著者
森川 治 橋本 佐由理 前迫 孝憲
出版者
日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.3-10, 2009
被引用文献数
1

In counseling, the role of non-verbal communication such as expression, spacing, physical contact is very important. Roleplaying is one of useful methods of counseling. According to circumstances, physical contact is used in order to that roleplaying may be more effective. When counselors want to use physical contact in counseling, they can use a virtual contact instead of physical one without ethical problems. Therefore, we propose Remote Counseling system with virtual embrace using HyperMirror.
著者
一森 哲男
出版者
一般社団法人日本応用数理学会
雑誌
日本応用数理学会論文誌 = Transactions of the Japan Society for Industrial and Applied Mathematics (ISSN:09172246)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.265-276, 2006-09-25
被引用文献数
2

This paper discusses two apportionment methods taking account of dispersion. The first one minimizes the variance of per capita shares of a representative of 47 prefectures. And the second one minimizes the coeffcient of variation of those shares of a representative of 47 prefectures. We observe that these methods give reasonable allocations of 300 seats to 47 prefectures and also reasonable allocations of 180 to 11 blocks in Japan.
著者
森原 隆
出版者
史学研究会 (京都大学文学部内)
雑誌
史林 (ISSN:03869369)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.p41-74, 1982-01

個人情報保護のため削除部分ありフランス思想史上において、一般に「フィロゾーフ」という呼称は、啓蒙時代の思想家達を示唆する言葉として知られている。ディドロ、ダランベール、ヴォルテール、ルソーなどの思想家を頂点とした当代の知識人の一典型がフィロゾーフである。本稿はフィロゾーフを啓蒙時代盛期の代表的な人間類型として捉え、一、フィロゾーフという名辞の歴史的変遷、二、フィロゾーフの目指す理想像、三、社会におけるフィロゾーフ像、四、その後の展開と変容、の四つの視角から十八世紀フランスにおけるフィロゾーフ像の分析を試みた。そして、フィロゾーフは「百科全書派」に局限される狭い範疇の呼称ではなく、一種のブームを惹き起こすほど広汎な流布をみる人間類型になりえたことを再確認してゆきたい。Dans l'histoire de la pensée francaise, les penseurs du siècle des Lumières sont en général connus sous le nom de philosophes. Le type de l'érudit de cette époque fut justement le philosophe. Diderot, D'Alem-bert, Voltaire et Rousseau en constituaient l'élite. Dans cette étude, j'ai tenté de saisir le philosophe en tant que type humain, représentatif de l'apogée du siècle des Lumières. J'ai essayé d'analyser l'image du philosophe francais du 18èma siècle selon les quatre points suivants : 1) L'appellation de philosophe et ses transformations à travers l'histoire. 2) L'idéal que les philosophes ont pursuit. 3) L'image du philosophe dans la société. 4) L'évolution et le changement de cette image dans la période consécutive J'ai voulu prouver à nouveau que les philosophes ne sont pas seulement ce que l'on appelle des encyclopédistes, et qu'ils ont pu devenir cetype humain, si connu, dans la mesure où ils ont été très en vogue dès leur époque.
著者
足立 格一郎 芝山 有三 森本 巌 紺野 克昭
出版者
芝浦工業大学
雑誌
萌芽的研究
巻号頁・発行日
1999

1.月土壌の採取法及び地球への持ち帰り法の研究月面での特殊環境下での作業性に関する研究を中心に進めた。月環境と地球環境との相違の主なものは,(イ)月重力は地球の約1/6,(ロ)高真空状態,(ハ)無水状態,(ニ)遠隔・無人操作,などである。このような問題に対し,どのような対処法があるかを中心に研究を行った。2.月面構造物の初期設計月面構造物は,熱や宇宙線などを遮断するためにかなり頑丈に建設されると予想される。月面構造物の応答解析を行うのに先立ち,具体的な月面構造物の初期設計を検討した。アポロ計画での月震の観測記録から,月震計の計器特性を取り除くことにより,変位波形を求めた。その結果,浅発月震,隕石月震においてはM2〜4の規模で起こっていることがわかった。さらに隕石月震では,構造物により近い地点への隕石の落下により,さらに大きな地震動の可能性が考えられる。初期設計では,これらの要素を考慮した。3.月面構造物の月震応答解析月震の時刻歴波形は,地球の地震波形と大きく異なる。そこで,上記2で設計した構造物に対して,月震による応答特性を調べた。解析の対象とした月面構造物は月地盤の表面から深さ5mの地点に一辺が3m,厚さ1mの正方形のコンクリート構造物である。月を想定する場合は構造物内に1気圧の圧力をかける必要がある。なお,今回の解析はすべて線形で行った。地球と月で同じ規模の地震,月震が起きた場合,重力の違いのみに関しての比較であれば揺れ方は同じであるが,減衰を考慮すると差が出るという解析結果が得られた。
著者
清野 達也 林 貴宏 尾内 理紀夫 三條 正裕 森 正弥
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.50, no.12, pp.3233-3249, 2009-12-15

