著者
藤井 貴允 戸田 晴貴 石川 博隆 木藤 伸宏 佐々木 久登
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.463-468, 2013 (Released:2013-10-08)
参考文献数
20

〔目的〕本研究は,椅子からの立ち上がり動作(Sit-to-Stand, 以下STS)における加齢変化の影響を,個々の筋が発揮する筋活動と関節モーメントの関係から明らかすることを目的とした.〔対象〕対象はすべて女性で,若年者16名,高齢者16名とした.〔方法〕三次元動作解析装置と表面筋電図を用いてSTSを計測し,下肢の関節モーメントと積分筋電図を解析した.〔結果〕膝関節活動が主体であった高齢者は,最大股関節伸展モーメントよりも最大膝関節伸展モーメントの方が大きく,大殿筋下部線維,中殿筋の筋活動は有意に高値を示した.〔結語〕膝関節活動が主体であった高齢者は,股関節伸展モーメントが低下する傾向を示し,大殿筋下部線維・中殿筋の筋活動を高め,持続的に活動し,STSを遂行することが示唆された.
著者
石川 博康 玉井 克人 見坊 公子 角田 孝彦 澤村 大輔 梅木 薫 菅原 隆光 矢島 晴美 佐々木 千秋 熊野 高行 三上 英樹 三上 幸子 高木 順之 門馬 節子 菊池 朋子
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.113, no.8, pp.1229-1239, 2003-07-20 (Released:2014-12-13)

帯状疱疹の現状把握を目的とし,2000年4月から2001年3月までの1年間に東日本地区の総合病院と診療所の計11施設を受診した帯状疱疹患者1,065例を対象に統計的解析を行った.結果として,1)8月が最多であったが季節差は認めなかった.2)男女比では女性が多く(M:F=1:1.4),年齢別では60代を中心とした大きな峰と10~20代の小さい峰との2峰性を示した.3)発症部位は上肢~胸背部が最多で31.2%を占め,胸髄部発症例は全体の50.8%であったが,部位別分節別で比較すると頭顔部が最多であった.4)汎発化は2.3%にみられ,70代を中心に頭顔部症例が多かった.5)PHN(postherpetic neuralgia:帯状疱疹後神経痛)は5.3%に残存し,70代を中心に腹背部に多かった.6)抗ウイルス薬は全体の79.0%に投与されていた.7)頭顔部症例の13.4%に眼病変が,1.1%にRamsay-Hunt症候群がそれぞれ合併していた.8)全体の8.8%に基礎疾患を認めた.9)2回以上の再罹患率は全体の3.6%であった.10)医療機関別の比較では患者の年齢層が有意に異なっており,総合病院は60代以上の高齢者主体で診療所は50代以下が多かった.
著者
横山 貴司 石川 博文 坂本 千尋 渡辺 明彦
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.69, no.10, pp.2612-2617, 2008 (Released:2009-04-07)
参考文献数
14

S状結腸憩室炎による結腸膀胱瘻を5例経験した.平均年齢68.4歳,男性3例女性2例で,5例中3例は他院にて大腸癌あるいは膀胱癌と診断され,1例は人工肛門を造設されていた.主訴は4例で糞尿あるいは気尿を認め,1例は腹痛,腹部膨満感のみであった.5例中3例において,注腸検査,膀胱鏡,MRIにより結腸膀胱瘻が描出可能であった.全例で大腸憩室症の既往があったこと,画像上,腫瘤形成を認めないことから,憩室炎に伴う瘻孔と診断し,S状結腸切除,膀胱部分切除術を施行した.術後経過は全例良好であった.結腸憩室炎による結腸膀胱瘻は比較的稀な疾患であり,自験例5例とともに15年間の報告例を集計し,以前の本邦報告例と比較し,若干の文献的考察を加えて報告する.
著者
金子 稔 石川 博行 原島 舞 野村 正弘 中澤 努
出版者
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
雑誌
地質調査研究報告 (ISSN:13464272)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.49-65, 2022-08-29 (Released:2022-08-31)
参考文献数
32

東京都世田谷区の武蔵野台地で掘削された上用賀GSSE-1及び駒沢GS-SE-3コアの更新統下総層群東京層の有孔虫・貝形虫化石分析を行った.38試料を処理し18試料から有孔虫化石が産出した.底生有孔虫は18 属40 種が認められた.浮遊性有孔虫は認められなかった.14試料から貝形虫化石が産出した.貝形虫化石は21属41種が認められた.産出した有孔虫と貝形虫化石群集に基づき,東京層下部をⅠ– Ⅵ帯に,東京層上部をⅦ・Ⅷ帯に区分した.その結果,東京層下部のI帯は湾奥部,Ⅱ– Ⅳ帯は湾央部,Ⅴ帯で湾域が縮小し湾央部から湾奥部,Ⅵ帯で湾口部の環境が推定された.東京層上部のⅦ・Ⅷ帯は,海進が進み開放的な湾の湾口部で海岸付近の環境が推定された.
著者
横山 昌平 石川 博
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.56-67, 2011-01-15

