著者
清水 一憲 伊東 栄典 廣川 佐千男
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
pp.B-3-2, 2013-06-07

膨大な数の小説が投稿されている利用者投稿型オンライン小説サイトから,求める小説を見つける には高品質な検索・推薦システムが必要である。サイトが提供する人気に基づくランキングでは,埋もれ た名作や,新規投稿小説を探しにくい。我々は読者のお気に入り登録情報を持いて,将来人気になる小説 を予測する手法を提案している。本発表では提案手法を複数データで評価した結果を述べる。
著者
山本 剛 坂根 裕 竹林 洋一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI, ヒューマンインタフェース研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.105, pp.13-20, 2003-09-26
参考文献数
17
被引用文献数
5

カメラ,マイク,モーションセンサを搭載したマルチモーダルヘッドセットを装着することで,話者が会話中に行う非意図的な「うなずき」動作を検出し,会話中の重要箇所をマルチモーダルセンサデータから知識コンテンツとして抽出するシステムを実装した.本稿では,会話の重要箇所を把握する手段としてのうなずきの有効性を実験を通して述べ,状況や個人差を考慮したうなずきの検出方法とその応用について論じる.
著者
大道 竜之介 伊藤 仁 伊藤 彰則 牧野 正三
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. [音楽情報科学] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.85, pp.J1-J6, 2010-05-27
参考文献数
10

歌唱音声の新たな評価指標として 「熱唱度」 の導入を提案する.聴取実験の結果から,歌唱音声中のビブラートおよび呼吸音が,熱唱の知覚に関与することがわかった.本稿では, 歌唱音声におけるビブラート,有声呼吸音,声門破裂の 3 つの特徴を挙げ,これらを定量化する音響特徴量について検討する.34 名の歌唱音声に対する聴取実験から得た,熱唱度の聴取実験スコアと,複数の音響特徴量との重回帰分析を行い,それらの間に重相関係数 0.45 を得た.We propose introducing "enthusiasm" as a novel index of singing voice. The result of the listening experiment by human subjects suggests that both vibrato and breath sounds in singing voice concern human perception of enthusiasm. This paper describes our experiments to quantify 3 features in singing voice; vibrato, voiced breath sounds and glottal plosion. As a result of the multiple linear regression analysis between perceived enthusiasm score evaluated by the listening experiment with singing voice recordings of 34 people and some quantified acoustic features, we reached multiple correlation coefficient of 0.45.
著者
伊福部 達
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. コンピュータビジョン研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.95, no.68, 1995-07-20

感覚代行とは失われたり損なわれた感覚機能を補助代行するために,残された感覚や神経系を通じて情報を中枢へ伝達し本来の正常な感覚に近いイメージや概念を惹起させることを目的としている.一方,人工現実感は周知のように人工的に作った情報でより現実に近い感覚を惹起させることを追究する技術であり,感覚代行が障害者を対象としている点を除けば方法論は同じである.筆者は25年間にわたり感覚代行の研究に従事してきており,その間,聴覚障害者のための指先で音声を聴く触知ボコーダ,一音一音話した言葉を文字にする音声タイプライタ,聴神経を電気刺激して音声情報を伝える人工内耳と埋め込み型耳鳴り治療器,老人性難聴者のための音声をゆっくり聴くディジタル補聴器,喉頭摘出者のためのイントネーションを表出できる人工喉頭,気配として捉える盲人の障害物知覚の解析と超音波メガネなどの開発を行ってきた.その基礎研究としては九官鳥が声を出す仕組みやコーモリが障害物や餌を見つけるために出す超音波の解析などヒトばかりでなく特殊な能力を持つ動物達の研究もあった.そして,失われたり損なわれた感覚を補助代行する研究から大脳における感覚統合,概念形成,感覚運動連合などについて多くの知見が得られてきている.それらの知見や技術は,仮想障害物の聴覚による知覚方式,仮想物体知覚のための触覚ディスプレイ,仮想重量感の呈示装置,知覚運動協応の特性に基づく仮想空間知覚,遠周辺視をカバーするHMDによる仮想平衡感,移動音源と平衡機能との相互干渉に基づく仮想空間の呈示方式など人工現実感に関する技術に結びついてきた.現在のコンピュータやロボットは見たり聴いたり触ったりあるいは平衡を保ったりする機能では障害を持っていると考えることができるので,障害者のための補助代行研究はそのままコンピュータのための人工知覚技術などへ応用されるのである.そして,人工現実感で生まれた種々の技術は再び感覚代行の研究にフィードバックされ,実際に障害者に装置を適用して不十分なところがあれば再び基礎となる心理学や生理学に戻るという方法論をとることができる.このような方法論に従って研究を進める分野を福祉工学といい今後大きく発展することが期待されている.いうまでもなく,福祉工学を社会に還元するために一番重要なのは,障害者達の協力や医療関係者との共同研究であり,現場からの発想である.幸い,今年の4月から電子情報通信学会では,筆者が委員長となって,福祉を強く意識したヒューマンコミュニケーション基礎研究会を発足させることができ,また,文部省科研では「人工現実感の基礎的研究」という重点領域研究が認められ,筆者の班長のもとで,人工現実感を評価し福祉へ活かす研究が開始することになっている.このように学問的な立場からもこの分野を推進する基盤ができつつあり,25年にわたって一つの方法論に従って続けてきた福祉工学にやっと一筋の光が当たるようになってきた.講演では,筆者が進めてきた研究を中心に感覚代行研究が必然的に人工現実感技術に結びつくことを話したい.*本論文原稿は次号掲載
著者
新川 拓也 山之上 卓
出版者
社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. DSM, [分散システム/インターネット運用技術] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.31-36, 2006-09-15
参考文献数
7
被引用文献数
10

