1 0 0 0 OA Pentadral Complices

著者
Jin Akiyama Hyunwoo Seong
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, 2015-05-15

A parallelohedron is a convex polyhedron which fills the space by translations only. There are five families of parallelohedra. A pentadron is a pentahedron whose copies compose at least one member of every family of parallelohedra. A pentadral complex is a convex polyhedron which is constructed by combining copies of pentadra in a face-to-face gluing manner. In this paper, reversibilities and tessellabilities of pentadral complices and their related topics are studied.------------------------------This is a preprint of an article intended for publication Journal ofInformation Processing(JIP). This preprint should not be cited. Thisarticle should be cited as: Journal of Information Processing Vol.23(2015) No.3 (online)DOI http://dx.doi.org/10.2197/ipsjjip.23.246------------------------------
著者
尹 浩 山本 景子 倉本 到 辻野 嘉宏
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.618-627, 2020-03-15

通信技術の発展にともない,Q&Aウェブサイトは大規模な知識共有の重要な手段の1つになっている.しかし,Q&Aウェブサイトにおける回答者と質問者の間には,1)相手のことが分からない,2)質問者の態度やいい方が好きではない,という2点に起因する知識共有バリアが存在する.そこで本論文では,これらのバリアを低減するために,Q&Aシステムにおいて質問者と回答者を仲介する,各ユーザにとって好ましいバーチャルエージェントがデザインできるツールを提案する.このツールでは,エージェントの外見と性格に関するパラメータをユーザが調整するだけで自分にとって好ましく感じるエージェントが自動生成される.評価実験の結果より,このツールを用いることで,実験参加者の大多数が自分にとって好ましいバーチャルエージェントを作成できることが確認できた.また,作成されたエージェントをQ&Aシステムに導入した場合,回答意欲が高まることが分かった.
著者
美濃導彦 岡崎 洋 坂井 利之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.513-522, 1991-04-15
被引用文献数
18

画像データベースにおいて 各画像に検索のためのインデックスを自動的に付ける方法は 検索方法と関わる重要な問題である我々は 人間に親和性のある検索方法を実現するためには画像を認識することが必要であるとの立場から 画像を認識し その属性特徴をキーとして 画像を検索できるシステムを風景画像中の山を対象として作成したまず 入力された画像に存在する山は 前処理 領域分割処理などの構造化処理を経て認識されるこれにより システムは山の領域を判別できるので 山の属性特徴としての 色 形 大きさ 頂上の位置の4つの属性特徴を計興し これを画像検索のためのインデックスとする検索方法は システム主導型の検索方法であるすなわち システムが山の属性特徴をメニュ形式で提示し 利用者はそれを対話的に選択していくことにより検索をすすめるこの方法は 他の方法(スケッチによる類似検索法など)よりも柔軟性にかける場合もあるが 記憶が暖昧なときでも画像が検索できるという大きな利点がある実際にシステムを作成し デモンストレーションにより評価した結果 対象物の属性特徴を用いた画像検索法の有効性が確認できた
著者
秋田 健太 森本 有紀 鶴野 玲治
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.397-403, 2021-01-15

近年,深層学習を用いた自動着色に関する研究がさかんである.カラーイラストは線画を着色することで作成されるが,着色に非常に時間がかかるため,自動着色技術によって効率化することが期待される.既存の研究の多くは,ユーザが線画の領域ごとに色ヒントを入力する必要があるため,入力が多くなる.また,カラー参照画像による既存の自動着色手法では,目のような小領域は指定どおりに着色できないことが多い.しかし,目はキャラクタイラストにおいて,非常に着目される部分であり,重要である.そこで本論文では,カラー参照画像によるキャラクタイラストの線画の顔を対象とした自動着色において,正しく目の色を反映するための深層学習モデルを提案する.本手法では,カラー参照画像の目の一部をそのまま円形の色ヒントとして,線画の目の位置に自動で与える.これにより,ユーザ入力なしで入力線画の目に参照画像の目の色を先行手法よりも正しく反映することができる.
著者
中尾 恵 黒田 知宏 小山博史 小森 優 松田 哲也 高橋 隆
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.44, no.8, pp.2255-2265, 2003-08-15
参考文献数
29
被引用文献数
8