近年,人類の創出する情報量は急速に増大しており,さらにセンサネットワーク等,莫大な情報を創出する新技術の普及が迫っている.そのような増大し続ける情報の「見える化」には,情報を閲覧するデバイスの高解像度・高精細化が重要である.本論文では複数のモニタを並べて仮想的な高解像度表示領域を得るTiled Display Wallという手法による,高精細な「見える化」基盤技術を提案する.Tiled Display Wallの従来手法ではOSレベルでの簡易な仮想デスクトップか,あるいは高度な分散レンダリングをともなう実装が必要であり,実際的なアプリケーションにおける開発・運用が容易ではなかった.その問題に対し,我々は,Tiled Display Wallのアプリケーションを軽量なWeb技術に基づいて容易に開発する基盤技術を提案する.Web技術は開発者人口も多く,またすでに多数のサービスが提供されている.本論文では提案手法を用いた応用の例示として,Google Maps API等既存のWeb APIを利用したマッシュアップによる超高解像度Webアプリケーションの実例を紹介する.
著者
山田 明子 玉置 幸雄 久永 豊 石川 博之
出版者
日本矯正歯科学会
雑誌
Orthodontic Waves. Japanese edition = 日本矯正歯科学会雑誌 (ISSN:13490303)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.85-94, 2004-06-25
参考文献数
25
被引用文献数
3

骨格性下顎前突症の患者に適用される外科的矯正治療では,下顎枝矢状分割術と上下顎移動術の2つの術式が多用されているが,術後の軟組織側貌を予測するためには,両術式による硬組織変化が軟組織変化に与える影響や,術式間の相違を把握することが重要である.そこで本研究では,骨格性下顎前突症と診断され外科的矯正治療を適用した女子50症例を対象として,下顎枝矢状分割術と上下顎移動術を施行したそれぞれ25症例について,歯槽性および骨格性の変化と軟組織変化との相関性を比較検討した.その結果,両群ともに顎関係の変化が大きいほどNasolabial angleが増加し,また下唇最深点が後退する関係が認められた.さらに,上下顎移動群では,Interincisal angleの減少にともない上唇点が前方へ,下唇点および下唇最深点が後退する関係が認められた.上下顎移動群では骨格性および歯槽性変化の双方において軟組織変化との有意な相関が認められたが,下顎枝矢状分割群では骨格性変化にのみ軟組織変化との有意な相関が認められた.これについては,下顎枝矢状分割群では上下顎移動群よりも下顎骨の後方移動に伴い下顎骨に付着する筋肉や軟組織にかかる緊張が大きくなりやすく,骨格性変化が歯槽性変化よりも軟組織変化に大きく影響するためと考えられた.以上から,下顎枝矢状分割術単独を施行する場合と上下顎移動術を行う場合では,術前矯正治療による前歯歯軸傾斜の変化が治療後の顔貌に与える影響が異なっており,この点を考慮した上で治療計画を立案する必要のあることが示唆された.(Orthod Waves-Jpn Ed 63(2):85~94,2004)
著者
小野 元子 太田 文隆 玉置 幸雄 石川 博之
出版者
福岡歯科大学学会
雑誌
福岡歯科大学学会雑誌 (ISSN:03850064)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.97-104, 2004-01-30
参考文献数
34
被引用文献数
3

The relation between acoustic characteristics of the vowel and maxillofacial morphology was studied in 100 Japanese female malocclusion patients with the mean age of 24 years. The frequencies of the first formant (FD and second formant (F2) of the five Japanese vowel sounds (/a/,/i/,/u/,/e/and/o/) were analyzed by using linear predictive coding, and 18 skeletal parameters were measured on lateral cephalograms. From correlation analyses between F1, F2-F1 and 18 parameters, F1 of the /i/ statistically showed significant positive correlation with the mandibular plane angle and the Y-Axis, whereas the F2-F1 of the /i/ showed negative correlation with the angle of convexity, the mandibular plane angle, the Y-Axis, N-M distance, and the ANS-M distance. No significant correlation was found in the other vowel sounds. These results suggested that the uttering /i/ sound can be easily influenced by the mandibuluar vertical and horizontal positions because its articulation point is placed at the most anterior and superior site among the five Japanese vowels.
著者
石川 博行
出版者
大阪市立大学経営学会
雑誌
経営研究 (ISSN:04515986)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.227-248, 2006-02
著者
石川 博行
出版者
大阪市立大学
雑誌
経営研究 (ISSN:04515986)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.151-168, 2004-07
著者
石川 博行
出版者
大阪市立大学経営学会
雑誌
経営研究 (ISSN:04515986)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.73-98, 2005-02
著者
石川 博行
出版者
大阪市立大学経営学会
雑誌
経営研究 (ISSN:04515986)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.61-80, 2006-05
著者
石川 博行
出版者
大阪市立大学経営学会
雑誌
経営研究 (ISSN:04515986)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.181-208, 2005-05
著者
石川 博行
出版者
大阪市立大学経営学会
雑誌
経営研究 (ISSN:04515986)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.151-168, 2004-07