著者
松本 勝邦
出版者
明治大学
雑誌
明治大学科学技術研究所紀要 (ISSN:03864944)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.165-188, 1997

In this papaer, discuss traditional boundary markers in Japan. They are not always physical barriers, but sometimes are symbolic. In other words, they tend to symbilize metaphysical segmentations of social space or social time in the minds of the people. Without understanding of their hidden meanings and realizing their invisible separations of categories, most of them may lose their effectiveness and significance as boundary markers. This could be a key towards understanding the fundamental structure of Japanese culture.
著者
松本 斉子 平井 葉子 徃住 彰文
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.385-400, 2003-09-01 (Released:2008-10-03)
参考文献数
33
被引用文献数
1

As an unprecedented phenomenon that might characterize new relations between people and domestic artifacts, a craze for a toy doll was analyzed in middle-aged people. The makers of the doll, which is modeled on a virtual character, have sold more than 700 thousand over the last three years in Japan alone, and the age distribution of buyers indicates a modal age of 51-60 year old. In this paper, 51 fan letters and 271 Web postings spontaneously sent to the toy maker were analyzed in terms of communicative functions and affective-cognitive contents. The results indicate that (a) the doll owners believe that the doll facilitates their interaction with family members and with friends, and (b) the doll owners attribute positive feelings in terms of both mental and physical states to the doll. The effects of affective attachment are discussed in terms of human emotion model.
著者
西 智弘 森 雅紀 松本 禎久 佐藤 恭子 上元 洵子 宮本 信吾 三浦 智史 厨 芽衣子 中野 貴美子 佐藤 一樹 下井 辰徳 田上 恵太 江角 悠太 坂井 大介 古川 孝広 森田 達也
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.184-191, 2013 (Released:2013-07-05)
参考文献数
16
被引用文献数
1 1

【背景】わが国における緩和ケアの需要は年々高まり, 緩和ケア医の養成は重要な課題である. しかし, 緩和ケア医を目指す若手医師が, 教育研修体制やキャリア構築などに対して, どのような満たされないニーズを抱えているかは明らかになっていない. 【目的】緩和ケア医を目指す若手医師が抱えるニーズを明らかにする. 【方法】卒後15年目までの医師を対象にグループディスカッションを中心としたフォーラムを行い「必要としているけれども十分に満たされていないことは?」などに対する意見をテーマ分析を用いて分析した. 【結果】40名の医師が参加した. 若手の抱えるニーズは, 「人手の確保」「研修プログラム・教育の質の担保」「ネットワークの充実」「緩和ケア医を続けていくことへの障害の除去」「専門医として成長する道筋の確立」であることが示された. 【結論】緩和ケア医を育成していくため, これら満たされないニーズの解決を議論していくべきである.
著者
松本 幸一
出版者
九州国際大学
雑誌
教養研究 (ISSN:13410504)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.59-76, 2012-07
著者
藤崎 智宏 新延 史郎 松本 存史
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.93, pp.37-42, 2007-09-21
参考文献数
12
被引用文献数
1

インターネットの利用が拡大し,利用者の増加,利用目的の多様化が顕著である.このような拡大に対応するために,現在のインターネットプロトコル(IPv4)の後継としてバージョン6(IPv6)が標準化され,実利用が進んでいる.現状では,IPv6はIPv4と同一環境上 (デュアルスタック環境)で利用されることが多い.インターネットではネットワークノードの名前(FQDN)は,IPv4 と IPv6で同一であることなどからデュアルスタック環境では,通信手段の選択に関わる問題が発生する.本稿では,デュアルスタック環境において発生する,IPv6/IPv4通信フォールバック問題について現状を分析し,解決方法を提案する.Today, the Internet is widely used in varied ways, and lots of devices are connected. To cover these advanced usage, a new version of the Internet protocol, IPv6 was standardized as a successor protocol of IPv4 and come into use. Currently, in many cases, IPv6 is used with IPv4 at the same time in a dual-stack environment. In that environment, if a node tries to communicate with another node which has both IPv4 and IPv6 address, the node tries to use IPv6 first. If the IPv6 communication fails, the node retries its communication with IPv4. This communication switch takes a long time.In this paper, we examine the communication switch problem in detail, and propose solutions to prevent that problem.
著者
松本 仁
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.608, pp.43-47, 2003-01-21
参考文献数
8
被引用文献数
10

FPGAは近年ゲートアレイ市場を凌駕し,半導体の微細化に伴なう開発費の高騰,製造期間の長期化もあり製品を構築する上でキーデバイスになっている.また、FPGAの内部にCPUコア,各種I/Oインターフェースの採用によりSoCに対峙しSoPD (System on a programmable Device)と呼ばれるまで進化をしてきている.
著者
樋本 和大 松本 正和 田中 秀樹
出版者
北海道大学低温科学研究所 = Institute of Low Temperature Science, Hokkaido University
雑誌
低温科学 (ISSN:18807593)
巻号頁・発行日
vol.71, pp.131-140, 2013-03-31

