著者
西岡 祖秀
出版者
日本印度学仏教学会
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.474-468,1230, 2006

The Country of Shambhala is an ideal Buddhist kingdom described in the <i>Kalacatantra</i>. The 25<sup>th</sup> generation Raudracakrin king of this country is said to win the final war with Islam, and revive Buddhism. When the <i>Kalacakratantra</i> was introduced to Tibet after the 11th century, it was widely accepted by Tibetan Buddhists. 'Jam-dbyangs-bzhad-pa (1648-1722) and Sumpa-mkhan-po (1704-1788), who were great scholars of the dGe lugs sect in the 18th century, wrote Chronological Tables of Tibetan Buddhism. The enthronement of the king of Shambhala is stated in both chronological tables, and the revival of Buddhism by the Raudracakrin king is predicted. This paper provides a general description of the Country of Shambhala from the <i>Dang po'i rgyas dpal dus kyi 'khor lo'i lo rgyus dang ming gi rnam grangs</i> of Klong-rdol-bla-ma (1719-1805), who was a great scholar of the dGe lugs sect.
著者
西岡 秀爾
出版者
Japanese Association of Indian and Buddhist Studies
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.1007-1004,1288, 2007-03-20 (Released:2010-07-01)

Sanboji in Settsu Nakajima is a temple built by Nonin in order to spread the Dharma sect. This article traces the origin of the temple by referring to literature of the Middle Ages and old maps.Recently, the origin of the Sanboji temple has been traced to Daido-the second and third wards of the neighborhood of the Osaka University of Economics in Daido district. However, topography and medieval documents connected with the Sozenji, Monoi family, and so on, suggest that the origin of the temple is not restricted to Daido, but extends to the wider-ranging area of Komatsu Zuiko and Osumi district, spanning the whole territory. Although the time of existence of the temple is still unknown, it is believed to have existed until the third year of Onin (1469), based on the “摂州中嶋三宝寺六祖舎利大慧袈裟伝来記” of the Shoboji historical records. Furthermore, its existence during the time of Daiei (1521-1526) or Kyoroku (1528-1531) is questioned. Even though the temple disappeared, the Komatsu and Nishidaido districts located to the north from the origin of Sanboji were called Sanboji, and remained so until the first half of the 20th century.
著者
西岡 祖秀
出版者
JAPANESE ASSOCIATION OF INDIAN AND BUDDHIST STUDIES
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.474-468,1230, 2006

The Country of Shambhala is an ideal Buddhist kingdom described in the <i>Kalacatantra</i>. The 25<sup>th</sup> generation Raudracakrin king of this country is said to win the final war with Islam, and revive Buddhism. When the <i>Kalacakratantra</i> was introduced to Tibet after the 11th century, it was widely accepted by Tibetan Buddhists. 'Jam-dbyangs-bzhad-pa (1648-1722) and Sumpa-mkhan-po (1704-1788), who were great scholars of the dGe lugs sect in the 18th century, wrote Chronological Tables of Tibetan Buddhism. The enthronement of the king of Shambhala is stated in both chronological tables, and the revival of Buddhism by the Raudracakrin king is predicted. This paper provides a general description of the Country of Shambhala from the <i>Dang po'i rgyas dpal dus kyi 'khor lo'i lo rgyus dang ming gi rnam grangs</i> of Klong-rdol-bla-ma (1719-1805), who was a great scholar of the dGe lugs sect.
著者
西岡 尚也
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2017, 2017

