著者
吉田 明弘 西嶋 寛 角南 次郎 西嶋 克巳 岩田 雅裕 森島 秀一
出版者
公益社団法人 日本口腔インプラント学会
雑誌
日本口腔インプラント学会誌 (ISSN:09146695)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.34-40, 1996-03-31 (Released:2017-11-05)
参考文献数
14

In recent years, implants have been widely used in dental and oral fields. Many investigators have reported the indication of implants. Most of these cases progressed well, but the others did not. To investigate the patient's awareness of dental treatments for removal of dental implants, we mailed a questionnaire to 33 patients. 1. The rate of collected questionnaires was 81.8%. 2. 92.6% of the patients underwent treatments such as partial dentures after removal of the implants, but only 40% of the patients were satisfied with these treatments. 3. This investigation clarified that informed consent between the dentists and the patients was insufficient.
著者
西嶋 寛 吉田 明弘 角南 次郎 西嶋 克巳 岩田 雅裕 森島 秀一
出版者
公益社団法人 日本口腔インプラント学会
雑誌
日本口腔インプラント学会誌 (ISSN:09146695)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.29-33, 1996-03-31 (Released:2017-11-05)
参考文献数
8

In recent years, implants have been widely used in dental and oral fields. Many cases have been reported, and the indication of implants has been investigated. Many cases progressed well, but a few cases did not. The unfavorable cases of dental implant were reexamined by clinical observation. The results were as follows 1. The number of unfavorable cases of dental implant increased until 1992 but decreased after 1993. 2. The patients were 20 males and 29 females, and 83.7% of them were 40-69 years of age. 3. Pain was the most common chief complaint of the patients, followed by swelling. 4. Systemic diseases, including hypertension and diabetes mellitus, were noted in 63.3% of the patients. 5. Only 24.5% of the patients who visited our department were referred to us by the dentists who performed the implantations. 6. Right after implantation, 26.5% of the patients showed symptoms. 7. Treatment at our department was removal of most of the implants.
著者
森島 邦博 大城 道則 中野 敏行
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究では原子核乾板を用いた宇宙線ミューオンラジオグラフィ(宇宙線中に含まれるミューオンを利用する事で巨大な物体内部をX線レントゲン撮影のように非破壊で可視化する技術)の開発を行った。実施した各種基盤技術開発および実証実験により宇宙線ミューオンラジオグラフィ技術の高度化および多分野への応用が急速に広がり、エジプトのクフ王のピラミッドの観測では新空間の発見、浜岡原子力発電所2号機の原子炉底部の可視化、中空床板の空洞可視化などの成果を上げた。これらの結果は、考古学調査、工業用プラント診断、インフラ点検などにおける新しい技術として適用可能である事を実証したものであり、更なる波及効果が期待される。
著者
太刀川 英男 中西 和之 森 広行
出版者
公益社団法人 日本金属学会
雑誌
まてりあ (ISSN:13402625)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.356-359, 2001-04-20 (Released:2011-08-11)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1
著者
藤本 誠 森 昭憲 関矢 信康 嶋田 豊 寺澤 捷年
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.655-660, 2004-09-20 (Released:2010-03-12)
参考文献数
11
被引用文献数
3 1

帰耆建中湯が有効であった潰瘍性大腸炎の2症例を経験した。症例1は35歳, 男性。他院にて潰瘍性大腸炎と診断され, ステロイド治療などの内科治療を受けたが寛解に至らず, 漢方治療を希望して当科紹介受診。帰耆建中湯を投与したところ約2週間の内服で腹痛・粘血便・下痢が消失して退院した。症例2は28歳, 女性。他院にて潰瘍性大腸炎と診断され, ステロイドパルス療法, 顆粒球除去療法などを繰り返し, 発症後10年が経過していたが寛解に至らず, 1日10回以上の腹痛を伴う粘血便・下痢を主訴に当部を受診した。帰耆建中湯加文葉山東阿膠の約4週間の服用で腹痛・粘血便・下痢が消失した。今回の経験から, 帰耆建中湯が潰瘍性大腸炎の治療方剤の一つになり得る可能性が示された。
著者
熊崎 一雄 森 純一
出版者
公益社団法人 日本畜産学会
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.6, pp.362-368, 1962 (Released:2008-03-10)
参考文献数
8

