著者
梅原 次男 熊本 悦明 三熊 直人 伊藤 直樹 南部 明民 新田 俊一
出版者
一般社団法人 日本内分泌学会
雑誌
日本内分泌学会雑誌 (ISSN:00290661)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.230-238, 1991-03-20 (Released:2012-09-24)
参考文献数
13

Salivary testosterone (Salivary-T) was measured in 133 normal boys at puberty (8-14 years old) and 21 adult males (24-36 years old) by using radioimmunoassay. Also, a simultaneous measurement was performed on salivary-T and serum total testosterone (Total-T) and free testosterone (Free-T) in order to study the correlation between saliva and serum.The results were summarized as follows:(1) Good correlations were observed in the values between Salivary-T and Total-T or Free-T. The correlation coefficient value was 0.54 between Salivary-T and Total-T, 0.84 between Salivary-T and Free-T when measured by DPC kit. Correlation coefficient value was 0.59 between Salivary-T by Wien kit and Total-T by DPC kit, also 0.77 between Salivary-T by Wien kit and Free-T by DPC kit.(2) Salivary-T, in the mean level, increased by age. The most rapid increase of Salivary-T was observed at 13 years of age.(3) Diurnal change of Salivary-T was observed at 13 years of age through adult age. Salivary-T level was highest in the morning and declined toward evening.(4) These results suggest that Salivary-T measurement was highly reliable and applicable for use in the monitoring of androgen status.
著者
新田 直子 馬場口 登
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 = The transactions of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers. D-II (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.86, no.8, pp.1222-1233, 2003-08-01
参考文献数
12
被引用文献数
21

本論文では,放送型スポーツ映像が本来もつ意味的構造を考慮し,映像に対してその構造,意味内容を十分に表現する意味内容記述モデルを提案する.更に,その記述にかかる労力を軽減するため,意味内容に関する情報を多く含むと考えられる映像内の発話に着目し,これをテキスト形式にしたものに対し,ベイジアンネットワークの利用により,意味内容に基づいたセグメントヘの分割を試みる.また,画像ストリーム上の特徴の利用により映像に対して同様の意味をもつセグメントヘの分割を行い,これらの結果を時間的に対応づけることによって,より正確な映像分割とともに,各映像セグメントヘの意味内容を含んだ発話部分の特定を実現し,意味内容獲得の自動化を目指す.本論文では実際に放送されたアメリカンフットボール,野球映像に対して提案手法を適用し,それぞれ再現率93%,93%,適合率89%,94%と良好な結果を得ており,提案手法の有効性を示している.
著者
三本松 政之 朝倉 美江 原 史子 大井 智香子 中尾 友紀 新田 さやか 福山 清蔵 永田 理香 門 美由紀
出版者
立教大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009-04-01

日本の外国人移住生活者への政策は総論的な検討に止まり具体的対応は基礎自治体に委ねられており、移住生活者の支援にはデニズンシップとしての実質化という視点が重要となる。韓国では人権をミッションとする市民団体が外国人労働者の労働環境改善、移住女性の生活改善策提案などのための政策担当局との折衝ルート等を活用し、政府への政策形成やデニズンシップの実質化に向けて一定の影響力をもっていることが見い出せた。
著者
新田 茂夫
出版者
社団法人 日本補綴歯科学会
雑誌
日本補綴歯科学会雑誌 (ISSN:03895386)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.768-778, 1998-10-10 (Released:2010-08-10)
参考文献数
31
被引用文献数
1 1

Polyelectrolyte complex (PEC) is produced as a result of mixting polycations and polyanions. Since PEC has strong bio-compatibility, attention has been paid to its applications such as to prostheses for sites of tissue defect. In this study, PEC coating was applied to implants with the aim of reducing the period required for achievement of osseointegration of the implant and bone and increasing contact area. Thus post-implantation tissue reactions were investigated. As a result, the PEC-coated Titanium (Ti) and Hydroxyapatite (HA)-coated implant required shorter periods for achievement of osseointegration than the non-PEC-coated implant used as the control, the width of the bone trabeculae formed was increased, and the bone contact ratio was accelerated. These results suggested that PEC is a useful biological material for reducing the period required for achievement of osseointegration of the implant and bone and for increasing the contact area.
著者
新田 収 中原 留美子 岡田 節子 中嶋 和夫
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.27-34, 1991-01-10
被引用文献数
1

