著者
久保岡 俊宏 高橋 正昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.530, pp.5-9, 2004-12-17

小口径の望遠鏡を中心としたシステムでも静止衛星の撮像は可能なのか,さらには軌道決定に活用できる定量的なデータを取得できるのかを確かめるため,冷却CCDカメラを装着した10cm F5及び6cm F6の屈折望遠鏡を可搬型の赤道儀に搭載して静止衛星の撮像を試みた.その結果,画角内への衛星の導入精度には問題があるものの,いずれの組み合わせでも静止衛星の検出が可能であることが分かった.また,10cm望遠鏡を用いたシステムと鹿島宇宙通信研究センターにある口径35cmの据置型の望遠鏡で同時観測を行い,背景に写っている恒星の位置から各時刻における衛星の赤経・赤緯を求めた.2つのシステムから求められた赤経・赤緯の差はRMSで1/1000度程度であり,小型望遠鏡から得られたデータも静止衛星の軌道決定に十分利用可能であるものと考えられる.
著者
鄭 顕志 清水 遼 高橋 竜一 石川 冬樹
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.1_49-1_59, 2014-01-27 (Released:2014-03-27)

実行時に起こる変化を検知し,要求を満たし続けるようソフトウェアの構造・振る舞いを自身で変更するソフトウェアは,自己適応ソフトウェアとして,その有用性が認知されている.自己適応ソフトウェア開発では,従来のアプリケーションロジックに加え,自己適応性のためのロジックを設計する必要がある.本論文では,近年特にソフトウェア工学の分野で議論されている,自己適応ソフトウェアのための自己適応性設計に関する研究動向を調査する.本論文では,自己適応性のロジックをモデル化する手法として広く用いられている,Monitor-Analyze-Plan-Execute-Knowledgeループの観点から,各要素の概要,研究課題,既存研究のアプローチを紹介し,今後の研究課題について議論する.
著者
松井 紫朗 高橋 悟
出版者
京都市立芸術大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

通常、自己定位を失うような不安定な状況は、避けられるべき事態とされる。しかし、神経科学の視点から見て、このような動揺状況から抜け出すため、身体のさまざまな感覚、記憶や言葉と結びつけ、新たな定位の獲得のために活発に活動する脳内は、あらゆる関係性に向け開かれた状態にあると考えられる。このような、知的思考の連鎖が起きる現象について、これを可能性と捉え探求するのが我々のねらいである。座位と立位で、正面に見据える姿勢、仰向きに見上げる姿勢で行ったいくつかの実験などから、頭部が傾くことによる体性感覚への入力、前庭覚への異なる刺激が、自己定位を含む対象物との距離や動きの認知に影響を与えることが分かった。
著者
高橋 純一
出版者
玉川大学ミツバチ科学研究所
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.23-32, 2006 (Released:2011-03-05)
著者
安藤 寿男 長谷川 卓 太田 亨 山本 正伸 長谷部 徳子 高橋 正道 長谷川 精
出版者
茨城大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

モンゴル南東部の白亜紀中期(シネフダグ層)とジュラ紀中期(エーデムト層)の湖成層を対象に,(1)炭素同位体比,カイエビ化石,凝灰岩のF-T年代などに基づく年代層序の構築と,(2)岩相変化(頁岩・ドロマイト互層)から復元した湖水位変動の周期解析,鉱物・主要元素組成による化学風化度変動,有機化学指標(TEX_<86>)による湖水温復元などに基づく古環境変動復元を行い,モンゴル湖成層には,白亜紀中期温室期に頻発した海洋無酸素事変期(OAE1a~1b)の,地球軌道要素を反映した降水量および古気温変動が記録されている.
著者
高橋 純一
出版者
玉川大学ミツバチ科学研究所
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.83-92, 2007 (Released:2011-03-05)
著者
高橋 純一
出版者
玉川大学ミツバチ科学研究所
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.145-152, 2006 (Released:2011-03-05)
著者
手島 泰治 永長 周一郎 横溝 正幸 高橋 美彦 坂下 玲子 井上 直彦
出版者
特定非営利活動法人 日本口腔科学会
雑誌
日本口腔科学会雑誌 (ISSN:00290297)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.889-897, 1989-10-10 (Released:2011-09-07)
参考文献数
22

