著者
飯塚 朋子 谷 万喜子 高田 あや 井上 博紀 鈴木 俊明 若山 育郎 吉田 宗平
出版者
関西理学療法学会
雑誌
関西理学療法 (ISSN:13469606)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.127-132, 2002 (Released:2005-05-21)
参考文献数
14

Cervical dystonia appeared in March 1998, and it seemed that no treatment was effective. Treatment by means of acupuncture started in March at Kansai College of Oriental Medicine. In the patient with cervical dystonia, EMG at the initial treatment showed only left splenius (SPL). Also shortening of the neck in the left frontal side was found, to treat these symptoms multiple epidermis needles was used. The retaining needles were GV20 for involuntary movement and SI3 for SPL. After 2 months from the start of treatment there was improvement of the neck posture in the sitting position, and smooth neck movement. This case also proves that EMG analysis and correct treatment by means of acupuncture improves the symptoms.
著者
若井 航平

筑波大学修士 (図書館情報学) 学位論文・平成27年3月25日授与 (34294号)
著者
齋藤 理一郎 長田 俊人 依光 英樹 町田 友樹 楠 美智子 長汐 晃輔 上野 啓司 塚越 一仁 若林 克法 越野 幹人
出版者
東北大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2013-06-28

本新学術領域研究は、「人類史上最も薄い物質」である、一原子層の厚さしかない物質(以下原子層物質)を合成してきました。また合成した非常に薄い物質を使って、消費電力が非常に小さい電子デバイスや、光デバイスの作成と検証を行い、その社会における有用性を実証しました。さらに、異なる原子層物質を積み重ねることによって、今までにない物質(複合原子層物質)を人工的に合成し、超伝導や量子的な性質を持つ、新しい機能材料を開発することに成功いたしました。これらは、国際共同研究基金を用いて国際共同研究を推進することによって、新しい物質の開発を加速いたしました。
著者
多木 浩二 田中 日佐夫 川端 香男里 長谷 正人 佐藤 和夫 若桑 みどり 大室 幹雄
出版者
千葉大学
雑誌
総合研究(A)
巻号頁・発行日
1992

20世紀の政治的歴史のなかで最も特筆すべき経験は、それが人類にもたらしたはかり知れない災いから言っても、「全体主義」であると言えよう。全体主義は、近代化の進展による共同体的統合の喪失のなかでクリティカルな問題として現れた、政治的形態(国家)と社会形態(大衆の生活意識)の不一致を解決しようとする企てであった。つまり全体主義は「国家と社会の完全な同一性」と定義される。われわれは、この全体主義をこれまでの研究のように政治体制として扱うのではなく、政治文化として扱うことを試みた。言わばそれは、全体主義を支配体制(国家)の側からではなく、その支配体制に組み込まれた大衆の意識、無意識の側から究明することである。われわれはそれを、思弁的に探究するというより、個々の状況(ナチズム、ファシズム、スターリニズム、天皇制)における個々の芸術やイメージ文化(建築、大衆雑誌、映画等)の分析を通じて検討する方法を選んだ。つまり全体主義のなかで、いかなる芸術形式が可能であったか、いかなる排除や、強制、いかなる迎合や利用が行われたかを細部に渡って眺めてみたのである。その結果は、個々に多様であるので、全体としての結論をここに書くことはできないが、しかし次のような共通の認識を得ることができた。つまり、全体主義文化の問題は、両大戦間期に発生したいくつかの政治体制にのみ当てはまる問題ではなく、近代の政治体制と文化との間につねに横たわっている問題だということである。例えば、ニューディール体制下の芸術家救済政策(WPA/FAP)を見ればわかるように、民主主義国家においてもある状況のなかでは芸術に社会性が要求され、おのずとイデオロギーを共有することが起きたのである。こうしてわれわれの研究は、近代社会の歴史をイメージ文化の側から探究するような、裾野の広い政治文化史の問題へと展開していくことを予感させることになった。
著者
小林 正美 秋山 満知子 木瀬 秀夫 高市 真一 嶋田 敬三 伊藤 繁 平石 明 渡辺 正 若尾 紀夫
出版者
日本鉱物科学会
雑誌
鉱物学雜誌 (ISSN:04541146)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.117-120, 1996-05-31 (Released:2009-08-11)
参考文献数
7
被引用文献数
1 2

