著者
三木 陽一郎 床井 雅樹 関 喜夫 石津 厚 笠原 光弘 田中 和人
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.17, no.75, pp.17-24, 1993

ハイビジョンMUSE信号を現行NTSC信号に高画質変換するMUSE-NTSCコンバータ(M-Nコンバータ)を開発した。MUSE信号の静止画領域に対してフィールド内内挿処理のみで画像を復元すると、折り返し歪みと呼ばれるフリッカ状のノイズが現われ画質が劣化する。本M-Nコンバータでは、走査線数をNTSC信号の走査線数に変換した信号に対して、フレーム間オフセットサブサンプリングで画素を間引いた後、フレーム間内挿、フィールド和を施すことにより、少ないメモリ容量でフレームとフィールドの両方の折り返し歪みを除去した。また、全てのガンマ処理をディジタル演算で行うことにより、輝度階調、色調を忠実に再現している。
著者
関根 理敏 竹内 彰次郎 瀬崎 薫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.87, pp.7-10, 2005-05-19
参考文献数
9

センサネットワークでは, ノードが大部分の期間パケットの送受信を行わずにスリープ状態になり, クエリの配信やイベント検知などにより一時的にアクティブ状態となりパケットの送受信を行うというように, トラフィックが変動する場合が想定される.筆者らは以前, センサネットワークにおいて, 送信スロットの予約をランダムアクセス期間に行うスケジューリングベースの低消費電力MACプロトコルを提案した.しかしながら, 提案手法では低トラフィック時に, スロット予約期間が冗長になることがあるという課題があった.そこで本稿では, 送信要求期間とスロット割り当て期間の長さをトラフィックに応じて, 自律分散的かつ動的に変更することで, 消費電力を抑制する手法を示す.シミュレーションによる評価の結果, 適応的制御を行わない場合と比較して, データパケット受信数を減らすことなく, 特に低トラフィック時の消費電力の改善がみられた.

1 0 0 0 OA 謡曲五拾余年

著者
小関亨 編
出版者
能楽館
巻号頁・発行日
1905
著者
松島 和男 廣瀬 敏也 関根 道昭 谷口 哲夫
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集C編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.75, no.751, pp.535-537, 2009
参考文献数
1

It is mandatory to apply a pressure relief device (PRD) on the Fuel cell vehicles to avoid explosion of high pressure hydrogen gas container when a vehicle explore to be on fire. Several hydrogen release tests were carried out to understand how the released hydrogen behaves in a vehicle fire. These tests are to analyze the release way of PRD as below. 1) The range of flame, flame temperature and the time of release when PRD effused hydrogen gas in upward direction, in downward direction, and in horizontal direction respectively. 2) The diffusion way of released hydrogen gas. 3) The effect of diffusion box which was assumed to decrease the hydrogen concentration and flow rate. The results showed that it should be avoided to release directly hydrogen gas into the air in the horizontal direction
著者
稲村 宏紀 桐生 拓司 松井 英介 大橋 信子 星 博昭 叶 宗一郎 尾関 雄一 尾形 利郎 設楽 芳範 桑野 博行
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.195-199, 2001-06-20
参考文献数
13
被引用文献数
1

【目的】肺癌検診におけるCTの有用性の検討【対象・方法】最近4年間に当院に人間ドック目的で入院した男性1335人, 女性19人の合計1354人. 年齢は22歳から66歳で平均48.3歳である. 検査項目は問診, 喀痰細胞診, 直接胸部単純写真(以下胸単), 胸部X線CT(以下CT)である. CT導入前の胸単のみの検診1281人と比較する.【結果】CTを用いた検診では1354人中5人(0.37%)の肺癌が発見された(10万人対369). 内訳は高分化型腺癌3例, 低分化型腺癌1例, AAH1例であった. 低分化型腺癌の1例はMissed caseである. いずれも胸単では指摘できなかった. 一方, CT導入前の胸単のみの検診では肺癌は発見できなかった. 【考察】胸部CT検診の早期肺癌発見における有用性の報告は多くの施設によりなされている. 今回我々の検討では, 対象は比較的若年層であり, 通年検診症例である. CT導入前の肺癌発見が1281例中0例に対し, 導入後は1354例中5例であり1例を除き早期肺癌であった. 費用効果などあらゆる側面からCTの有用性を検討すべきであり, また対象とする集団の年齢構成や職種などにより適切な検診方法を検討すべきである.
著者
関 友作 赤堀 侃司
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.97-108, 1996-09-20 (Released:2017-10-20)
参考文献数
29
被引用文献数
3

