著者
高梨 宏之 阿部 勝哉 道辻 洋平 小竹 元基 ポンサトーン ラクシンチャラーンサク 林 隆三
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.855, pp.17-00224-17-00224, 2017 (Released:2017-11-25)
参考文献数
16
被引用文献数
2

This paper describes a modeling method for predicting a walking route of a pedestrian in a stochastic manner. We consider one of the most typical situations where a pedestrian walks along to a sidewalk, and then some obstacle exists in front of the pedestrian. To represent the walking route of the pedestrian during the avoidance action, a stochastic model is suitable than deterministic one. The stochastic model is derived from the walking experiment where a pedestrian avoids some obstacle in natural walking. Based on the loci obtained from the experiment, the pedestrians walking speed and walking direction at any local area was approximated by Gaussian and Beta distribution function, respectively. As a result the walking route of a pedestrian can be represented in a stochastic manner. The estimated output of the model is examined by comparing with two real walking loci that were obtained from near-miss incident database. One examination scene is avoidance of a parked vehicle, and the other is of parked bicycle on the roadside. By the numerical simulation, we obtained the results that the both real walking routes are included within the 3-sigma ranges of the estimated output of 500 trials.
著者
薄井 重雄 高橋 啓一 阿部 勇治 松本 みどり
出版者
日本古生物学会
雑誌
化石 (ISSN:00229202)
巻号頁・発行日
vol.95, pp.7-17, 2014-03-31 (Released:2017-10-03)

The coronal sutures of nine specimens representing eight species of Japanese three pointed deer from the Pliocene-Pleistocene were investigated. Patterns of the coronal sutures are clearly observed in six specimens representing five species: Cervus praenipponicus from Kawasaki and Ichihara, C. akiyoshiensis from Mine, C. kazusensis from Otsu, C. shimabarensis from Minamishimabara and an unidentified specimen from Taga. It is advantageous to paleontology that the coronal sutural patterns are observable even in fragmentary fossil specimens. Combined with morphology of antlers, it is useful for classification of three pointed deers. The sutures of C. praenipponicus, C. kazusensis and C. shimabarensis are "W"- shape or open pentagonal shape expanding to the rostrad. In contrast, the suture of the Taga specimen exhibits a "V" -shape curve. Therefore, at least two groups are discriminated in Pliocene-Pleistocene three pointed deer species inhabited Japanese Islands. The "W" -shape suture is well observed in the extant Cervinae C. unicolor, C. nippon and C. elaphus, while the "V" -shaped type is seen in C. timorensis, C. eldi, Axis porcinus, Dama dama and Elaphurus davidianus. The Japanese three pointed deer species having the "W" -shaped sutures are closely related to C. unicolor. On the other hand, the Taga specimen having a "V" -shaped suture is supported the relation to C. timorensis or A. porcinus. It conflicts with the general arguments on Cervinae that A. porcinus is not closely related to C. unicolor or C. timorensis. The Taga specimen needs further reaserch utilizing other skeletons from the same locality to determine its taxonomic position.
著者
阿部 博 篠田 陽一
雑誌
インターネットと運用技術シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.73-80, 2017-11-30

ネットワークのトラブルシューティングやセキュリティインシデントに対応するため,ネットワーク管理者はトラブルの原因を特定するためにサーバやネットワーク,セキュリティ機器から出力されるログを蓄積し,検索をすることがある.大規模なネットワークでは,出力されるログの量も多く蓄積 ・ 検索システムの規模も巨大化する.大量に出力される機器のログを高速に蓄積し,高速に検索する先行研究としてHayabusa を実装した.本研究では,Hayabusa の検索性能をスケールアウト可能なシンプルな分散システムの設計を行い評価した.結果として,スタンドアロン環境で動作する Hayabusa の約 78 倍高速な分散処理システムを実装し,144 億レコードの syslog メッセージを約 6 秒でフルスキャンし全文検索可能なスケールアウトするシステムを実現した.
著者
樋野 公宏 阿部 成治
出版者
The City Planning Institute of Japan
雑誌
都市計画報告集 (ISSN:13482858)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.43-47, 2004