本稿では,高度な手術シミュレーションへの適用を目的とした軟組織切開フレームワークを提案する.最初に,質点系における各ノード間に生じる張力によって,軟組織の緊張状態をモデル化する.また,質点系のリモデリングと適応型の四面体分割手法によって,複数の四面体によって構成される3次元仮想オブジェクトに対する切開をシミュレートする.本手法は,組織切開後のトポロジーの変化とリアルタイムな変形に関する一貫した記述を与え,組織の物理的特性を反映した切開創を導出する.さらに,オブジェクト構成要素の階層構造を用いた力学計算の局所化によって,大規模なオブジェクトに対する広範囲でかつ対話的な操作を実現する.ノード階層を用いたリフレッシュレート管理機構は計算精度と計算コストの制御を可能とし,安定なシミュレーションを提供する.上記手法を1台の力覚デバイスをともなった実験システムに実装し,成人男性から取得した胸部MRIデータを適用した.導出される切開創の形状と計算時間に関する定量的な検証の結果,提案フレームワークが高精度かつ対話的な組織切開シミュレーションを提供することを確認した.This paper proposes a framework to simulate soft tissue cutting for advanced surgery simulation.A strained status of soft tissues is modeled as tension between neighboring vertices in a particle-based model.Both remodeling particle systems and adaptive tetrahedral subdivision achieve cutting simulation of tetrahedral objects.These methods deal with topological change and real-time deformation after soft tissue cutting consistently,and present volumetric cuts based on physical characteristics.Local calculation using dynamic elements hierarchy enables interactive and global cutting into large objects.Management structure of refresh rate performs stable simulation by controlling real time performance and simulation quality.3D MRI dataset acquired from an adult man was applied to simulation system with a force feedback device.Quantitative evaluation of calculation time and quality of cuts confirmed that our framework contributes to accurate and interactive tissue cutting.
著者
野口 拓 林 直秀
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.24-32, 2017-01-15

アドホックネットワークでは端末電池容量,帯域などのネットワーク資源が限られているため,マルチキャスト通信を行う場合,不要なパケット転送を削減しネットワーク資源や電力の浪費を抑えることが重要である.本論文では,アドホックネットワークにおいて,ネットワークコーディングを用いて,不要なトラヒックを削減しマルチキャストを効率的に実現する方法を提案する.提案方式では,各端末が隣接ノード数に応じて動的符号化数制御を行い,自律的に再送・中継中止要求を行うことで,配送率の低下を抑えながら再送による遅延やトラヒックの増加を軽減できる.計算機シミュレーションおよびAndroid端末を用いた実験を行い,提案方式の性能が,既存方式と比較して,配送率,遅延,トラヒック量の点で向上することを明らかにした.For multicast communications in ad hoc networks, it is very important to reduce redundant packet transmissions in order to suppress network resource consumption and save limited battery power of nodes. In this paper, to deal with this problem, we propose a new multicast scheme with network coding which can reduce the number of packets transmitted in the network by encoding multiple packets into a single coded packet. In the proposed multicast scheme, each node changes the length of coding vector and conducts pruning of redundant relay nodes according to the number of its neighboring nodes. Our multicast scheme also has a retransmission function among nodes and can reduce delay and redundant traffic while keeping high delivery rate. To investigate performance of our scheme, it is compared with an existing multicast schemes through computer simulations and experiments with real Android tablets. Our simulation and experimental results show that our scheme outperforms the existing schemes from the viewpoints of packet delivery rate, delay and traffic.
著者
渡辺 義明 渡辺 健次 江藤博文 只木 進一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.42, no.12, pp.2802-2809, 2001-12-15
参考文献数
12
被引用文献数
19