本研究では,テキストにおけるレイアウトとしての段落表示が,内容理解に与える影響を調べた.実験では,段落の設定を変えた3種類のテキストを用意し,それぞれの再生成績を比較した.テキストは,1)正しく段落づけしたもの(正段落),2)誤った段落づけをしたもの(誤段落),3)段落のないもの(無段落),の3種類であった.再生成績は,正段落,誤段落,無段落の順であり,正段落と無段落の間に有意差があった.これは,全体の再生だけでなく,要旨の再生についても同じ結果であった.このように,正しい段落設定が内容理解を高めるのは,段落が文章を視覚的に分節化することにより,読み手に次のような読解方略を促すためであると推察された.つまり,1)段落ごとに内容を体制化し,ポイントを把握する;2)段落間の関係をもとに文章構造を理解する,という方略である.このような方略の利用が,読み手の内容理解を促進すると考えられた.
著者
関根 敏和 小林 邦勝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.372, pp.85-90, 2003-10-14
参考文献数
8

基板上およびチップ内の配線における波形伝送は,シグナルインテグリティの重要な問題であり,配線上の信号の動作を高精度高速に求める方法が必要になってきている.本文では,配線を不均一線路でモデル化して周波数特性を求め,その後に時間特性を求める方法として,多項式補間を用いる有限差分周波数領域法(FDFD-DQ法)を述べる.本方法の特長は,多項式補間を用いて大域的近似を可能とするとともに,電圧と電流の補間点を線路上に交互に配置することにより,その数が少なくて済むようにしているところにある.
著者
中塚 幹也 関 明穂 新井 富士美
出版者
岡山大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

教員を対象として,性同一性障害に関する授業を行うことへの意識,必要な教材などについてのインタビュー調査,質問紙調査を実施した.この調査結果は,公開シンポジウム,教育関連,小児科医,精神神経科医,産婦人科医などの学会にて発表した. 全国の教員に対するアンケート調査結果や性同一性障害に関する専門家や性同一性障害当事者からの助言なども参考とし,教員が効果的に生徒に性同一性障害に関する情報を提供するための資料,また,より深く議論ができるようなワークを作り,テキスト,DVDを制作した.
著者
田中 英樹 鈴木 究真 小野関 由美 泉 庄太郎 青柳 久仁子 久下 敏宏
出版者
群馬県水産試験場
雑誌
群馬県水産試験場研究報告 (ISSN:13421085)
巻号頁・発行日
no.20, pp.1-12, 2014

内水面漁業と水圏生態系に重大な影響を及ぼすコクチバスMicropterus dolomieuは、群馬県内において1998年5月に榛名湖で初めて採捕され、翌1999年5月には奥利根湖で生息が確認された。2002年と2005年には神流湖で採補されたが、その後は奥利根湖以外における採捕事例は途絶えていた。本種は群馬県はもとより、全国的にも公式な放流事例はなく、他魚種の種苗放流に混入した生息域の拡大も著しく否定されている。2005年に施行された「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」、いわゆる「外来生物法」に基づき、飼育を始め、他地域への放流や運搬が禁止されている「特定外来種」に指定されているにもかかわらず、近年では群馬県内の河川でも生息が確認され、2009年の烏川での採捕に端を発し、2011年に鏑川、渡良瀬川、碓氷川、2012年には鮎川で採捕され、その生息分布域が拡大しており、繁殖抑制および拡散防止、ならびに駆除を行うことが急務となっている。一方、コクチバスの日本での生態は未だに不明な点が多く、実態の解明が早急の課題となっている。そこで今回、コクチバスの生息河川を管轄する漁業協同組合と遊漁者、水産行政の協力のもと、群馬県内の河川に生息するコクチバスの胃内容物と河川の水温変化に伴う摂餌行動に着目した調査を行い、その食性等に関する知見を得たので報告する。
著者
関 正寿 増渕 文男
出版者
学校法人ものつくり大学
雑誌
ものつくり大学紀要 (ISSN:21853746)
巻号頁・発行日
no.4, pp.76-83, 2013

In this paper, I will trace the history of freight transport system between Kita Kanto region and Yokohama port, which was triggered by the impact of opening the Yokohama port in 1859 based on the Treaty of Kanagawa in 1854. This system was established with the purpose of transporting raw silk and silk textiles, and had much effect on the prosperity of both areas. I will demonstrate its transition in the first half of Meiji Era, focusing on basic historical data on silk freight transport system.