著者
渡辺 弘之 阿部 健一 星川 智之 Prachaiyo Buared Sahunalu Pongsak Khemnark Choob
出版者
京都大学
雑誌
東南アジア研究 (ISSN:05638682)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.45-54, 1990-06
被引用文献数
1

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました。
著者
阿部 学
出版者
千葉大学教育学部授業実践開発研究室
雑誌
授業実践開発研究 (ISSN:18848818)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.41-50, 2008-03

本論は、あるミュージシャンによる歌づくりの授業の中で活用された「作詞ノート」を取り上げ、その表現活動における教育方法的意義について論じたものである。授業を行ったのは、筆者が参加しているロックバンド「sjue」のメンバーである。「作詞ノート」とは、「sjue」のボーカリストSjueのノートを称したものであり、その特徴は、常に携帯しておき、思いついたことは文でも絵でも何でも書き込んでおくことにある。この「作詞ノート」を子どもたちに配布した上で歌づくりの授業を行い、子どもたちの表現活動にどのような効果があったのかを考察した。授業を行った結果、自分の表現を振り返り新たな表現を摸索するなど、子どもによって多様な効果がみられた。また、これら様々な効果をまとめた結果、日常の文脈にそくした表現活動を行うことの意義や、表現者の表現方法を考察していくことの重要性など、表現活動にっいての新たな視座が得られた。
著者
阿部 浩己 Abe Kohki
出版者
国立民族学博物館
雑誌
国立民族学博物館調査報告 (ISSN:13406787)
巻号頁・発行日
vol.118, pp.79-85, 2014-03-31 (Released:2015-11-18)
著者
新美 芳二 阿部 誠 野水 利和
出版者
新潟大学
雑誌
新潟大学農学部研究報告 (ISSN:03858634)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.29-33, 2005-08

無加温ビニルハウスで栽培したオオミスミソウは開花したあと前年に形成された葉を展開したあと,根茎先端でクラウン形成を始めた.クラウンはまず鱗片葉を形成し,花芽は4月中旬頃に鱗片葉の基部に初めて観察された.鱗片葉形成および花芽分化は7月下旬まで求頂的に続き,花芽数はクラウン当たり7個となった.その後一部の花芽が枯死し,開花直前の3月下旬のクラウン当たりの生存花芽数は約4個前後であった.4種類の温度に設定した照明付インキュベーター(16h明期/8h暗期,PFD 20-30μmols-1・m-2・sec-1)で栽培した株では,15℃恒温条件下で栽培した株で花芽分化・発達が最もよく,花芽数が最大となった.Four year-old H. nobilis plants cultivated in a non-heated polyethylene house began to develop a new apical bud (crown) on the top of rhizome after flowering and leaf development. The bud formed scale leaves, followed by development of flower bud in the axils of each scaly leaf. Flower bud was observed late in April for the first time, and the initiation and development of bud scales and flower buds continued acropetally to late July. About 5 to 7 flower buds per crown were formed until late August, and then a few flower buds wilted. About 4 flower buds per crown existed late in March. When plants were cultivated in the incubators at different temperatures under a 16 photoperiod with fluorescent lamps at a PFD of 20-30μmols-1・m-2・sec-1, the initiation and development of flower buds were stimulated best at 15℃ compared to other temperature conditions.
著者
市川 昌弘 高松 徹 松尾 貴史 岡部 永年 阿部 豊
出版者
社団法人日本材料学会
雑誌
材料 (ISSN:05145163)
巻号頁・発行日
vol.42, no.483, pp.1406-1411, 1993-12-15
被引用文献数
2 2

Rolling fatigue tests were carried out on hot isostatically pressed silicon nitride bearing balls.At three load levels of the maximum Hertzian contct pressure p_<max>=5900,6740 and 7110 MP_a,13 balls each were tested,and the life distribution was studied.It was found that the rolling fatigue life followed approximately a 2-parameter Weibull distribution with the shape parameter of a 〓 1 at each load level.The relationship p^k_<max>L_<50>=const(x〓10) was found between p_<max> and the median life L_<50>.Microscopic observationof flaking was also performed,and two types of flaking were found.One is flaking with the depth of the order of 100μm,and the other is a shallower one.The depth of the former type was found to coincide aproximately with the depth at which the maximum shear stress ocurred.At lower load levels,the former type was dominant.Frequency of appearance of the latter type increased with an increase in load level.Comparing the shape parameter of a〓1 and the exponent of x〓10 mentioned above with those for the cylic bending fatigue of plain specimens of silicon nitride,it was suggested that the mechanism of rolling fatigue of silicon nitride was different from that of cyclic bending fatigue of the same material.
著者
黒川 潮 小川 泰浩 岡部 宏秋 阿部 和時
出版者
水利科学研究所
雑誌
水利科学 (ISSN:00394858)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.63-79, 2010
被引用文献数
1