ネットワーク内の通信トラフィックを,IPアドレスとポートを軸とした二次元平面上に表現する通信可視化手法により,通信状況の概要を視覚的に把握するアプリケーションツールの開発を試みた.従来から様々な方法で通信を可視化する工夫がなされてきたが,ここではIPv4アドレス32bitの下位8bitを取り出したもの(256点)を横軸とし,port番号16bitのうち下位8bitを取り出したもの(256点)を縦軸とした.それぞれの点では単位時間あたりの流量を色で表す.この点をクリックすると,詳しいトラフィック状況が確認できるようになっている.すべてのトラフィックのおおまかな概要を人間が一目で確認できるようになったと同時に,その点をクリックして詳しい状況が確認できる.このツールによってポートスキャンなどの異常なトラフィックを簡単に認識することができた.
著者
大座畑 重光
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI, ヒューマンインタフェース研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.52, pp.17-24, 2005-05-27
参考文献数
14

SqueakにおけるMorphicプログラミングはダイナミックで柔軟性がある。たとえば、プログラム実行中のプログラム変更など、ユーザの頻繁な試行錯誤に耐えられる。本稿では、それが特に子どもたちの学習に重要なこと、さらに、「本物の数学や科学」の指導のためのカリキュラムを作成するためのツール・メディアとしても重要であることを論ずる。最後にMorphicとSqueakプログラミング環境に関していくつかの提案をする。
著者
都築 佳生 村田 嘉利 佐藤 文明 水野 忠則
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. マルチメディア通信と分散処理研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.112, pp.55-60, 2003-03-20
参考文献数
5

警察庁の統計によると2002年1〜5月における重要窃盗犯の件数は20万件に迫ろうとしており、年々増加傾向にある。その一方で検挙件数は低下傾向にある。窃盗犯やストーカに対抗するため、一人暮らしの女性を中心にビデオカメラ付きインターフォンを利用して帰宅前に訪問者を確認したい等の自己防犯システムヘの要求が強まっている。ビデオインターフォンとiモード端末とをサーバを介して接続した上で、ビデオカメラ付きインターフォンとPHSを組み合わせたCTI技術の適用により、高セキュリティーを確保しつつリモート通話、自宅周辺の映像モニタリングおよび施錠状況等の遠隔確認を可能とする防犯システムを開発したので報告する。
著者
阿部 寿人 松山 克胤 藤本 忠博 千葉 則茂
出版者
社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. CG,グラフィクスとCAD研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.117, pp.67-72, 2004-11-26
参考文献数
22
被引用文献数
2

Sosorbaram等は,DLA(Diffusion Limited Aggregation)モデルを拡張した電界を考慮した放電パターンの生成モデルを提案している.本論文では,この放電パターンの生成モデルにより生成された稲妻のパターンに適合する雷鳴を自動的に生成する手法を提案する.雷鳴は稲妻発生時の大気の急激な温度変化で起こる衝撃波である.本手法では,この雷鳴を,生成された稲妻パターンに沿って,それぞれの階段状先駆に,N波を基本として構成したサウンドテクスチャを音源として配置し,受聴点に到達する波形を合成することにより,近似的に生成している.
著者
小松 孝徳 森川 幸治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. ICS, [知能と複雑系] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.137, pp.71-78, 2004-10-28
参考文献数
7

