著者
金岡 晃
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.7, pp.564-565, 2017-06-15
著者
安倍 正人 嶋 明弘 上田 隆 金井 浩 牧野 正三 城戸 健一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.28, no.12, pp.1306-1317, 1987-12-15
被引用文献数
1

筆者らは ディジタル信号処理技術を応用して 音響および音声信号処理の研究を行っている.具体的には 音響信号処理分野では機械系の故障診断 音源位置の推定を行っており 音声信号処理の分野では不特定話者単語音声認識に関する研究を行っている.これらの処理はいずれも膨大な計算量および記憶容量を必要とし かつ 最終的にはリアルタイムで行わなければならない.そのため 汎用計算機では演算速度 リアルタイム性および処理の連続性の点で問題があり DSPでは記憶容量 演算精度およびソフトウェアの柔軟性の点で問題がある.このため 筆者らはホスト計算機のバックエンドプロセッサとして ディジタル信号処理を主な目的とした以下に示す3つの特徴を持つ高速演算装置μKIDOCHを開発した.(1)ホスト計算機との間のデータ転送ネックを解消するため パイプライン化メモリにより結合する(2)マイクロプログラム方式によるパイプライン処理を行う.(3)データパスあるいはアドレスパスとして使える3本の32bitパスおよび128bitプログラムバスを用いることにより 複数の演算器が並列に動作する.本報では 試作した高速演算装置以μKIDOCHの特徴とクロスアセンブラを用いて作成した種々のプログラムにより検討したμKID0CHの性能について報告する.
著者
白井 達也 金子 真 辻 敏夫
出版者
日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.567-576, 1999-05-15 (Released:2010-08-25)
参考文献数
29
被引用文献数
2

This paper discusses the scale-dependent grasp. Suppose that an object is initially placed on a table without touching by human hand and, then he (or she) finally achieves an enveloping grasp after an appropriate approach phase. Under such initial and final conditions, human unconsciously changes the grasp strategy according to the size of object, even though they have similar geometry. We call the grasp planning the scale-dependent grasp. Focusing on column objects, we first classified the grasp patterns into a couple of grasps and extracted the essential motions so that we can apply the scale-dependent grasp to multi-fingered robot hands. We found that the grasp patterns should be also changed according to the surface friction and the geometry of cross section of object in addition to the scale. The basic strategies were verified by experiments. Finally, we considered how each strategy should be switched from one to another.
著者
金子 康智 今井 貴彦 森 一石 大山 宏治
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.850, pp.16-00536-16-00536, 2017 (Released:2017-06-25)
参考文献数
9

A vane used in a low pressure end of steam turbine is usually fixed to an inner shroud and an outer ring by welding both ends. In such a vane structure, the damping in loading operation is comprised of the material damping and the aerodynamic damping, because the structural damping is very small. In addition, steam turbine vanes are sometimes manufactured in a half-ring structure, where all vanes in a upper half and a lower half are connected by the shroud. In such a half-ring structure, the vane exhibits closely spaced natural frequencies of Toop (Tangential out-of-phase) modes, in which each vane in a half-ring vibrates like a fixed-fixed beam in a different phase. In such a steam turbine vane, the forced vibration and the self-excited vibration of Toop modes may become a serious issue. Therefore, in the design of the steam turbine vane, it becomes indispensable to evaluate the resonant response and the stability of Toop modes under the high loading condition. In this study, first, the vibration characteristics of steam turbine vane with a half-ring structure are studied by use of the results of FE analysis. Second, the reduced order model (the equivalent spring-mass model) of a half-ring structure is assembled, based on the results of FE analysis. Finally, the forced response analysis of the mistuned system of a half-ring structure is carried out, using the reduced order model and the Monte Carlo simulation. From these results, the vibration response characteristics of steam turbine vane with a half-ring structure are clarified.
著者
金田 泰男
出版者
京都府立医科大学
雑誌
京都府立医科大学雑誌 (ISSN:00236012)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.377-418, 1937

