著者
伊藤 孝行 柴田 大地 鈴木 祥太 山口 直子 西田 智裕 平石 健太郎 芳野 魁
出版者
人工知能学会
雑誌
2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)
巻号頁・発行日
2019-04-08

オンライン上のクラウド(Crowd)スケールの議論の支援が次世代の民主主義プラットフォームとして注目を集めている.大規模な合意を形成できれば,これまでには不可能だった,大規模な人数による意思決定が可能になる.そこで,筆者らは複数の実フィールドでオンラインの議論支援システムCollagreeを開発し,幾つかの社会実験を行い有用性を確認している.ここでは,炎上を防ぎながら議論を適切にリードするために人間のファシリテータがオンライン議論をファシリテートした.課題は,規模が非常に大きいことから,人手でファシリテーションを行うのが困難な点である.オンラインで24時間休むことなく議論を管理することは非常に難しい.そこで本研究では,自動ファシリテーションエージェントを実装することで,大規模な人数の人たちの意見を効率的に収集し,合意を形成するシステムを実現する.評価として,名古屋市と協力して,名古屋市次期総合計画の中間案に対する市民の意見集約の場の一つとして,本システムを導入した.その結果,自動ファシリテーションエージェントは予想以上にうまく動作し,参加者からの投稿数が増加する傾向が見られた.
著者
湯澤 泉 川野 信之 鈴木 祥生 藤井 清孝 伊藤 洋一
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.9, no.5, pp.364-369, 2000-05-20 (Released:2017-06-02)
参考文献数
29
被引用文献数
2 2

東南アジアなどに渡航歴を有する46歳男性が, 渡航先にて脳腫瘍を指摘されたため, 帰国後, 当院を受診した.主訴は頭重感であり, 神経学的には異常を認めなかった.CTとMRIでは左側頭葉皮質下に孤発性の小嚢胞を認めた.外科的に摘出された嚢胞は有鉤嚢尾虫の特徴を備えていた.近年, 本邦においては孤立性の脳有鉤嚢尾虫症が増加しており, 日常診療において孤立性嚢胞性病変を認めた場合, 本疾患を念頭において鑑別診断する必要がある.
著者
鈴木祥平 森本祥一
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.733-734, 2012-03-06

ブロードバンドの普及に伴う通信速度の高速化により,インターネットを経由したテレビ放送サービスが可能となった.しかしながら,広告収入等のビジネスモデル上の問題や,放送コンテンツの知的財産権を巡る問題,ソフト・ハード双方の技術面の標準化の問題,既存メディアとの競合の問題などが指摘されている.その一方で,近年の若者のテレビ離れや,レコーダーの高機能化による視聴率低下などを打開する手段として期待されている.よって本論文では,日本におけるインターネットテレビの現状を調査し,上記の問題の解決に向けて課題を整理する.更に,今後のインターネットテレビのあるべき姿について考察する.
著者
鈴木 祥
出版者
中央大学
巻号頁・発行日
2017

【学位授与機関】中央大学【学位の種類】博士(史学)【学位記番号】文博甲第112号【学位授与の日付】2017年3月16日【学位授与の要件】中央大学学位規則第4条第1項【論文審査委員主査】佐藤 元英(中央大学文学部教授)【論文審査委員副査】坂田 聡(中央大学文学部教授),熊本 史雄(駒澤大学文学部教授)
著者
鈴木 祥
出版者
明治維新史学会
雑誌
明治維新史研究 (ISSN:13497901)
巻号頁・発行日
no.13, pp.1-18, 2016-02
著者
鈴木 祥子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.7, pp.355-359, 2017-07-01 (Released:2017-07-01)