&nbsp;JAMSTEC(海洋研究開発機構)では「黒潮親潮ウオッチ」において毎週水曜日に黒潮流路予測を更新しネットに公開していて大変興味深い.過去の最大蛇行には、紀伊半島沖から鳥島までの蛇行みられる.ここでは沿岸地域との交流以外に、鳥島との交流(漂流)に視点を当てて考察したい.<br>&nbsp; 髙橋(2016)によれば江戸時代を通して数十年おきに、鳥島に漂流民が漂着した.日本列島沿岸部の交流に黒潮が果たした役割だけでなく、鳥島のような「孤島」との関係でも黒潮の役割を忘れてはいけない.<br> &nbsp;本発表では「①黒潮の蛇行」と「②鳥島漂流」さらに「③捕鯨船」に助けられたという偶然に注目し、黒潮と捕鯨文化そしてジョン万次郎の世界地図の意義まで拡大して考察を進めたい。これらは全て沿岸流「黒潮の存在」が結びつけた結果である.<br><br>
著者
西岡 洋 井上 達央 福室 直樹 小舟 正文 田路 順一郎
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 第24回廃棄物資源循環学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.583, 2013 (Released:2014-01-21)

海水中でのセシウムイオンの吸着率とハンドリング性の向上を目的として磁性吸着材を合成した。本吸着材は単斜晶トバモライトを主成分とするケイ酸カルシウム系結晶であり、層間のサイトにおいてセシウムイオンを吸着する。海水中のセシウムイオン濃度を10mg/Lとした場合、30分程度で80%以上の吸着率を示した。本吸着材の陽イオン交換容量(CEC)は214cmol(+)/kgであり、天然ゼオライトよりも高い値を示した。本吸着材の水熱合成時にマグネタイトなどの磁性体を共存させることにより、簡単な操作で磁性を付与することができた。
著者
磯村 達也 村上 亜弥 犬塚 恭子 川口 美佳 佐藤 恵美子 中村 郁朗 岡 寛 KP White 西岡 健弥
出版者
The Japanese Society for Clinical Rheumatology and Related Research
雑誌
臨床リウマチ (ISSN:09148760)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.130-136, 2014

目的:London Fibromyalgia Epidemiology Study Screening Questionnaire (LFESSQ)は6問からなる英語の質問票で,一般集団を対象とした疫学研究において,線維筋痛症患者をスクリーニングするためにWhite KPらによって開発された.LEFSSQを日本の臨床現場に導入するため,言語的妥当性を担保した日本語版を作成した.<br>方法:日本語版の作成は,開発許可を取得後,言語的な妥当性を担保した翻訳版の開発において標準的に用いられる手順(①順翻訳,②逆翻訳,③パイロット調査)に沿って実施した.この手順を通し,原作と同等の内容が反映された,日本人にとってより自然な文章表現である翻訳を目指した.内容の同等性については,適宜,原作者に確認した.<br>結果:①順翻訳:日本語を母国語とする2名の翻訳者が,それぞれ日本語に翻訳し,協議を通して一つの翻訳案を作成した.②逆翻訳:英語を母国語とする独立した翻訳者が,英語に逆翻訳した.その後,原作者や専門医との協議を経て,日本語暫定版を作成した.③パイロット調査:6名の日本人成人男女を対象に面接調査を行い,結果を踏まえ,日本語暫定版の文章表現の妥当性を検討した.参加者は,6名中4名が女性,平均年齢は50.0歳であった.調査の結果,質問票の分かりやすさ,及び表現や内容の正確な理解は,全体として問題はなかった.<br>結論:一連の作成手順と検討を通し,言語的妥当性を担保した日本語版LFESSQを作成した.
著者
西岡 昭博 池田 進 小山 清人 高橋 辰宏 藤井 恵子
出版者
山形大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

