著者
林 衛
巻号頁・発行日
pp.1-68,

日本災害復興学会2017年度神戸大会, 日程:2017年9月30日(土)~10月1日(日), 会場:兵庫県立大学神戸商科キャンパス
著者
林田 敏幸 佐々木 洋 浜田 信行 立崎 英夫 初坂 奈津子 赤羽 恵一 横山 須美
出版者
日本保健物理学会
雑誌
保健物理 (ISSN:03676110)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.88-99, 2017 (Released:2017-07-29)
参考文献数
54
被引用文献数
5

In March 2011, the accident occurred at the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant of Tokyo Electric Power Company. During recovery from critical situations, the radiation dose for some emergency workers exceeded the effective dose limit recommended for an emergency situation. A month after the accident, the International Commission on Radiological Protection issued a statement on tissue reactions recommending significant reduction of the equivalent dose limit to the lens of the eye. Many radiation workers will need to be involved in treatment of water contaminated with radionuclides, fuel debris retrieval, and decommissioning of reactors for a long period of time. Thus, the optimized radiation control in the fields, exposure reduction, prevention of tissue reactions, and reduction of stochastic risks for workers becomes necessary. This paper discusses issues in relation to radiation protection of the ocular lens in such recovery workers, from the viewpoint of radiation exposure of workers, its management, manifestations and mechanisms of the lens effects.
著者
大場 みち子 山口 琢 高橋 慈子 小林 龍生
雑誌
情報教育シンポジウム2016論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.67-73, 2016-08-15

大学ではレポート作成や卒業論文,学会発表原稿などで学習や研究成果を効果的にアウトプットする.これらの文章を効果的なものにするためには,論理的な文章作成力が求められている.我々は編集操作を記録する文章作成ツールを開発し,本ツールを用いたライティングプロセスに関する研究を実施している.本論文ではこの文章作成ツールを利用して、編集操作とアウトプット文章の評価との関係を分析した結果を報告する.論理的文章の修正前後の評価改善度と編集操作(修正操作)との関係性の傾向を予備実験の結果に基づいて説明する.
著者
林 徹
出版者
四日市大学
雑誌
四日市大学論集 (ISSN:13405543)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.41-55, 2006-03-01
著者
大渕 友暉 山崎 俊彦 相澤 清晴 鳥海 哲史 林 幹久
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

定性的にしか語られなかった不動産物件の快適度の定量化を目指す. 温度, 湿度, 明るさ, におい, 振動, 騒音, 物件の前の人通りを快適度の要因として定義し, それらをまとめてかつリアルタイムに計測できるIoTセンサを実装した. 実際にあるマンション物件で計測を行い, 高層階と低層階の日当たりや窓のある部屋と窓のない部屋の室温の違いなど, 同じ建物でも部屋ごとで快適度に違いがあることを示した.
著者
香川(田中) 聡子 中森 俊輔 大河原 晋 岡元 陽子 真弓 加織 小林 義典 五十嵐 良明 神野 透人
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本毒性学会学術年会 第40回日本毒性学会学術年会
巻号頁・発行日
pp.2003146, 2013 (Released:2013-08-14)

【目的】室内環境中の化学物質はシックハウス症候群や喘息等の主要な原因,あるいは増悪因子となることが指摘されているが,そのメカニズムについては不明な点が多く残されている。イソチアゾリン系抗菌剤は塗料や化粧品・衛生用品等様々な製品に使用されており,塗料中に含まれるこれら抗菌剤が室内空気を介して皮膚炎を発症させる事例や,鼻炎や微熱等のシックハウス様症状を示す事例も報告されている。本研究では,侵害受容器であり気道過敏性や接触皮膚炎の亢進にも関与することが明らかになりつつあるTRPイオンチャネルに対するイソチアゾリン系抗菌剤の活性化能を検討した。【方法】ヒトTRPV1及びTRPA1の安定発現細胞株を用いて,細胞内Ca2+濃度の増加を指標としてイオンチャネルの活性化能を評価した。Ca2+濃度の測定にはFLIPR Calcium 5 Assay Kitを用い,蛍光強度の時間的な変化をFlexStation 3で記録した。【結果および考察】2-n-octyl-4-isothiazolin-3-one (OIT)がTRPV1の活性化を引き起こすことが明らかになった(EC50:50 µM)。また,TRPA1に関しては,2-methyl-4-isothiazolin-3-one (MIT),5-chloro-2-methyl-4-isothiazolin-3-one (Cl-MIT),OIT,4,5-dichloro-2-n-noctyl-4-isothiazolin-3-one (2Cl-OIT)及び1,2-benzisothizolin-3-one (BIT)が顕著に活性化することが判明し,そのEC50は1~8 µM (Cl-MIT, OIT, 2Cl-OIT, BIT)から70 µM (MIT)であった。これらの物質が,TRPV1及びA1の活性化を介して気道過敏性の亢進等を引き起こす可能性が考えられる。諸外国においてはこれら抗菌剤を含む製品の使用により接触皮膚炎等の臨床事例が数多く報告されており,我が国でも近年,冷感効果を謳った製品の使用による接触皮膚炎が報告され,その原因としてイソチアゾリン系抗菌剤の可能性が指摘された。これら家庭用品の使用により,皮膚炎のみならず,気道過敏性の亢進等シックハウス様の症状が引き起こされる可能性も考えられる。
著者
小林 哲夫
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.123, no.5, pp.309-319, 2017-05-15 (Released:2017-07-25)
参考文献数
43

