を分析し、そのさまざまな言語的な現象の具体例をDokumentationという形で公刊した。
著者
新田 秀樹 里見 まり子 吉川 和夫 太田 直道 浅野 治志 桂 雅彦
出版者
宮城教育大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

教科横断的な表現教育を教員養成教育に導入するため、芸術家や民間芸術教育者を招き、ミュージアム等とも連携し、「美術」「音楽」「言語」「身体表現」などの複数分野を融合する授業の開発研究を下記のとおり行った。1.「表現教育の教育臨床的研究:五感アート・ラボ=共感覚の森」(大学サテライトギャラリー)視覚、聴覚、触覚を総合した描画の臨床心理学的研究、展覧会、ワークショップ。2.「響くことば、黙することば:能・パントマイム・即興ダンスの出会い」(大学サテライトシアター)金春流宗家他の芸能者、音楽家等とのコラボレーションによる授業開発。3.「遊具をデザインする:遊びながら学ぶために」遊具デザイナーを招いて遊具を創作するプロダクトデザインのカリキュラム開発。4.「身体と映像:身体表現演習」映像アーティストと作曲家との協同による、身体、映像、音が融合した表現教育のプログラムの開発。5.「映像・音・からだをつなぐ」(大学サテライトスタジオ)倉庫空間を活用し、映像インスタレーションと音響彫刻「音のかけら」を組み合わせた、からだの諸感覚を覚醒する授業モデルの構築。6.「音具をつくる、音を感じる、音で対話する」(大学サテライトスタジオ)土や竹を使った音具づくり、コントラバス奏者による即興演奏を組み合わせ、ことばを使わないコミュニケーションを創造する実践研究。7.能楽・パントマイム、即興ダンスの融合授業を大学で展開する「ステージアートとクラスルーム」の研究活動。8.国内、米国、ドイツ等の領域横断型芸術表現の教育プログラム事例調査と資料収集。表現教育に関する情報発信ができる仮想研究ラボ「五感アート・ラボ」ウエッブサイトの開設。
著者
佐藤 嘉一 丹田 均 中嶋 久雄 新田 俊一 赤樫 圭吾 半澤 辰夫 戸邉 武蔵 芳賀 一徳 内田 耕介 本間 一也
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 = Acta urologica Japonica (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.271-275, 2013-05

Erectile dysfunction following radical prostatectomy (RP) is still a significant burden as a post-operative morbidity, despite advances in nerve-sparing techniques and penile (erectile function) rehabilitation (PR) programs. We assessed the effects of stimulation with the masturbation device "EGG" on enhancement of erectile response along with administration of phospho diesterase type 5 inhibitor. We also studied the change of self-esteem and motivation for continuation of PR after stimulation with EGG. Eight nonresponders for PDE5-I who underwent retropubic RP were enrolled. Patients' median age was 71.5 years old. No patients received adjuvant therapy for prostate cancer. The patients' erectile response in the penile rehabilitation session (masturbation) with PDE5-I+manual stimulation and PDE5-I+stimulation with EGG were evaluated by erection hardness score (EHS). Changes of self-esteem and motivation for penile rehabilitation were assessed by the self-esteem subscale of the Self-Esteem and Relationship (SEAR) questionnaire and one original question, respectively. PDE5-I + stimulation with EGG significantly enhanced EHS compared to PDE5-I+manual stimulation in the eight patients (p=0.027). Transformed score of self-esteem subscale score of SEAR questionnaire was significantly increased in the PR session with EGG compared to the PR session with manual stimulation (p=0.043). Six patients who showed a better erectile response with EGG retained motivation for continuation of PR. PDE5-I+stimulation with EGG improved the erectile response in post-RP patients. EGG as a masturbation device may have a potential for contribution to successful PR.
著者
神尾 広幸 松浦 博 正井 康之 新田 恒雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.77, no.8, pp.1429-1437, 1994-08-25
被引用文献数
31

本論文では,音声入出力を中心としたマルチモーダル対話システムMultiksDialについて述べる.このシステムは,入力手段に音声認識装置とタッチパネル,出力手段に音声規則合成装置とディスプレイを備え,入出力の双方をマルチモーダル化していることが特長である.また補助入力手段に光電センサを使用し,ユーザの状況を検知しながら操作ガイダンスを提示することによって,スムーズな対話を実現している.MultiksDial上に情報案内システムを構築し,ユーザインタフェースの操作性を評価する.入力手段の比較実験結果から,直接指示可能な音声入力は,階層的な指示を必要とするタッチ入力よりも速く操作を完了できること,また初心者では,操作ガイダンスを合成音声で提示することにより,スムーズな対話が行えることを示す.これらの事実から,対話チャネルのマルチモーダル化は,ユーザとシステムとの対話をより効率よく行うのに有効であることが確認された.
著者
臼井 篤志 新田 直子 馬場 ロ登
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.29, pp.217-222, 2009-03-06