領域拡張法(Seeded Region Growing)を改良した高速な画像切り抜き手法を開発し,評価した.本手法はSeeded Region Growingを出発点としており,ユーザの引いた手書き線によって指示される初期前景と初期背景を隣接ピクセルへと伝播させていくことで,画像全体を前景領域,背景領域に分割する.飛び地を含む画像に対する切り抜き精度向上のために,Seeded Region Growingを改良し,閾値を用いた伝播条件を導入している.さらにテクスチャパターンを含む画像に対する切り抜き精度向上のために,Seeded Region Growingを改良し,ユーザの引いた線から前景で利用される色と背景で利用される色を推定し,推定色を用いて各隣接ピクセルに対する伝播の優先度を決定することとした.また,新たなデータ構造を本手法に導入し,高速な処理を行うことを可能にした.本手法を実装したシステムを開発し,評価実験を行い,既存手法と比較し,本手法が処理速度を低下させることなく,手書き線のような初期前景領域,初期背景領域の面積が小さい入力での切り抜き精度の優位性を持つことを確認した.In this paper, we propose and evaluate a method for Fast Image Cutout using improved Seeded Region Growing. The starting point for the method is Seeded Region Growing, which divides an image into foregrounds and backgrounds by growing the initial foregrounds and backgrounds represented by user drawing lines to the neighbor pixels. To improve the precision of Seeded Region Growing for images including enclaves, the method adopts a threshold condition. In addition, to improve the precision of Seeded Region Growing for images including texture patterns, the method estimates foreground colors and background colors from initial foregrounds and backgrounds and decides growing-priorities for each neighbor pixel depending on the esimimated colors. We propose a new data structure for the method, and could achieve speed up. The experimental results have shown the method has the same processing speed as traditional methods and has better precision than traditional methods, when we input small area of initial foregrounds and backgrounds such as user drawing lines.
著者
森田 隼人 荻島 央江
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.309, pp.64-69, 2010-06

子供のとき、嫌だったのは「お父さんはどんな仕事をしているの?」と聞かれることでした。 父が石けんメーカーを経営していることは、幼いころから何となく分かっていました。友達の家に遊びに行くと、カラフルなパッケージのシャンプーや洗剤があちこちにあるのに、うちには石けんしかありませんでしたから。「うちは、よその家とは違うんだな」と感じていました。
著者
森本真一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.41-41, 2003-02-15

本発表では,文脈自由文法に対するボトムアップ型構文解析アルゴリズムのカテゴリ理論に基づく導出を行う.カテゴリ理論は,問題の本質的な部分を自然に記述できるため,高水準の使用記述や仕様変換に適している.このためカテゴリを用いた仕様記述も行われているが,それらはデータ構造の記述が中心であり,データを扱う制御構造に対する記述はあまり行われていない.そこで本発表では制御構造に対する仕様記述の例として,文脈自由文法に対するボトムアップ型構文解析アルゴリズムをカテゴリ理論に基づいて導出する.文脈自由文法に対する構文解析は実際的な問題であり,これまで多くのアルゴリズムが提案されてきたが,仕様記述という点からは論理式(集合論)に基づく検討以外はあまり行われていなかった.本発表では,構文解析アルゴリズムをカテゴリ理論によって導出することにより,論理式による導出との比較を行う.本発表では,文脈自由文法の構文記号や構文規則などを対象とし,それらの間の射から,最左導出の逆としてボトムアップ型構文解析アルゴリズムを導出する.さらに,対象となる文法をLR 文法に限定した場合に,このアルゴリズムがどのように簡略化されるか(LR 構文解析アルゴリズムに帰着されるか)を述べる.In this presentation, I derive bottom up parsing algorithms for context free grammars by categorical approach. For a context free grammar G, I consider a category whose objects are symbols and rules of G. From this category, I derive bottom up parsing algorithms for G by categorical operations. I also show how this algorithms are reduced to the LR parsing algorithm if G is an LR grammar. Finally I compare this categorical approach for derivation of parsing algorithms with a set theoretic (logical) approach.
著者
森村 淳 吾妻 健夫 魚森 謙也
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.228-234, 1997-02-20
被引用文献数
11 2

