著者
蔡 茂林 藤田 壽憲 香川 利春
出版者
一般社団法人 日本フルードパワーシステム学会
雑誌
日本フルードパワーシステム学会論文集 (ISSN:18803121)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.91-98, 2002-07-15 (Released:2011-03-03)
参考文献数
8
被引用文献数
4 6

In previous research we proposed to quantify available energy of compressed air by exergy. In this paper we discuss the distribution of available energy supplied to a pneumatic cylinder in cyclic actuation. First, we examined energy distribution for ideal actuation of cylinder driven by a meter-out and meter-in circuit It is clarified that over half of supplied available energy is used for mechanical work to load and for velocity control of the piston, and remaining energy is exhausted without being used. For actual actuation the method for calculating distribution of available energy is established and this distribution is clarified by simulation of cylinder responses. It is found that the available energy for piston acceleration, work against internal friction and loss in heat transfer are relatively small. As a result, the paper concludes that utilization of exergy is feasible and recommendable for analyzing distribution of available energy of compressed air in pneumatic equipment.

1 0 0 0 刑法各論

著者
林幹人著
出版者
東京大学出版会
巻号頁・発行日
2007
著者
林恵海 著
出版者
有斐閣
巻号頁・発行日
vol.上巻, 1953
著者
小林 重人 山田 広明
出版者
地域活性学会
雑誌
地域活性研究
巻号頁・発行日
vol.5, pp.3-12, 2014-03-01

サードプレイスは地域の交流拠点としての機能を有する。本研究は、マイプレイス志向の若年者が地域社会と繋がる契機となる場、つまり交流型とマイプレイス型の両機能が実現するサードプレイスの創出モデルを提案する。モデルに基づき設計した非常設型カフェの来場者を対象にアンケート調査を行い、非常設型であることと地域資源を提供することがマイプレイス型の若年者を惹きつける要素として働くことを明らかにした。また居心地満足度の高い利用者がカフェ運営への参画を希望しやすいことを示した。以上の結果に基づき、我々は利用者の地域への愛着を高めることで、利用者の地域関与を生み出すサードプレイス創出モデルを構築した。
著者
小林 美和 冨安 郁子
出版者
帝塚山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

近時、食育の問題が重要視され、あらためて日本の伝統的食文化見直しの必要性が認識されはじめている。本研究は、そうした社会的要請を背景として、日本食文化の淵源として位置づけられている室町時代の食文化を、当時盛んに作成された室町時代物語を主たる素材として追究した。室町時代物語の多くは、絵巻や奈良絵本等といった形態で流布しており、それらは視覚的資料としても、当時の食文化・生活文化の実態を知る上で、有益である。本研究では、「東勝寺鼠物語」、「六条葵上物語」「月林草」「精進魚類物語」等の作品を素材として、当時の食文化および生活文化の実態を究明した。
著者
小林 宏
出版者
名寄市立大学保健福祉学部社会福祉学科
雑誌
名寄市立大学社会福祉学科研究紀要 (ISSN:21869669)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.57-75, 2014-03-31

本研究では、中学生時に不登校状態であった生徒が多く進学すると思われる公立通信制高校の実態と課題を明らかにするため、全国70校の公立(都道府県立)通信制高校に郵送法によるアンケート調査を行った。 その結果39校から回答を得た(有効回答率55.7%)。新入生のうち40.3%が中学校時に不登校経験があり、若年生徒の入学率が高いことがわかった。また、「自学自習」をスローガンとする公立通信制高校の学習システムに入学する生徒が適さないとする回答が39校中38校(97.4%)から得られ、抜本的な学習システムの改革が必用であることが分かった。
著者
谷田 恵美子 和泉 元喜 阿部 剛 土谷 一泉 大熊 幹二 内田 苗利 日高 章寿 林 依里 野口 正朗 益井 芳文 吉澤 海 白濱 圭吾 金崎 章
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.110, no.5, pp.839-845, 2013 (Released:2013-05-07)
参考文献数
29