円滑なコミュニケーションを行っている二者間には,自ら表出した情報が相手のそれに対して相互的に同調していく「引き込み現象」がよく観察される.そこで本研究では,人間が簡便に表出できる音声の「発話速度(話速)」に注目し,人間同士の対話状況において話速に関する引き込み現象が観察されるのか,また,インタラクションの相手が人工物となった場合で観察されるのかを確認する実験を行った.まず,人間同士の対話における話遠の引き込み現象の有無を観察するために,英会話の教材のような10種類の原稿を10人の被験者同士で交互に読みあっている際の話遠を計測した.その結果,録音された計90発話の約63%にあたる57発話において,相手の話速に自分の話速を合わせようという『話遠の引き込み現象』が観察された.続いて,あらかじめ録音された様々な話速の音声を再生する自動応答システムと被験者とが同様の対話文を読みあう実験を行った結果,27人の被験者の計243発話のうち約76%における186対話において,話速の引き込み現象が観察された.
著者
岩野 公司 関 高浩 古井 貞熙
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. SLP, 音声言語情報処理 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.55-60, 2003-05-27
参考文献数
6

本論文では,韻律情報を利用した雑音に頑健な音声認識手法について述べる。韻律特徴量として,時間-ケプストラム平面のハフ変換から得られる対数基本周波数の傾き(△log F_0)と最大累積投票値を利用し,通常の音声認識で用いられる音響特徴量と結合して用いる.音韻と韻律の融合モデルは,音節単位のマルチストリームHMMで構築する.融合モデルの様々な雑音環境における頑健性を確認するため,不特定話者の連続数字発声を対象とした音声認識実験を行った.実験の結果,本手法によって様々な雑音環境において数字正解精度の改善が確認され,△log F_0と最大累積投票値が相補的に認識性能の向上に貢献することがわかった.また,基本周波数情報を音声認識に用いることで,雑音環境下における数字境界の推定精度が向上し,それによって,数字正解精度の改善と,頑健な挿入ぺナルティーの設定が実現されることが確認された.
著者
小倉 加奈代 田中 唯太 西本 一志
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告 ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.20, pp.1-8, 2012-05-25
被引用文献数
2

本稿では,大皿料理のように,共食者が料理を共有する共食場面において,しばしば見られる「遠慮のかたまり」という状況がどのような状況かを明らかにすべく,大皿上の料理の残量が最後の一個,最後の一口に近づくにつれ,食事をしている人々の取り分け行動にどのような特徴,変化がみられるのかに着目した分析,考察を行った.その結果,食事開始中盤から終了前にかけて,取り分け行動の停滞,停止が起こり,その停滞,停止直後に起こった取り分け行動が短い間隔で 2,3 度連続して起こることがわかった.この,停滞→取り分け行動の活発化という流れが「遠慮のかたまり」につながる最後の一個に向けての準備行動である可能性があることがわかった.In this paper, we try to analyze serving food to reveal a situation of "the last on piece of food". When we analyzed video data of table talks with some platters, we focused on serving food for each platter and for dining table. As a result, we confirmed situations of suspending serving foods from middle stage to end often occurred. In addition, we found after suspending serving food, serving food occurred continuously for short time span. A series of suspending and activating serving food is important for us to handle a situation of "the last one piece of food".
著者
斉藤 康彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 人文科学とコンピュータ研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.81, pp.25-32, 2009-01-16
参考文献数
6
被引用文献数
2

歌集中に一定の回数以上出現する,一定の長さ以上の文字列を抽出し,これらの文字列に基づいて歌集を比較する分析方法を示す.古今和歌集と新古今和歌集の比較分析に本方法を適用した結果,抽出された文字列について,次のようなことが確認された.古今和歌集では,作者の心情を表出する表現が多く,恋歌の部立では,「こひもするかな」「ひとのこころの」がよく使われている.新古今和歌集では,自然の景物を指し示す表現が多く,特に秋や月に関わる「あきかぜぞふく」「あきのはつかぜ」「あきのゆふぐれ」「あきのよのつき」「あきはきにけり」「ありあけのつき」「はるのよのつき」などを含む歌は,歌集中の特定の箇所に集中して出現する.
著者
神里 晃 河野 真治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. OS,[システムソフトウェアとオペレーティング・システム] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.102, pp.61-67, 2006-05-12
参考文献数
5