本稿では,近年注目を浴びている自然言語処理の手法を特許分析に適用する際の課題をまとめ,各課題に対するアプローチの例を示す。特に,特許特有の情報へのアプローチには,特許の専門家の知見を組み込んだ手法が有効であることが分かってきた。一方で,課題によっては分析者と機械との対話的な分析によるアプローチが適していることも議論する。
著者
千葉 剛 佐藤 陽子 鈴木 祥菜 梅垣 敬三
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.68, no.4, pp.147-155, 2015 (Released:2015-08-24)
参考文献数
12
被引用文献数
1 5

以前に実施した調査において, 特定保健用食品 (特保) を治療目的で用い, 服用している医薬品と同様の保健機能を謳った特保の利用者がいることが示された。本調査では特保と医薬品との併用の実態を明らかとするためアンケート調査を行った。特保を疾病治療目的に利用している人の割合は利用者の年代が上がるにつれて増え, また, 受診なしに比較し受診あり (通院中・入院中) で有意に高かった。また, 医薬品を併用し, 中には服用医薬品と同じ用途で特保を利用しているにもかかわらず, 医師・薬剤師に相談している利用者は, 14.6%と低かった。この時, 特保と医薬品の併用者において体調不良 (下痢・便秘等) を感じている人は10.3%であった。多くの特保製品は通常の食品形態をしていることから, 適切に使用していれば医薬品と相互作用を起こす可能性は低いと思われるが, 医薬品を服用している際には, 医師・薬剤師に相談することが好ましいと考えられる。
著者
鈴木 祥之 斎藤 幸雄 樫原 健一 野島 千里
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
構造工学論文集. B (ISSN:09108033)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.627-633, 2003-03-20

To perform seismic reinforcement for traditional wooden structures, it is essential to evaluate the seismic performance precisely in advance. In this paper, the seismic performance of wooden structures is evaluated by using a simple method that can estimate the maximum displacement response by tracing the bearing capacity-deformation relationships of wooden frame in wide range of deformation under a given seismic response spectrum. A design method of seismic reinforcement based on the seismic performance is also proposed. As a case study, the seismic reinforcement of an existing old temple is illustrated herein. The seismic reinforcement techniques actually employed here are reported in detail. To verify the effect of seismic reinforcement, the seismic performance of the reinforced structure is compared with that of the original structure. The proposed procedure for the seismic reinforcement has advantages of effectively profiting the deformability and toughness of wooden frames and of easily applying existing traditional old wooden structures.
著者
早川 富博 鈴木 祥子 小林 真哉 福富 達也 井出 正芳 大野 恒夫 大河内 昌弘 多気 みつ子 宮本 忠壽 丹村 敏則 岡田 美智子
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.438-446, 2009-11-30 (Released:2010-04-12)
参考文献数
12
被引用文献数
3 5

発芽玄米の糖代謝・脂質代謝に対する影響を知ることを目的に,糖尿病患者に試験食 (発芽玄米: 白米を1:1に調整) を3か月間摂食させて,その前後で糖・脂質のパラメーターを比較検討した。3か月間の試験食摂取によって,グリコヘモグロビンは,摂取前の6.40±0.23%から6.23±0.19%へと有意な低下が認められた。空腹時血糖値に有意な変化はなかったが,インスリン値とHOMA-IRは低下傾向を示した。T-CHO値,TG値は試験食の摂取によって変化はみられなかったが,LDL-c値は低下傾向,HDL-c値は増加傾向を示し,LDL/HDL比は摂取前の2.03±0.13から,摂取3か月後には1.83±0.12へと有意に低下した。試験食摂取量を多い群と少ない群に分けて検討すると,試験食の摂取量が多い群で,LDL-c値は有意に低下,HDL-c値は有意に増加した。今回,糖尿病患者において,3か月間の発芽玄米摂取によって糖代謝と脂質代謝がともに改善する結果が得られた。これらは,糖尿病患者の食事療法として発芽玄米が有効であることを示すものであるとともに,高コレステロール血症の治療にも有効である可能性を示すものと考えられた。
著者
丸山 俊朗 鈴木 祥広 佐藤 大輔 神田 猛 道下 保
出版者
公益社団法人日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.65, no.5, pp.818-825, 1999-09-15
参考文献数
24
被引用文献数
14 15