48歳男性.激しい腹痛と便秘のため救急外来を受診した.5カ月前に急性骨髄性白血病に対し骨髄移植を受け,慢性移植片対宿主病に対し免疫抑制剤を服用していた.大腸の拡張とガスの貯留を認めたが閉塞機転はなかった.数日後に水痘様皮疹が出現し,偽性腸閉塞を合併した汎発性帯状疱疹と診断した.アシクロビルの投与により救命し得た.原因不明の腹痛と偽性腸閉塞をともなう免疫不全患者では,本症を念頭に置き早期治療を行う必要がある.
著者
近藤 貴仁 小川 恭生 大塚 康司 北島 尚治 稲垣 太郎 清水 重敬 小林 賀子 鈴木 衞
出版者
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
雑誌
Equilibrium Research (ISSN:03855716)
巻号頁・発行日
vol.69, no.4, pp.213-217, 2010 (Released:2010-10-01)
参考文献数
14
被引用文献数
5

When examining patients with vertigo, it is essential to differentiate between central and peripheral lesions. It has been reported that some infarctions associated with the posterior inferior cerebellar artery (PICA) can mimic peripheral vertigo, such as benign paroxysmal positional vertigo (BPPV). We report on a case that had been treated as BPPV at another institution and eventually turned out to be cerebellar infarction in the PICA legion. Two infarction lesions were observed in the cerebellum. Obstruction of the left vertebral artery was found on MRA. Six months from the first consultation, the BPPV decreased. We should be aware of cases of cerebellar infarction in which nystagmus mimics BPPV.
著者
榎本 知郎 中野 まゆみ 花本 秀子 松林 清明 楠 比呂志
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement 第20回日本霊長類学会大会
巻号頁・発行日
pp.119, 2004 (Released:2005-06-30)

ゴリラの繁殖が難しいことはよく知られているが、その原因の詳細は不明である。そこでわれわれは、ゴリラの精子形成の特性を組織学的に分析してきた。今回は、その続報である。飼育下で死亡したゴリラ10頭から精巣を採取し、通常の組織標本を作製した。これを光学顕微鏡で観察した。前回、10頭のうち4頭でのみ精子形成が認められること、精上皮が薄いこと、退縮した精細管が存在すること、異常巨大細胞が存在すること、の4点で精子形成が不活発であることを報告した。今回は、以下の3点について報告したい。 (1) ゴリラの精上皮サイクルは、6ステージにわけることができた。 (2) 精細胞表面に形成されるアクロゾーム(先体)が非常に小さかった。 (3) チンパンジーやオランウータンに比べて、精上皮からの精子放出の直前のステージ(ステージII)における成熟精子の密度が小さかった。精上皮サイクルは、オナガザル上科のサルでは、12~14ステージに分けられる。これに対し、ヒト、ゴリラ、チンパンジーでは、6ステージにしか分けられない。このステージ分けは、精上皮の細胞構築をていねいに分析することによって得られるもので、オナガザル科のサルの場合、減数分裂直後の精細胞が、アクロゾームシステムの形によって数ステージに分けられるため、ステージ分けも詳細になる。これに対し、ゴリラの場合、アクロゾームがきわめて貧弱で小さいうえに、各細胞におけるその変容が完全に同期しておらず、ステージ分けを難しいものにしている。アクロゾームは、受精の際、卵を取り巻く放線冠を溶かす酵素など、数種の成分を含んでいる。これの少ないことが、ゴリラの繁殖を難しいものにするひとつの要因なのかもしれない。
著者
林 辰弥 玉田 章
出版者
三重県立看護大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では、アロマオイルを組み合わせた足浴の血栓症予防効果について科学的に検証した。その結果、アロマオイルとしてローズマリーを組み合わせた足浴の場合、健常女性では37℃、40℃及び43℃という広範な湯温を用いた20分の足浴により、足浴後20分までのいずれかの時間で血管内皮細胞で産生される線溶阻害因子であるプラスミノゲンアクチベータインヒビター-1の血漿濃度が低下することによる血栓症予防効果が認められた。現在、長期臥床の患者様を被験者として、同様な検討を実施している。
著者
小田口 浩 日向 須美子 関根 麻理子 中森 俊輔 竹元 裕明 黄 雪丹 大嶋 直浩 嶋田 典基 楊 金緯 天倉 吉章 日向 昌司 内山 奈穂子 小林 義典 袴塚 高志 合田 幸広 花輪 壽彦
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.139, no.11, pp.1417-1425, 2019-11-01 (Released:2019-11-01)
参考文献数
21
被引用文献数
8 13