To investigate the extent of oral diseases in the aged, a dental examination was conducted in combination with medical examinations of elderly inhabitants of Miyako district, Okinawa pref.Abnormal oral findings were noted in 1, 655 (29.19 %) of 5, 670 examinees. The incidence of oral disease tended to increase with age. Among the oral disease detected, oral mucosal diseases showed the highest frequency. Suspected malignant tumors were found in 0.14%, benign tumors in 4.36 %, leukoplakia in 1.29 % and diseases presumably due to insufficient oral care by dentists or patients in 8.77 % of the examinees. Evaluation of the state of disease revealed that a higher proportion of systemic diseases were under medical treatment as compared with oral diseases. Further detailed examination was indicated in 50 (0.88 %) examinees with oral diseases.
著者
高橋 秀城
出版者
智山勧学会
雑誌
智山學報 (ISSN:02865661)
巻号頁・発行日
vol.62, pp.139-155, 2013-03-31
著者
尾崎 一郎 高橋 裕 池田 公博 濱野 亮 ヴァンオーヴェルベケ ディミトリ
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

ベルギー、ドイツ、フランスにおいて、陪審・参審員経験者、および裁判官、弁護士、研究者、ジャーナリスト等へのインタビューやアンケートによる調査を行った。その結果、陪審/参審制度に対する、現場を最もよく知る専門家による強い批判ないし廃止論と、無知・無関心だが法廷経験を通じて制度の正統性を肯定的に評価するに至る一般市民の意識変化との、複雑な交錯を見出せた。これは、歴史的に一定の定着を見ている制度をめぐる根源的で非自省的な正統性と、機能主義的で自省的な正統性との、次元の異なる二重の正統性の現れである。
著者
安井 恒則 高橋 由明 長谷川 治清 守屋 貴司 奥 康平
出版者
阪南大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究は、中国、タイ、ベトナムに進出した自動車産業などの日系企業が現地で直面する管理上の諸問題について、現地企業や欧米企業と比較してどのような特徴があるかの解明に焦点を当てた。とくに、日本的経営の要をなす作業・雇用慣行、協調的な労使関係、企業間の系列関係の3点が、現地でいかなる適応を試みられているかに注目した。本研究が示したのは、製造過程に関連しては強みを生かす取組みが成果を発揮しつつあるものの、それ以外の領域では日本的手法が競争力の源泉として生かされる段階には到達できていないし、その弱点を十分克服することができていないなどの諸点である。
著者
高橋 元男
出版者
一般社団法人 日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.129-141, 1968-08-20 (Released:2008-12-25)
参考文献数
23
著者
鈴木 睦美 山田 正幸 高橋 朋子
出版者
群馬県畜産試験場
雑誌
群馬県畜産試験場研究報告 (ISSN:13409514)
巻号頁・発行日
no.7, pp.113-121, 2001-03

土壌を用いた尿汚水処理技術を開発するため、最初に前処理技術を検討した。前処理としての沈殿処理では6〜8時間程度の静置が効率的であった。濾過処理での濾材の比較ではオガクズが最も早く目詰まりを起こしたが、CODを除く各水質項目で最も良好な成績であり、1ヶ月程度の使用が可能でオガクズが適当と考えられた。また、濾過槽を2つ用意し交互に使用することで、長期間休ませることが可能となり、能力の回復につながった。次に、土壌槽の高さ別試験では、現時点では100cm以上の高さが必要と考えられた。土壌種類別試験では、佐波地域土壌(淡色黒ボク土)の利用が最も良好な結果が得られたが、使用した榛名南面地域や赤城山南面地域土壌でも浄化処理は実施可能と推察された。汚水負荷量は1日当たり20t/10a程度が適当であると考えられた。しかしながら、本試験は天井を覆った状態で実施したため、現場では雨水の影響により滞留時間が短くなること等を考慮すると、1日当たり15t/10a程度の負荷量が適当と推定された。