(1)米粉の品種や粉砕時の熱履歴の違う米粉のレオロジー特性アミロース含量の異なる品種が異なる米粉を用意し、糊化特性の違いやパン生地にした際のレオロジー特性の違いを明らかにした。これにより品種間の違いとパン生地のレオロジー特性との相関を系統的に明らかに出来た。次に、米粉の粉砕時に熱履歴が澱粉結晶やレオロジー特性に与える影響を明らかに出来た。この米粉は常温でも糊化することで知られるアルファ粉にはない特徴もあることを明らかにした。これを米生地にブレンドすることで、生地粘度をコントロールすることで、製パンに最適な粘度を探ることが可能であることを突き止めた。(2)種々の米粉のレオロジー特性と製パン性(1)で得られた種々の米粉のレオロジー特性の実験結果を受け、これから得られる米粉生地の製パン性を検討した。一般の米粉に12%のα化米粉をブレンドすることで、パン生地のレオロジー特性をコントロールした。これにより均一な発泡セルを有する米粉100%による製パンに成功した。(3)米粉100%による製パンメカニズムの一般化グルテン成分を含有しない米粉などで製パンを行うには、発酵時と焼成時の粘度をそれぞれ制御する必要がある。具体的には、発酵時の生地粘度はイーストによる一次発酵時のセルの均一性に大きく影響する。さらに、オーブン中で一次発酵後のパン生地を焼成する際は、糊化に伴う生地全体の粘度上昇が重要になる。生地の粘度上昇が鈍い場合、二次発酵によりセルが破泡してしまう。一方、オーブン中で加熱されたパン生地が糊化により急激に粘度上昇することで、一次発酵時の形成された均一な気泡が保持され良質な製パンが可能となる。これを一般化し、図示し、まとめとした。
著者
西岡 祖秀
出版者
日本印度学仏教学会
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.483-476, 2009-12-20
著者
小堀 研一 小野 修一郎 西岡 郁夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.33, pp.2151-2152, 1986-10-01

筆者らは,歪みの少ない四角形要素を発生するアルゴリズムを開発したので,その手法について報告する。これは,直線,円弧,楕円,自由曲線(以下エンティティという)などで構成された平面上にある閉じた領域を分割するもので,四辺で囲まれた領域を要素分割する際,互いに向かい合った辺上の分割数に制約をもたない,自動メッシュ生成を可能にするものである。
著者
杉山 昌広 西岡 純 藤原 正智
出版者
日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.58, no.7, pp.577-598, 2011-07-31

気候工学(ジオエンジニアリング)は「人為的な気候変動の対策として行う意図的な惑星環境の大規模改変」である.緩和策・適応策の代替にはならないが,温室効果ガス排出削減がなかなか進まない中,地球温暖化が危険な水準に達してしまうリスクを踏まえ,昨今,気候工学は欧米を中心に注目を浴びている.IPCCの第5次評価報告書でもレビューの対象となった.気候工学は,太陽放射管理(SRM)と二酸化炭素除去(CDR)の二つに大別される.SRMは太陽入射光を減らすことで気温を低下させる.CDRは二酸化炭素のシンクを促進するか工学的回収をして地球温暖化の原因を除去する.例えば海洋に鉄を散布し光合成を促進させる手法が提案されている.数ある気候工学で最も注目されているのはSRMの一つである成層圏へのエアロゾル注入である.火山噴火後の気温低下が示すように物理的な裏づけがあるが,降水の地理的パターンを変えるなど副作用も懸念されている.成層圏エアロゾル注入を主な対象とする気候工学モデル相互比較実験GeoMIPも立ち上がった.地球温暖化対策とはいえ,気候を直接改変する考えには,さまざまな社会的な課題がある.気候工学は一国が実施すると地球全体の気候に影響がでるため,何らかの国際枠組を必要とする.短期的には自然環境での実験についてのガイドラインが不可欠であり,国際的な議論がはじまっている.
著者
青木 泰 西岡 政子
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 第25回廃棄物資源循環学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.29, 2014 (Released:2014-12-16)