Ephedra Herb is defined in the 17th edition of the Japanese Pharmacopoeia (JP) as the terrestrial stem of Ephedra sinica Stapf., Ephedra intermedia Schrenk et C.A. Meyer, or Ephedra equisetina Bunge (Ephedraceae). The stems of Ephedra Herb contain greater than 0.7% ephedrine alkaloids (ephedrine and pseudoephedrine). Despite its high effectiveness, Ephedra Herb exert several adverse effects, including palpitation, excitation, insomnia, and dysuria. Both the primary and adverse effects of Ephedra Herb have been traditionally believed to be mediated by these ephedrine alkaloids. However, our study found that several pharmacological actions of Ephedra Herb were not associated with ephedrine alkaloids. We prepared an ephedrine alkaloid-free Ephedra Herb extract (EFE) by eliminating ephedrine alkaloids from Ephedra Herb extract (EHE) using ion-exchange column chromatography. EFE exerted analgesic, anti-influenza, and anticancer activities in the same manner as EHE. Moreover, EFE did not induce adverse effects due to ephedrine alkaloids, such as excitation, insomnia, and arrhythmias, and showed no toxicity. Furthermore, we evaluated the safety of EFE in healthy volunteers. The number of adverse event cases was higher in the EHE-treated group than in the EFE-treated group, although the difference was not significant. Our evidence suggested that EFE was safer than EHE.
著者
小泉 公乃 吉田 右子 池内 淳 松林 麻実子 和気 尚美 河本 毬馨
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

21世紀社会における中心的課題は,産業構造の変化や不安定化する国際政治によって生じた社会分断を克服することであり,地域コミュニティの中心にある図書館は社会分断克服空間への変化を求められている。本研究では,①包括的文献レビュー,②北欧北米と日本における図書館の政策分析,③北欧北米と日本の先進的な図書館を対象とした詳細な事例分析,④先進的な図書館の立地する地域を対象としたエスノグラフィ,⑤新しく創造された社会分断克服空間を対象とした図書館評価法の開発という5つの研究を通して,伝統的な図書館から21世紀の次世代図書館への<革新メカニズム>を解明したうえで,<新しい図書館評価法>を開発する。
著者
山本 修平 倉島 健 松林 達史 戸田 浩之
雑誌
マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2019論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.1472-1479, 2019-06-26

ドライブレコーダで記録された交通事故やそれに近い危険な運転状況に関する映像やセンサデータは,ドライバーの安全運転教育や法人車両の運行管理サービスに利用される有益な情報である.このようなドライブレコーダのデータは,車に急な挙動の変化があったことがトリガーとなり記録されるが,段差を乗り越えた際の衝撃等で危険運転ではないデータも数多く記録され混在している.また危険運転を含むとしても,多様なデータが存在するため,内容に応じて類型化されることが望ましい.本論文では,ドライブレコーダデータに対して,危険運転の発生対象ラベルの自動推定のタスクに取り組む.著者らはこれまでも同様のタスクに取り組んできたが,本論文では特に,異なる環境で記録されるデータに対しても頑健な推定を実現するため,前方映像に対して物体検出技術を適用して得られる物体検出結果に着目する.深層学習に基づく既存手法によって物体検出結果を特徴ベクトルに変換するにあたり,本論文では 2 つの拡張点を提案する.1 つ目は物体検出結果から得られる境界領域をもとに,物体の重要度を考慮できる特徴量を算出する.2 つ目はその特徴量に基づいて重要物体を優先的に選出し,危険度の高い物体の取りこぼしの可能性を低くする.実際のドライブレコーダデータを用いた評価実験の結果,2 つの拡張点を用いた提案手法が,既存手法に比べて高い推定性能を示すことを明らかにした.