著者
石崎 和彦 橋本 憲明 松井 崇晃 名畑 越夫 神戸 崇 奈良 悦子 星 豊一 阿部 聖一 小林 和幸 重山 博信 平尾 賢一 金田 智
出版者
新潟県農業総合研究所
巻号頁・発行日
no.13, pp.47-66, 2015 (Released:2015-06-24)

「コシBL13号」は,新潟県農業総合研究所作物研究センターにおいて開発されたいもち病真性抵抗性同質遺伝子系統である。1996年より,戻し交配法を適用し,「K59」を1回親,「コシヒカリ」を反復親として育成された。いもち病真性抵抗性遺伝子型はPitと推定される。2011年から奨励品種決定調査に供試され,いもち病抵抗性以外の特性において「コシヒカリ」と類似性が高いことから,2013年に新潟県の奨励品種に採用された。なお,「コシBL13号」は,2014年に種苗法に基づき品種登録された。

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著者
四宮 敏章 田原 一樹 中村 由美 金井 恵美 松村 勝代 松澤 未由紀 小林 絢 谷川 恵子
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.422-429, 2017 (Released:2017-05-01)
参考文献数
3
被引用文献数
2

心療内科医が中心となったがん診療・緩和ケアにおける地域連携の1例を示す. OPTIM-studyが示した 「顔の見える関係」 づくりを重点に置いたかかわりが重要である. 奈良県においては, 病院関係者, 地域医療を担う医療者, 患者団体, 県の担当者が対等の立場で話し合うことのできるさまざまな機会を作っている. また, 緩和ケアの質の向上を図るためには, PDCAなどを用いたアウトカムの評価も行う必要があり, その取り組みについても進めている.
著者
金 勲 林 基哉 大澤 元毅 開原 典子 阪東 美智子
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成28年度大会(鹿児島)学術講演論文集 第8巻 性能検証・実態調査 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.117-120, 2016 (Released:2017-10-31)

高齢者福祉施設における室内環境管理の実態の解明と対策の提案のため全国アンケート調査を行た。本報では施設運営及び空調設備に関して地域特性などを加味し詳細解析した結果について報告する。 冷暖房設備はIII地域を堺に方式が変わり、換気設備は換気扇が約7割、中央式が約2割であった。温湿度の管理基準を設けている施設の基準範囲は概ね妥当なレベルであるが、逸脱した数値も存在した。換気は規則的に行っている施設が半分、任意的に行っている施設が半分であり、規則的な換気の4割は1日に2回以上3回未満であった。
著者
目黒 智康 桒原 慶太 金子 志保 渡辺 学 新井 智之 松永 篤彦
出版者
社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
雑誌
関東甲信越ブロック理学療法士学会 第25回関東甲信越ブロック理学療法士学会 (ISSN:09169946)
巻号頁・発行日
pp.80, 2006 (Released:2006-08-02)

【はじめに】本態性振戦は,姿勢時及び動作時振戦だけを唯一の神経症状とする良性の神経疾患である.また,本態性振戦の亜型として書字振戦が報告されている.この書字振戦は書字という特定の動作においてのみ出現する課題特異的振戦であり,書字動作そのものの障害だけでなく,手段的日常生活動作能力の著しい低下に繋がる可能性がある.しかし,書字振戦に対する理学療法の介入効果に関する研究報告は極めて少ない.今回我々は,書字振戦を呈した高齢患者に対して,失調症に対して弾性緊縛帯を適用し,書字振戦が改善する経験を得たので報告する.【症例紹介】症例は85歳の男性で,特記すべき既往歴はみられなかった.現病歴は誘因なく発熱,嘔吐,頚部硬直を伴って意識レベルが低下し,ヘルペス脳炎の診断を受ける.なお,パーキンソニズムや小脳失調性などの神経学的な異常所見は認められなかった.第21病日より理学療法を開始し,第30病日には院内T杖歩行が可能となった.第31病日より書字練習開始した.【初期評価】安静時には振戦はみられないものの,上肢を挙上するとわずかに手指振戦が出現し,さらにこの振戦は書字時に増悪した.感覚機能は正常であり,運動機能は,握力が右16.0kg・左12.5kg,ペグボードテストが右12本・左13本,簡易上肢機能検査(STEF)では右85点・左91点であった.さらに Mini Mental State Examinationによる得点は27点, Functional Independence Measureによる運動項目は91点であった.いずれの評価も著しい低下はみられなかった.【理学療法介入】書字振戦に対する理学療法として,弾性緊縛帯を適用した.方法は,弾性包帯で手関節を固定するように巻き,毎日1時間程度ひらがなの文章を書写する練習を繰り返し,計15日間行った.【結果と考察】書字練習開始時では弾性緊縛帯で手関節を固定した時のみ振戦が減少し書字の不均整に改善を認めたのに対して,退院時には弾性緊縛帯を適用しない状態で書字の不均整に明らかな改善がみられた.先行研究によると,弾性緊縛帯は失調症に対して固有感覚系を介して運動制御を促通する効果があると報告されている.本症例の書字振戦が改善した理由も,弾性緊縛帯により書字の際に手関節の不随意運動が制限され,書字動作時の運動制御を促通した可能性がある.また,弾性緊縛帯による書字の不均整の減少(即時効果)が書字練習時の正しい結果のフィードバックにつながり,さらにはこの学習過程が繰り返し継続されたことが書字という緻密な動作の再学習に効果的に働いたと考えられた.
著者
紺野 剛史 金月 寛彰 福田 大輔 園田 俊浩
出版者
人工知能学会
雑誌
2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)
巻号頁・発行日
2019-04-08