我々は状態遷移記述に向いたCの下位言語であるContinuation based C(CbC)を提案,実装している.CbCはデバイスドライバやOSの記述,または最適化自体を記述するのに向いているが,ハードウェアの記述自体も可能である.ここではPS3に内蔵されたCell Chipの記述を行い,その有効性を示す.これにより,CbCで記述されたCellは,実機やエミュレータ抜きで性能を評価することが可能となる.
著者
橋田 浩一 長尾 確 宮田 高志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 人工知能研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.95, no.23, pp.133-140, 1995-03-06

コミュニケーションにおいては、メッセージの送り手も受け手も、送り手の意図した意味内容を受け手が正しく理解することを望むから、コミュニケーションは必然的に協調的な作業となる。本稿では、利己的に効用最大化を図る行為者がメッセージとその内容との間の最適な対応関係の共有を行ない、コミュニケーションの頑健性を高める様子をゲーム理論的に解析する。2個の行為者の間での1個のメッセージの送受信は、一般に、n人非協力ゲームとして定式化でき、そのゲームにおけるNash均衡解のうち両方の行為者の何らかの共同効用の期待値を最大にするものが最適な対応関係を与える。自然言語における照応現象の一部はこの理論によって一般的に説明できる。
著者
石井 直樹 平石 智宣 延澤 志保 斎藤 博昭 中西 正和
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. SLP, 音声言語情報処理 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.23-30, 2000-06-02
参考文献数
8

日本語略語を復元するシステムについて報告する。このシステムは、任意の日本語略語に対して、新聞記事コーパス中の語句および辞書中の語句のうちから、いくつかの復元規則を用いて、元の語になると考えられるものを順位を付けて出力するものである。復元規則として、「元の語が略語内の文字を全て、同じ順で含むこと」、「略語と元の語を構成する字種が等しいこと」、「元の語の文字数が略語を構成する字数の4倍以内であること」、「略語内の文字が元の語の中で不連続的に含まれていること」といったことを定めた。用いる復元規則の数を変えながら404の略語に対して実験を行い、7割以上の確からしさで復元に成功した。
著者
渡部 秀文 北川 晴香 斎藤 隆文
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. グラフィクスとCAD研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.139, pp.F1-F6, 2010-07-16
参考文献数
5

本報告では,多数の文献の参照関係を可視化した北川らの手法の改良手法として,ノード位置の自動補正の手法を提案する.北川らの手法は,文献をノード,その参照関係をリンクとしてグラフ形式で可視化する.ノード配置法については,横方向を文献の発表年にあてている.このことにより,先行研究の手法では把握が難しかった,文献発表年の前後関係が一目で把握できるようになった.しかし,縦方向については,同年の文献については単純に下から上に積み上げているだけであるため,ノード数が多くなるとリンクが乱雑になるため画面全体が塗りつぶされてしまい,概要情報が把握できなくなる問題がある.そこで本報告では,グラフレイアウト技術の 1 つであるばねモデルを応用し,ノードの縦方向位置を自動的に補正することで,リンクで接続されたノードを近くに配置する手法を提案する.また,北川らの手法ではノードの縦方向が固定されている上リンクの色が同一である.そのため,多数の文献から参照される文献の把握はできても,どのようなトレンドを持っているか,概要情報からの把握は困難であった.そこで,リンクの色を塗り分けることで,その問題を解決する手法を提案する.We propose methods to adjust the arrangement of nodes automatically for improving the method of Kitagawa et al which visualizes the relationship of references among the vast of papers. In Kitagawa's method, information of papers is visualized by a type of graph assigning papers to nodes, and relationships of references to links. In the theory of arrangement of the nodes, horizontal direction is assigned as published year. By this theory, we can know the order of publishing by a glance. But there is a problem that if the number of papers is vast, links are drawn messy and the display would be painted out because there is no special theory in the arrangement of the nodes by the vertical direction. As the result of this problem, we can't get any information from the overview. Therefore, we propose a method to adjust the vertical arrangement of the nodes automatically by applying "Spring model". On the other hand, in the Kitagawa's method, it is difficult to know the trend of reference from the overview because all the links are not only messy but also drawn by one color. Then, we propose a method to solve this problem drawing links by different colors.
著者
長嶋 洋一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. EC, エンタテインメントコンピューティング (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.1-4, 2014-08-15