生體内新陳代謝過程ニ於テ諸種燐酸化合物ガ重要ナル役割ヲ演ズル事ハ己ニ余ガ前報告ニ於テ詳述セシトコロナリ.新陳代謝老廢物ノ排泄機關トシテ,生體ノ生活過程ニ於ケル重要ナル臟器ノ一ナル腎臟ノ燐酸排泄機轉ニ關シテハ,或ハ腎臟燐酸分解酵素ノ研究,或ハ腎臟灌流試驗等各方面ヨリノ研究ニヨリ種々論議セラルルモ,尚一定ノ所説ヲ見ズ.余ハ今諸臟器組織ノ新陳代謝ノ研究ヲ企ツルニアタリ,先ヅ腎臟ニ就テ,ソノ動,靜脈血中ニ於ケル諸種燐酸化合物ノ分布ニ就テ比較檢索シ,更ニ之ニ及ボス諸種腎臟毒ノ影響ヲ研究シ,以ツテ腎臟ノ燐酸排泄機轉ヲ説明セント欲シ,本實驗ヲ試ミ,次ノ結果ヲ得タルヲ以ツテ此處ニ報告セントス.1)犬ノ頸動脈血及,腎靜脈血中諸種溶酸性燐酸化合物ノ分布ヲLohmann及,Jendrassik並ニBomskowノ方法ニ依リ測定セリ.[table]2)得タル成績ニヨレバ腎臟ニ於テ諸種ノ有機燐酸化合物ガ分解セラルルノミナラズ,其ノ際成生スル無機燐酸並ニ血液中ニ己ニ存在セル無機燐酸ハ腎臟濾過機能ニヨリテ尿中ニ排泄セラルルモノノ如シ.3)犬縄縛ガ頸動脈血及,腎靜脈血中ノ諸種溶酸性燐酸化合物ノ分布ニ及ボス影響ヲ時間的經過ニ從ヒテ檢索セリ.4)無機燐酸ハ著明ニ,くれあちん燐酸ハ僅ニ逐時的ニ 加スルモ,他ノ有機燐酸化合物ハ一般ニ漸次減少ノ傾向ヲ示ス.5)頸動脈血並ニ腎靜脈血中ニ於ケル諸種燐酸化合物ノ量的關係ヲ夫々比較考察スルニ,縄縛3時間後ニ於テ焦性燐酸並ニ六炭糖燐酸ハ腎臟ニ於テ分解セラレ,くれあちん燐酸,及,ぐりせろ燐酸ハ腎臟ニ於テ合成セラル.而シテ無機燐酸ノ尿中排泄ハ著シク障礙セラルルモノノ如シ.6)縄縛セル犬ノ頸動脈血及,腎靜脈血中ノ諸種溶酸性燐酸化合物ノ消長ニ及ボス諸種ノ有機並ニ無機腎臟毒ノ影響ヲ檢索セリ.今其ノ個々ノ腎臟毒ニ就テ得タル結果ヲ述ブレバ次ノ如シ.イ)うらん注射ノ場合ニ於テハ注射3時間後ニ於テくれあちん燐酸並ニぐりせろ燐酸ハ腎臟ニ於テ分解セラレ,焦性燐酸並ニ六炭糖燐酸ハ僅ニ合成セラル.而シテ無機燐酸ハ腎靜脈血中ニ於テ著明ナル 加ヲ示ス.ロ)昇汞注射ノ場合ニ於テハ注射3時間後,腎靜脈血ニ於テ六炭糖燐酸並ニぐりせろ燐酸ハ減少シ,無機燐酸,くれあちん燐酸,及,焦性燐酸ハ 加ヲ示ス.ハ)重くろーむ酸加里注射ノ場合ニ於テハ腎靜脈ニ於テ焦性燐酸,ぐりせろ燐酸及,六炭糖燐酸ハ稍々張度ニ減少ス.然レドモ他ノ有機及,無機燐酸化合物ハ 加ス.ニ)かんたりちん注射ノ場合,腎靜脈血ニ於テ焦性燐酸以外ノ有機燐酸化合物ハ著明ニ減少シ,無機燐酸ハ著シク 加ス.而シテ諸種ノ腎臟燐酸分解酵素ハかんたりちん注射ニ依ツテ影響ヲ被ラザルモノノ如シ.ホ)はぶ毒ヲ注射セル場合ニ於テハかんたりちん注射ノ場合ト同様ナル影響ヲ示ス.7)無機ノ腎臟毒ニ依リテ腎臟燐酸分解酵素ハ多少障礙セラルルモ,有機ノ腎臟毒ハ腎臟燐酸分解酵素ニ封シ何等影響ヲ及ボサザルモノノ如シ.8)動脈血ノ諸種燐酸化合物ノ消長ガ示スガ如ク,各腎臟毒ハ腎臟ノミナラズ,他ノ臟器組織ニモ亦,作用スルモノト考ヘザルベカラズ.依ツテ余ハ他ノ臟器組織ニ及ボス諸種腎臟毒ノ作用ヲ研究スル事ナクシテ結論ニ到達スルハ尚早ナリト思考ス.之等ニ關スル研究ハ當教室同僚諸兄ニヨリ既ニ着手セラレ,叉一部重要ナル成績ヲ得タルヲ以ツテ,余ノ本成績ハ之等ノ發表ト相俟ツテ完全スルナラント思考ス.
著者
金川 晃士 山口 亨
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
巻号頁・発行日
vol.22, pp.157-157, 2006

