著者
曽我部 真裕
出版者
比較憲法学会
雑誌
比較憲法学研究
巻号頁・発行日
vol.25, pp.31-55, 2013-10-08

1:La révision constitutionnelle en juillet 2008 et l'introduction de la QPC. 2:Le Conseil constitutionnel sous le régime du contrôle a priori. 3:Le bilan de 3 ans de la QPC : vers une Cour constitutionnelle? 4:Conclusion.
著者
曽山 哲人 栗木 契
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングジャーナル (ISSN:03897265)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.33-46, 2018 (Released:2019-05-31)
参考文献数
18

本論文では,エフェクチュエーションを支える制度を,組織としていかに構築していくかを探索する。そのために本論文は,株式会社サイバーエージェントという社内スタートアップの創出に長けた企業が,その社内制度をどのような試行錯誤のなかから編み出してきたかを,同社の社内資料をもとに振り返る。その結果として見えてくるのは,サイバーエージェントでは,大量の提案を生み出す制度,より多くの社員のあいだに決断経験の機会を広げる制度,スタートアップの撤退ラインを明文化した制度,そして非金銭的報酬を重視した制度の充実が,その社内でのエフェクチュアルな行動をうながしているという関係である。

8 0 0 0 OA 腹部銃創の2例

著者
深見 保之 長谷川 洋 小木曽 清二 坂本 英至 伊神 剛 森 俊治
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.64, no.10, pp.2495-2499, 2003-10-25 (Released:2009-03-31)
参考文献数
10

症例1は45歳,男性.ピストルで左側腹部を撃たれ救急外来に搬送された.血圧は触診で60mmHg,左側腹部に射入創,右側腹部の皮下に銃弾を触知した.開腹すると, S状結腸間膜と空腸間膜が損傷を受け,空腸と上行結腸が穿孔していた.空腸部分切除,回盲部切除術を施行し,術後28病日に退院した.症例2は41歳,男性.ピストルで数発撃たれ受傷し来院した.右腋窩に貫通銃創,腰部から左腹部に抜ける貫通銃創,左大腿に貫通銃創,右腹部に盲管銃創,左下腿に盲管銃創を認め,開腹し空腸部分切除,回盲部切除術を施行した.また腹壁と左下腿の弾丸は摘出した.術後45病日に退院した.銃創は本邦においては稀であるが,今後増加することが予想される.腹部銃創による腹腔内臓器損傷が疑われる場合には,迅速な手術決定が必要であると思われた.
著者
村上 仁 神田 未和 中島 玖 澤柳 孝浩 曽我 建太 濱田 憲和 池上 清子
出版者
日本国際保健医療学会
雑誌
国際保健医療 (ISSN:09176543)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.49-64, 2020-03-20 (Released:2020-04-02)
参考文献数
54

目的  本研究の目的は、日本でSDGsの保健目標(目標3)とジェンダー目標(目標5)を相乗的に達成していくために日本が取るべき具体的方策を、ジェンダー分析に基づいた日本とイギリスの比較から明確化することである。方法  日本では、ジェンダー平等を目指して活動する機関のジェンダー専門家8名と産婦人科医2名に、イギリスでは、保健とジェンダーの分野に深く関わりのある政府組織、市民社会、アカデミアから9名に、性と生殖に関わる健康・権利ならびにジェンダーに基づく暴力対策の現状につき、詳細面談および文献調査を実施した。テープ起こしをした原稿につき、質的内容分析を実施した。結果  「避妊・人工妊娠中絶」、「性感染症対策」、「性教育」、「婦人科系がん対策」、「ジェンダーに基づく暴力対策」の各項目につき、ジェンダー視点からみた日英の現状を明らかにした。比較の結果、特に「避妊・人工妊娠中絶」、「性教育」、「ジェンダーに基づく暴力対策」につき、両国の取り組みに差が見られた。イギリスではジェンダー・トランスフォーマティブ(女性の状況の改善だけでなく女性の社会的地位を改善し、彼女たちが権利を十分に行使できることを目指す)な取り組みが行われている一方、日本ではそのような取り組みに未だ踏み出していない施策として、1)避妊法の選択肢の確保と費用の低減化(緊急避妊薬へのアクセス改善を含む)、2)人工妊娠中絶を女性の意志のみで実施できるようにすること、3)人間関係を含めた包括的な性教育の体系的な実施、4)ジェンダーに基づく暴力に対応する戦略策定の4点が明らかとなった。結論  結果から導かれた4点を進めることで、日本においてSDGsの目標3と目標5を相乗的に達成していけると思われる。そのためには、政策決定への市民社会の参画の拡大と、女性議員比率の向上が助けになると考えられる。
著者
曽田 文雄
出版者
中央図書出版社
雑誌
国語国文 (ISSN:09107509)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, 1960-02
著者
曽田 公輔
出版者
鳥取大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

