著者
石川 博行
出版者
森山書店
雑誌
會計 (ISSN:03872963)
巻号頁・発行日
vol.192, no.6, pp.611-622, 2017-12
著者
石川 博行
出版者
大阪市立大学経営学会
雑誌
経営研究 (ISSN:04515986)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.31-47, 2004-05
著者
田村 哲彦 石川 博通 田代 真一
出版者
The Japan Society for Oriental Medicine
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.623-628, 1999-01-20 (Released:2010-03-12)
参考文献数
6

これまで精液所見不良例に対して漢方療法が行われてきたが, エキス剤を画一的に使用した例が多く, 漢方本来の四診 (望診, 聞診, 問診, 切診) により証を決定し, 漢方処方を適用する弁証論治が行われた例は少ない。精液所見不良を主訴とする男性不妊33例に弁証論治による漢方湯液療法を試みた。気・血・津液 (水)・臓腋などに基づく症候を漢方四診により分類した結果, 肝気鬱証 (11例), 腎虚証 (5例), 脾気虚証 (9例), 痰湿証 (5例), 湿熱証 (3例) であり, 各々柴胡疏肝湯, 八味地黄丸・牛車腎気丸, 補中益気湯, 柴胡加竜骨牡蛎湯, 竜胆潟肝湯を基本とした処方を用いた。方剤は煎剤とし, 6ヶ月間投与した。この間, 証の変化に伴い方剤の変更, 加減を行った。従来, 男性不妊の漢方療法は腎虚証並びに脾気虚証を指標とする場合が多かったが, 本研究では肝気鬱証が11例 (33%) を占めた。投与前後の精液所見, 血清中のホルモンを比較した結果, 精子濃度, 運動率に有意差を認めなかったが, 血清テストステロン, エストラジオールは有意的に減少していた。妊娠例は肝気鬱証で4例, 脾気虚証, 痰湿証, 湿熱証の各群で各々1例認められた。
著者
石川 博敏 鈴木 孝典 倉内 麻美 鶴見 英次 中山 正一
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.805-810, 2015

高齢者講習受講者191人の過去3回分の受講結果を用いて,加齢による身体機能や運転行動の変化を分析したところ,視力が良い人ほど,運転適性診断で良い結果が得られていた.また,高齢運転者の車に運転技能自動評価システムを搭載して運転行動データを取得し,同乗教官による運転評価や自己評価と比較・分析した.
著者
向川 智英 渡辺 明彦 西口 由希子 中谷 充宏 松阪 正訓 高 済峯 石川 博文
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.337-343, 2014-06-01 (Released:2014-06-07)
参考文献数
15

症例は36歳の女性で,左下腹部腫瘤を主訴に当院を受診し,骨盤MRIで後腹膜腫瘍と診断された.SCC抗原が4.7 ng/mlと高値であったが,膀胱,尿管,子宮,卵巣に異常を認めなかった.手術所見で腫瘍は小骨盤腔左側を占居する囊胞性腫瘤で,一部に充実成分が存在し左内腸骨動静脈と左閉鎖神経を巻き込んでいたが,これらを温存して腫瘤を摘出した.充実成分は左閉鎖リンパ節の集塊で,左総腸骨,左外腸骨動脈沿いにもリンパ節腫大を認めたため左側方リンパ節郭清を行った.囊胞性腫瘤の病理組織学的診断は扁平上皮癌で,郭清したリンパ節も全て同じ組織型と診断された.囊胞性腫瘤を含め全てが転移で原発巣が潜在している可能性を考慮し,FDG-PETによる全身検索を行ったが明らかな原発巣を指摘できなかった.したがって,本症例は後腹膜の囊胞性腫瘤を原発巣としリンパ節転移を伴った扁平上皮癌と考えられた.
著者
青山 賢 廣田 雅春 石川 博 横山 昌平
雑誌
第8回Webとデータベースに関するフォーラム論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.72-79, 2015-11-17