本研究においては, 痙直型の四肢麻痺を主徴候とする脳性麻痺児・者269名(痙直型178名, 痙直アテトイド型91名)を対象に, 垂直移動(起立・起座行動)の規定条件について, 知的および姿勢反射条件との関連で整理し, あわせてこれら要因の経年的変化について分析した。結果の概要は下記に示す通りである。1)起座行動は, 知的発達年齢5〜7か月以下の場合は全例不能となっていた。ただし知的発達年齢8〜9か月以上で側方パラシュート反応が陽性の場合は背臥位から腹臥位になり四つ這い肢位から座ることが可能, また後方パラシュートが陽性の場合は背臥位から片肘をついて起き上がることが可能となっていた。2)起立行動は, 知的発達年齢8〜9か月以下の場合は全例不能となっていた。しかしながら, 知的発達年齢10〜11か月以上で立位の平衡反応が陽性となると, 獲得されているパラシュート反応によって異なるが, 起立行動が可能となっていた。すなわち上記の条件に加えて側方パラシュート反応が陽性の場合は物につかまって立ち上がることが可能となっていた。ただし知的発達年齢が12〜14か月以上で, 後方パラシュート反応が陽性でなければ, 物につかまらず立ち上がることは不能となっていた 3)痙直型の脳性麻痺者においては, 生活年齢が2歳0か月を越えると姿勢反射の獲得状況が向上的に変化することが無かった。したがって, 姿勢反射に注目するなら, この時点を境に起立・起座行動に関しては精度の高い予測が可能となることが明らかにされた。
著者
新田 祥子
出版者
福山大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2012-04-01

タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)の逆反応もしくはアミノリシスを用いることで、アミノ酸もしくはアミノ酸エステルを重合してポリペプチドを合成する化学酵素合成が注目されている。これまで報告されているポリペプチドの酵素触媒重合に用いられるプロテアーゼは主にエンド型である。一方エキソ型プロテアーゼはオリゴペプチド分解反応を抑制できると考えられることから、エキソ型プロテアーゼ触媒による重合反応はより高分子量オリゴペプチドが得られると期待できる。そこでエキソ型プロテアーゼであるCarboxypeptidase Yを選択し、Benzoyl alanine methyl ester(BzAlaMe)およびleucine methyl ester hydrochlorideを基質に用いたオリゴマー化を試みた。重合反応における反応条件(反応温度、反応pH、基質濃度、酵素濃度、反応時間)がオリゴマー収率に与える影響について検討を行った。逆相HPLCによる分子量測定の結果より、反応時間の経過とともに転化率ならびに分子量が徐々に増加し、反応時間1時間程度で転化率はほぼ一定の値を取った。その間、主鎖中の分解挙動は見られず、分子量分布も1.0に近い値を示した。さらにオリゴマー収率は反応時におけるBzAlaMe/基質仕込み比やバッファーpH、温度といった条件に大きく依存した。重合反応をを妨げるBzAlaMeの加水分解反応は、バッファーpHや温度を制御することで10%程度まで抑えることができた。
著者
新田 嘉一 荻島 央江
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.334, pp.80-84, 2012-07

親子でも生まれ育った時代が違うと、考え方から何から全部違うんだよね。だからうまくやるには間に入って調整するレフリーが要る。それがうちの場合、お母ちゃん(妻の冨美子氏)なんだよ。 お母ちゃんはものすごくレフリーが上手で、私と息子の両方を立ててさ、関係をうまく取り持ってくれる。だからけんかしてもお母ちゃんがいれば、すぐに仲直りできる。
著者
新田次郎著
出版者
新潮社
巻号頁・発行日
1978
著者
坂村 律生 新田 勇
出版者
新潟大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