平成15年9月30日に高知地裁が、高知市内のイオンSC内へのシネコンの建築を不許可とした市の判断には「裁量権を逸脱・濫用した違法がある」として、不許可の取消を命じた。シネコンは翌年7月17日に開業した。本研究では、本件の背景と経緯を整理し、判決の根拠となった「例外許可の許容性(当該用途地域規制の目的を阻害するおそれの程度)」、「例外許可の必要性(公益上の観点から当該建物を建築する必要性)」を視点に考察を加え、マスタープランの拘束性、中心市街地活性化の公益性、市民コンセンサスの判断基準などの問題が提起した。
著者
阿部 宏史 谷口 守 中川 拓哉
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.653-659, 2001

本研究では, 岡山・東京間の空路利用促進に向けた課題を探るために, 岡山市と倉敷市の事業所を対象として, 東京への業務出張時の利用交通手段に関するアンケート調査を実施し, 航空便の利便性を中心とした利用者の意識を分析した。また, 空路利用促進策の一つとして, 岡山県内で要望の強い岡山空港での東京線ナイトステイの実施による運行ダイヤ改善が旅客増に及ぼす効果を推計するとともに, ナイトステイ実施後の利用促進課題についても検討した。まず, 評価意識の分析結果から, 岡山空港・東京線に対する評価では運行ダイヤの利便性に対するウエイトが高く, ナイトステイ実施によるダイヤの改善が評価の向上につながることを明らかにした。次に, ナイトステイ後の始発便への転換意向の集計結果から, 現在の交通手段からの転換率は30%-40%程度と推計され, ナイトステイは空路利用促進に効果が見込まれることを示した。また, 2000年10月のナイトステイ実施後の航空便利用状況から, 本研究による知見の有効性が検証された。
著者
阿部 成治
出版者
The City Planning Institute of Japan
雑誌
都市計画報告集 (ISSN:13482858)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.38-43, 2007

人口減少社会への入口に立つわが国では、人口フレームによる新規住宅用地算出は限界に近づきつつあり、市街化調整区域の規制で発展を止められた小規模集落の扱いも問題である。そこで、1970年代に人口が自然減に転じたドイツに関し、Fプランにおける住宅用地設定を検討した。対象としたのは、ルール地方のデュイスブルクとドルトムントと、南ドイツの環境都市フライブルクである。ドイツでは、人口増加に加え、住宅地の密度低下現象を基礎に新規住宅用地が算出され、量的には後者の影響がはるかに大きく、当該都市の住宅フローやストックを基礎に新規住宅用地面積が算定されている。また、日本では市街化区域が設定されていない規模の集落にも住宅用地を設定し、既存の集落を維持発展させようと努力している。
著者
阿部 省三
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.33, no.7, pp.619-625, 1990 (Released:2012-03-23)
被引用文献数
1

獣医師の主なる職務分野の一つであって, 一般には馴染みの薄い食肉検査の機械化を試みた。食肉検査は, と畜場で屠殺された家畜を解体する一連の作業の中で行なわれるが, 業務内容は旧態依然として非効率的であり, 合理化が求められていた。検査員は両手を用いて家畜一頭分の臓器を仕分け, 肉眼でその健康状態を診断する必要があるため, 現場でのデータ入力方式として音声入力を採用した。検査員の音声による検査結果は音声認識応答装置に送られ, 一頭単位の管理可能な検査データに変換されて蓄積される。本システムは音声入力に基づいていることから, データ入力時の用語の整理がシステム運用上重要な要素であり, 疾病・病変名等の選定, 分類, コード化についても具体例を紹介。
著者
阿部 新助 アベ シンスケ Shinsuke ABE
出版者
総合研究大学院大学
巻号頁・発行日
2001-03-23