Except for metal-free chlorophylls (pheophytins) functioning as primary electron acceptors in purple bacteria and in photosystem II of higher plants, all the naturally occurring chlorophylls have been believed to be magnesium complexes. To clarify the reason for the choice of Mg as the central metal of chlorophylls, we have systematically studied the absorption, fluorescence and redox properties of metallo-substituted chlorophylls, and concluded that Zn-substituted chlorophylls may act as both antenna and primary electron donor of photosystems. Quite recently, we discovered novel photosynthesis using Zn-containing bacteriochlorophyll a in an acidophilic bacterium Acidiphilium rubrum. This finding indicates an unexpectedly wide variability of photosynthesis.
著者
松本 孝 /若林 ゆう /池田 啓一 /山倉 文幸 若林 ゆう 池田 啓一 Keiichi IKEDA Fumiyuki YAMAKURA
出版者
昭和女子大学近代文化研究所
雑誌
學苑 = GAKUEN (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
vol.818, pp.35-39, 2008-12-01

Peroxynitrite, which is formed from the reaction of superoxide radical and nitric oxide, can cause specific structural modifications in proteins such as the addition of a nitro group onto aromatic residues. These modifications can cause perturbations in the properties of the proteins, such as conformation, catalytic activity, susceptibility to proteolysis, and immunogenicity, resulting in several human diseases. Finding a specific peroxynitrite scavenger is, therefore, of considerable importance. Accordingly, we assessed the scavenging ability of several biomolecules purchased from commercial sources on nitration of a protein by peroxynitrite at physiologic CO2 condition in vitro. In sixteen molecules tested, reduced redox-cofactors, and polyphenol-compounds were effective scavengers against peroxynitrite-mediated protein nitration in vitro and one of these, epigallocatechine was the most effective. It was also noticed that tryptophan and serotonin creatinine sulfate possessed relatively high scavenging abilities against peroxynitrite-mediated protein nitration in vitro.
著者
若山 照彦
出版者
山梨大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2008

ヒストン脱アセチル化酵素の阻害剤を用いてクローン技術の成功率を改善することに成功し、この技術を用いることで16年間凍結保存されていた死体からのクローンマウスの作出に成功した。一方、従来再クローニングには限界があると言われていたが、この技術により再クローンを25回以上繰り返すことに成功し、1匹のドナーマウスから600匹ものクローンマウスを作ることに成功した。初期化異常は蓄積されないことが初めて示された。
著者
若山 照彦
出版者
独立行政法人理化学研究所
雑誌
若手研究(A)
巻号頁・発行日
2003

卵子及び精子の凍結保存には定期的な液体窒素の補充が不可欠であり、長期間安全に維持するためには膨大な経費が必要である。そこで我々は精子および卵子の簡便な室温(非凍結)保存法の開発を試みた。従来の凍結保存に使われている試薬(グリセロールなど)は非凍結保存では毒性を示し、保存後の精子から産子を作ることはできなかった。しかし我々は高濃度のNaClを保存液に加えると精子の保存性が促進されることを発見した。この「塩漬け」方法では、保存中の精子の先体部が破けるなどのダメージが生じ、すべての精子が保存直後に死滅してしまうが、顕微受精技術によってそれらの精子を卵子内へ注入することで室温では10日間、4℃では2ヶ月間保存しても高率に産子へ発育させることが可能になった(Thaun et al., 2005)。これは従来の記録(室温で3日、4℃で1週間)を大幅に塗り替えている。以前我々は精子の凍結乾燥法を開発したが、今回の方法は高価な凍結乾燥機を必要とせず、より簡便な方法である。一方我々はこの方法が卵子にも効果があるかどうか検討してみた。その結果室温で24時間保存した卵子から顕微受精によって産子を作出することに世界で始めて成功した(Wakayama et al., 2004)。これまで卵子の室温保存は数時間が限度とされていたことから、本方法は精子だけでなく卵子においても有効であることが示されている。これらの研究から生殖細胞の保存にはDNAにダメージがなければ、細胞の生き死には重要ではないことが明らかとなった。また我々は生殖細胞を持たない不妊マウスからでも、体細胞核移植技術などを利用して子孫を作出する方法も開発中である(Wakayama et al., 2005)。
著者
眞鍋 昇 宮野 隆 酒巻 和弘 若山 照彦 杉本 実紀 中山 瑞穂
出版者
東京大学
雑誌
学術創成研究費
巻号頁・発行日
2001