口永良部島・新岳では,2014年8月と2015年5・6月に爆発的な噴火が発生した.噴出物中には新鮮な火山ガラスが含まれていたため,マグマ水蒸気噴火ないしマグマ噴火で,火砕流が発生したと報道された.しかし新鮮な物質は非発泡で,石基はほぼ結晶質であったため,マグマが火道中で固結した貫入岩体の破片と推定された.類似した噴出物の代表例は,1966年の爆発的噴火で放出された高温のジョインテッドブロックである.これら岩塊も高温の岩脈が破砕され噴出したものと判断される.爆発の原因は高温岩体と地下水が反応した蒸気爆発と推定され,噴火メカニズムは水蒸気噴火と酷似していた.新岳の歴史時代の爆発的噴火でも,今回と同じような高温の固結岩塊を噴出した事例が多いかもしれない.なお火口から斜面方向に噴出した噴煙はブラストであったと判断できる.2015年噴火のブラストは,100km/h以上の高速で海岸に達した.
著者
小林 忠雄
出版者
北陸大学
雑誌
北陸大学紀要 = Bulletin of Hokuriku University (ISSN:21863989)
巻号頁・発行日
no.41, pp.61-73, 2016-12-31

北陸大学未来創造学部 教授 小林忠雄先生の『文化人類学』最終講義(2016年1月29日)を掲載。巻末に、未来創造学部 国際教養学科 教授 長谷川孝徳先生より「小林忠雄先生の最終講義にあたって」の謝辞を記載。
著者
小林 伸行 高野 正博 金澤 嘉昭 濱川 文彦 中島 みどり 霜村 歩 西尾 幸博 山田 一隆
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.1018-1024, 2013-11-01
被引用文献数
1

肛門からガスが漏れていると信じる自己臭症(自臭)患者に対して,肛門括約筋を強化するバイオフィードバック(BF)訓練を行った.対象と方法:大腸肛門科を受診した自臭患者でBF治療に同意した20名(男性9名,女性11名,平均年齢36.4±12.9歳)を対象とした. BF前後にWexnerスコアの算定,肛門内圧検査を行った.患者の自己申告をもとに総合改善度を評価した.結果:13.4±8.6回のBFを行い,自覚的漏れはWexnerスコアで8.1±3.7点から5.8±3.2へと有意に改善した(p<0.01).最大肛門静止圧は治療前後で差はなく,最大随意圧(MSP)は男性では325.2±57.6cmH_2Oから424.4±105.8へと有意に増加したが(p<0.05),女性では差はなかった.総合改善度は消失5名,改善11名,不変4名であったが, MSPの増加量とは相関しなかった.結語:自臭患者にBFを行い80%に有効であった. BFの直接的効果ではなく治療構造自体が治療的と考えられた.妄想が強くても適応可能な新しい試みである.
著者
林 直保子 与謝野 有紀
出版者
The Japanese Group Dynamics Association
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.27-41, 2005
被引用文献数
6

高信頼者は低信頼者に比べ他者の信頼性の欠如を示す情報に敏感に反応するという小杉・山岸(1998)の結果を4つの研究で検討した。調査1では,小杉・山岸(1998)で用いられた一般的信頼感の指標が,一般的信頼感のレベルと他者の信頼性情報への反応パターンの間の関係を検討するための適切な指標となっていなかった点を指摘した。調査1の結果に基づき,2つの実験とひとつの郵送調査では,一般的信頼感として異なるものを用いた。結果は,低信頼者が他者のポジティブ人格情報に敏感に反応し,対象となる人物を信頼するようになることを示していた。3つの研究から,高信頼者と低信頼者は対称な反応パターンを有しており,いずれも社会的な機会を拡大するという点で適応的であることが示唆された。<br>
著者
小林 信彦 Nobuhiko Kobayashi
出版者
桃山学院大学総合研究所
雑誌
桃山学院大学人間科学 (ISSN:09170227)
巻号頁・発行日
no.36, pp.81-196[含 英語文要旨], 2009-03