ベトナムの家禽群における鳥インフルエンザウイルスの流行を制御するために、流行ウイルスの家禽に対する病原性を評価する必要がある。本年度は前年度までに検証したウイルス株に加え、複数のベトナムの家禽由来のH5亜型高病原性鳥インフルエンザウイルス(HPAIV)およびH6,9亜型の鳥インフルエンザウイルスのアヒルに対する病原性を検討した。さらに研究実施者の所属機関である鳥取大学における2017-18シーズンの国内の鳥インフルエンザ確定診断において分離されたH5亜型ウイルスについても同様の解析を行った。近年東アジア地域ではclade2.3.4.4に属するH5N6亜型ウイルスが家禽に浸潤しているが、その走りであるDuck/Vietnam/LBM751/2014株を接種したアヒルは6-8日目に死亡した。直近に日本国内で分離されたMute swan/Shimane/3211A001/2017を接種したアヒルは半数が接種後2週間生残した。一方でclade2.3.4.4 HPAIVの祖先にあたるclade2.3.4 HPAIVであるDuck/Vietnam/G12/2008 (H5N1)を接種したアヒルは2-3日で全羽死亡した。前年度の成績も合わせると、H5亜型HPAIVのアヒルに対する病原性は現在にいたるまで次第に減弱してきていることが示された。ベトナムで分離されたH6およびH9亜型の鳥インフルエンザウイルスを接種したアヒルは、ウイルス排出が認められた一方、2週間生残した。最終年度は上記の単独のウイルス接種試験の結果を基に、H5亜型HPAIVおよび鳥インフルエンザウイルスがアヒルに共感染した場合、すなわちベトナムの家禽で実際に起こっているウイルス感染状況をモデル化し、今後の防疫に有用な情報を得る予定である。
著者
曽我部 愛 Megumi Sogabe
雑誌
人文論究 (ISSN:02866773)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.64-81, 2010-02-20
著者
前田 敦司 曽和 将容
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.1-10, 2000-06-15
参考文献数
20

末尾再帰的な関数呼び出しをジャンプに変換する処理は,コンパイラの最適化として広く行なわれている.特に,Lispの一方言であるScheme言語においては末尾再帰呼び出しを空間計算量ο()で実行することが言語仕様で要求されている.このように,空間計算量ο()で実行することができる末尾再帰呼び出しを真の末尾再帰呼び出し(roper tail recursio)と呼ぶ.動的スコープを持つ変数が存在する場合,通常の実装では,スコープを規定する構文の実行が終るまで変数束縛を保持しておく必要があるため,構文の末尾で再帰的な関数呼び出しがあってもそれを真の末尾再帰呼び出しとすることができない.しかしながら,リスト構造を用いて変数束縛を保持する,いわゆる深い束縛を用いるLispインタプリタについては,事実上定数空間計算量で末尾再帰呼び出しを処理することができる手法が知られている.本論文では,動的スコープ変数の実装として現一般的な,浅い束縛を用いた場合について,真の末尾再帰呼び出しを実現するための手法について述べる.Conversion of tail recursive function call into simple jump is a technique widely used as optimization in compilers. Especially, Scheme, a dialect of Lisp, requires as part of language specification that tail recursion be performed in ο(1) space complexity. Tail recursion implemented in ο(1) space complexity is called "proper tail recursion". With existance of dynamically-scoped variables, ordinary implementation keeps variable bindings until binding construct exits. Thus, syntactic tail call cannot be implemented in a properly tail recursive fashion. For Lisp interpreters which keeps variable bindings in list structures (i.e. deep binding), there is a known way to achieve almost-proper tail recursion with dynamic scoping. In this paper, we argue about an implementation method of proper tail recursion with shallow binding, which is a common way of implementing dynamically-scoped variables in current Lisp implementations.
著者
曽我 良成
出版者
公益財団法人 史学会
雑誌
史学雑誌 (ISSN:00182478)
巻号頁・発行日
vol.92, no.3, pp.279-317,413-41, 1983