現在住宅対象侵入強・窃盗の侵入犯罪や街頭において敢行される性犯罪などが著しく増加し、安全・安心に暮らせる街づくりが社会に求められている。そこで、人間中心型都市における防犯ロボットを用いた屋外の不審者を検出するシステムを提案する。防犯ロボットには一人乗り用の電気自動車である知的移動体i-mobilityを用いた。システムはファジィ連想メモリシステムに実装され連想推論によって、動作認識を用いた意図認識を行う。意図認識実験において、事例ノードを配置することで帰納的な学習ができ、学習事例を増加することで認識率が向上する。そして、事例の自動追加実験を行いシステムの利便性を向上させる。認識実験についての認識率を示しシステムの利便性を向上させることで、その有効性を示す。
著者
永井 良治 金子 秀雄 黒澤 和生
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.48102011-48102011, 2013

【はじめに】本学科は2010年より大学関連施設においてクリニカルクラ-クシップ(以下:CCS)を導入している。CCSを導入するにあたり数年前より関連施設の臨床実習指導者(以下:SV)と技術習得のために重要項目を挙げ「見学・模倣・実施」のチェックリストを作成した。CCS導入は、学生がある段階で解決困難な問題が生じるとそこから先には進めなくなり、評価段階だけとなることや、急性期病院では評価のみとなり、理学療法を「実施」する経験が非常にすくない。業務終了後に学生指導に時間がかかり思うように学習効果向上しないことなどが挙げられCCSを導入した。認知領域偏重の指導ではなく、精神運動領域を中心にチェックリストを作成した。チェックリストは検査測定40項目、治療技術40項目の合計80項目からなる。臨床実習は8週間で週1回は教員による学生指導を実施している。今回はSVに対してCCSに関するアンケ-ト調査を実施し現状と問題点ついて報告する。【方法】臨床経験4年目(平均7.8±3.3年)以上の41名を対象とした。臨床経験4~9年目30名(平均6.2±1.9年)、10年目以上11名(平均12.1±2.3年)であった。アンケ-ト内容は1)、従来の実習形態より経験値は高まるか。2)、能動的な学習(積極性)は従来の実習形態と比べ学生の行動変化が感じられるか。3)、技術領域の習得は従来の実習形態より高まるか。4)、患者の不安、リスク、また指導者の不安は軽減しているか。5)、「見学」・「模倣」・「実施」のプロセスから学生の理解度を把握できるか。6)、ケースノートとディスカションを通して学生の理解度が把握できるか。7)、SVと一緒に診療参加することで理学療法全体に関する理解度は高まるか。8)、「見学」・「模倣」・「実施」を繰り返すことで問題解決能力は向上しているか。9)、SVの学生指導の負担は軽減しているか。10)、CCSを支持するかの10項目である。各項目の回答は「そう思わない」「どちらでも言えない」「そう思う」とした。【倫理的配慮、説明と同意】対象者には、本研究の目的と方法を文章と口頭にて十分に説明し同意を得た。【結果】CCSの支持は臨床経験10年目以上では72.7%であり、全体では48.8%であった。 10項目において「そう思う」は、1) 53.6%、2) 26.8%、3) 58.5%、4) 39.0%、5) 36.6%、6) 34.1%、7) 56.1%、8) 26.8%、9) 56.1%、10) 48.8%であった。「そう思わない」が「そう思う」より割合が大きい項目は2) 能動的な学習(積極性)は従来の実習形態と比べ学生の行動変化が感じられるか。 6) ケースノートとディスカションを通して学生の理解度が把握できるか。8) 「見学」・「模倣」・「実施」を繰り返すことで、問題解決能力は向上しているか。 以上の3項目であった。臨床経験10年目以上では、1) 100%、2) 36.4%、3) 81.8%、4) 63.7%、5) 72.7%、6) 54.6%、7) 54.6%、8) 27.3%、9) 72.7%、10) 72.7%であった。【考察】CCSの臨床実習形態に変更して2年経過した。現在、当学科では約半数学生が関連施設でCCSの実習と外部施設での実習を経験する。指導体制は各関連施設の方針に従っている。作成したチェックリストの「実施」になる項目数はすべての関連施設で平均75%以上は到達できるものである。教員は「見学」・「模倣」・「実施」のチェック状況とその内容の理解の把握と指導をしている。CCS導入の目的であった経験値の向上、技術領域の習得、理学療法全体に関する理解の向上は「そう思う」の割合が高く有効な臨床実習に進みつつある。また業務時間外の指導がないことでSVの負担軽減にも繫がっている。CCSはSVの経験年数により、捉え方は異なりSVと連携して学生指導方法についてさらに検討していきたい。【理学療法学研究としての意義】当学科では関連施設においてCCSを実施している。協会の理学療法教育ガイドラインでは、実習形態は学生が主体となって患者を担当する形態を排除し,クリニカル・クラープシップを基本とすることを提言するとしている。協会の方針に従う我々の取り組みが少しでも参考になれば幸いである。今後も方法論について報告していきたい。
著者
金子 順一
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1247, pp.149-152, 2004-06-21