ジオタグを用いた観光地や観光ルートを推薦する研究において,観光地における滞在時間は重要な要素である.それらの研究では,観光地で写真を撮影した期間をそのまま滞在時間としている.しかし,観光地の滞在中の人々の移動距離,撮影する写真数,および撮影間隔などは個人差があり,必ずしも滞在中に常に同じように写真を撮影しているとは限らない.そこで,本研究では,これらを考慮することにより滞在時間をより正確に推定することを目指す.提案手法では,ある観光地で一定枚数以上を一定距離以上移動して撮影した,複数の撮影者の移動軌跡の最初と最後の写真の撮影日時の差を算出し,それを集約することで,観光地の滞在時間を推定する.
著者
石川 博明 村木 孝行 森瀬 脩平 関口 雄介 黒川 大介 山本 宣幸 出江 紳一
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.39 Suppl. No.2 (第47回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.Ca0935, 2012 (Released:2012-08-10)

【はじめに、目的】 野球選手において、投球側の肩関節内旋制限は特徴的な所見であり、投球障害に関連する一要因であると言われている。このような背景から、投球側と非投球側の肩関節内旋可動域を測定し、左右差を比較したものが過去に多く報告されている。しかし、これらの報告の多くは肩関節外転90°位で測定しており、単一肢位での比較となっている。肩関節内旋の制限因子としては、上腕骨後捻角の増大による骨性の因子、筋、靱帯、関節包などの軟部組織性の因子、さらに軟部組織性の因子は伸張性低下による他動因子と筋の収縮による自動因子に分けられ、多岐にわたる。したがって、単一肢位の測定では制限因子をより詳細に知ることができない。そこで、本研究では投球側と非投球側の肩関節内旋可動域の差を様々な肢位で比較することにより、野球選手に特徴的な肩関節内旋制限の因子を検討することを目的とした。【方法】 シーズン前に検診を行った硬式野球部に所属する高校生選手46名(投手:13名、捕手:6名、内野手:16名、外野手11名)を対象とした。測定項目は各4肢位(肩関節外転30°位、外転90°位、屈曲90°位、伸展30°位)での内旋可動域とし、肢位ごとに投球側と非投球側との間の内旋可動域差(投球側-非投球側)を算出した。また、すべての測定は背臥位で、3名の検者によって行われた。各検者は他動的運動、肩甲骨の固定および最終可動域の確認、デジタル傾斜計およびゴニオメーターを用いた角度測定のいずれかを担当した。解析はすべての選手を対象に肢位の違いによる内旋可動域差を比較した。また、疼痛の有無との関連を調べるため、投手と捕手を含むバッテリー(19名)を肩関節痛あり群(投手:5名、捕手:4名、計9名)となし群(10名)の2群に分け、各肢位での内旋可動域差を2群間で比較した。肩関節痛を有した選手全員は外転外旋位でインターナルインピンジメントの所見を認め、これらが原因による痛みが疑われた。統計解析には、一元配置分散分析およびGames-Howellの多重比較検定、対応のないt検定を用い、有意水準はすべて5%未満とした。【倫理的配慮、説明と同意】 本研究は高校野球部指導者および選手に対して検診の目的、内容を文書および口頭で説明し、同意を得られた上で実施した。【結果】 投球側と非投球側との間の内旋可動域差は、外転30°位(1.2±8.6°)、外転90°位(-6.0±12.4°)、屈曲90°位(-9.8±7.5°)、伸展30°位(-11.1±14.9°)の順に大きくなった。また、外転30°位とその他3肢位との間でそれぞれ有意差を認めた(p<0.01)。肩関節痛あり群となし群の比較では、伸展30°位において肩関節痛あり群(-21.1±6.5°)がなし群(-9.0±16.0°)と比較して、内旋可動域差が有意に大きかった(p<0.05)。【考察】 本研究の結果より、高校野球選手の肩関節内旋制限は測定肢位により異なることが明らかになった。骨性の制限因子は肢位によって変わらないため、測定肢位によって軟部組織の制限因子としての影響度が異なることが考えられる。また、本研究では外転30°位にて左右差が最も小さく、伸展30°位にて左右差が最も大きいという結果であった。MurakiらやIzumiらによると、外転30°位と伸展30°位での内旋は、ともに後方関節包と棘下筋が伸張される肢位であると報告されている。本研究では、外転30°位と伸展30°位との間で内旋可動域差に有意差を認めたことから、内旋制限が後方軟部組織の伸張性低下のみによるものとは考えにくい。また、肩関節痛の有無による比較を行ったところ、肩関節痛あり群では伸展30°位で左右差が有意に大きいという結果であった。Yamamotoらの報告によると、肩関節伸展により肩峰下接触圧が高くなるとされている。したがって、伸展30°位での測定はインターナルインピンジメントによって損傷される腱板と肩峰下の接触ストレスを高め、筋による防御性収縮を生じさせる可能性がある。そして内旋に対する防御性収縮が生じた場合、伸展位での内旋は棘下筋の大きな伸張が必要となるため、内旋可動域への影響が大きくなると考えられる。今後は、これらのストレスと防御性収縮などの自動因子による内旋制限との関係について、更に検討を進める必要がある。【理学療法学研究としての意義】 本研究の結果は、必ずしも後方軟部組織の伸張性低下のみが原因ではなく、筋による自動因子が大きく関与している可能性を示した点で意義深い。関節可動域の改善において制限因子の把握は必要不可欠であり、本研究の結果は治療法を選択する上で有用となる。
著者
濱本 望絵 土屋 薫子 石川 博一 村上 隆史 杉村 博 森 信一郎 一色 正男
雑誌
研究報告デジタルコンテンツクリエーション(DCC) (ISSN:21888868)
巻号頁・発行日
vol.2019-DCC-21, no.36, pp.1-8, 2019-01-17