子供の成長記録のように,長期間に渡り蓄積された人物画像コレクションにおいては,同一の被写体であっても顔の外見に大きな経年変化が生じるため,一枚の顔画像をクエリとして特定人物を撮影した画像を検索することは非常に困難となる.本研究では適合性フィードバックの適用により,このような経年変化を含む人物画像コレクションからの特定人物画像検索の精度向上を目指す.我々が収集した人物画像コレクションに対する実験により,5 回フィードバックを繰り返すことにより再現率が 40.8% から 72.5% に上昇することを確認した.Given a single face image as a query, it is very difficult to retrieve images of a specific person from a human image collection stored for long term due to age-related changes in facial appearances. This paper proposes to apply relevance feedback to enhance the performance of image retrieval from the image collections under age variation. For our human image collection, the proposed approach improved the recall rate from 40.8% to 72.5% after five feedback iterations.
著者
木村 優志 入部 百合絵 桂田 浩一 新田 恒雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.96, no.5, pp.1356-1364, 2013-05-01
参考文献数
26

音声認識と合成を共通の調音特徴の時間変化モデルを用いて実現するシステムの開発を行っている.この方式は,音声から調音特徴を抽出することにより,調音特徴の時間変化を表現するHMMを構築する.本論文では音声合成に焦点をあて,HMMが生成する調音特徴系列を声道音響パラメータに変換した後,LSPディジタルフィルタで駆動音源と組み合わせて音声信号を得る方式を提案する.提案方式は,話者不変量である調音特徴の時間変化をHMMで表現するとともに,調音特徴から声道音響パラメータへの変換を特定の話者に対応したMLNで実現することにより,両者を独立モジュールとして実装するため,少量の音声試料で特定話者の音声を合成できる可能性がある.評価実験では,MOSテスト,及びスペクトルひずみから合成音の品質を評価し,提案手法の有効性を示す.
著者
稲富 信博 新田 勝之 櫻井 祐一
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.131, no.2, pp.149-156, 2008 (Released:2008-02-14)
参考文献数
20
被引用文献数
1 2

静注用胃酸分泌抑制薬ランソプラゾール(タケプロン®静注用30 mg)は「経口投与不可能な出血を伴う胃潰瘍,十二指腸潰瘍,急性ストレス潰瘍および急性胃粘膜病変」に対する治療薬である.ランソプラゾールは静脈内投与後,胃酸生成細胞である壁細胞に移行して活性体に変換され,酸分泌の最終段階であるH+,K+-ATPaseを強く抑制して胃酸分泌を抑制する.ランソプラゾールはラットにおける基礎酸分泌および各種刺激酸分泌を抑制し,イヌにおける刺激酸分泌も抑制した.ランソプラゾールはラットにおける胃出血モデルに対して強い抑制作用を示し,胃粘膜損傷形成も抑制した.胃出血抑制作用および胃粘膜損傷形成抑制作用はいずれもランソプラゾールの胃酸分泌抑制作用に基づくと考えられ,特に胃出血抑制作用は胃内pHを上昇させることによる血液凝固能および血小板凝集能の改善,並びにペプシン活性を抑制して血液凝固塊の溶解を抑制した結果と考えられた.ランソプラゾール静注剤の臨床試験では,健康成人男子を対象とした臨床薬理試験が実施され,ランソプラゾールを1回30 mg 1日2回投与することで,臨床的に有意な酸分泌抑制効果を示すと考えられた.さらに,経口投与が困難な上部消化管出血患者を対象とした臨床試験も実施され,ランソプラゾール注射剤の止血効果は,ヒスタミンH2受容体拮抗薬である塩酸ロキサチジンアセタート注射剤と比較して臨床的に非劣性が検証された.また,因果関係が否定できなかった有害事象において,自他覚的随伴症状および臨床検査値の異常変動のいずれにおいても特に頻度の高い項目はみられず,塩酸ロキサチジンアセタート注射剤と比較しても発現頻度は同様の値であり,両薬剤群間に差はみられなかった.以上の基礎および臨床試験成績より,ランソプラゾールはH+,K+-ATPase阻害という作用機序に基づいて明確な作用を示し,安全性も高いことから上部消化管出血治療薬として有用な薬剤になると考えられる.
著者
新田 義孝 真下 英人
出版者
四日市大学
雑誌
四日市大学環境情報論集 (ISSN:13444883)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.89-95, 2008-03