私どもホテルオークラ福岡は前期(2004年3月期)末までに、取引先の金融機関6行と株主で運営委託先のホテルオークラから総額約140億円の債権放棄を実行していただきました。関係する方々には、ご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんでした。破綻するのが目に見えていた 金融支援を実行していただいた背景には、収益力を上回る財務悪化がありました。
著者
横田 隆史 大津 金光 古川 文人 馬場 敬信
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.120, pp.81-86, 2005-11-30
参考文献数
5
被引用文献数
4

予測器は一般に対象の過去の挙動をもとにして,可能性のある選択肢のなかから最尤のものを次の状態として「予測」する任を担う.予測器があらかじめ与えられる情報なしに働くならば,予測対象とする系の性質・挙動が予測器の性能となって現れてくるはずである.我々は,系の挙動に見られる偏りやランダムさに着目し,エントロピーを測度として定量化することで,予測器の性能を表現することを試みた.系を2値のマルコフ情報源と考え,その情報源エントロピーを,予測に関して系が持つ情報量と考えた.また,予測器が内部にテーブル構造を持つとき,テーブルエントリごとの使用の多寡からもエントロピーを定義し検討対象とした.予測器の方式によってエントロピー値と予測成功率の間に明らかな相関性が認められる.Predictors are responsible for predicting the next state by means of past events. When a predictor works without any knowledge on the system, its prediction performance should be influenced by statistical characteristics of the system at some level. We focus our viewpoint on randomness in the system behavior and introduce an entropy concept so as to quantitatively measure the system behavior, i.e., randomness. We define information source entropy and reference entropy. These entropy values reveal prediction performance in some prediction methods.
著者
細谷 享平 塚本 美早 松山 駿汰 森川 太酬 金野 寛之 鈴木 修子
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物
巻号頁・発行日
vol.53, no.10, pp.720-723, 2015