無線対応端末がルータや中継機に無線接続する際,暗号化 ・ 復号化に必要な鍵を 2 つ取得する. 1 つはユニキャスト通信する際に使用する PTK (Pairwise Transient Key),もう 1 つはブロードキャストおよびマルチキャスト通信する際に使用する GTK (Group Temporal Key) である.家庭用ルータ ・ 中継機の中には,一定時間ごとに GTK を更新し,1 つの GTK を長い期間共有しないことで通信の安全性を高める設定が可能なものもある.しかし,中継機の GTK 更新の実装仕様により,無線 LAN ネットワーク上の端末間で GTK の不一致が発生する場合がある.その結果古い GTK を持つ端末と,新しい GTK を持つ端末との間でブロードキャストやマルチキャスト通信が不能になり,相互接続ができない問題が発生する.本論文では,中継機の GTK 更新に関する実装状況を調査し,その問題が発生する条件を明らかにする.またその問題に対して,端末側の実装で相互接続性を確保するための手法の提案を行うと共に提案手法の評価と考察を述べる.
著者
石川 博美
出版者
文教大学
雑誌
教育学部紀要 = Annual Report of The Faculty of Education (ISSN:03882144)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.177-183, 2015-12-20

脂肪酸やステロールは天然・自然界に広く分布しており,生命維持に重要な役割を果たしている.抗菌効果や抗炎症作用の高いManuka と,生活習慣病予防との関係で注目されている日本茶と,n-3 系の多価不飽和脂肪酸の含有量が多く,抗酸化作用が高いと言われているグリーンナッツについて,脂質組成や脂肪酸組成,ステロール組成を比較検討した.脂質組成ではManuka の葉・樹皮,新茶の茎,秋の茶の茎にフォスファチジルエタノールアミン(PE)が特に多かった.ステロール組成ではManuka の樹皮にβ–シトステロールが62㎎と多い含有量であった.脂肪酸組成ではManuka の葉とグリーンナッツおよび秋の茶の葉に,n-3 系のα-リノレン酸の含有量が多かった.α–リノレン酸は光や熱に弱く酸化されやすいが,グリーンナッツオイルは熱にも強いと言われているので,グリーンナッツオイルを160 ~ 180℃に加熱したところ,ほとんどの脂肪酸は加熱処理により増加傾向を示したが,α-リノレン酸のみ約10% の減少傾向が認められた.Manuka や日本茶,グリーンナッツなど天然植物の脂質組成やステロールは血漿高コレステロール低下作用などの生理作用との関連性が示唆されると共に,天然植物の季節による変化の大きい事が示された.
著者
田島 美幸 佐渡 充洋 藤澤 大介 堀越 勝 大野 裕 横井 優磨 吉原 美沙紀 原 祐子 藤里 紘子 岩元 健一郎 石川 博康 岡田 佳詠
出版者
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究では、認知行動療法を活用した認知症の家族介護者向けの2つのプログラム(①集団CBT、②訪問看護師による個人CBT)を開発し有効性を検討した。【集団CBT】集団CBTプログラム(月1回90分、計5回)を実施したところ、75歳以下の介護者では、介護負担感、介護に対する否定的な感情において主効果が認められた(p<0.05)。【訪問看護師によるCBT】 訪問看護時に訪問看護師が実施できる個人CBTプログラム(1回30分、計11回)を開発した。また、介入の質を担保するために訪問看護師に対するCBTの教育体制(集団研修およびスーパービジョン)を整備した。現在、症例登録を継続中である。
著者
河井 正 金谷 守 田中 幸久 石川 博之 武田 智吉
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
地震工学研究発表会講演論文集 (ISSN:18848435)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.705-708, 1997
被引用文献数
2