微小粒子状物質(PM2.5)は、中国の大気汚染をきっかけに世に大きく知られることになった。PM2.5は、きわめて小さく吸い込むと肺の奥まで入りやすく、肺がんやぜん息を引き起こすリスクがある。アメリカのEnvironmental Protection Agency(EPA,米環境保護庁)でも、5年に1回環境基準の見直しを行い、昨年3月、年平均15μg/m3から12μg/m3に強化した。日本でも環境省は、注意を要する暫定的な指針値を、「1日平均で1立方メートルあたり70μg」、環境基準値の2倍とした。環境基準や指針値を設け、大気中へのPM2.5の排出を抑えるためには、排出源への対策対処が不可欠である。排出源の一つである都市ごみ焼却炉への対策は、集塵装置(バグフィルター)を備えれば99・9%捕獲できるという発表(1)などもあり、知見に寄れば、具体的な対策は取られてこなかった。しかし都市ごみ焼却炉を有する市町村の清掃工場の周辺では、児童・生徒のぜん息が多発している箇所があり、都市ごみ焼却炉によるぜん息への影響を考えたい。
著者
上野 恵子 西岡 大輔 近藤 尚己
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.48-58, 2022

<p><b>目的</b> 近年,生活保護制度の被保護者への健康管理支援の重要性が指摘され,施策が打たれている。本研究は,2021(令和3)年に全国の福祉事務所で必須事業となった「被保護者健康管理支援事業」に対して福祉事務所が抱える期待や懸念,および国・都道府県への要望を明らかにすることを目的とした。</p><p><b>方法</b> 2019年11月,機縁法により選定された23か所の福祉事務所に,質問紙調査を依頼した。質問紙では,健康管理支援事業の実施に際して期待する点ならびに懸念する点,国・都道府県から受けたい支援を自由記述で回答を求めた。次いで2019年11月から2020年2月にかけて,福祉事務所でヒアリング調査を実施した。ヒアリング調査では,質問紙項目に記載が不十分な回答,回答の補足事項や不明点を調査票の内容に沿って聞き取りを実施した。</p><p><b>結果</b> 16か所の福祉事務所から調査票の回答およびヒアリング調査の承諾を得た(同意割合69.6%)。福祉事務所担当者は健康管理支援事業が被保護者の健康意識・状態を改善し,被保護者のみならず他住民への取り組みとしても実施されることを期待していた。また,困難を感じている点として,実施体制の構築,事業の評価指標・対象者の設定,保健医療専門職の確保が示唆された。国・都道府県への要望としては,評価指標・基準の提示,標準様式の提供,参考となる事業事例の紹介,福祉事務所間や地域の他の関係機関との連絡調整,情報共有の場の提供,財源の確保などが挙げられた。</p><p><b>結論</b> 健康管理支援事業の円滑な実施を推進するためには,自治体と国ならびに都道府県が連携を深めるとともに,重層的な支援体制の構築が求められている。</p>
著者
西岡 敏
出版者
沖縄国際大学日本語日本文学会
雑誌
沖縄国際大学日本語日本文学研究 (ISSN:13429485)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.左1-16, 2015-11

研究ノート
著者
岩橋 純子 安藤 明伸 西岡 芳晴 川畑 大作 白石 喬久
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.131, no.4, pp.463-472, 2022-08-25 (Released:2022-09-08)
参考文献数
19

A system was created using an exploration-type computer game as the basic material, and its educational effects were verified with the aim of stimulating the interest of students of the digital native generation in the local history of the region. Research classes were conducted using Minecraft (Mojang/Microsoft) teaching materials at Miyagi University of Education Junior High School in Sendai City. The theme of the classes was to convey knowledge about the geology and geological history of the region. Teaching materials were created for students to learn about geological formations in the Kamisugi area of Sendai City, including the region of their junior high school, with the aim of deepening their interest in local geological history and their understanding of the changing earth. A Minecraft world was used with underground strata that reflected information from a geological boring survey conducted in the past at the school, school buildings, and teleportable landscapes of past geological eras, and questions were asked on knowledge of geology based on school textbooks or research papers. The following were confirmed from the research classes at the junior high school. The game using a familiar school as a setting was very popular among the students, and they were not bored by the knowledge questions. The key words of the geological era that the students reached were frequently mentioned in the questionnaire given after the classes. The game is considered to be effective for helping students to understand and remember things visually, while having an enjoyable and positive experience.