大学の教育と研究を支援するため、キャンパス全域に公開端末や情報コンセント、無線LAN等の配備が進んでいる。我々は、このような不特定多数が多様な端末を接続して利用するネットワーク環境に適用可能な、利用者認証と利用記録を行うためのゲートウェイシステムOpengateを開発した。本システムは、閉鎖状態の端末からゲートウェイを通過するWebアクセスと行うと認証画面が表示される平易なインタフェースを持つ。認証にはPOPやFTPサーバが利用できる。認証後には端末へJava Appletを送って利用終了を監視する。このような方法により、ゲートウェイシステムの設定だけで、個人持参のPCから固定設置のWeb専用端末まで、多様な端末群を利用者の事前設定なしに制御できる。本システムはすでに、学内において約9ヶ月にわたり支障なく稼働している。To Support educational and research activities,a lot of "terminals for public use,""network sockets" and "wireless LAN" are implemented in the whole area of the campus. We have developed a gateway system named "Opegate" to authenticate and record users in such an open network environment.When an user accesses from a terminal in closed state to any web site through the gateway system,the system returns the page for authentication.To authenticate the user,POP and FTP servers are applicable.After the authentication,the system sends Java Applet to the terminal and watchs the usage.The setup procedure is needed only for gateway System.Without any setup of each terminal, the system controls wide variety of terminals,from web specific terminals for public use to personal PCs connected to network socket or wireless LAN.The system has been working for 9 months in our campus.
著者
宮村 勲 榎本 肇
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.24, no.5, pp.614-621, 1983-09-15

本論文は プログラムの生産 理解 修正を容易にするような新しい並列処理言語について述べている.この目的を達成するため プログラムに人工的な制約を課さず プログラムの構造が問題の論理構造を静的に反映できなければならない.プログラム・テキスト中に問題の階層構造を表現するため process resource procedure function という4種類のモジュールを用意し それらの任意の入れ子を可能にした.共有変数に起因するデッドロック問題を避けるため 変数のスコープはそれが宣言されたモジュールだけに制限する.モジュール間の相互作用はパラメータ転送 メッセージ交換 resource を用いて行われる.process の動作は 通常動作と例外的事象に対する動作に分けて記述される.例外的事象とは他モジュールから緊急メッセージを受信することである.そのようなメッセージは常時受信可能である.また メッセージ交換の相手は静的と動的の両方で制限される.resourceは共有objectに対するアクセスを制御する.resource procedure 間の並列動作の可能性は 個々の手続きとは分離して静的に記述する.個々の手続きが呼び出されるときの前提条件も分離して静的に記述される.非決定的表現として if文 do文 while文の三つを用意する.これらはDijkstraの提案したgarded commandに基づくが guard に入出力文のどちらでも書けるように拡張されている.本言語の有効性を明らかにするため フィボナッチ数列を計算するprocedureと Readers/Writers問題のプログラム例を示している.
著者
竹内 理 レ ・モアルダミエン 坂東 忠秋
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.44, no.7, pp.1680-1694, 2003-07-15
参考文献数
15
被引用文献数
2

高速アクセス網の普及にともない,高品質なストリームデータの有料配信サービスが注目されてきている.このサービスの実用化には,高い配信能力,配信品質の保証機能,既存の市販ストリームサーバとの機能互換性のすべてを兼ね備えたストリームサーバが必要である.本研究では,上記ストリームサーバの実現を目指し,外付けI/Oエンジン方式と呼ぶストリームサーバの構成方式を新規に提案する.外付けI/Oエンジン方式では,市販のストリームサーバと専用OS搭載サーバを連動させることで,上記要件を同時に充足するストリームサーバを少ない開発工数で実現する.さらに,Darwinストリームサーバと,HiTactix(著者らが開発したストリームサーバ向け専用OS)を搭載したサーバを実際に連動させ,外付けI/Oエンジン方式の定量的な評価を行った.評価の結果,外付けI/Oエンジン方式を用いることで,サーバに9K行程度のコードを追加するだけで,機能互換性を維持しながらも,HiTactixが提供する配信性能を保持するストリームサーバが実現できること等が明らかになった.With broadband networks expansion, charged streaming services of highquality stream data are likely to become common. In order toefficiently implement such services, streaming servers providing highdata throughput performance, mechanisms to ensure streaming qualityand compatibility with existing streaming servers are desirable.In this paper, we propose the external I/O engine architecture, whichimplements a streaming server as described above using both aconventional streaming server running on a general-purpose OS and anI/O engine server implemented over a special-purpose OS. With thiscombination, we can lower the necessary coding amount in order toimplement the services provided. We implemented the server using theDarwin Streaming Server and HiTactix I/O engine server and evaluatedthe performances. We confirmed that the modified server can achieveHiTactix I/O performances without losing compatibility, with only 9Klines of code added.
著者
芦原 評 清水 謙多郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.38, no.7, pp.1379-1388, 1997-07-15
参考文献数
9