外洋に面した人工島を保護するケーソン式防波護岸の地震時挙動を検討するため、遠心力載荷模型実験を実施した。実験ではケーソン式防波護岸が異なる地盤条件のもとで建造されることを想定し、岩盤上に設置された場合と砂層上に設置された場合の両方の場合について検討した。また一方でケーソン式防波護岸の一部である消波工部分の地震時挙動を把握するため、消波工のみからなる堤体の加振実験も実施した。その結果、岩盤設置型の防波護岸では水平震度1.0で加振してもケーソンの変位があまり生じないこと、消波ブロックのような異形材料の集合体でも、動的変形特性にひずみ依存性が認められる結果が得られた。
著者
猪口 清一郎 岩本 壮太郎 石川 博 東 慶紀
出版者
一般社団法人日本体力医学会
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.45-51, 1980-03-01 (Released:2010-09-30)
参考文献数
26
被引用文献数
1

The muscle fibers of M. rectus abdominis from 3 sportsmen (Weight-lifting, Boxing and Body-building) were examined histologically and compared with the mean of 22 human control subjects. Following results were obtained.1. Compared with the M, rectus abdominis of control subjects, the sportsmen's rectus abdominis muscle area was about 4 times the cross-sectional area of muscle belly and the number of muscle fibers per sq, mm, were 1/3 that of the control specimens. The total number and mean size of sportsmen muscle fibers corresponded to the respective maxima of the controls, and the muscle fiber density in sportsmen corresponded to the minimum control value.2. Comparing the myofibrous organization of 3 specimens, the muscle of the boxer was largest in cross-sectional area, in frequency of muscle fibers with large diameter, and in volume of interstitial connective tissue. It was the smallest of the 3 specimens in the number of muscle fibers per sq. mm. We found that the muscle of the weight-lifter was intermediate in these four categories.
著者
森瀬 脩平 村木 孝行 関口 雄介 石川 博明 出江 紳一
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.Ca0933, 2012