本研究は,日本農芸化学会2015年度(平成27年度)大会(開催地:岡山大学)「ジュニア農芸化学会2015」で発表されたものである.生活圏内に自生する秋田県の県花アキタブキがフラボノイド類を含有することに着目し,そのメタノール抽出,化合物同定を行い,太陽電池への利用を検討し,その中で起電力に対するフラボノイド化合物群の三次元構造に基づいた構造活性相関まで考察した,たいへん興味深い研究であった.
著者
山本 哲彦 花田 真一 中園 邦彦 金城 寛 玉城 史朗
出版者
日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.61, no.591, pp.4276-4281, 1995-11-25
参考文献数
3
被引用文献数
5

In this work we consider unstable control objects such as an inverted pendulum. Two evaluation procedures in genetic algorithm (GA) are set. The first involves the following steps : set two limits, -Θ and Θ, on both sides of the unstable equilibrium point, set an initial point θo in [-Θ, Θ], initiate a motion, measure the time when the motion reaches one limit, repeat simulations of neuro-control, select neural networks in order of length of holding times, and apply GA-crossover to superior neural networks of long holding times. The second involves the following steps : select neural networks in order of shortness of settling time to the equilibrium point, and apply GA-crossover to superior neural networks of short settling times. We adopt only the first evaluation procedure in the early generation stages of GA. After the number of neural networks of controllability reaches a sufficient percentage of all the neural networks in a computer, we adopt the second evaluation procedure, and GA evolution is continued. Neural networks of controllability appear at about the 10th generation and evolve to the ability limit predetermined by the structure of neural networks.
著者
金井 豊 井内 美郎 徳岡 隆夫
出版者
日本堆積学会
雑誌
堆積学研究 (ISSN:1342310X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.47, pp.55-70, 1998-04-30 (Released:2010-05-27)
参考文献数
16
被引用文献数
2 1

中国大陸の湖から採取した二つのコアにおける放射性核種の分布と化学組成とを調べ, 平均堆積速度の算出を行い堆積環境について予察的に検討した. その結果, 構造盆地湖である Daihai 湖では約0.3cm/y程度の堆積速度が推定され, この値は日本における湖沼の平均堆積速度の範囲内であった. 化学組成からは, 堆積物の供給源が異動してコアの化学組成にわずかな変動をもたらしたことが示唆された. また, 湿地帯の閉鎖湖である Blackspring 湖では約0.1cm/yで, 前者の1/3程度の値であった. 含水比や化学組成に変化がみられた16~18cmあたりは160~180年前と推定され, そのころから以前と異なる堆積物が供給され始めた可能性が高い. また, セシウム-137のインベントリーは, 日本における過剰鉛-210との関係から推定されるものよりも大きく, これは中国におけるセシウム-137の供給量が日本における場合よりも多かったこと, ならびに湖からの流出が少なかったことなどが原因と考えられる.
著者
金井 豊 井内 美郎 山室 真澄 徳岡 隆夫
出版者
日本地球化学会
雑誌
地球化学 (ISSN:03864073)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.71-85, 1998-05-20
参考文献数
38
被引用文献数
5

In order to study sedimentation environments and sedimentation rates in Lake Shinji, Shimane Prefecture, the Pb-210 and Cs-137 radioactivities were measured in 15 cores taken on Oct. in 1994. The sedimentation rates in the lake varied at each location; those in the western area are about 0.25g/cm^2/y, larger than in the eastern area (about 0.1g/cm^2/y), and those in the central area are the lowest (≦0.05g/cm^2/y). This fact indicates that most of the sediments supplied by the Hii river deposited in the western area and little amount was transported to the central area. The inventries of radionuclides that indicate the amount of accumulation were larger in the western area, which is the same tendency as the sedimentation rate. They are in a positive correlation (correlation coefficient (R) is 0.78), and their relationships are different from that observed in offshore sediments of Japan sea. The fluxes of excess Pb-210 and Cs-137 are large in western area, which suggests that much amount of sediment were supplied from the Hii river. The concentrations of excess Pb-210 and Cs-137 in surface sediments are in a good correlation (R=0.76), which indicates that both nuclides in sediment grains may exist in a constant ratio. The sources of radionuclides are supposed to be terrestial fallout and suspended particles carried from river. Although the latter source is not negligible, it is considered that the former is superior and that radionuclides moved and distributed heterogeneously in Lake Shinji.