脊椎動物は多様な生殖戦略をもつ。魚類の多くは数万〜数億のなかで幸運で優れた仔だけが生き残る。逆に、哺乳類は性周期毎に1〜10個の卵母細胞を排卵し、極わずかの仔を産み、それを大切に育てる。成熟した哺乳類卵巣には、胎児期に減数分裂の途中・ディプロテン期で休止した5〜100万個の卵母細胞が含まれ、これが性周期毎に発育・成熟して排卵に至る。この過程で、最終的に排卵にいたるものの100倍以上の卵胞が発達を開始し、99%以上が選択的に死滅する。この卵胞の選択的死滅は優秀で強靭な子孫を残す戦略として重要であるが、これを調節している分子制御機構は未解明である。本研究は、哺乳類卵巣において繰返される卵胞の選択的死滅を支配している分子機構を解明し、これをもとに細胞死を制御している遺伝子の発現をin vivo制御することで卵胞発育を人為的に支配しようとするものである。この新技術で、食肉処理場で捨てられる卵巣内の卵母細胞の有効利用を実現しようとしている。今年度は実証的研究に注力した。卵胞顆粒層細胞に特異的に発現している新規細胞死受容体を認識するユニークなモノクロナル抗体を用いてデコイ受容体を同定し、その発現動態を明らかとした。さらに細胞死受容体を介する細胞内アポトーシスシグナル伝達系を担うカスパーゼ系を阻害するcFLIPを見いだして遺伝子とアミノ酸配列を決定した。これの発現を腫瘍壊死因子α調節し、その制御に多面的機能をもつinterleukin-6が重要に関わっていることを示唆した。併行して、大型家畜の未成熟な卵胞を含む卵巣片を免疫不全マウス腎漿膜嚢に異種移植し、in vivo遺伝子導入とRNA発現阻止(iRNA)にて人為的に制御できるシステムを開発した。

2 0 0 0 OA 牧水全集

著者
若山牧水 著
出版者
改造社
巻号頁・発行日
vol.第12巻, 1930
著者
牛若 博文
出版者
新田
雑誌
新田塚医療福祉センター雑誌
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.21-23, 2008-08-30

介護士の日常的な業務の一つにオムツ交換やトイレ介助がある。それによって排泄の状態を把握・記録することができ、排便コントロールなど入所者の健康管理に役立てている。しかし実際には、過去の排泄記録(平成18年1月~12月)の集計より具体的に量・形状が記入してあるものは全体の5%ほどで、その記入方法も統一性がなく分かりにくいものになっていた。職員50名におこなったアンケートの結果でも、記録からは具体的な量・形状が分からないと感じていることがわかった。そこで排便量・形状の目安となるスケールを作成・使用し、統一した排便記録をつけることで問題解決に努めた。スケールを使用することで、オムツ内排泄など確認可能な排便は排便量・形状ともほぼ100%記録できるようになった。アンケートでも90%以上が排便量・形状を記録していると答え、排便記録が分かりにくいと答えた職員は約70%から40%に減少した。統一した記録をつけることで、申し送りや他職種への正確な伝達が可能になった。

2 0 0 0 OA 牧水全集

著者
若山牧水 著
出版者
改造社
巻号頁・発行日
vol.第10巻, 1930

2 0 0 0 OA 牧水全集

著者
若山牧水 著
出版者
改造社
巻号頁・発行日
vol.第11巻, 1930
著者
若林 功
出版者
一般社団法人 日本行動分析学会
雑誌
行動分析学研究 (ISSN:09138013)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.5-32, 2009-03-30 (Released:2017-06-28)

発達障害者の就労支援に関する応用行動分析学的な手法を用いた研究に関する文献レビューはわが国ではあまり見られない。本稿では、米国における発達障害者の職業に関するスキル習得の報告を中心に、まず70年代から90年代中盤までの研究の流れを概観した。続いて、1998年以降の応用行動分析学に基づいた発達障害者への就労支援に関する研究について概観し、「作業技能(正確性・効率)」「作業技能(作業の自発的開始・課題従事・終了)」「対人生活技能」「問題行動低減」「就労支援者への指導」に分け内容を述べた。そして、米国の研究報告では、十分にエビデンスレベルが確保されているとは言えないまでも、有効な支援方法を開発しようとする流れが確かにあることを確認した。一方で、軽度発達障害者への取り組みや職業相談・職業評価等に関してはあまり応用行動分析学に基づいた研究が行なわれていないことも示された。また、なぜ応用行動分析学が発達障害者の障害者就労支援に有効なのか考察した。