In the later Heian period, the officials who were in charge of political affairs used to keep the official documents issued in the process of fulfilling their duties in their own hands. These documents were handed down from generation to generation as the hereditary property of the aristocratic families From the viewpoint of the aristocracy as a whole, this practice means that they were entrusted with official documents by the government. Therefore it was considered to be a national loss when a fire broke out in one of these residences and the documents were reduced to ashes. Under such circumstances, in the Benkankyoku (弁官局) which issued orders as to the Daijokan (太政官)'s policies, it was the Daifushi (大夫史) who took custody of the documents. The main duties of the Daifushi were as follows : i)to investigate the former examples of political affairs, ii)to draw out the Daijokanpu (太政官府), the Kansenji (官宣旨) and the Senji (宣旨), and iii)to take charge of the Kanfudono (官文殿), the house for storing documents, which belonged to the Benkankyoku. Originally the Daifushi was supposed to be chosen among a wide range of nobles, but this position had never been occupied by the upper nobles of such as the Fujiwaras and the Minamotos. The Daifushi was an important post, but never thought to be a high and noble status. Around the middle of the 11th century Takanobu Ozuki (小槻孝信) was appointed as Daifushi, and from then on, the position was inherited by the Ozuki family. As a result, the Ozuki family was called as "Kanmuke", which means a family that inherits the Daifushi. The main reasons for the choice of the Ozuki family to this position can be assumed as follows : firstly, they had an excellent Skill of preserving documents ; secondly, their family was a specialist of mathematics, who fixed the amount of taxes to be imposed on and collected from various provinces. Moreover, since the middle of the 11th century, in Ochokokka (王朝国家), the government tended increasingly to intervene directly in affairs of the provinces. Accordingly, the Benkankyoku became the administrative center to deal with political matters. And, by making the position of the Daifushi hereditary, the government entrusted main duties of the Benhankyoku to a family -the Ozukis.
著者
大濱 俊彦 金城 一志 知念 希和 曽爾 浩太郎 武田 英希 諸見里 拓宏 張 同輝 宮平 健
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.255-258, 2009-03-30 (Released:2010-03-01)
参考文献数
12

みかん缶詰・アイスクリームの大量摂取により,清涼飲料水ケトーシスと同様の病態を来たした症例を経験したので報告する.症例は40歳のメタボリックシンドロームを有する男性.上気道感染罹患後,食欲低下からみかん缶詰などを多量に摂取していた.口渇,多尿の症状が強くなり,2週間で10 kgの体重減少を認め,全身倦怠感が強くなったため外来受診した.受診時,血糖1,150 mg/dlと著明な高血糖とケトーシスを呈していた.初期のインスリン治療に対する反応は非常によく,糖毒性が取れるとともに血糖コントロールも著明に改善し,入院時低下していた内因性インスリン分泌能も改善してきた.現在経口糖尿病薬でコントロール良好である.来院時,糖尿病性ケトアシドーシスとの鑑別を要したが,病歴,治療への反応性等から清涼飲料水ケトーシスと同様の病態と判断した.メタボリックシンドロームの増加に伴いインスリン抵抗性を持った人が増えており,本症例のように清涼飲料水ケトーシスあるいは清涼飲料水ケトーシスと同様の病態を来たす症例は今後も増加すると思われる.そのため,高血糖,ケトアシドーシスで発症した若年の糖尿病患者を診た場合に1型糖尿病の糖尿病性ケトアシドーシスと同時に清涼飲料水ケトーシスも鑑別に入れないといけないと思われる.その際,詳細な病歴聴取により,インスリン抵抗性の存在,日常的な清涼飲料水あるいはその他の糖分など(本症例ではみかん缶詰やアイスクリーム)の大量摂取の食事歴を明らかにすることが重要である.本症例は長期間の清涼飲料水の多飲歴がなく,清涼飲料水ケトーシスの典型例ではなかった.清涼飲料水ケトーシスの発症にフルクトース負荷が関与するとの報告もあり,フルクトースを含むみかん缶詰がケトーシス発症に影響を及ぼした可能性があると思われた.本症例のように清涼飲料水に限らずそれ以外の糖分の急激な大量摂取も清涼飲料水ケトーシスと同様の病態を呈するので注意を要する.

7 0 0 0 OA 房玄について

著者
小木曽 千代子
雑誌
中京大学文学部紀要 = JOURNAL of FACULTY of LETTERS
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.275-300, 2019-12-15