著者
長谷川 路子 稲福 善男
出版者
日本経営診断学会
雑誌
日本経営診断学会論集 (ISSN:18824544)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.92-98, 2019 (Released:2020-09-05)
参考文献数
3

本稿では,地域の実態を検証するための方法,および,全国で展開されている地域づくりの調査・研究を横断的に一つの規矩で整理し直し,比較を通して,その共通性や特異性を浮き彫りにし,根元的な課題に迫るための思考形式などを試論した。論考は現実での妥当性を得て正鵠を射る。証左をある農村集落での適用に求めた。結果,同集落の状況はもとより,住民の多様な生活の側面,あるいは伝統と変化の許容という地域精神を立体的に描き出すことができた。また,その結果による同地への説明は住民にも改めて地域を見直すことができるとの反応を得た。さらに簡明な説明とフレーム図として準備を整え,各地域の検証例を確保し,所期の研究を進めていきたい。
著者
窪田 正利 平野 雄大 長谷川 博
出版者
日経BP社
雑誌
日経ニューメディア (ISSN:02885026)
巻号頁・発行日
no.1502, pp.13-14, 2016-02-29

フジテレビジョンは、有料放送の番組をインターネットを通じて提供するライブストリーミングサービスを強化する。既に展開中の「フジテレビNEXTsmart」に加えて、CS放送「フジテレビONE スポーツ・バラエティ」と「フジテレビTWO ドラマ・アニメ」の編成内容を…
著者
前山 恵里 加藤 宏 長谷川 大悟 柴野 正康 大野 啓介 藥師寺 孝 片倉 朗 柴原 孝彦 髙野 正行
出版者
日本口腔診断学会
雑誌
日本口腔診断学会雑誌 (ISSN:09149694)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.111-116, 2021 (Released:2021-08-06)
参考文献数
34

Schwannoma is a benign tumor originating from Schwann cells, occurring rarely in the masseter muscle. In this report, we describe a case of schwannoma in the masseter muscle. A 35-year-old man was referred to our hospital because of swelling of the left cheek. A painless elastic hard mass was palpable in the left cheek. No abnormalities were found in the skin, oral mucosa, or cervical lymph nodes. MRI T2-weighted images showed a high signal area with 43×37mm internal nonuniformity and clear boundaries. Although malignant atypical cells were not detected by fine-needle aspiration and incisional biopsy, no definitive diagnosis was obtained. The lesion was diagnosed as a benign tumor of the masseter muscle and resection was performed under general anesthesia. It was located in the masseter muscle without any adhesion to surrounding tissues. No nerves were continuous with the tumor. The tumor was 45×40×30mm in size and was covered with a capsule. Histopathological diagnosis was schwannoma. After the operation, left facial nerve palsy was recognized, but it was completely cured 3 months after the operation. In addition, neither masseter atrophy nor masticatory function was observed. Two years have passed since the operation without recurrence of the tumor.
著者
土田 隆 益子 研土 山田 勝彦 平塚 秀雄 島田 孝男 板垣 雪絵 藤沼 秀光 鮫島 浩二 中村 寿雄 長谷川 節 松林 恒夫
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.97-102, 2003-04-10 (Released:2009-12-10)
参考文献数
20
被引用文献数
15 18

γ-アミノ酪酸 (GABA) 高含有クロレラ (以下GABAクロレラ) の血圧降下作用およびその有効摂取量を調べるため, 成人で血圧が高めの健常者および軽症高血圧者に対して, プラセボを用いた多施設群間比較試験を実施した。被験者 (平均年齢47.8±10.0歳, 収縮期血圧145.3±5.9mmHg, 拡張期血圧87.7±6.5mmHg) を15名ずつの4群に分け, GABAクロレラ (2g, 4g, 6g/day) およびプラセボ (乳糖4g/day) をおのおの8週間摂取させたとき, GABAクロレラ摂取群すべてに, 摂取後2週目から収縮期血圧の低下が認められた。GABAクロレラ群とプラセボ群との比較では, GABAクロレラ4g/dayおよび6g/day摂取群の収縮期血圧で, 摂取開始6週後および8週後に統計学的な有意差を認めた (4g/day摂取群: 8週後p<0.05, 6g/day摂取群: 8週後p<0.01)。しかし, 拡張期血圧では低下傾向がみられたものの, GABAクロレラ群とプラセボ群との間に統計学的な有意差は認められなかった。また, GABAクロレラ摂取群では, 摂取終了後, 収縮期血圧の復帰傾向がみられたが, プラセボ群では変化を認めなかった。すべての試験対象者について, 自覚症状, 他覚所見ともに異常は認められず, 副作用もなかった。以上の結果から, GABAクロレラの摂取は血圧が高めの健常者および軽症高血圧者の血圧を, 副作用を伴わずに改善させることが示唆された。
著者
鈴木 嵩之 折原 悠太 大石 久己 長谷川 浩志 岡村 宏
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
Dynamics & Design Conference
巻号頁・発行日
vol.2018, 2018