閉鎖循環式の泡沫分離・硝化システムと従来の流水式システムでヒラメを飼育し, 閉鎖循環式養殖の可能性を検討した。本閉鎖循環式システムは, 飼育水槽, 空気自吸式エアーレーターを設置した気液接触・泡沫分離槽, 硝化・固液分離槽, およびpH・水温調整槽からなる。ヒラメ幼魚200尾を収容(初期収容率2.8%)し, 90日間の飼育実験(実験終了時収容率5.0%)を行った。本閉鎖循環式システムと流水式システムを比較すると, 生残率はそれぞれ93.5%と98%であり, また, 飼料効率は, それぞれ117%と110%であった。本閉鎖循環式システムによって, 飼育水をほぼ完全に排水することなしに, 高密度飼育することができた。
著者
鈴木 祥之 小松 幸平 下川 雄一 中尾 方人 北守 顕久 秦 正徳 中治 弘行 森 拓郎 須田 達 松本 慎也 向坊 恭介 向井 洋一 山田 耕司 後藤 正美 斎藤 幸雄 斎藤 幸雄 棚橋 秀光
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2007

伝統構法木造建築物では、仕口・接合部や耐力壁など構造ディテールの性能評価を含めた総合的かつ合理的な構造設計法は、いまだ確立されていない。本研究では、木材のめり込みなどによる仕口・接合部の耐力発現のメカニズムおよび土塗り壁や木造軸組の力学特性や破壊性状を実験的かつ解析的に解明するとともに、構造ディテールに基づく伝統木造建築物の設計法に適用するための評価手法を開発した。
著者
高見 徹 丸山 俊朗 鈴木 祥広 三浦 昭雄
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水環境学会誌 = Journal of Japan Society on Water Environment (ISSN:09168958)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.29-34, 1999-01-10

In the short-term bioassay using Porphyra yezoensis conchospores, it is basically important to clarify the most appropriate exposure period and end point to evaluate the effects of toxicants on the growth of Porphyra yezoensis conchospores. In this study, short-term bioassays (120 hours) were conducted on copper (Cu) and monochloramine (NH2Cl), which have different chemical characteristics. Three kinds of end points (survival ratio, germination ratio and growth ratio) at exposure periods every 24 hours were compared to define the most appropriate exposure period and end point.The minimum LOECs (lowest-observed-effect concentration) for Cu occurred at exposure period of 96 hours in the three kinds of end points. The 96-h LOECs from the survival ratio, the germination ratio and the growth ratio were 0.046 ± 0.026mg Cu·l-1 (n=5), 0.033 ± 0.027mg Cu·l-1 (n=5), 0.021 ± 0.019mg Cu·l-1 (n=5), respectively. The minimum LOECs for NH2Cl occurred at exposure period of 96 hours in the survival ratio and the growth ratio of 0.093 ± 0.026mg Cl2·l-1 (n=5) and 0.038 ± 0.016mg Cl2·l-1 (n=5), respectively. The minimum LOEC (0.036 ± 0.000mg Cl2·l-1, n=5) for NH2Cl from the germination ratio occurred at the exposure period of 48 hours.Therefore, taking into account of the simplicity of bioassay and its sensitivity to toxicants, it is concluded that the most appropriate exposure period and end point is 96 hours for Cu and 48 hours for NH2Cl judging from the end point of the germination ratio.
著者
高見 徹 丸山 俊朗 鈴木 祥広 三浦 昭雄
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水環境学会誌 (ISSN:09168958)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.29-34, 1999-01-10 (Released:2008-01-22)
参考文献数
22
被引用文献数
1

