著者
田中 智之 木倉 丈 竹本 啓輝 垣内 弘章 安武 潔 大参 宏昌 阿部 淳子 酒井 伊都子 林 久貴 福原 成太
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.469-470, 2017

PPFC(Plasma Polymerization Fluorocarbon)膜は、絶縁性・耐薬品性を有する撥水膜として様々な応用が期待されている。しかし、その原料ガスには、C<sub>4</sub>F<sub>8</sub>など高次の炭素を含有するフルオロカーボンガスが用いられることがもっぱらであり、PPFC膜の形成を廉価なCF<sub>4</sub>で実現できれば、コストメリットは大きい。そこで本研究ではCF<sub>4</sub>原料ガスからのPPFC膜の高速形成を目指し、高圧プラズマを用いたCVDの適用を試みた。PPFC膜の形成に寄与するパラメータを調査した結果を報告する。
著者
尾濱 邦子 阿部 敬信 宮崎 栞恋
出版者
別府大学短期大学部
雑誌
別府大学短期大学部紀要 = Bulletin of Beppu University Junior College (ISSN:02864991)
巻号頁・発行日
no.36, pp.21-29, 2017-02

本研究は,小学校第5学年児童を対象者として,新規の学習内容について,学習マンガによる教材と,同じ学習内容を文章のみによる説明文による教材を実験材料として用いることにより,学習マンガの教材としての学習内容理解の教育的効果を明らかにすることを目的として行われた。その結果,小学校第5学年の児童に対して,学習マンガによる教材で提示を行った方が学習内容の理解は3週間後まで保持されやすいことが分かった。またその要因として,学習マンガによる教材を用いることで,理解や記憶といった認知的処理が深く行われることが考えられた。
著者
阿部 祐子
出版者
Architectural Institute of Japan
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.75, no.653, pp.1771-1777, 2010

Victor Steinbrueck (1911-1985), a regional-modern architect in Seattle, was the leader of the historic preservation movement since the 1960s. He also proposed a vision of Seattle with the particularities shown as below. His focus was the characteristics and livability of neighboehoods and his vision has been mainly influential to the civic activists who resist against the orthodoxy that would make the city standardized.<br>1.The neighborhood core should be village-like, <i>i.e.</i> pedestrian-oriented and mixed use with low or middle-rise buildings, narrow streets, and public spaces.<br>2. Preservation of the historic districts was a measure to preserve and improve the neighborhood commercial cores.<br>3. Independence and autonomy of the old neighborhoods in Seattle should be enhanced by empowering the community.
著者
阿部 祐子
出版者
Architectural Institute of Japan
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.76, no.668, pp.2027-2032, 2011
被引用文献数
1

The purpose of this study is to explore the preservation concepts of the Pike Place Market Historic District in Seattle, which was one of the earliest examples in the U.S. that included ideas of neighborhood conservation. To analyze the way to raise the concepts I studied the ideas and opinions expressed by the citizens' group advocating to preserve the district, especially by Victor Steinbrueck (1911-1985), an architect and the leader of the group.<br> The study shows that the preservation concepts based on Steinbrueck's socialism and regionalism were emphasized more clearly through a criticism on gentrification after the late 1960s. At that time Pioneer Square District, another historic district in the downtown, had succeeded in revitalizing by adaptive reuse of historic buildings, but at the same time low-income residents were forced out by steadily rising land prices and rents. Concerning that the communities around the Market would be lost for the same reason, Steinbrueck and other activists insisted to maintain communities and their activities as well as to preserve the market buildings. Thus the neighborhood conservation ideas were raised from a criticism against not only the urban renewal plan but also the historic preservation project that aim primarily to vitalize real estate market, and after the 1970s, such ideas were adopted in historic preservation policies of Seattle and other American cities.
著者
服部 高典 佐野 亜沙美 町田 真一 阿部 淳 舟越 賢一 岡崎 伸生
出版者
日本結晶学会
雑誌
日本結晶学会誌 (ISSN:03694585)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.301-308, 2017-12-31 (Released:2017-12-31)
参考文献数
14

PLANET is a powder neutron diffractometer dedicated to high-pressure experiments. By combining the intense neutron source of J-PARC and the high-pressure devices designed for time-of-flight powder neutron diffraction, precise structure analysis of crystal, liquid, and amorphous solids is possible over wide pressure and temperature range of 0~20 GPa and 77~2,000 K. This beamline is effective for various studies in geophysics, planetary science, physics and chemistry. This paper overviews the beamline and introduces recent results obtained at PLANET.
著者
足立 徹 阿部 真人
出版者
日本貿易振興機構アジア経済研究所
雑誌
アジア経済 = Quarterly journal of Institute of Developing Economies Japan External Trade Organization (ISSN:00022942)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.2-46, 2018-03