本論文は、流星および流星発光後に長時間輝くクラウド(永続痕;persistent trains)の未解明の発光過程について分光学的手法で観測的研究を行い 発光物質、励起温度、発光メカニズムなどについて明らかにした研究である。<br /> 「流星」とは、サイズがmmから数cm程度のダストが、秒速数10kmという高速で惑星間空間から地球大気に突入する際に、地球大気との衝突によって発光する現象である。発光高度は約100kmの電離圏(中間圏、熱圏)で、最小ダストの直径は0.1mm、質量にして1μg程度である。流星の中でも特に母天体が彗星や小惑星であるものを群流星と呼び、母天体から放出されたダストが形成するダストチューブの中を地球が通過する際に流星群として多数の流星が観測される。母彗星であるTempel-Tuttle彗星が逆行軌道のため、対地速度が最も速い(~71km/s)惑星間空間ダストの一団として観測されるのが「しし座流星群」である。「しし座流星群」の1時間あたりの流星数をみると、数百から数千、時には数万に達するいわゆる「流星雨」と呼ばれるような出現数も過去に記録されており、母彗星の回帰周期に伴い約33年毎に観測されてきた。私は、「しし座流星群」という希少な現象を確実に捕える目的で、7ヶ国から約30名の研究者達が集ったNASA主催の国際航空機観測ミッション(Leonid MAC)に1999年11月に参加し、主に分光観測を行ってきた。私が用いた分光装置は、370nmから850nmの帯域をカバーした光電子増倍管(I.I.)付のモノクロ・ハイビジョンTVカメラ(II-HDTV)に対物グレーティングを装着したもので、これまで観測が難しかった近紫外域(370-400nm付近)にピーク感度を持ち、更にデジタル10ビットの高いダイナミックレンジも備える全く新しい独創的な観測装置であった。国立天文台には、デジタル・ハイビジョンデー夕のコンバート処理を行う施設がないため、通信総合研究所や、民間の研究所の協力を仰ぎ、解析データの準備段階からかなりの労力を要した。データ解析に際しても、多数の原子分子が折り重なった複雑な流星の輝線スペクトルの同定、物理量の導出の精度を上げる目的で、シンプレックス法を用いた波形処理を流星スペクトルへ適応させるなどの新たな解析手法も確立した。今回、解析に使用したのは、クオリティーの高い「しし座流星群(Leonid)」3イベント、および偶然観測に捕らえられた[おうし座流星群(Taurid)」1イベントの計4イベントのスペクトルである。Leonidスペクトル中のFeとMgの時間変化は、地球大気成分の発光である酸素原子と同様のプロファイルを示すが、Naはこれらの物質よりも高高度で光始め、急速に減衰していくことが分かった。これは、超高速突入のため、より揮発性の高いNaから蒸発したことによる。一方、TauridのNaは、Leonidと異なるプロファイルを示し、FeやMgと同様の変化を示した。これは、地球突入速度の違い、あるいは、惑星間空間を周回する間にNaが減少した事に起因すると思われる。また、Tauridスペクトル中のFe/Mgアバンダンスは、Leonidの約2倍も高いことから、Tauridの母天体であるエンケ彗星は、より岩石質な天体であることが推察できる。エンケ彗星は、周期が3.3年と短いために太陽によって表層の揮発性物質がかなり失われた天体であることが予想される。これまで流星の励起温度は、550nmより短波長の金属輝線を使った温度平衡モデルで説明されてきたが、更に私は、対地速度が速い流星で現れるポテンシャル・エネルギーの高い分子に着目し、金属輝線の少ない長波長側(600~800nm付近)に観測された窒素分子のfirst positiveバンド(B3Πg→A3Σ+u)について、分子モデル計算を介して電子、振動、回転温度を決定した。その結果、電子 - 振動温度はともに、Te,v=4,500K±500Kとなり、鉄輝線で求まる励起温度、T=4,500±300Kと非常に良い一致を示した。この事は、熱平衡モデル近似の妥当性を示している。一方、初めて流星中の回転温度を試みたところ、Tr=2,500±500Kという温度が得られた。これらの振動-回転温度の差異は、化学平衡が十分に達成されず、厳密には温度平衡状態にはないことが示唆される。今後、分解能を上げた観測を行えば、更に詳細な議論が行えるであろう。流星の母天体である彗星は、太陽系が形成された当時の物質を閉じ込めた始原的な天体であると共に、惑星間塵や地上で採取される隕石(炭素質コンドライト)などの供給源とも考えられている。しかしながら人類は未だ、物質分析的にその起源を彗星と証明できる微粒子を持っていない。流星観測は、「地球大気を巨大なダスト検出器」に見たてた「地球に居ながらにしての彗星・小惑星探査」ともいえる。ハレー彗星探査で、C,H,O,Nが豊富に存在している事が明らかになった事から、彗星物質(流星)には耐火性有機炭素が豊富に含まれ、それらが地球に供給されている事が指摘されているが、未だにその証拠な無い。私は、彗星コマ中で近紫外線の非常に強い輝線として観測されるCN分子(B2Σ+→X2Σ+)のモデルスペクトルと、流星スペクトルの近紫外部を比較する事から、CN分子の宇宙起源説の検証を行った。地球突入速度の遅い「おうし座流星群」の“光初め゛に、CN分子と思われる超過が認められたが、鉄輝線などのコンタミもあり更に慎重な議論が必要である。<br /> 「流星痕」とは、極めて明るい流星(火球)の流れた後に数分以上も残る輝くガス雲である。常に宇宙空間からエネルギーの供給があり輝いているオーロラなどと異なり、永続痕は一度だけの流星の衝突エネルギーだけで長時間輝き続ける。この長時間輝き続けるメカニズムが未解決であった。出現予測が全くつかない希少な現象にあるため、永続痕がどのような物質で構成されているかでさえ明らかにされていなかった為、私はこの突発天体現象を確実に捕えるための携帯式の分光器システムを製作した。「しし座流星群」は対地速度が大きく、大気との衝突で解放されるエネルギーも大きいため、流星痕が発生する確率が最も高い流星群である。その結果、1998年「しし座流星群」に伴う“流星痕の分光観測に成功し、これまでにない高いクオリティーのスペクトルを得ることができた。解析の結果、初期(流星消滅後約30数秒後まで)の永続痕には、マグネシウム、鉄が最も多く含まれ、次いでナトリウムやカルシウム、アルミニウムなどの金属原子が豊富に含まれている事が明らかになった。原子スペクトルのモデル計算を行い物理量の導出を試みた結果、初期(流星消滅後約20秒後)永続痕の励起温度は2,200Kという高温状態であることが明らかになった。しかし、流星消滅後約30秒後には約1,000Kへと急激にクーリングされ、40秒後にはもはや顕著な原子輝線はなく、600nm付近をピークに持つ分子バンドが支配している事が明らかになった。永続痕本体(0次光)の時間変化の比較から、クーリングが卓越した状況が推定でき、熱エネルギーが光エネルギーに何ら関与しない、化学ルミネッセンスが放射過程に効いていることが推察できる。流星起源のFe、Mg、Naと地球大気起源の酸素原子による反応で、高励起状態の分子(FeO,MgO,NaO)が生成され、長時間の発光に関与しているものと思われる。
著者
阿部俊 後藤裕介 南野謙一 渡邊慶和
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.681-682, 2013-03-06