In the short-term bioassay using Porphyra yezoensis conchospores, it is basically important to clarify the most appropriate exposure period and end point to evaluate the effects of toxicants on the growth of Porphyra yezoensis conchospores. In this study, short-term bioassays (120 hours) were conducted on copper (Cu) and monochloramine (NH2Cl), which have different chemical characteristics. Three kinds of end points (survival ratio, germination ratio and growth ratio) at exposure periods every 24 hours were compared to define the most appropriate exposure period and end point.The minimum LOECs (lowest-observed-effect concentration) for Cu occurred at exposure period of 96 hours in the three kinds of end points. The 96-h LOECs from the survival ratio, the germination ratio and the growth ratio were 0.046 ± 0.026mg Cu·l-1 (n=5), 0.033 ± 0.027mg Cu·l-1 (n=5), 0.021 ± 0.019mg Cu·l-1 (n=5), respectively. The minimum LOECs for NH2Cl occurred at exposure period of 96 hours in the survival ratio and the growth ratio of 0.093 ± 0.026mg Cl2·l-1 (n=5) and 0.038 ± 0.016mg Cl2·l-1 (n=5), respectively. The minimum LOEC (0.036 ± 0.000mg Cl2·l-1, n=5) for NH2Cl from the germination ratio occurred at the exposure period of 48 hours.Therefore, taking into account of the simplicity of bioassay and its sensitivity to toxicants, it is concluded that the most appropriate exposure period and end point is 96 hours for Cu and 48 hours for NH2Cl judging from the end point of the germination ratio.
著者
藤原 悌三 井上 隆二 日下部 馨 大場 新太郎 北原 昭男 鈴木 祥之 俣野 善治 鎌田 輝男
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1995

地震観測は従来から主として高層建物や長大橋梁など特殊な目的のために行われることが多かったが、兵庫県南部地震では必ずしも十分活用可能な観測波は得られなかったのが実状である。本研究では京都市域の地形・地質を考慮した10点に鉛直アレー観測を実施するため、観測システムを各区の消防署に分散配置した。観測網は、地中・地表・建物内部に地震計が設置された防災研究所の観測地点10箇所と京都市が行っている地表の観測地点4箇所、で構成されており、宇治の露出岩盤と見られる貴撰山発電所と防災研究所の観測も含まれている。これらの地点の記録波形はISDN回線を通じて自動的に地震計の自己診断、データ転送され、キ-ステーションの一つ防災研究所では、震源特性と地盤震動、地盤-建物相互作用、構造物の応答性状、設計用地震動評価、都市域の地震被害想定など高範囲の研究を行ってきた。一方のキ-ステーションである京都市消防局では発災直後の緊急対策に有効利用するよう努力が続けられている。本観測システムで得た京都南部の地震と愛知県東部の地震による波形を分析した結果によると、遠地地震では京都市域全域の表層地動が似ており長周期成分が卓越しているが、近地地震では表層の地盤特性を反映して各観測点の表層加速度が大きく異なり、そのため構造物によっては高次モードが卓越する場合があること、地表と地中のスペクトル比、構造物頂部と地表のスペクトル比より、表層地盤の動特性、構造物の動特性が明らかになり、電源位置と地表規模の決定からリアルタイムに京都市域の被害想定を行える可能性があること、構造物のモデル化の際の高次の減衰評価手法に留意する必要のあることなどを明らかにした。また、兵庫県南部地震による京阪神の観測結果から、地盤と構造物の相互作用、杭と地盤の相互作用、地盤の液状化解析手法などについても有為な知見を得ている。
著者
浦 憲親 蒲田 幸江 鈴木 祥之
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.67, no.559, pp.23-30, 2002
被引用文献数
7 1

Although the mud wall has been used in many buildings from old time, the material property is still unclear. The quality of "KABETSUCHI", which is the main material of the mud wall, depends on the place of production because it is nature material. The purpose of the experiment is to estimate exactly the quality about mixing, workability, shape of test piece, compactness, and strength test of the KABETSUCHI.