We have developed a wide-dynamic-range image processing technology that compresses video signal level while preserving image contrast. Applying this technology to wide-dynamic-range images improves the contrast of the images which are displayed on a conventional display. In this paper we discuss the S/ N ratio of wide-dynamic-range images which are synthesized from two different exposure-time images. In order to display wide-dynamic-range images on conventional displays with high contrast, we propose video signal expression which is not in proportion to luminance. This new expression of video signal is obtained from the divided region and edge base histogram equalization process.
著者
斎藤 富由起 小野 淳 社浦 竜太 山内 早苗 井手 絵美 吉森 丹衣子
出版者
千里金蘭大学
雑誌
千里金蘭大学紀要 (ISSN:13496859)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.19-33, 2010-10-29

特別支援教育の中でADHDの特に衝動性と多動性が小学校内で「問題行動」と認識されやすいことが指摘されている(斎藤・小野・井手,2008).この結果は,家庭が行う支援構造と小学校での支援構造を比較検討することで,家庭と学校の支援への認識にずれがない「統合的な共通理解モデル」を作成する必要性を意味する.そこで本研究では家庭と小学校の調整役を担う臨床心理士に半構造化面接を試み,「家庭での支援モデル」と「小学校での支援モデル」を導いた.また両モデルの相異を踏まえ,時間軸の認識を書くとした協働的な「共通理解モデル」が提案された.
著者
繁森 英幸
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:基盤研究(C)2009-2011
著者
森谷 修 小林 浩
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.44, no.8, pp.2208-2217, 2003-08-15
被引用文献数
5

Synchronous CSMA with multiple CA方式の運用性の改善を図るべく,負荷トラヒックに応じて衝突回避(CA)用スロット数を適応的に設定する可変スロット方式について考察した.実現にあたっては,同時アクセス数の予測法やCAスロット数の設定法の確立がポイントとなる.実装例を用いたシミュレーションにより特性を評価したところ,多数のCAスロットを装備した固定スロット方式とほぼ同等の性能を発揮しながら,CAスロットの有効利用率を高めることによって,ネットワーク資源の効率的かつ安定な運用を実現した.さらに,固定スロット方式では不可避だったシステム管理者がネットワーク長や伝送速度に応じてCAスロット数を設定しなければならなかった運用管理上の煩雑さを回避できる見通しを得た.A contention-based access system with variable collision avoidance slots has been developed in order to improve operation abilities of a synchronous CSMA/MCA (carrier sense multiple access with multiple collision avoidance) system. This proposed system sets the number of CA slots adaptively according to offered traffic. Simulation results show that it provides high throughput performances comparable to those of fixed-slot systems with a lot of CA slots, avoiding the waste of network resources and complicated network managements on fixed-slots systems.
著者
藤森 拓人 中野 文夫 高橋 英和 岩崎 直彦 西村 文夫 早川 巖
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.21, no.6, pp.368-375, 2002-11-25
被引用文献数
6

本研究の目的は義歯安定剤の引張接合力に及ぼす被着体の影響を検討することである.被着体として口腔粘膜を擬似した寒天,金属床を擬似した金属板,アクリル板を用意した.市販の義歯安定剤である,粉末タイプ4製品,クリームタイプ4製品,テープタイプ2製品,クッションタイプ4製品の14製品について試験した.粉末タイプではアクリル,金属と比較して寒天との接合力は有意に小さい値を示した.クリームタイプでは被着体による接合力の違いは認められなかった.クッションタイプでは寒天<金属<アクリルと接合力が有意に大きくなった.テープタイプの接合力はクッションタイプと同じ傾向を示した.以上の結果より義歯安定剤の接合力は被着体によって異なることが明らかとなった.
著者
森 照貴 三宅 洋 柴田 叡弌
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.377-386, 2005
参考文献数
52
被引用文献数
2

岐阜県北部を流れる2つの小規模河川において、河畔林が現存する河川区間(現存区)と河畔林が伐採された河川区間(伐採区)との間で環境特性および底生動物の群集構造を比較した。相対光量子束密度および底生動物の生息密度は現存区よりも伐採区で高かった。刈取食者および捕食者に属する底生動物の生息密度は現存区より伐採区で高かった。光量の増加に伴う付着藻類の一次生産量の増加が、底生動物(特に刈取食者)の増加を引き起こしたものと考えられた。付着藻類量は伐採区よりも現存区で多かった。刈取食者の生息密度が増加するに伴い摂食圧が増大したために、付着藻類の現存量が減少したものと考えられた。河畔林の部分的な伐採により底生動物の群集構造が変化していた。伐採による群集構造の変化は、コカゲロウ属の生息密度の変化と強い関係があるものと考えられた。河畔林の部分的な伐採は、光環境の改変を介して、高次の栄養段階に属する底生動物の群集構造に影響を及ぼすことが明らかになった。