企業の発展・成長過程において,輸出による国外展開は地理的な売上範囲の自国内から国外への拡大と言える。一方,地理的な売上範囲の拡大という概念を考える際,輸出はあくまでその一部であり,企業が国外展開する以前の段階としては,所在郡内から州内他郡への展開,所在州内から他州への展開も含まれる。このことに関し,国外への展開に係る研究は多く存在するが,国内の地理的な売上範囲の拡大過程及びその中での売上額の増大とそれらの要因についての実証面からの研究はあまり見られない。本研究は,欧米諸国の経済制裁緩和により,ここ数年でビジネス環境が大幅に変動しているミャンマーの国内企業を対象に,ESCAP,OECD 及び UMFCCI が 2014 年に共同実施したアンケート調査を用いて実証的分析を行ったものである。そしてその結果,企業の生産性,企業規模,資金調達の多様性等が,輸出のみならず,企業の国内における売上範囲の拡大及び売上額の増大に対しても影響を与えることを明らかにし,これら諸要素を促進することが企業の国内レベルでの成長についても有効であることを示したものである。
著者
阿部 学 藤川 大祐 狩野 明香理
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.46-51, 2016-12-01 (Released:2017-06-01)

将来の「教育の情報化」を担う教員を養成することをねらい,教員養成学部においてアプリ教材を制作する授業を行い,小学校でのアプリ体験の実践までを行った。小学校での実践の結果や,学生へのアンケート結果からすると,この授業では概ねねらいを達成できたと考えられる。
著者
阿部 和彦
出版者
学校法人 産業医科大学
雑誌
Journal of UOEH (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.1, no.3, pp.369-375, 1979-09-01 (Released:2017-04-11)

ベンザミド系のsulpirideは, 他の向精神薬物に比べて広い治療スペクトルを有し, 抗幻覚・抗妄想作用の他, 抗うつ作用を持っている。したがって, 急性分裂病の他, 或種のうつ状態にも効果が期待出来るが, 効果の確率が最も高いのは分裂病とうつ病の中間位に位置すると考えられる非定型の精神病である。また神経性不食症や, 思春期や前思春期のうつ状態で, 関係念慮が著明な場合もしばしば効果が認められる。この薬物の長所としては, 短期間の使用の場合, 重篤な副作用がまれであること, 効果の発現が早いことと上述の広い治療スペクトルである。
著者
平田 未季 阿部 祐子 嶋 ちはる
出版者
秋田大学国際交流センター
雑誌
秋田大学国際交流センター紀要 (ISSN:21869243)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.23-50, 2018-03

本稿では,秋田大学と国際教養大学の間で行われた留学生を対象とする日本語合同授業の実践の詳細を報告するとともに,異なる大学に所属する留学生同士の交流からどのような学びが得られるのかという点について考察する。筆者らは,秋田市に留学しているという共通点を持ちながら,異なる環境で生活する学生が交流することで,自らの置かれた環境の類似点や相違点を比較することができ,互いに共感や刺激が生まれるのではないかという仮説のもと,2 回に渡り両大学間の合同授業を実施した。本稿では,第1回目の合同授業の準備過程,活動内容の詳細,学生の反応,第1 回目の実践で生じた課題およびそれを踏まえた第2 回目の実践内容を示すことで,異なる大学が,既存のクラスの中で合同授業を行う方法の1 つを提示する。また,従来は日本人学生と留学生の間で行われることが多く,「留学生-日本人」,「自国文化-日本文化」といった二項対立になりがちな多文化クラス活動が,異なる大学の留学生間で実施されることで,新たな学びの機会となりうる可能性を指摘する。
著者
小島 博文 小尾 芳郎 阿部 哲夫
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.182-187, 2014-03-01 (Released:2014-03-26)
参考文献数
14
被引用文献数
2

症例は33歳の男性で,刑務所服役中に統合失調症を発症した.刑務所を出所後に暴飲暴食し,意識障害を主訴に救急搬送された.来院時の単純X線検査で著明な胃拡張を認めたが,腹部症状は無く精神科入院となった.入院後7日目に吐血,血圧低下,腹痛を認め,当科紹介となった.身体所見上,腹部は著明に膨隆し,板状硬を呈していた.腹部造影CTで胃内に多量の残渣と胃壁内ガス像,肝内門脈ガス像を認めた.急性胃拡張による胃壊死が疑われ,緊急手術を施行した.術中所見では,胃壁が菲薄化しており,胃のほぼ全体が壊死に陥っていた.また,胃壁に気腫状変化を認めた.胃の温存は不能と考え,胃全摘術を施行した.術後,敗血症と肝不全を合併したが集学的治療により回復し,第47病日に精神科転科となった.胃は血流豊富な臓器であり壊死に至ることはまれである.過食後の急性胃拡張による胃壊死の1例を報告する.