計算機シミュレーションにより氷VIIと液体状態の水に挟まれた温度・圧力領域での存在が予測されている水のプラスチック相(プラスチック氷)について, 現在までに明らかとなった構造や水素結合連結性の特徴およびダイナミクスを紹介する. 特に, プラスチック氷の存在を最初に取り上げた論文について, その発見に至る経緯と同定の根拠, およびプラスチック氷の性質を概観し, その後の進展について触れる.
著者
松本 唯一
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.58, no.682, pp.266-267, 1952-07-25
著者
飯尾 能久 松本 聡 松島 健 植平 賢司 片尾 浩 大見 士朗 澁谷 拓郎 竹内 文朗 西上 欽也 廣瀬 一聖 加納 靖之 儘田 豊 宮澤 理稔 辰己 賢一 和田 博夫 河野 裕希 是永 将宏 上野 友岳 行竹 洋平 Bogdan ENESCU
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.463-475, 2006-03-31 (Released:2010-03-11)
参考文献数
44
被引用文献数
1 2

The 2004 Mid Niigata Prefecture Earthquake (MJMA 6.8) occurred on 23 October 2004. The mainshock was followed by four aftershocks with MJMA≥6.0. This earthquake is located in the Niigata-Kobe Tectonic Zone in which large strain rates (>0.1ppm/y contraction) have been observed by GPS data. We deployed three temporary online seismic stations in the aftershock area. Combining data from the temporary stations and from permanent stations around the aftershock area, we determined aftershock locations, and estimated the structures and the stress change in and around the aftershock region. Based on these results, we suggested a generating process of the 2004 Mid Niigata Prefecture Earthquake supposing that a very weak region exists in the weak zone in the lower crust just beneath the seismogenic fault.
著者
松本 英二
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
地球化学 (ISSN:03864073)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.27-32, 1983
被引用文献数
13

The aim of this paper is to review the sedimentary environment in the Tokyo Bay. Great emphases were placed to the sedimentation rate and heavy metal and organic pollution to reveal the history of pollution and environmental changes in the Tokyo Bay.
著者
山田 寛康 松本 裕治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.44, pp.57-64, 2002-05-23
参考文献数
10
被引用文献数
3

本稿では 機械学習アルゴリズム Support Vector Machine を用いた英語構文解析法を提案する. 高精度な構文解析を行うには 句のラベルだけでなく 句の主辞がもつ語彙情報をも考慮する必要がある. しかし従来の統計的構文解析モデルは データスパースネスの問題から 主辞の語彙情報を素性として大量に使用することは 逆に精度低下の要因となっていた. 機械学習アルゴリズム Support Vector Machine は 素性空間の次元数に依存しない高い汎化性能と Kernel 関数によって素性の組合せまでも考慮した学習が可能である. そのため主辞の語彙情報を含めた多くの素性とその組合わせを考慮した学習が行える. しかし SVM は 確率を推定するのではなく 2つのクラスを識別する分類器であり 従来多くの統計的構文解析モデルが採用している確率モデルへの直接的な適用が困難である.本稿では 上昇型解析アルゴリズムを用い 構文解析の各段階を 文脈に適切な解析木構築手続きへの分類問題とみなすことでSVMを適用し 解析木構築規則の学習を行う. 解析木は SVMが分類器であることから 決定的に構築される. 本手法を Penn Treebank コーパスを用いて評価した結果 labeledrecall/precision で 88.2/89.0%という高い精度を得ることができた.In this paper, we propose a parsing method for English sentences with machine learning algorithm called Support Vector Machines (SVMs). The performance of statistical parsing strongly depends on how to deal with lexical information and incorporate them into the statistics for parsing. Data sparseness problem arises when using large number of features like head words. As a result, we cannot estimate correct statistics for construction of parse trees. SVMs not only have high generalization performance in sparse data using a large number of features like head words, but also can take into account the combinations of features by virtue of polynomial kernel functions. However, SVMs are classifiers, not probabilistic estimator. Thus, it is difficult to apply SVMs to the probabilistic parsing model directly. Our parser constructs a parse tree for an input sentence with a deterministic bottom-up algorithm. Each parsing process is regarded as a classification task which classifies the context into a procedure for constructing parsed trees. We evaluated our parser using the Penn Treebank corpus, and the result attained over the 88.2/89.0% labeled recall/precision.
著者
杉村 博 松本 一教
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

本論文は時系列データからの決定木を用いたデータマイニングの方法について提案する.時系列データの未来予測は実応用において重要であるが,単純な方法では正確性や可読性の高い決定木が学習できない.そこで,ヒントに焦点を当てて決定木を作成することで,この問題を解決した.本研究では,ヒントを自動的に改良することでさらに精度の高い決定木を得るシステムを提案する.
著者
若原 俊彦 松本 充司 大和 哲二 小原 英行 清水 隆雄 中谷 信樹 薗 郁雄 中辻 裕一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.26, pp.19-24, 2001-04-19
被引用文献数
3

本論文は,60GHz帯のミリ波無線伝送システムを用いて、キャンパスネットワークを構成し、その伝送特性を測定した結果を報告するものである。この周波数帯は、昨年の8月に郵政省から省令改正により日本では初めて無免許で使用を認可されたものであり、その伝達特性は十分明らかにされていなかった。本キャンパスネットワークでは、新宿地区にある早稲田大学、学習院女子大学。工学院大学などの主要なビル間を100Mbps高速無線伝送方式で接続し、各ビル内のサブネットワークをIP接続し、遠隔講義や遠隔ゼミなどに使用するものである。60GHz帯は酸素吸収による距離減衰が大きいので、距離の変化によるレベル変動、雨などの特性に基づく特性、アンテナを屋内設量する場合の窓ガラスによる減衰特性および誤り特性を測定し、ほぼ満足すべき特性が得られた.