特定の故障箇所が存在しないにもかかわらずシステムの永久停止をもたらすデッドロックは計算機システムにおける重要な問題である.デッドロック検出問題は,排他的に使用可能な資源群とそれを要求するプロセス群からなる一般資源システムの状態グラフ還元問題としてモデル化されるが,使用すると消滅する消費資源を含むシステムでのデッドロック検出問題は一般にはNP完全であり,その重要性にもかかわらず注目されることが少なかった.本論文では,消費資源を含むシステムに一定の制限を加えることで,3つのクラスにおいて多項式時間内でのデッドロック検出が可能であることを示す.Deadlock detection in computer systems can be modeled as a graph reduction problem of general resource systems,which consist of processes,reusable resources and consumable resources.Deadlock detection in reusable resource systems is well known.If all resources in the system are released after use,the problem has polynomial-time solutions.However,the problem is NP-complete in general resource systems with consumable resources,units of which vanish after use.This paper provides three special cases of systmes with consumable resources for which polynomial-time deadlock detection algorithms exist.It is shown that those three factors,(1) consumable resources with non-trivial selections in the allocation of currently available units,(2) processes which request more than one unit and (3) resources which wait for more than one process,are all necessary for the problem to be NP-complete.
著者
横山 重俊 桑田 喜隆 吉岡 信和
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.688-698, 2013-02-15

クラウドコンピューティング技術は運用性,高信頼性,計算効率,柔軟性の高さにより,大学や研究機関など学術界でも活用が期待されている.本稿では教育および研究用途に特化したアカデミッククラウドのアーキテクチャについて提案する.従来技術と異なり,この研究の新規性である提案アーキテクチャの特徴は,研究グループや教育プログラムごとに,オンデマンドで物理マシンクラスタのセキュアに分離した形で構築し,その上にそれぞれの目的に合ったクラウド基盤(IaaS/PaaS/SaaS)を高速自動構築できるクラスタ提供をサービス化したCluster as a Service(CaaS)と,地理的に分散するそれらクラスタから統一的に利用可能なインタークラウドストレージサービスを学認認証により統合し,今後の地域分散型のアカデミックコミュニティクラウド構築に活用することを考慮したことである.本アーキテクチャの適用により,地域分散型のアカデミックコミュニティクラウドがヘテロなクラウド基盤で構成された場合でも物理マシンレベルから動的にクラウド基盤を構成することで,たとえば,災害時にはCaaSを用い,迅速に非常用クラスタを用意し,その上に通常時に使っているクラウド基盤を構築した後,インタークラウドストレージサービス内に保存している管理情報やマシンイメージをリストアすることで教育および研究活動の継続が可能となる.また,平常時においても,不足しているコンピュートリソースをCaaSによりオンデマンドで既存のクラスタに組み込むことができる.このことで,アカデミックコミュニティ全体でのリソース使用効率の向上に寄与する.
著者
土井 麻由佳 宮下 芳明
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.912-928, 2018-03-15

箏を演奏するためには,演奏技術だけでなく,箏譜の読譜力や弦の位置把握力も必要である.それに加えて,箏には25種類もの奏法が存在し,その中には運指の切替えタイミング等の演奏するにあたって必要な情報が箏譜上に書かれていないものもある.そのため,これらの奏法の習得は難しいとされている.そこで本論文では,箏譜が読めず弦の位置を把握できない初心者のための「奏法」を考慮した箏演奏学習支援手法を提案する.提案手法は演奏支援情報を箏の弦や龍甲に直接提示する.システムでは,プロジェクションマッピングによって,これらの提示を行う.弦名が書かれた紙を用いた手法との比較実験を行い,撥弦位置や奏法を提示する学習支援手法が初心者に与える影響・効果について考察した.また,箏初心者を対象とした提案手法が経験者にも有用であるかについて検証した.実験の結果,初心者には撥弦位置や運指,一部の奏法提示に効果が見られたが,経験者には有用でないことが明らかになった.
著者
水上 直紀 中張 遼太郎 浦 晃 三輪 誠 鶴岡 慶雅 近山 隆
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.2410-2420, 2014-11-15