<p>We have studied the sound quality improvement of the classical guitar. The running-in of really playing on the guitar as well as the manufacturing process of guitar gives the large influence to the sound quality. It is called an aging effect. It is important that the behavior of the aging effect is considered on the manufacturing process. But the result of over-aging treatment causes, sometimes, the poor sound quality. The mechanism of over-aging is open here.</p>
著者
田中 孝美 源川 奈央子 守田 美奈子 長谷川 智子 淺川 久美子
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.50-56, 2016

【目的】慢性呼吸器疾患看護認定看護師の活動の現状,職務満足度,支援状況の関連を明らかにすること.【研究方法】2014年8月に日本看護協会HPで氏名公表していた慢性呼吸器疾患看護認定看護師152名に,2014年8月~9月,郵送法による無記名自記式質問紙調査を実施した.【結果】回収率84.2%.専任が3.1%と少なく,活動時間が勤務時間の10%未満の者は約4割で,時間確保に苦慮していた.所属施設内および地域社会の活動状況への満足度は低く,満足群,非満足群で有意差が認められたのは[認定看護師としての活動時間][施設内ラウンド実施][薬剤師との連携][学会発表]の4項目であった.
著者
長谷川 伸作 井上 仁 陶山 昭彦 徳永 章二
出版者
独立行政法人 科学技術振興機構 情報事業本部
雑誌
情報科学技術研究集会予稿集 第40回情報科学技術研究集会予稿集
巻号頁・発行日
pp.A62, 2003 (Released:2003-11-14)
参考文献数
14

感染症の流行周期、流行パターンには様々な環境要因が影響を及ぼすと考えられる。感染症発生動向調査1981年からの22年間データの時系列解析により、都道府県別感染症の流行周期特性を明らかにした。また流行の周期特性に影響を及ぼすと考えられる要因について検討した。流行周期解析の結果、感染症それぞれの固有の、また地域特有の流行周期、流行パターンが示された。水痘は通年発生で、季節的流行を示した。風疹は1年の他に5年周期の大流行を示し、流行性耳下腺炎は通年発生で4年周期、麻疹は1,3,7年周期、数年毎の大流行と季節変動を反映した1年周期の極小波を示した。流行周期に影響を及ぼす要因の検討から、水痘、風疹、手足口病などの流行周期特性は温量指数·寒さの指数に大きく影響を受け、麻疹、流行性耳下腺炎では人の接触度合いとの関連が顕著であることが示された。
著者
小島 淳 北 逸郎 長谷川 英尚 千代延 俊 佐藤 時幸 林 辰弥
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.56, pp.40, 2009

カリブ海バハマ沖の深海底コア(130万年-35万年前)の水銀含有量の測定を行った結果、その変動パターンはTOC量とともに下部透光帯種数の変動と相関することが明らかとなった。さらに、アラビア海オマーン沖の深海底コア(現在から50万年前)では、透光帯種数と比較して下部透光帯種数の割合が高い比較的成層化した期間において、湧昇強度が高い期間よりも堆積水銀量が高いことが明らかになった。このようなカリブ海バハマ沖とインド洋オマーン沖の深海底コアの水銀含有量変動のメカニズムと気候変動の関係等について報告する。
著者
南 浩紀 北 逸郎 長谷川 英尚 佐藤 時幸
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.64, 2007

湧昇流地域であるインド洋オマーン沖深海底コアの過去108万年間の有機窒素・炭素および無機炭素の同位体比を測定した。これらの同位体比と石灰質ナンノ化石量の変化には、共通した10万年の周期があることが明らかになった。これらの結果とすでに報告したバハマ沖など異なる湧昇流地域の深海底コアとの同様な同位体変動の関係を比較し、世界的な湧昇流地域の深海底コアから得られる古地球の環境変動について報告する。
著者
松崎 哲也 小島 淳 北 逸郎 長谷川 英尚 千代延 俊 佐藤 時幸 林 辰弥
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.57, pp.85, 2010