2007年9月27日,エネルギー効率に関するCTI国内ワークショップ(Climate Technology Initiative Workshop)の一環として,四日市大学は, (財)国際環境技術移転研究センター(ICETT)と共催で共同プログラムを実施した。今回の新しい試みは,四日市大学に学ぶ留学生と日本人学生が参加したことで,特にワークショップに参加した東南アジアからの研修生と同じ国の出身の留学生が日本に住んでいる経験をワークショップならびに昼食時に話して意見交換を行ったことにある。ワークショップでは,四日市公害についても触れ,国や三重県による公害規制が,企業の公害対策にどのように作用したか,その結果,公害病患者の発生数がどのように推移したかを詳細に伝えた武本行正教授の講義は研修生の注目を浴びた。加えて,脱硫装置を導入してその副産物である脱硫石膏を施用するとアルカリ土壌改良が可能になり,その結果農業生産が数割増えた天津での事例を大倉克己教授が講義し,環境対策が経済的にプラスの効果を生む可能性があることが注目を集めた。本論文は,四日市大學とICETTの共催による相乗効果について考察する。
著者
岡田 一義 天野 泉 重松 隆 久木田 和丘 井関 邦敏 室谷 典義 岩元 則幸 橋本 寛文 長谷川 廣文 新田 孝作
出版者
The Japanese Society for Dialysis Therapy
雑誌
日本透析医学会雑誌 = Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.43, no.9, pp.817-827, 2010-09-28
参考文献数
3
被引用文献数
1

社団法人日本専門医制評価・認定機構が設立され,学会ではなく,第三者機関が専門医を認定する構想も浮上してきており,現状の専門医制度の問題点を早期に改善し,誰からも評価される専門医制度に改訂しなければならない時期に来ている.全会員と現行の専門医制度の問題点を共有するために,今回,専門医制度の現状を分析するとともに,意識調査を実施した.専門医制度委員会が把握しているデータを2009~2010年の各時点で集計した.さらに,認定施設または教育関連施設が2施設以下の7県の専門医180名および指導医50名を対象に,無記名アンケート調査を2009年10月に実施し,12月までに回収した.2009年9月1日時点での施設会員は3,778施設であり,認定施設は420施設(11.1%),教育関連施設は456施設(12.1%)であり,合格期より認定を継続している認定施設数は45.1%であった.正会員数は11,303人であり,専門医は4,297人(38.0%),指導医は1,620人(14.3%)であった.認定施設における専門医在籍数は,専門医0人0施設(0%),専門医1人(代行)11施設(2.6%),専門医2人256施設(61.0%),専門医3人以上153施設(36.4%)であった.施設コード別の認定施設数と教育関連施設数は私立病院が最も多く,大学附属病院の多くは認定施設であったが,教育関連施設も12施設認めた.認定施設が指定している教育関連施設は,0施設が39.4%,1施設が24.2%,2施設が19.6%,3施設が12.1%,4施設が3.7%,5施設が0.9%であった.意識調査の回収率はそれぞれ専門医38.9%と指導医76.0%であった.専門医は,指導医の申請について申請予定あり:17名(24.3%),申請予定なし:44名(62.9%),未記載:9名(12.9%),指導医は,指導医の更新について更新予定あり:36名(94.7%),更新予定なし:1名(2.6%),未記載:1名(2.6%)であった.低い施設認定率,低い認定施設継続率,低い専門医認定率,低い指導医認定率,認定施設継続のための余裕の少ない専門医在籍数,代行施設認定,基幹病院の非認定施設化,教育関連施設指定のない認定施設,専門医の低い指導医申請予定率,地域格差など解決しなければならない問題があり,専門医制度委員会において議論を継続している.
著者
谷口 忠大 岩橋 直人 新田 恒雄 岡田 浩之 長井 隆行
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

ロボティクス,音声言語,画像研究を含むマルチモーダルインタラクション研究の発展に伴い,自律ロボットが人間と共生することを目標としつつ,記号過程を内包した人間知能構成論的理解を進める研究が始まっている.ロボットが人間や環境との相互作用を通して,コミュニケーションに必要な知識を発見・理解・学習・運用する過程の研究を計算論的に統合することは重要である.本発表では当該研究領域について概説する.