本論文では,牌譜を用いた教師付き学習による麻雀プログラムの作成法について述べる.まず,上級者の牌譜を用いたパーセプトロン学習によって1人麻雀プレイヤを作成し,それを拡張することによって4人麻雀への適用を行う.拡張は,1人麻雀プレイヤに「降り」と「鳴き」の機能を教師付き学習によって導入することで行った.オンライン麻雀サイト「天鳳」で作成されたプログラムの実力を評価した結果,レーティングとして,平均的な人間プレイヤーの実力を大きく上回る1,651点が得られた.This paper describes a supervised machine learning approach for building a mahjong program. We start with building a one-player mahjong program by Perceptron learning with game records of expert human players,and adapt it to four-player mahjong. The adaptation is achieved by incorporating the "folding" and "calling" functionalities that are separately learned from game records. We have evaluated the playing strength of the resulting program on a large online mahjong site "Tenhou". The program has achieved a rating of 1,651, which is considerably higher than that of the average human player.
著者
山田 茂 大場充
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.27, no.8, pp.821-828, 1986-08-15
被引用文献数
11

本論文では ソフトウェアの信頼性評価のために開発された二つの代表的なS字形ソフトウェア信頼度成長モデルについて議論する.これらのモデルは ソフトウェア開発の最終段階である試験において 発見された総ソフトウェアエラー数がS字形成長曲線を示す現象を記述するものである.このようなエラー発見事象は 確率事象として取り扱うことにより 非同次ポアソン過程という確率過程を導入してモデル化することが可能となる.ここで考察の対象となるのは 遅延S字形ソフトウェア信頼度成長モデルおよび習熟S字形ソフトウェア信頼度成長モデルである.各モデルの特性について ソフトウェアの信頼度成長を把握する1指標であるエラー発見率により考察する.このエラー発見率としては 瞬間エラー発見率と1個当りのエラー発見率を考え 実際のソフトウェアエラーデータに対する適用例により各モデルの特性を明らかにする.
著者
三浦 雅展 青山 容子 谷口 光 青井 昭博 尾花 充 柳田 益造
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.46, no.5, pp.1176-1187, 2005-05-15

和声法におけるソプラノ課題に対する正解生成システムSoprano Donn´ee System(SDS)を拡張した和声付与システムについて述べる.このシステムはポピュラー音楽系の旋律に対応するために,対応する和音を古典西洋和声からポップス用に拡張し,さらに旋律に対して刺繍音,経過音,先行音などのアプローチノート処理を施すように拡張されている.このシステムはポップス系の考えうるオリジナル旋律に対応するように構築されており,AMOR(Armonizando Melodias ORiginales)と名付けられている.AMORは産学連携の枠組みの下で携帯電話用サービスのために開発され,電子メール文から自動的に旋律を生成するシステムとともに稼動している.自動生成される旋律はメール文内の「明るい」「暗い」名詞の出現数の多さに応じて,長調あるいは短調として生成され,AMORによって和声付与され,和音付きの着信メロディが生成される.自動生成される旋律だけでなく,ユーザによって入力された旋律のどちらについても,AMORは適切な和声を付与することができる.AMORは評価実験の結果より,従来の和音付与システムよりも高い性能が得られていることが確認されている.
著者
新井 悠 吉岡 克成 松本 勉
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.61, no.9, pp.1388-1396, 2020-09-15