シュリンクフィッタ技術により微細に集光されたレーザー光を照射できる新しいレーザー装置を作成した。この装置を用いて、ラット背部の皮膚全層に作成した黒墨汁による刺青に、様々な条件のレーザー照射を行った。肉眼所見、組織学的所見に基づいて、刺青の除去に対する、至適レーザー出力、照射方法を検討した。有効な照射条件では皮膚深部の刺青も除去可能であった。少ない副作用で深部への効果を得られる可能性が示唆された。
著者
中地 義和 月村 辰雄 塚本 昌則 野崎 歓 シモン=及川 マリアンヌ 深沢 克己 新田 昌英 畑 浩一郎 本田 貴久
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本研究は、19世紀初頭から現代までのフランス文学史の尾根をなす作家のうち、その創作が歴史的出来事の経験や歴史をめぐる深い省察に根ざしている例を精選し、彼らがいかに歴史を内面化しながら作品を創出しているかを探ることを目的とした。またその様態を、各時代の文学理念、言語美学、人文知と関連づけながら、独自の視点からの文学史的通観の構築をめざした。対象になりうる事例の数はおびただしく、個々の事例は作家の生涯に根を張っているため、本格的に扱う対象の数を限らざるを得なかったが、第二帝政期から第三共和政初期、第二次世界大戦期、戦後のポストコロニアル期の文学を中心に、当初の計画に見合う成果が得られた。
著者
太田 浩 芦沢 真五 渡部 由紀 野田 文香 新田 功 横田 雅弘 堀田 泰司 上別府 隆男 杉本 和弘
出版者
一橋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

欧州で進行中の大学評価プロジェクトであるNufficのMINT、CHRのIMPI、IAUのISAS、ACAのAIMの開発者と利用した大学に聞き取り調査を行うと共に文献調査を行い、プロジェクト間の相違点、課題、利点などを明らかにした。そのうち、IMPIが開発した国際化評価の489指標を翻訳し、日本の文脈に照らして妥当と判断される152の指標を使い、質問紙調査を日本の228大学に対して行った。調査で収集したデータの分析結果に基づき、日本の大学国際化の評価に関する現状と今後の評価のあり方、及び日本の大学にとって最も有効性が高いと考えられる指標群、また有効性が高くないと考えられる指標群を明らかにした。
著者
新田 栄治 西谷 大 井上 和人 渡辺 芳郎 BUI Chi Hoan CHAIKANCHIT CHALIT Chaik
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1997

メコン流域の先史時代から初期国家成立にいたる文明化現象について、ベトナム南部、タイ東北部、ラオス南部、カンボジアのメコン流域とその近隣地域で考古学的調査と研究を行った。ベトナム南部においては、メコン・デルタおよびドンナイ川流域の調査を行い、各地で前3世紀以降、河川毎に地域的統一化現象が起きていることを確認した。タイ東北では首長の威信財であったと考えられる銅鼓資料の収集を行い、合わせてメコンおよび支流のムン川、チー川、ソンクラーム川の流域と各河川の合流点が、メコンと支流の河川交通とコーラート高原内陸部とメコン本流およびベトナム沿岸地域との交通の重要な地域であったことを確認した。ラオス南部チャンパサック県の調査では,メコンの河川交通遮断地であるコーン瀑布上流域の河川交通上での経済的、政治的意義を調査した。カンボジアではプノンペン一帯での河川交通の意味を調べるため、メコン、トンレサップ等4つの河川の合流点を考古学的に調査し、博物館資料として保存してあるカンボジアの青銅器、特に銅鼓を中心に資料収集を行った。現地調査の結果、メコン流域とその支流域には、東北タイに代表される鉄や塩、森林産物などの内陸産物を集荷また出荷するセンターが前3世紀ころから誕生したこと、これらのセンターの首長の威信財として東南アジアの代表的青銅器であるヘーガー1式銅鼓が受容されたこと、このような経済的、政治的拠点は、メコン本流とその支流の交通と運輸の拠点、つまり合流点、遮断点、島などに形成されたことが明らかとなった。これらの拠点的地域の中から後1世紀以降の都市の成立さらには国家形成へと進むものがあった。
著者
高橋 由典 伊藤 公雄 新田 光子 吉田 純 河野 仁 植野 真澄 高橋 三郎 島田 真杉
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

当初の計画に従って、戦友会関係者へのインタビュー調査を行うとともに、全国に散在する戦友会関係文献資料の収集・分析を行った。これらの調査結果と戦友会に関する統計調査(2005年、未公刊)の結果とを合わせ、戦友会に関する総合的研究の成果報告書として『戦友会研究ノート』(青弓社刊、2012年)を刊行した。同書によって戦友会をめぐる諸問題が網羅的に解説されるとともに、戦後日本社会における戦友会の意味も明らかにされた。