初等教育が算数科授業におけるICT機器の活用は児童間の話し合いに効果があるとされているが、ICT機器がもつ機能と話し合いへ与える効果との関係は明らかになっていなかった。本研究では話し合いの観点からICT機器の活用が与える効果を検討する。電子黒板・タブレットPCやスクリーンを導入している初等教育の算数科授業の授業観察と教員へのインタビュー調査から、ICT機器の機能と話し合いに与える効果の対応関係の仮説を立てた。また実際に授業を受けている児童へアンケート調査を実施して仮説検証を行った。その結果タブレットPC等により児童が互いの画面を共有することがきっかけとなり、教えあいや話し合いが生まれていることがわかった。
著者
高杉 將司 山本 知仁 武藤 ゆみ子 阿部 浩幸 三宅 美博
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.215-223, 2009 (Released:2011-11-03)
参考文献数
37
被引用文献数
3 3

The purpose of this study is to clarify the effects of timing control of utterance and body motion in human-robot interaction. Our previous study has already revealed the correlation of timing of utterance and body motion in human-human communication. Here we proposed a timing control model based on our previous research and estimated its influence to realize human-like communication using a questionnaire method. The results showed that the difference of effectiveness between the communication with the timing control model and that without it was observed. In addition, elderly people evaluated the communication with timing control much higher than younger people. These results show not only the importance of timing control of utterance and body motion in human communication but also its effectiveness for realizing human-like human-robot interaction.
著者
阿部 輝夫
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.55-61, 2006-03-31 (Released:2014-11-12)
参考文献数
7