岡山,徳島,宮崎の各県下に,合計13頭のアルビノ牛が発生した.これらの血統調査,外貌観察,被毛および眼球組織の顕微鏡的観察を行ない,次の結果を得た.1. これら13頭は,4頭の優良種雄牛から生れたものであつて,先に松本らが報告した3頭のアルビノ牛と密接な血縁関係をもつていた.松本らが報告した3頭も念めて,総計15頭のアルビノ牛が,種雄牛FM号の血を引いていた.残りの1頭では,その父親が,北海道に発生したアルビノ牛と半兄弟の関係にあつた.これらの関係から,アルビノ牛の発現は劣性遺伝子に支配されるものと推定される.2. 6ヵ月以上観察を続けることができたアルビノ牛には,すべて幽霊斑が出現した.この出現には,性の差が関与するといわれているが,今回調査したなかで,雄はすべて生後間もなく売却屠殺されたので,これを確認することができなかつた.幽霊斑が出現する原因は,被毛に含まれる色素の多少によるものではなく,被毛の構造の違いによるものと思われる.3. これらの牛は,出生後しばらく強い羞明現象を表わしたが,成長するに及んでその程度を減じた.4. 成長するに従つて,虹彩および毛様体部に色素の沈着を認めた.また一部のアルビノ牛の眼瞼および耳の皮膚に暗色の小斑点の出現を認めた.これらの事実から本アルビノ牛は不完全アルビノと推定された.
著者
津曲 茂久 市川 康明 鳥海 弘 石浜 賢 森田 光夫 印巻 美佐生 武石 昌敬
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.65, no.9, pp.1003-1005, 2003-09-25
参考文献数
20
被引用文献数
1 8

LHサージ後5日と7日に異なる雄犬からの凍結精液人工授精により得られた16子腹において親子鑑別を実施した.その結果,重複妊娠母犬は25%のみであり,43.8%はLHサージ後5日,31.3%は7日のみの授精で分娩したことが判明した.全87頭中46%の子犬はLHサージ後5日,54%は7日の授精で生まれていた.この結果から凍結精液による犬人工授精はLHサージ後5日と7日でも十分に成功することが示唆された.
著者
渡邉 卓弥 森 達哉 酒井 哲也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.502, pp.119-124, 2014-03-27

オーナーの関知しないところでカメラを秘密裏に濫用し,盗撮・盗聴や情報漏洩を試みる可能性があるAndroidアプリを自動的に検出する方法を提案する.主要なアイディアはアプリケーションパッケージファイルを逆アセンブルしたコードの解析とアプリの詳細を自然言語で記述したdescriptionのテキスト解析を組み合わせることである.サードパーティマーケットで収集した10,885のアプリケーションを対象に提案手法を適用したところ,カメラを秘密裏に濫用する可能性が高い43個の検体を自動的に検出した.手動による動的解析の結果, 43検体中少なくとも28検体はユーザに開示された正当な方法でカメラを利用していること,および2検体は内容と動作が不自然であり,かつユーザがカメラを利用する画面が認められないことからコードの詳細な静的解析が必要な検体であることがわかった.また43検体中18検体がマルウェアと判定されており,提案手法で抽出した記述と動作に齟齬があるアプリケーションは高い確率でマルウェアであることが示された.
著者
川添 裕三 橋本 英樹 森上 修 村瀬 英一 古川 純一
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.853, pp.17-00159-17-00159, 2017 (Released:2017-09-25)
参考文献数
8
被引用文献数
1

To explore the behavior of near-extinction flamelets in turbulent premixed flames, emission intensities of OH, CH and C2 radicals of hydrocarbon-air premixed flames have been examined using the newly developed emission spectroscopy system. It has been shown in our previous study that the emission intensity ratio of 515.5 nm/470.5 nm bands of C2 radical uniquely depends on the temperature of unstrained methane/air and propane/air flames. In the present study, to establish the technique that estimates the temperature of the near-extinction flamelet of turbulent premixed flames, the relation between the temperature and the emission intensity ratio of 515.5 nm/470.5 nm bands of C2 radical of strained flames has been sought by using a counter-flow burner. The unique relation between the flame temperature and the emission intensity ratio of 515.5 nm/470.5 nm bands of C2 radical has been found to exist for the Propane-air and the Butane-air strained flames. Therefore, it can be concluded that the temperature of flamelets of the Propane-air and the Butane-air turbulent premixed flames can be estimated by using the relation between the temperature of the strained flame and the emission intensity ratio of 515.5 nm/470.5 nm bands of C2 radical obtained in the present study.
著者
森本 大介 江草 洋 藤本 真
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告
巻号頁・発行日
vol.17, no.76, pp.61-67, 1993

物体の反射光を用いて行う光源推定は、ビデオカメラの色温度補正等の基本技術の一つである。光源推定は、画面内の色光の平均色差成分の偏りから予め想定される光源を選択することにより実現される。しかし、混合光に対する推定手法については検討されていない。本報告では、光源の種類とその混合割合を、色差平面上での入射光の位置とあらかじめ想定される複数の光源の位置との距離比率から求める。更に色差平面上に光源スペクトルの特徴を示す軸を加える方法を提案することで推定精度の向上を図る。最後にシミュレーション実験を行い、混合光に対して良好な推定結果を得ることができた。
著者
近藤 義広 松下 伸二 森山 隆志 大橋 繁男
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
年次大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2000, pp.171-172, 2000

