著者
早川 典久
出版者
Japan Association of Mineralogical Sciences
雑誌
岩石鉱物鉱床学会誌 (ISSN:00214825)
巻号頁・発行日
vol.36, no.6, pp.169-176, 1952-12-10 (Released:2008-03-18)
参考文献数
4

Geology and sulphur deposit in Uguisu-zawa Mine, situated in the northwestern district of Hanamaki, Iwate Prefecture, Northaest Japan, are described and some considerations on the ore genesis are mentioned. This sulphur deposit consists of some layered ore seams intercalated in mud stone which were formed in the depression caldera of small scale relating genetically to the “Kuzumaru Volcano” already reported. This sulphur deposit has been believed to be the “Lake Deposit Type” but it is more reasonable to consider that it belongs to the “Flowed Sulphur Type” from theviewpoint of the structural and textural features of the ore seams.
著者
早川 典久
出版者
Japan Association of Mineralogical Sciences
雑誌
岩石鉱物鉱床学会誌 (ISSN:00214825)
巻号頁・発行日
vol.36, no.5, pp.135-142, 1952-10-10 (Released:2008-03-18)
参考文献数
4

1. 葛丸火山の火成活動は,鶯宿岩沢構造線上に生じた陥没地域に,葛丸川上流を中心として行われたもので,葛丸川上流に旧火口を推定することが出来る。 2. 火成活動は第I及び第II期に区分せられ,第I期は石英安山岩活動,第II期は含石英両輝石安山岩活動に屬し,夫々葛根田火山のk1(石英安山岩)及びk2(含石英安即岩)に相当し,葛根田火山に於けると同様に噴出物の性質は酸性より塩基性に向う傾向を示す。 3. 第I期の石英安山岩活動は更にIa~Ieの5期に細分され,各活動期の中間には休止期が存在する。休止期には陥没湖沼中に凝灰質泥岩層乃至砂礫層を沈積する。 4. 陥没湖沼はIa期よりId期初頭迄は存在したことが考えられるが,Id期中に全体が陸化し, Id期と1e期の間の休止期には局部的な,小陥波が起つて,硫黄鉱床が生成されている。 5. 第I期石英安山岩活動の噴出物の性質は葛丸火山全体を通じて示される傾向と同様に酸性から塩基性に向う性質を示す。
著者
早川 巌 松本 竹男 仲地 理 安江 透 石塚 等 増原 英一
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.59-63, 1987-01-25
被引用文献数
1

不適合義歯の裏装法には, 常温重合レジンを用いる直接法と加熱重合レジンによる間接法とがある.前者は, 簡便で適合性もよいが, モノマーの刺激や重合時の発熱が患者に不快感を与え, さらに物性的にも問題がある.一方, 後者は, 裏装材の物性は優れているが裏装操作が煩雑で, かつ重合時の加熱によって義歯床に変形が生じるため適合性にも問題がある."エポレックス・リベース"は, これら従来の裏装材に付随した問題点を解決する目的で開発された光重合型直接裏装材である.すでに本材料の理工学的性質, 生物学的安全性などについては検討され, 裏装材として十分実用性があることが判明しているので, ここでは, 硬いが幾分脆いという本材料を義歯床レジンに張り合せた場合に, どの程度の補強効果があるかを検索した.また, 裏装後の適合性についても加熱重合レジンおよび常温重合レジンを使用した場合と比較検討した.その結果, 適合性については, 本材料は加熱重合レジンよりはるかに良好で, 常温重合レジンに相当するものであった.補強効果については, 両者を積層することにより塑性変形量が増大して靱性が著しく向上し, 本材料を用いた裏装義歯は, 従来の床用材料のもつ脆性を克服し, 義歯自体の耐久性をも高められる可能性があることが示唆された.
著者
早川 達
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.158, pp.PE16-23, 2010-12

北海道薬科大学薬物治療学分野教授。POS(Problem Oriented System)に基づく薬歴管理の第一人者。著書に『POS薬歴がすぐ書ける「薬歴スキルアップ」虎の巻』基本疾患篇、慢性疾患篇、専門疾患篇など。 今回は湯谷ひとみ薬局に来局する64歳の女性、山口三千代さん(仮名)の薬歴を基に症例検討会(オーディット)をしました。
著者
早川 裕彦 大脇 理智 石川 琢也 南澤 孝太 田中 由浩 駒﨑 掲 鎌本 優 渡邊 淳司
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.412-421, 2020-12-25 (Released:2020-12-25)
参考文献数
18