近年,日本の高齢者人口は増加している. 介護期間を短縮する方法として,高齢者の転倒リスク検出を検討した. 本論文の目的は,非接触センサーで転倒リスクを検出することである.40人の被験者による5メートルの歩行テストのビデオを撮影し,次に,OpenPoseを使ってそれらを処理した.最後に,リハビリ運動指導員は転倒リスクを3段階で評価した.本稿では,3つの機械学習モデルについて転倒予測の精度評価を報告する.その結果,非接触センサーを使用してもすべてのアルゴリズムで約80%の精度が得られることがわかった.
著者
瀧和男 金田悠紀夫 前川禎男
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC)
巻号頁・発行日
vol.1978, no.18(1978-ARC-032), pp.1-10, 1978-09-13
著者
當銘 玲央 宮城 一也 喜友名 朋 Gretchen Parrott 金城 武士 原永 修作 健山 正男 藤田 次郎
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.411-416, 2019

<p><b>背景.</b>シングルユース(単回使用)の気管支鏡はその特性から集中治療室や救急部での使用経験が報告されているが,呼吸器内科での使用経験の報告は少ない.当院でシングルユースビデオ気管支鏡を使用した症例について報告する.<b>症例.</b>2016年4月から2017年3月の間に,11例延べ14件に対しシングルユースビデオ気管支鏡が使用された.代表的な2例を示す.症例7は77歳男性.右膿胸の治療中に喀血にて挿管となった.シングルユースビデオ気管支鏡を用いて血餅除去を行ったが気管粘膜と血塊の判別が難しく,通常の気管支鏡へ変更とした.症例9は63歳男性.両側誤嚥性肺炎,左膿胸の診断で入院となった.左右主気管支内に多量の喀痰が貯留するため数日おきに吸痰を行ったが,時間外はシングルユースビデオ気管支鏡を使用した.上記2例を含め,14件中7件は緊急または時間外使用であった.<b>結論.</b>シングルユースビデオ気管支鏡は通常の気管支鏡に取って代わるものではないが,軽量で設定も簡便なため特に緊急時に有用であった.また,気管支鏡の損傷を気にせず手技を行うことができ,交差感染が起きないことも利点である.</p>
著者
吉村 卓也 金森 亮 伊藤 孝行
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第28回全国大会(2014)
巻号頁・発行日
pp.3A44, 2014 (Released:2018-07-30)

接続可能な社会や低炭素社会の実現に向けて,家庭への太陽光発電と蓄電池導入が注目されている.本研究では,天候などで大きく変化する太陽光発電量の影響を軽減するため,各家庭の蓄電池を共有化してコミュニティ蓄電池とみなし,マルチエージェントシミュレーションにて効率的な電力マネジメントを検討する.家庭の太陽光発電量の予測モデル,電力事業所とコミュニティ間のオークション電力市場モデル導入の有効性が確認された.
著者
川上 紳一 金折 裕司 大野 照文
出版者
Japan Association of Mineralogical Sciences
雑誌
岩鉱 (ISSN:09149783)
巻号頁・発行日
vol.87, no.10, pp.393-411, 1992-10-05 (Released:2008-03-18)
参考文献数
127

Soon after the formation of the Earth by collisional accretion of planetesimals in the primordial solar nebular, its interior has been differentiated gravitationally to form the central metallic core, silicate mantle and crust, atmosphere and ocean. The sequence of differentiation was very rapid during the formation and subsequent early history, since the interior has been maintained hot by the heating of accretional energy, gravitational energy of core-mantle separation and energy released by the radioactive neclides. The differentiation and interactions between the core, mantle, crust, atmosphere and ocean has been continued throughout the Earth's history less effectively but still a significant way. The mode of interactions between the subsystems of the Earth includes mass transfer (geochemical cycle), electromagnetic interaction, and mechanical interactions such as angular momentum exchange, tidal interaction and convective flows and plate motions. Since these interactions have been maintained by the energy of radioactive nuclides and solar energy, the Earth system can be regarded as disequilibrium dissipated system with highly non-linear behavior. Many rhythmical variations in the Earth environments such as climate change, sea level change, geomagnetic variation, plate velocities and orogeny, volcanic and seismic activities are expected to show signatures of the non-linear dissipative systems. Specifically we expect the period bifurcation phenomena revealed in many non-linear systems would exist in the rhythmical variations in the Earth's history. Here we reviewed the spectrum structures of galactic motions, solar activities, orbital motions of the Earth and planets with special reference to the Milankovitch cycles, the Earth rotatonal variation, geomagnetic variations, variations in the atmosphere and ocean phenomena, climate change, meteoroid impact and mass extinciton episodes, and then revealed nature of multi-sphere interactions in the Earth's history in the frequency domain. Some future problem to explore the nature and mechanisms in the multi-sphere interaction and evolution of the Earth were discussed.
著者
金中 直輔 佐藤 博明 阿部 肇 根城 尭英 福井 敦 寺西 裕 鳥橋 考一 宮腰 明典 楚良 繁雄 河野 道宏
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.203-208, 2013-05-20 (Released:2013-05-24)
参考文献数
5

要旨:頭痛を主訴に来院した68歳男性.3年間にわたる硬膜動静脈瘻の治療経過において,頭部CTやMRIのFLAIRおよびT2画像にて両側視床に限局した異常信号域を認めた.深部静脈系のvenous congestionによるvenous hypertensionが疑われた.臨床症状として特徴的な視床性認知症を呈していたが,血管内治療により画像的にも臨床的にも改善を認めた.このような適確な診断と治療により可逆的な病態である一方で,時期を逸することで不可逆的な変化を来すこともありうるため,迅速かつ適確な対応が必要な疾患であると考えられた.