著者
菅原 正 高倉 克人
出版者
神奈川大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

1)光学顕微鏡観察およびフローサイトメトリによるベシクル集団解析のデータより、ベシクル内でのDNAの自己複製とベシクルの分裂が連動するダイナミクスを解明した。2)親ベシクルの自己生産で生じる娘ベシクルに、枯渇したヌクレオチドを包みこんだ運搬ベシクルを融合させることで、娘ベシクルに自己増殖能を獲得させた。3)ベシクル型人工細胞には、外的および内的刺激に対して、それぞれ選択的に活性化される4つのステージ (摂取、複製、成熟、分裂) があること、さらに、各ステージでの内部的変化が、ベシクルを次のステージへと駆動していることを明らかにした。
著者
松田 雅純 鎌田 幸子 大川 聡 菅原 正伯 大西 洋英
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.195-199, 2013-05-20 (Released:2013-05-24)
参考文献数
17

要旨:Body lateropulsionは,一側に体が不随意に倒れてしまう症候のことをいう.今回我々は,body lateropulsionを主訴とした脳梗塞の5症例について後ろ向きに検討した.5例とも当科には原因不明の失調症として紹介された.症状としては,Horner症候群,顔面,手,足の感覚障害を伴う例もみられた.急性期では画像診断に難渋する例が多くみられた.5例とも初回のMRI検査では病巣を検出できなかった.病巣をMRI検査で検出できたのは平均6.4日目(中央値8日)であった.責任病巣としては前脊髄小脳路またはascending graviceptive pathwayが責任病巣と考えられた.急性発症の体が傾くという訴えの際には,詳細な診察を行い発症初期のMRI拡散強調像で病変を指摘することができなくても脳血管障害の可能性を常に念頭に置き診療に当たることが重要であると思われた.
著者
菅原 正則 松田 圭大 木幡 行宏 畑山 良二 川端 伸一郎
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集E1(舗装工学) (ISSN:21856559)
巻号頁・発行日
vol.78, no.2, pp.I_274-I_282, 2023 (Released:2023-02-22)
参考文献数
17

ガラス発泡軽量材は廃ガラスを原料とするリサイクル軽量材である.寒冷地においてガラス発泡軽量材を地盤材料として使用する際は,凍上性や凍結融解抵抗性の確認が必要であるが,それらを検討した事例は非常に少ない.本研究は,ガラス発泡軽量材に対して凍上試験や熱伝導解析を行い寒冷地での適用性を検討したものである.軽量材は,非凍上性材料であり,凍結融解後のCBR値の低下もみられない良質な材料であった.また,粒子内に多くの間隙が存在することが確認され,その効果により一般的な砕石と比較して優位な熱的性質であることを示した.さらに,車道舗装の凍上抑制層や路盤に軽量材を用いたモデルを作成し,凍結深さの抑制効果を熱伝導解析によって明らかにした.
著者
山本 健 海野 剛裕 菅原 正義 合田 敏尚
出版者
The Japanese Society of Applied Glycoscience
雑誌
Journal of Applied Glycoscience (ISSN:13447882)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.475-482, 1999-12-31 (Released:2011-07-01)
参考文献数
21
被引用文献数
14 14

ニゲロースおよびニゲロシルマルトオリゴ糖含有シラップ(商品名:テイストオリゴ®)は,甘味の立ち上がりが緩慢で,芳醇な深み,こく味を有する優れた味質を有し,粘度,浸透圧,水分活性がショ糖に類似していた.吸・保湿性は,ショ糖より優れることから食品の調湿や乾燥防止に有効と考えられる.また,キャンディーテストにおいて,ショ糖と比較して直接還元糖の変化が少なく,pH変化がまったくないため,170℃ での構成糖の熱分解は少なく,テイストオリゴ®は安定性に優れていた. ラット小腸刷子縁膜によるα-グルコシド結合を有する二糖類の水解性は,その速度に差異はあるものの,α-グルコシド結合を有するすべての二糖類が水解されることが明らかとなった.とくにニゲロースは,マルトースの86%程度の水解性を有しており,比較的速やかに水解され,同様にニゲロシルマルトオリゴ糖の水解性は,マルトオリゴ糖とほぼ同じの値を示し,ショ糖の水解性とほぼ同様な数値であることが明らかとなった.またテイストオリゴ®の分解性は,ラット小腸刷子縁膜によりほぼ完全にグルコースにまで分解された.以上のことから,ニゲロースおよびニゲロシルマルトオリゴ糖のエネルギー値は,マルトオリゴ糖,ショ糖および乳糖と同様に4kcal/gであると考えられた. 以上の結果より,ニゲロースおよびニゲロシルマルトオリゴ糖含有シラップは,食品加工に幅広く利用可能な食品素材であることが示唆された.
著者
菅原 正巳
出版者
水利科学研究所
巻号頁・発行日
no.92, pp.47-59, 1973 (Released:2011-03-05)
著者
菅原 正
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.306-320, 1989-04-01 (Released:2010-01-22)
参考文献数
53
被引用文献数
8 8

Design of high spin organic molecules is described in three categories ; use of strong exchange interaction in one-center diradicals, non-Kekule molecules, anti-aromatic annulenes including charged species. Magnetic behavior of metapoly-phenylmethylene (8) is discussed as a model of one-dimentional organic ferromagnet. Intermolecular interaction among triplet diphenyl carbenes generated in host crystals of a diazo precursor is interpreted in terms of the results in a model system of [2, 2] paracyclophanedicarbenes.An attempt to realize ferromagnetic material utilizing CT interaction is rewared with a success in the case of decamethylferrocene-TCNE complex. Finally the electronic requirement for realizing organic ferromagnet is discussed in reference to that for organic conductors.
著者
藤川 光利 吉野 博 高木 理恵 奥山 博康 林 基哉 菅原 正則
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.75, no.652, pp.499-508, 2010-06-30 (Released:2010-08-26)
参考文献数
19
被引用文献数
4 5

The aim of this study is to develop the measurement method of multi-zonal airflow rates via human expiration (CO2). The adopted method measures multi-zonal airflow rates based on system identification theory. Also, it is a simple and cost effective method that is suitable to apply in domestic places. In addition, the method will only have minimal interference in the daily life of the residents concerned. As a step toward the practical use of this measurement method, several experimental studies were carried out in a full-scale test house and an existing house in order to investigate the accuracy.
著者
鶴 鉄雄 菅原 正博 西村 治彦
出版者
日本感性工学会
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18845258)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.117-126, 2019 (Released:2020-02-28)
参考文献数
13
被引用文献数
1

The objective of our studies is the inquiry into data set of the silhouette styling by machine learning for the luxury brands. The computer vision meets the visual fashion for the long years. Recently, computer vision techniques has been employed in algorithm of fashion recognition. But the aim of the computer vision is that the computer vision meets fashion but not that fashion meets computer visions. The luxury fashion consumer expects the favorite own beautiful silhouette styling, not simply the computer pictures. Therefore, silhouette learning of clothing by Neural Network Console needs to meet the personal professional styling knowledge.