This paper presents “Public Booth for Vibrotactile Communication”, an interactive audio-visual-haptic media that allows us to feel the vibrations of the other people who share the same desk and face each other. The purpose of this research is to observe what kind of behavior people take when a higher presence is presented by tactile sensation in telecommunication. As the interface, we designed a pair of frames consisting of a curved screen to show the upper body and the hand of a life-size person, a haptic system to share tactile sensation, and a sound system. By installing the frames in multiple remote places and transmitting audio-visual-tactile sensation interactively, we observed what kind of behavior faced people do and what kind of communication was created between them. As a result, various haptic plays were created. Since the tendency in the development of haptic communication observed in the developmental phase of infants was also observed through this approach, it was clarified that the heightened presence provided by haptics for telecommunication contributes to the promotion of friendship.
著者
松島 斉 尾山 大輔 萱場 豊 山本 裕一 佐野 隆司 中島 大輔 安田 洋祐 早川 仁 岡崎 哲二
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2020-04-01

本研究の概要は以下の通りである。デジタル技術進歩とビジネス利用が実体経済に与える影響について、理論、実験、歴史学の視点から分析する。予測データが豊富に利用できるデジタル環境において、経済主体はその恩恵を受ける一方、複雑な判断を強いられる。そのため限定合理性の考察が重要になる。ブロックチェーンの普及によって、契約の自動化が進展する。その結果、ガバナンスが新たに問われる。大容量の情報通信が可能になったことで、携帯事業のみならず、全産業にわたって電波利用をいかに配分するかが重要課題になった。本プロジェクトは、ゲーム理論、行動経済学、実験経済学、歴史分析を駆使して基礎研究を発展させ、これらに取り組む。
著者
早川 清子
出版者
一般社団法人日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.26, no.6, pp.526-535, 1972
被引用文献数
15

第1編で報告した分析法を用いて, 3ML, 3EL, 4ML, 4ELを投与したラッテ, マウスにおける臓器中の4AL, 3ALの生体内動態を検討した。<br>4ML投与ではラッテの3ML臓器分布はマウスに比べて著しく低く, 4ELではラッテ, マウスではその差はあまり大きくなかった。ラッテでは臓器からの3ALの減少がマウスに比べておそい。これは4ALが一たん3ALになって臓器にたくわえられるとそれはなかなか減少しがたいことを示した。<br>またマウスに4ML, 4ELを投与した場合, 体内においてこれらが3ML, 3ELへ分解する速度の割合を検討した。4MLは2日後に体内の3ML量が最高に達して投与量のほぼ50%が3MLに変化した。一方4ELは3日後に約30%が3ELに変化した。この場合, 投与溶媒により体内への吸収速度が異なるので体内量が最高に達する時間も異なる。4MLはマウスに毒性が強いのに対して, ラッテは弱く, 4ELはマウスとラッテであまり差がみとめられなかったが, わずかにラッテに強い傾向を示した。<br>加鉛ガソリン使用作業者はその接触度に応じて尿中のアルキル鉛が検出される。このことから尿中のアルキル鉛の測定を行なうことにより4ALによる暴露度を知り, 健康管理の一指標とすることができる。
著者
早川 真紀子
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会学術総会抄録集 (ISSN:18801749)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.145, 2007