近年の土砂災害。2000年6月より始まった三宅島雄山の噴火活動は、それ以前まで約20年周期で活動してきた形態と異なり、約2,500年ぶりとなるカルデラを形成する活動となった。8月末までの7回の噴火により約1,100万m3の火山灰を噴出し、現在でも噴火口から二酸化硫黄(SO2)を主成分とする火山ガスを放出している。そのため、三宅島の住民約3,800名は9月2日の避難指示を受けて全島避難し、その避難生活は2005年2月まで4年5ヶ月の長期間に及んだ。全島避難中、山頂付近を中心として大量の樹木が枯死し、三宅島の森林面積4,000haのうち、およそ60%の2,500haに被害が生じた。保水力を失った地表面に堆積した火山灰は年間約3,000mmもの降雨によって表面が侵食され現在でも泥流の発生源となっている。このため復旧においては山腹付近における早期の緑化が求められたが、当時三宅島における緑化はいくつかの点において困難な状況であった。1つ目として激しい表面侵食によって種子が定着する前に流されてしまうこと。2つ目として火山ガスに耐性のある植物種を選定する必要があること。3つ目として三宅島は離島という隔離された環境にあるため、種子が大量に確保できる外来草本による緑化を行うことは島固有の生態系に影響を与えると考えられることである。本稿では以上の問題点を踏まえ、著者らが2000年の三宅島噴火活動後からこれまでに実施してきた土砂生産・流出の実態調査及び植生回復に向けた復旧対策についてとりまとめたものを報告する。
著者
大久保 正 阿部 忠昭 栗林 良正 佐藤 護 贄田 茂雄 高橋 昌規 金沢 知博 田沢 勝雄
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.73-78, 1976-01-31 (Released:2013-05-24)
参考文献数
16

肺動脈狭窄症状を示した29歳男子の右心室粘液腫の一治験例を報告するとともに文献的考察を加えた.患者は運動時呼吸困難を主訴とし,第2肋間胸骨左縁に3/6度程度の収縮期駆出性雑音を聴取したが,体位により変動するのが特徴的であった。心カテーテル検査では肺動脈一右室聞に85m磁H墓の収縮期圧較差を認め,右室造影で右室流出路から肺動脈主幹部にかけての陰影欠損を認めたため右心室内腫瘍と診断し,腫瘍摘出術を施行した.右心室内粘液腫は現在まで本症例を含めて15例の報告がみられる。腫瘍摘出術を受けた11例中9例は術後全く良好だった一方,肺動脈閉塞による突然死も報告されており早期手術が望ましい.
著者
阿部 敦子 池田 隆徳 柚須 悟 中村 健太郎 石黒 晴久 塚田 雄大 信太 研二 宮山 和彦 加地 英生 四倉 正之 吉野 秀朗
出版者
The Japanese Society of Electrocardiology
雑誌
心電図 (ISSN:02851660)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.54-61, 2005

症例は28歳男性.生来健康.突然死の家族歴あり, 残業が続いていた週の朝, 起床後に突然倒れ意識消失となる.救急隊が到着した時の心電図で心室細動が記録されたため, 直ちに電気的除細動が行われ, 当院に搬送された.12誘導心電図では下壁・左側壁誘導でJ波がみられ, そのJ波は日内・日差変動を示した.心拍変動解析では迷走神経活動が夜間~早朝で著しく亢進していた.冠攣縮性狭心症を除外するため, 右冠動脈にアセチルコリンを少量負荷したところ, ST-T変化を伴うことなく突然に房室ブロツクが誘発され, その直後に心室細動が発症した.電気的除細動が頻回に行われたが, 心室細動は停止と再発を繰り返し, 35分後にようやく洞調律を維持した.その10日後に除細動器の植込み術を予定したが, その当日の早朝に再び心室細動が頻発し, 約3時間の心肺蘇生と電気的除細動に反応することなく院内突然死に至った.剖検では心臓に器質的異常は認められなかった, 下壁・左側壁誘導で記録されたJ波と迷走神経活動の亢進が, 心室細動の発現に関与した異型Brugada症候群症例と考えられた.
著者
阿部 隆 立木 孝 村上 裕 遠藤 芳彦 伊藤 俊也
出版者
Japan Audiological Society
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.110-117, 1990