We have developed a method of cooling high-power-density CPU modules within a bending duct. The method uses a jet-duct system made of an air duct and axial fans. This system has slit orifices upstream from the CPU modules. Pressure drops in this system are calculated as four values : wringing loss in the chamber, friction loss in the duct, extrusion loss from the duct, and wringing loss in the slit orifice. These loss values agree with the experimentally measured losses to within an error of ±10%. The calculation showed that when the duct width is small, the wringing loss in the chamber account for the major part of the total loss.
著者
小島 博己 青木 和博 宮崎 日出海 森山 寛
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.102, no.3, pp.339-346, 1999-03-20 (Released:2010-10-22)
参考文献数
24
被引用文献数
6 5

耳かきによる外傷性耳小骨離断の診断で耳小骨形成術を施行した10例10耳についてその病態, 手術成績について検討した. 手術所見ではキヌタ・アブミ関節の離断が5例にみられたが, キヌタ・アブミ関節の単独の離断は少なかった. 9例にアブミ骨の異常がみられ, うち6例にアブミ骨底板の陥入がみられた. 外リンパ瘻の合併は5例にみられた. めまいを呈した6例中5例に外リンパ瘻が認められたが, 耳鳴を伴った症例は必ずしも外リンパ瘻を合併していなかった. 術前検査ではティンパノグラムだけでは耳小骨離断の診断は困難であると考えられたが, アブミ骨筋反射は, 診断の参考になると考えられた. 手術はアブミ骨底板に異常のない症例ではアブミ骨頭, 底板を利用した耳小骨再建を行い, アブミ骨陥入例ではアブミ骨の位置を整復, 外リンパ瘻を閉鎖し, 必要に応じて耳小骨再建を行った. 手術成績は良好で, 聴力の改善率は90%であった.
著者
礒部 美也子 川野 通夫 田野 口二三子 本庄 巖 森 一功 倉田 響介
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.87, no.7, pp.933-940, 1994-07-01 (Released:2011-11-04)
参考文献数
7

In 289 patients with cleft lip and palate, cleft palate, submucous cleft palate and congenital velopharyngeal insufficiency, various aspects of pharyngeal stops were studied: incidence, place of articulation, factors which influence the occurrence, and elicited consonants (except/k/).Observing those videofluoroscopy of the patients, we selected ones whose back of the tongue (and epiglottis) touched the posterior pharyngeal wall while they pronounced [ka]. The incidence of pharyngeal stops for [ka] was approximately 9%.Pharyngeal stops were divided into three types according to the site of articulation: oropharynx, oro-and laryngopharynx and epiglottis. The oro-and laryngopharynx type, in which the epiglottis as well as the back of the tongue made contact with the posterior pharyngeal wall, was most common. Among the factors which influence the occurrence of pharyngeal stops were the following vowels. When low vowels followed/k/, such as [ka, ko], pharyngeal stops were most frequent. They were somewhat less frequent during the production of [ku], and rare during that of [ki, ke]. It was observed that the site of articulation of [ka, ku, ko] was different from that of [ki, ke] in a single patient. Moreover, the occurence of pharyngeal stops was influenced by the number of syllables: that is, they appeared less frequently in words or sentences than in single syllables. Pharyngeal stops were also observed during the production of/p/and/t/.Pharyngeal stops are considered to be variable abnormal articulations.
著者
森川 貞夫
出版者
日本スポーツ社会学会
雑誌
スポーツ社会学研究 (ISSN:09192751)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.24-49,126, 2000
被引用文献数
1

東京高等師範学校-東京文理科大学-東京教育大学につながる同窓組織「茗渓会」は, 戦前戦後を通じて日本の教育界に有数の人材を輩出したばかりでなく, 日本のスポーツの普及・発展にも大きな役割を果たした。しかしそれは同時に天皇制ファシズムの下では国家的イデオロギーと結びついたスポーツ政策と一体のものであった。しかも東京高師設立の目的が師範学校校長および教員を養成することであったこと, また実際に卒業生の大半が戦前においては全国の中等学校・師範学校および教育行政の中枢にあったためにかれらは, その国家的イデオロギーを率先実行する「下士官」の役割をになわざるを得なかった。したがってスポーツに限ってみても日本のスポーツの普及・発展に貢献すると共に戦前のスポーツによる国威発揚・体力向上・思想善導政策に積極的に加担していくという東京高師出身者の歴史的・社会的役割は避けがたいものであった。しかしその体質は戦後のスポーツの民主化の際に「戦争責任」や「戦争反省」を深く問うこともなく, 無批判に体制に順応し自らが積極的に従属していくというものであり, 今なおその体質が問われるところである。このような体質はスポーツ界にあっては支配的ではあるが, すべての者がそのような立場に立つというわけではない。それを分けるのは東京高師出身者の社会的階層が丸山真男のいうところの中間層の, 主として「第一類型」に属しているところから来るものであり, 国民大衆の側につくのか, 支配的権力の側につくのかの「動揺」はたえずつきまとうものであり, その選択は個人の主体形成に関係する。しかもそれはまた内部での「凌ぎ合い」に加えて, 外部での茗渓外出身者との「覇権争い」もあり, たえず自己矛盾に苛まれざるを得ないものである。