近年,様々な違法物品ならびにサービスが,ダークウェブ上に構築された仮想取引所などで取引されている.これを利用することにより誰でもそれらの違法物品を手に入れることが可能になってきている.研究者らがダークウェブをクローリングすることで,こうした違法物品取扱サイトの状況などを確認する試みも行われてきている.他方で,ダークウェブ内の違法取引所の自動検出に焦点を置いた研究は少ない.本研究ではダークウェブ上に構築されているこれらの秘匿サービスのクローリングを行い,データを収集した.そのうえで,隠語の変化などに左右されない,HTTPヘッダを特徴量にする手法で,かかる違法物品取扱サイトを自動検出する手法を案出した.
著者
長澤 勲 古川 由美子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.112-120, 1986-01-15
被引用文献数
2

現在 機械設計の現場では FORTRANなどでかかれた専用的な設計システムが実用されている.近年 多品種少量生産傾向が強まるとともに 保守性 拡張性 多目的性に優れた汎用設計システムの必要性が認識されてきた.このためには 設計の方法論に基づいた設計システムを開発する必要がある.筆者らは 先に 論理プログラミングを用いた拘束条件リタクション法とよぶ計算モデルを提案し これが設計計算のモデルとして優れた表現力をもつことを示した.本研究では この計算モデルを基礎に機械設計のうち基本設計とよばれている部分を対象とした汎用的機械設計計算支援システムを開発した.ここでは まず設計システムを実用化するうえでの問題点と解決策を示し 次に歯車減速機を例にとり設計システムのプログラミング技術について述べている.
著者
桃内 佳雄 小林 茂 宮本 衛市
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.24, no.6, pp.812-820, 1983-11-15

基本的なプロタクションシステムにおいては プロダクションメモリは一様な構造をもつプロタクションルールの集合として構成され これはプロダクションシステムにおけるプログラミングのしにくさ 効率の悪さなどの一つの原因となっている.また プロダクションシステムは学習や問題解決のモデルの作成に広く応用されているが 一様な構造をもつプロダクションメモリでは学習や問題解決などのための構造的な知識を適切に表現することができない.さらに 学習や問題解決などのモデルの作成のためには 従来の適応プロダクションシステムがもつプロダクションルールの生成・付加機能に加えて プロダクションメモリヘの柔軟な動的アクセス機能の装備が必要である.本論文では おもな問題領域を学習や問題解決のモデルの作成とする適応プロダクションシステムAPSH について述べる.APSHのおもな特徴は プロダクションメモリのモジュール構造化機能をもつこと プロダクションルールの付加に加えてプロダクションメモリおよびワーキングメモリヘの柔軟な動的アクセス機能と情報付与機能をもつこと プログラムの作成・編集を支援するエディタやトレーサを内蔵し 柔軟なコマンド言語をもつ対話型プログラミングシステムであることなどである.プロダクションメモリのモジュール構造化は プログラムの作成・修正・理解 そして学習や問題解決などのための知識の表現を容易にする.
著者
溝口 理一郎 芥子 育雄 磯本征雄 角所 収
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.404-412, 1984-05-15

近年 マン・マシンインタフェースの問題が盛んに論じられている.本論文では 筆者らによって作成された音声データベース「SPEECH-DB」を例にとって実現した知的マン・マシンインタフェースについて述べている.本インタフェースは 日本語による検索要求を受けつけるJCSサブシステム エラーからの回復や利用者の疑間に答えるPSSサブシステムおよびシステム全体の制御の流れを管理するMONITORサブシステムの三つのサブシステムから成っている.知的マン・マシンインタフェースは 情報処理システムに関する専門知識を用いることにより問題解決を行って 利用者に対して知的な援助を提供するものであり ある種のエキスパートシステムとみなすことができる.そこで本インタフェースの作成においては 汎用DBMS INQとその親言語であるFORTRANによりプロタクションシステムを実現した後 それに種々の知識を埋め込むという方法を採用した.SPEECH-DBと同一のDBMS INQを用いることにより 柔軟性 拡張性に富んだシステム構成が実現されたわれわれのプロダクションシステムは 前向き推論と後向き推論の二つの推論モードとバックトラック機能をもっている.さらに 任意のFORTRANプログラムを呼ぶことができるため 既存のソフトウェアとの結合が容易であり AI的手法の現実的問題への応用に適したものとなっている.