【はじめに、目的】 日常生活における肩関節運動量の評価は理学療法の効果判定や疫学調査において有益な評価項目であると考えられるが、従来用いられている測定機器や評価方法では長時間の計測や活動量の定量化は困難である。肩関節運動量を測定できる可能性があるものに加速度センサーが挙げられる。過去の研究では片麻痺患者などで加速度計を手関節に装着し上肢運動量の計測が行われているが、肘関節や身体全体の運動も検知するため肩関節運動量に特化した方法とはいえない。このような問題点を解決するため加速度計を胸郭と上腕に2つ装着することが適切であることが考えられた。本研究の目的は長時間のデータ蓄積が可能な加速度計を用い、肩関節運動量を評価するのに2つの加速度センサーを使用する方法を提案し、3次元動作解析装置のデータとの比較や異なる動作間の比較によりその妥当性について検証を行うことである。【方法】 被験者は健常成人10名(男性5名、女性5名、平均年齢26.5±4.5歳)で、2軸性加速度センサー(Mini Mitter社製 Actical)を右肘後面、体動による影響を除去するため剣状突起前面にそれぞれ1個ずつ、計2個装着し測定した。今回用いた加速度センサーは重さ約16g、サンプリング周波数32Hz、加速度分解能0.05G~2.0Gである。実験1:測定動作は肩関節屈曲動作、外転動作、回旋動作とし、座位にて全可動域の運動を1Hzの運動速度で3回行った。加速度センサーによる計測とともに三次元動作解析装置(Motion Analysis社製 MAC3D)を用い動作解析を行った。動作解析用マーカーは肘後面に装着した加速度センサーの直下、剣状突起前面に装着した加速度センサーの直上に装着し、マーカーの移動距離と平均加速度を算出した。統計解析にはピアソンの相関係数を用い、加速度センサーデータと3次元動作解析データとの相関を調べた。実験2:測定動作は前後方向の歩行中、サイドステップ中、立ち上がり中3種類の条件下で肩関節屈曲動作とした。運動速度と範囲、回数は実験1と同様に1Hzでの全可動域運動を3回とした。実験2では、動作中に得られた肩関節屈曲時の肘後面の加速度センサーデータ(体動除去無しデータ)、肘後面の加速度センサーデータから剣状突起前面の加速度センサーデータを減算したデータ(体動除去データ)、そして実験1で加速度センサーから得られた座位時の肩関節屈曲データ(肩関節屈曲データ)の3群に分け、剣状突起前面に装着した加速度センサーのデータを基に運動中の体動を除去できるか検討した。統計解析には一元配置分散分析、多重比較(Bonferroni法)を用い、有意水準は5%以下とした。【倫理的配慮、説明と同意】 本研究は被験者に対して研究目的を説明の上、同意を得てから測定を行った。【結果】 実験1:肩関節屈曲・外転動作時の加速度センサーの活動量と肘関節に装着したマーカーの移動距離(r=0.79-0.89, p<0.01)と平均加速度(r=0.92-0.93, p<0.001)はそれぞれ有意な正の相関を示した。回旋動作では加速度センサの活動量は0であったため、相関係数を求めることが出来なかった。実験2:体動除去無しデータ、体動除去データ、肩関節屈曲データの3群間に有意差が見られた(p<0.01)。また、体動除去無しデータと肩関節屈曲データ間では有意差が見られたが(p<0.01)、体動除去データと肩関節屈曲データ間では有意差が見られなかった(p=0.055)。【考察】 実験1の結果より今回用いた加速度センサーで測定した肩関節屈曲と外転動作時の活動量は肩関節の移動距離と平均加速度を反映していた。しかし回旋動作では加速度が45cm/s2と加速度センサーの最小感度49cm/s2より小さかったため、加速度センサーが感知できなかったと考えられる。日常生活での肩関節の運動は肩関節屈曲や外転のような挙上動作が占める割合が多いため、今回使用した加速度センサーで多くの日常生活の肩関節活動量を測定できる可能性が示唆された。また実験2の結果より運動中の肩関節屈曲動作は、肘後面に装着した加速度センサーのデータから剣状突起前面に装着した加速度センサーのデータを減算すると肩関節のみの活動量に近い値になることが示唆された。肩関節のみの活動量を評価可能となったのは2つの加速度センサーを用いることで運動中の肩以外の運動量を除去出来たことも要因として考えられる。今回使用した測定方法は日常生活場面など動きながら肩関節を動かす際の活動量を正確に測定できる可能性を示唆している。【理学療法学研究としての意義】 今回検討した日常生活における肩関節運動量の評価は理学療法の効果判定や疫学調査において有益な評価項目であると考えられる。
著者
樽本 勲 石川 博美 加藤 眞次郎
出版者
農業技術協會
雑誌
農業技術 (ISSN:03888479)
巻号頁・発行日
vol.43, no.11, pp.508-508, 1988-11
著者
吉田 富美菜 大楠 泰生 和田 篤 廣江 吉隆 矢野 英人 宮崎 敬大 石川 博之 中村 雅 望月 孝俊
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.103, no.11, pp.2804-2806, 2014-11-10 (Released:2015-11-10)
参考文献数
4
被引用文献数
3

症例は81歳,男性.低血糖を伴う一過性意識消失で救急搬送.血糖降下剤の内服なく,誘因として発作性心房細動に対し内服していたシベンゾリンコハク酸塩が疑われ,同剤を中止の上入院.第2病日に突然意識消失し,心電図モニター上Torsade de Pointes(TdP)を認めた.QT延長を認め,シベンゾリンによる副作用を疑ったが,同剤中止後も改善なし.コハク酸ソリフェナシン内服中止したところ改善.経過より同剤内服によるQT延長と推測された.