カリブ海バハマ沖と湧昇地域である東太平洋ペルー沖およびインド洋オマーン沖で掘削された第四紀堆積物コア中の石灰質ナンノ化石の上部透光帯種と下部透光帯種の相対量に連動した堆積有機物の窒素炭素同位体比及び水銀含有量の変動関係を検討した。バハマ沖では30‐130万年前の全期間で両同位体比と水銀含有量の変動領域に変化は見られない。一方、現在から50万年前までのペルー沖およびオマーン沖の堆積物からは、各々25万年前と20万年前を境に両同位体比と水銀含有量に明確な変化が観測された。これら両海域の結果は、25万年前と20万年前を境に透光帯の水塊構造変動を支配する海上風強度に大きな変化があったことを示唆している。このような堆積物コアの微化石量と同位体比および水銀量変動と気候変動との関係について発表する。
著者
川上 郁夫 郡司 和仁 長谷川 博
出版者
日経BP社
雑誌
日経ニューメディア (ISSN:02885026)
巻号頁・発行日
no.1568, pp.11-12, 2017-07-10

動画配信 BS放送チャンネルの「BS11」を運営する日本BS放送は2017年6月5日、見逃し配信サイトの「BS11オンデマンド」を開設した。現在、「アニゲー☆イレブン!」や「報道ライブINsideOUT」、「BSイレブン競馬中継」といった番組を配信している。同サービスを開始した…
著者
望月 美也子 長谷川 昇 山田 恭子
雑誌
日本薬学会第140年会(京都)
巻号頁・発行日
2020-02-01

【目的】自閉症スペクトラム障害(ASD)などを含む発達障害は、生まれつきの特性で、子どもの発達の早い時期から症状が現れ、その発達過程に大きな影響を与える。近年、ASD児は定型発達児と比較して、血清ビタミンD濃度(25(OH)D)が不足または欠乏状態であることが報告されている。そこで、本研究は、3歳児を対象者として、サプリメントの摂取による血清ビタミンD濃度の維持が、ASD児の症状緩和に及ぼす影響を明らかにするために行われた。【方法】保護者から同意が得られASDと診断された3歳児男女を対象者とした。血液検査として、25(OH)D、カルシウム濃度、iPTHを測定した。ASD対象児の評価は、小児自閉症評定尺度(CARS)、日本版VinelandⅡ適応行動尺度、短縮版感覚プロファイル(Short Sensory Profiles;SSP)を作業療法士が実施し、サプリメントの摂取前後で比較した。【結果・考察】血液検査より、25(OH)D欠乏状態の児が25%、不足の状態である児が63%であることが明らかとなった。欠乏および不足状態の児がサプリメントを摂取すると25(OH)Dが有意に増加した。自閉検査のうち、介入前と25(OH)Dが有意に増加した介入後を比較すると、CARSおよびSSPの値が低下することが明らかとなった。日本版VinelandⅡ適応行動尺度では、コミュニケーションおよび日常生活スキルにおいて変化が認められた。以上のことから、サプリメント摂取による血清ビタミンD濃度の維持は、ASD児の一部の症状を緩和することが示唆された。
著者
長谷川 貴史 坂本 武志 島田 明 浦野 羅馬 古川 隼也人
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集 第54回自動制御連合講演会
巻号頁・発行日
pp.169, 2011 (Released:2012-03-09)

今日の制御系設計は、制御対象の動的モデルは、運動方程式や運動学方程式から導き出される伝達関数や状態方程式wお用いて行われる。一方、ソフトウェア工学の世界では、UMLやSysML等のモデル表現言語を用いたシステムのモデリングが行われ、同モデルに基づいてソフトウェア設計なり、システム設計が行われる。両者は共にモデルベース設計と呼ばれるが、その内容は全く異なり、両者の間の接点はあってないようなものとなている。しかしながら、構築されるシステムは同じ1システムであり、両者の間に溝があってはならないはずである。本稿では、倒立振子を題材にしながら、両者の接点についての知見を述べる。
著者
横谷 謙次 長谷川 啓三
出版者
日本カウンセリング学会
雑誌
カウンセリング研究 (ISSN:09148337)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.244-253, 2011 (Released:2016-03-12)
参考文献数
22
被引用文献数
1

本研究のねらいは,日本語版Communication Patterns Questionnaire(CPQ)の信頼性と妥当性を検討することである。対象者は,既婚女性76名と既婚男性55名である。対象者は,CPQに加えて,夫婦関係満足度,離婚願望に関する質問にも答えた。その結果,ほとんどすべてのCPQが,先行研究と同程度の信頼性をもつことが示された。また,CPQは,夫婦間の不満や離婚願望とも有意に関連した。これらの結果は,CPQが日本の夫婦にも適用可能であることを示す,実証的証拠とみなされる。