Paul Carus (1852-1919) wrote a short Buddhist narrative called "The Spider-web" in 1894 and Teitaro Suzuki (鈴木貞太郎 1870-1966) translated it into Japanese in 1898. Ryunosuke Akutagawa (芥川龍之介 1892-1927) adapted it for children in 1918. Entitled "Kumo-no-ito" (蜘蛛の糸 a spider's thread), this adaptation was evaluated highly among Japanese critics and adopted in many schoolbooks. In spite of its high reputation among critics, however, Akutagawa's Kumo-no-ito is not a success as an adapted story. Ignorant of the Buddhist tradition, Akutagawa missed Carus's points and failed to construct a coherent story. Modern philological study of Buddhist texts was established in Europe in the nineteenth century and excellent research results were produced there. Having taken advantage of them, Carus knew much about ancient Buddhist literature. His tale is faithful to the Buddhist tradition and coherent as a whole. Carus had diligently studied Buddhism, read almost all translations of Buddhist scriptures then available in Europe, and written many books on Buddhism. So he was following the Buddhist tradition when he wrote "The Spider-web," which runs as follows: A sinner called Kandata has been suffering tortures in Hell. Having appeared on earth, Buddha sheds rays. Spreading everywhere, they reach even Hell. And he sends a spider as his proxy to Kandata, who takes hold of the web and begins to climb up. Soon he feels the thread trembling, for many sinners are climbing after him. Kandata becomes frightened and shouts, "Let go the cobweb. It is mine." At that moment, the spiderweb breaks, and all fall back into Hell. (Here the rays are a symbol of Buddha's teaching.) The meaning of this story is that it is essential to follow Buddha's teaching, according to which there exists no such thing as atman (self). The Hindus believe that an entity called "atman" subists in every human or animal body. In contrast, the Buddhists deny the existence of atman. Kandata falls back into Hell, because he proves that the illusion of atman is still upon him, saying that the cob-web is his alone. In translating "the illusion of atman (self)," the ancient Chinese used the expression "wozhi-wangnian" 我執-妄念, which means "the mistaken idea approving the existence of atman," "wo" 我 (I) being equivalent to the Sanskrit "atman." The ancient Japanese borrowed the word "wo-zhi
著者
林貞造 編
出版者
如松亭
巻号頁・発行日
1884
著者
高村 昇 林田 直美 松田 尚樹 中島 正洋
出版者
長崎大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

チェルノブイリ事故後、小児甲状腺がんが激増したが、甲状腺がんと甲状腺結節との発生頻度には地域ごとに強い相関があることも示された。そこで我々は、ジトミール州において、事故後のスクリーニングで甲状腺結節を指摘された住民(結節群)と、甲状腺異常を指摘されていない住民を対照群として追跡スクリーニングを行い、甲状腺結節の長期的予後についての臨床疫学研究を行った。その結果結節群では結節数、径ともに有意に増加していたのに対し、対照群では結節の発生は認められなかった。細胞診での悪性は結節群の3例のみであったが、悪性の可能性が否定できない判定困難例を併せるとその割合は対照群より有意に高かった。
著者
林 海福 加藤 浩
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.67-74, 2010-07-31
被引用文献数
2

本研究は,プロダクトデザイナーが成長する過程において必要とされる能力及びそれらの能力の関連性を明らかにすることを目的とする.そのために,現場のデザイナー6名にインタビューを行った.その結果,デザイナーとして,最も必要とされるデザイン能力は,創造的なアイディアを考える能力,プレゼンテーション能力であることがわかった.さらに,抽出した概念の関連について,デザイナーの成長プロセスの中で期待される能力に変化がみられた.初心者のデザイナーからプロフェッショナルなデザイナーへの成長段階では. (1)バリエーション豊富な発想を持ち,その発想を手描きやソフトによって表現できる能力から,問題発見力・解決力,さらにそれら全体を形にまとめる創造力への変化, (2)デザイナー間のプレゼンテーション能力から,対象をクライアントに拡大して説得する能力への変化,さらに,ある程度経験を積んだ段階では,目的に応じて相手を外交的に駆け引きする折衝力も求められていた.