〈はじめに〉平成14年褥瘡未実施減算が始まり、全国的に褥瘡に対する注目度が高まった。文献検索によると、病院内の褥瘡発生件数の内訳が在宅、施設からの持込が、院内発生率の2倍弱という結果の報告がある。実際、在宅では、ADLがA1、A2の動ける人の中にも褥瘡を有するケースの経験もしている。当事業所における在宅での褥瘡発生率を調査し、在宅においての褥瘡発生の因果関係を知り、今後のケアプラン作成や支援方法に役立て、在宅における褥瘡予防を考える。〈研究方法〉_I_調査研究:当事業所で契約を交わしたケース139件(H17/1~H17/12まで)のうち褥瘡を有した25件の家庭環境・サービス利用状況を調査する。_II_研究期間:H18/5/1~H19/4/30〈結果〉 資料1 グラフ参照〈考察〉サービスの利用により、観察の目が多くなり、褥瘡は早期に発見でき、治癒、改善している。複数の事業所が関わることで、スタッフ間の意識の高まりや緊張感もでてくるのではないか。サービス提供事業所では日々の状況や介護者の心理的な動きを記録している。モニタリングの場面で情報を得ることから考える。独りで過ごす時間が長い人は5人で92%は同居していた。背景として考えられる事とは、老老介護や経済的理由で介護者が自宅に一緒に居る事実がある。旧栃尾市は地場産業の衰退による離職者が多い、若い世代の流出で高齢者世帯が非常に多い地域である。年金暮らしのためサービスの介入が困難でマンパワーが不足したケースが数字として現れた。褥瘡の発生したケースは要介護3以上が92%で、発生のリスクが高い事がわかる。リスクを最小限にしようとすると必然的に介護量が更に増す。病院であれば24時間専門職の対応ができる。在宅では限られた時間でのケアスタッフの対応と家族の介護力に期待するしかない。悪化、不変ケース5人の共通点として、介護歴が5年以上、介護の協力者や相談者がいない、閉鎖的な考えで他人の介入を拒みサービスの介入が困難であった。関わるサービス事業者と普段の情報交換で理解を深め、観察項目の確認をすることで、専門性の目を高め援助できるケアプラン作りが必要である。介護者の思い入れが強かったり、使命感に縛られサービスを介入する事が難しいケースの場合、サービス導入ばかりにとらわれず、話を聞く事に専念し介護者の心の負担をわかりあえたという瞬間を感じたケースもあった。〈結語〉◙サービスが関わっているケースは褥瘡を早期に発見できる◙主介護者が抱え込んでいるケースはサービスが介入しづらい◙サービスを導入するには経済的な理由も考慮する必要がある◙要介護3以上に褥瘡の発生リスクが高い 〈文献、検索〉 1)江原喜八、褥瘡を防ぐシーティング、月間総合ケア、2006.vol.16.no.122)折茂賢一郎、安藤繁、新井健五、廃用症候群とコミュニティケア、別冊総合ケア、2005 医歯薬出版3)市川冽、ケアマネジメントのための福祉用具アセスメント・マニュアル、1998 中央法規4)日総研グループ、褥瘡ハイリスク患者の予防管理が実践できる仕組みづくり、月刊.Nurse.Data 2004資料1 グラフ6票
著者
早川 達
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.146, pp.PE16-23, 2009-12

今回は薬局フォーリア小池店で、橋本病(甲状腺機能低下症)を患う75歳の女性、生田佳子さん(仮名)の薬歴をオーディットしました。生田さんは、約18年前からチラーヂンS錠(一般名:レボチロキシンナトリウム)の服用を続けており、現在は比較的体調が安定している維持期の患者です。甲状腺疾患が原因と思われる脂質異常症も合併しているようです。
著者
本間 由利子 東 信和 下田 満哉 早川 功
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.78, no.6, pp.572-574, 2004-06-01 (Released:2008-11-21)
参考文献数
10
被引用文献数
1 1

Some studies have reported the differences of odor quality/intensity for the same odorant between orthonasal and retronasal olfaction. These differences could be caused by moisture in the oral cavity and partition of odorants to saliva and oral epithelium. We have to be aware of these differences to understand the effect of each component to overall flavor perception. In flavor research, gas chromatography-olfactometry (GC-O) techniques are frequently employed, as a valuable technique for detecting odorants in a sample matrix. However, all studies have been performed by only orthonasal olfaction, which detects odorants by “sniffing”. We tried to apply retronasal olfaction to GC-O technique and compared the differences in odor perception with orthonasal olfaction. Therefore, we “puffed” the odorants eluted from the GC into the mouth to make retronasal responses. As results, aromagram by retronasal olfaction generally showed lower sensitivity than by orthonasal olfaction. Furthermore, odor quality of some components was different between retronasal and orthonasal olfaction.
著者
吉永大輝 小早川倫広
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.207-208, 2014-03-11

現在、ベルマークは柄、点数の違いを含めると多く存在し、このベルマークを、人間が手作業で、ベルマークが、どの協賛会社から発行されたかと、点数を集計している。本研究では、ベルマーク識別手法の提案をする。ベルマーク画像から、ベルマークの発行協賛会社、点数を識別することを目的とする。画像特徴量の一つであるSURF特徴を用いて、ベルマークの識別実験を行った。未知データとして、正解データ97種を5度ずつ回転させた6,887枚の画像、スケールを50%から150%まで10%ずつ変化させた970枚の画像を用意した。未知データのSURF特徴と正解データのSURF特徴でテンプレートマッチングを行い、類似度によってベルマークを識別した。その結果、平均正答率は、回転させたデータでは97.6%、スケールを変化させたデータでは94.0%となった。