Kemp & Bray製作のILO88を用いて内耳性難聴者90名154耳のclickに対するeOAEを測定し, 内耳性難聴の程度との関連を検討した。 (1), eOAE波形が認められかつ再現性が40%以上の場合をeOAE (+) とすると, 0.5k-4kHzの4周波数平均聴力が35dB未満の81耳では, 94%の確実性でeOAE記録が可能, 35dB以上の73耳及び40dB以上の63耳では, 89%及び92%の確実性でeOAE記録が不能であった。 1kHzと2kHzの2周波数平均聴力が40dB以上の64耳では, 94%の確実性でeOAE記録が不能であった。 (2), eOAE記録可能の84耳では, 内耳性難聴の程度とeOAEパワー (total echo power及びFFT解析図のhighest peak power) の間に負の相関 (r=-0.44) が認められた。 以上の結果から, ILO88を用いて, 4周波数平均聴力レベル35-40dB以上の内耳性難聴のスクリーニングが可能と思われた。
著者
阿部 誠
出版者
日本マーケティング・サイエンス学会
雑誌
マーケティング・サイエンス (ISSN:21874220)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.1-9, 2015 (Released:2015-08-15)
参考文献数
19

近年,社会心理学,消費者行動学で展開されている解釈レベル理論(阿部 2009, Trope et al. 2007)は,消費者行動学の研究にも広がりつつある(Hamilton and Thompson 2007, Kim et al. 2008)。マーケティング・リサーチの手法に応用した本誌の竹内・星野(2015)のように,今後は実務のマーケティングでも重要な役割を果たすと考えられる。解釈レベル理論の適用を促進する上で,特にマーケティング・サイエンスの観点から有用な拡張が理論のモデル化であろう。プロスペクト理論における価値関数や確率加重関数のように,モデルを用いることは消費者行動分析のフレームワークとして大変,有益である。ここではモデル化の一つの試みとして,割引解釈レベルモデル(阿部ら 2015)を紹介する。
著者
片岡 竜太 渡邊 友希 阿部 有吾 船登 雅彦 佐藤 仁 古屋 良一
出版者
The Japanese Society for Temporomandibular Joint
雑誌
TMJ : journal of Japanese Society for Temporomandibular Joint = 日本顎関節学会雑誌 (ISSN:09153004)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.150-155, 2009-08-20
参考文献数
9
被引用文献数
2

TCH(Teeth Contacting Habit)や日中クレンチングの為害性とその是正法の説明および咬合の変化が目的でない単純スプリントの装着が,TCH・日中クレンチングの意識化にどのような効果があるかアンケート調査を中心に検討した。<br> 対象症例はTCH・日中クレンチングを行っていることが疑われた患者95名で,初診時に自覚に関するアンケートを実施した。次に単純スプリントを日中のみ2週間装着後に,その自覚の有無と自覚した場面に関するアンケートを実施した。その結果,装着前に自覚がなかった患者(24%)のうち,全員が装着後TCH・日中クレンチングを自覚した。装着前に「たまに」自覚していた患者(21%)の85%,「しばしば」(31%)の87%,「いつも」(24%)の83%が新たな場面で自覚したと回答した。気づいた場面では,「考え事をしている時」(自覚した患者の51%),「電車に乗っている時」および「パソコンをしている時」(同28%),「書き物をしている時」(同23%)などが上位であった。<br> 日中クレンチングの意識化と是正法の指導を含めた総合的な治療の効果を検討するために,クローズドロックと臨床的に診断された42例について,初診時から2週間ごとに自力無痛最大開口域の変化を観察し,他施設における結果と比較した。自力無痛最大開口域は初診時と2週後および2週後と4週後に有意に増加し,12週まで増加した。<br> したがって,説明に加えて,スプリントを短期間日中装着することにより,TCH・日中クレンチングを意識化しやすくなったことから,是正に有効である可能性が示唆された。<br>