本稿ではエンタテインメントコンピューティングを包含する 「エンタテインメント科学」、さらにそれを包含する 「エンタテインメント学」 の必要性について考察する。筆者は昨年の EC 研究会にて、15 世紀から続く "entertain" の語源からその 3 つの意味、(1) ゲストをもてなす、(2) 人々を楽しませる、(3) 心の中に何かを持つ、をまず指摘した。続いて 「対象として」 だけでなく、エンタテインメントそれ自体を深く考察する中から新研究のアイデアを、という逆転の発想を提案し、人間の脳 / 心の活性化の視点から、デザイナのデザイン活動そのものをエンタテインメントとして支援する環境の構築事例について紹介した。そして、従来よりも人間を広汎に支援する 「エンタテインメント科学」、さらには心理学・美学・哲学など人文系のエンタテインメントも含めたより大きな学問領域としての 「エンタテイメント学」 が確立されていく可能性 / 必要性を提言した。本稿では、19-20 世紀以降の人間社会における精神性の歴史を美学的に分析した、21 世紀の新しい文化の発展を支えるエンタテインメント、という視点での検討について報告し、コンピューティングに囚われない 「エンタテインメント研究」 の発展を提言する。
著者
新島 和孝 太田 直哉 金谷 健一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. CVIM, [コンピュータビジョンとイメージメディア] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.118, pp.1-8, 1999-09-19
参考文献数
12
被引用文献数
1

自動車の運転者の支援を目的として、死角となりやすい左右後方から近付いて来る車両を画像処理を用いて検出する。検出のために用いる基礎的情報は画像の動き(オプティカルフロー)であるが、一般に画像の動きを計算するためのに必要な演算量は多く、それを実行するためには高価な装置を必要とする。これに対し、ここでは昆虫が複眼のような単純なセンサによる情報と、簡単な神経系による処理で十分な情報を得ていることに注目し、荒い解像度の画像情報と簡単な処理により目的を達成することを試みる。実験には通常のカメラと計算機を使用しているが、将来的にはフォトダイオードアレーのような簡単な受光素子と電子回路で装置を実現することを想定している。
著者
蓮実梢 石田貴士 秋山泰
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告バイオ情報学(BIO) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.34, pp.1-7, 2014-06-18

標的となるタンパク質を定めて行う薬剤開発において,薬剤標的タンパク質の選定はとても重要となる.この標的タンパク質探索には,既に病原体のゲノム情報等を利用して探索を行うための統合的なデータベースシステムが提案されてきたが,その生化学経路情報については統合の対象とされていなかった.しかし,この情報を用いることであるタンパク質が病原体の生命維持に対して致命的であるかという議論が可能となるため,生化学経路情報の統合は標的タンパク質の探索のために有用であると考えられる.そこで本研究では,顧みられない熱帯病の新薬の標的タンパク質を探索するための統合データベースシステム iNTRODB に,トリパノソーマ科寄生原虫に関する生化学経路情報を追加し,またそこにゲノム等に関連する情報を表示するインタフェースを開発することで,標的タンパク質の探索の更なる効率化を目指した.In structure based-drug design, selecting a drug target protein is very important. For the target protein selection, several database systems integrating various related information, such as genomic information of pathogens and phenotypic information, have been proposed. However, biological pathway information, which may facilitate understanding the importance of proteins, has not been integrated. In this research, we integrated the biological pathway information about Trypanosomatidae family, protozoans parasites into a database system iNTRODB, which has been developed for selecting drug target protein of neglected tropical diseases. We also developed an interface to display pathway information with genome and protein information to improve the search process of drug target proteins.
著者
荻原 剛志 飯田 元 新田 稔 井上 克郎 鳥居 宏次 Ogihara Takeshi Iida Hajimu Nitta Minoru Inoue Katsuro Torii Koji オギハラ タケシ イイダ ハジム ニッタ ミノル イノウエ カツロウ トリイ コウジ
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告プログラミング(PRO) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1988, no.94, pp.89-98, 1988-12-09

我々はソフトウェアの開発過程を形式的に記述し,実行するための関数型言語PDL(Process Description Language)およびそのインタプリタを作成した.PDLでは開発過程をツールの起動やウィンドウ操作の系列として記述する.PDLはこれらの操作のための関数や複数の操作を並列実行するための関数を持つ.また,さまざまなマクロ機能があり,定義の記述を容易に行うことができる.PDLインタプリタは,実行中に検出した未定義関数をそのつどユーザに定義させる機能などを持ち,十分詳細化されていない記述も実行可能である.また,デバッグ機能やヒストリ機能,関数定義の画面編集機能などの機能も備えている.我々はすてにJSD(ジャクソンシステム開発法)など,いくつかの開発技法をPDLて記述し,実行している.PDLインタプリタは現在,いくつかのUNIXワークステーション上で稼働中である.