この10年間に, 日本の性同一性障害を取り巻く環境は大きく変化した. 1997年に日本精神神経学会が性同一性障害 (GID) の診断と治療のためのガイドラインを策定し, 1998年には日本最初の公に認められた性別適合手術が行われた. そして, 2003年に新たな法律が制定され, 性別適合手術 (SRS) が終了しており, 一定の条件が整っていれば戸籍の性別変更が可能となった. この結果, それまで自己判断でホルモン療法や外科的手術を受けていた人達も, 性別を変更する目的で, そのために必要な精神科医2名からの診断書を得るため受診するようになった. この当事者達のニードの激しい増加を受けて, 各地の大学病院などでも対応の準備が始まっているが, その数はまだまだ十分な状況とは言えない. ここでは, 約1500例のGIDの自験例を基に, まずGIDに関する基本的概念を述べる. つまり, primary GIDとsecondary GIDの違い, 同性愛とGIDの概念の相違, および今後の問題などについて. そして, 実地医家がGIDの診断と治療を進めて行くうえでの留意点について述べたいと思う. ・Diamondら曰く, 「GIDは自分で診断でき, 治療法を選択できる唯一の疾患である」と. ・GIDと同性愛は, 概念が異なる. ・MTFが男性を好きになるのはあたりまえの〈指向〉であり, 〈嗜好〉でもなければ〈志向〉でもない. ・『ガイドライン』への不一致例も, それまでの治療を再評価し, 再構築することができる. ・特例法の成立により, 条件が整えば戸籍の性別が変更できる.
著者
阿部 真 大久保 重範 中津山 幹男
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.117, no.4, pp.452-457, 1997-03-20 (Released:2008-12-19)
参考文献数
12

We developed a system that composes BGM automatically with color informations of a picture. This system uses only color informations, so it has no object recognitions and can evaluate full-color picture at high speed.In this paper, we propose a concept of characteristic colors for vision-like evaluating. We succeeded in extracting characteristic colors from a full-color picture by using fuzzy theory and proposing a new expression color method, called dome shaped color system. We also were able to compose various progressive patterns with fuzzy theory, in order to coexist general rules and exceptional inflexions of chord progressions for making music.This system is useful for translating visual informations to suitable auditory informations for handicapped persons, also it can be used for educations with high fused audio-visual media, and so on.
著者
阿部 有貴 小笠原 亮大 尾崎 功一
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.853, pp.16-00572-16-00572, 2017 (Released:2017-09-25)
参考文献数
15

This paper discusses a micro manipulation considering that an approach angle on pickup affects adhesion and mechanical balance on release by using two needle-shaped end-effectors. In micro-scale, adhesion is generated by capillary, van der Waals and electrostatic besides gravity. Accurate and repeatable pick-and-release/place of micro sized objects is a long-standing challenge due to the strong adhesion in micro manipulation. We first introduce a strategy of pickup and release of a micro sphere. The strategy features in that the approach angle on pickup decides release by two conditions: one is geometrical condition between the sphere and a tip of end-effector, and the another is mechanical condition by forces (adhesion, gravity and friction) to the sphere from the tip and a substrate. To confirm the efficacy of the strategy, the micromanipulation tests with different approach angles have been conducted. Finally, we show the experimental results by pickup and release of spherical glass beads and not spherical pollens, for confirming the validity of the proposed strategy as a novel manipulation method.
著者
阿部 達也 松本 茂 岩田 和之
出版者
社団法人 環境科学会
雑誌
環境科学会誌 (ISSN:09150048)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.203-214, 2017-05-31 (Released:2017-05-31)
参考文献数
47

近年,ハイブリッド自動車等のエコカーへの需要が高まり,政府も補助金や減税等でエコカーへの買い替えを後押ししている。これらの買い替え促進政策は主に自動車の性能に応じて設定され,その適用は全国一律となっている。一方で,燃費改善に伴い走行距離が増加してしまうというリバウンド効果の存在は国内でも確認されているものの,地域間でリバウンド効果に差があるかどうかは今のところ検証されていない。もし,地域間でリバウンド効果に差があるならば,全国一律のエコカー普及制度は非効率的なものとなる。そこで,本研究では地域間,特に大都市圏と地方部との間でリバウンド効果に差が見られるかどうかを,790世帯の家計調査の結果を用いて検証した。分析の結果,大都市圏ではリバウンド効果は確認されなかった一方で,地方部ではリバウンド効果が約34%もあることが明らかになった。このことは,大都市圏と地方部で一律のエコカー普及策を導入した場合,地方部での費用対効果が大都市圏よりも低くなってしまうことを意味する。より効率的に自動車からの温室効果ガスを削減させるためには,現状のような全国一律の普及施策ではなく,地域間で補助金等の価格差を設けると同時に,地方部では公共交通機関への代替を促すような制度設計も必要である。