- 著者
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大槻 毅
- 出版者
- 流通経済大学
- 雑誌
- 挑戦的萌芽研究
- 巻号頁・発行日
- 2012
本研究では,中高齢者のべ 243 人を対象に,24 時間血圧,起床後 2時間における収縮期血圧(SBP)の上昇(モーニングサージ),筋力づくり運動(抵抗性運動)時およびウォーキング時の血圧を測定し,日常生活における身体活動量および体力との関連を検討して,以下の知見を得た.1.24 時間における SBP の平均値およびモーニングサージと運動時の心拍数上昇との間に正の相関関係が認められた2.就寝時における SBP の最低値と身体の柔軟性との間に正の相関関係が認められた.3.抵抗性運動時の SBP 上昇は,加齢に伴い増大したが,日常生活における身体活動量が多い者では小さかった.4.ウォーキング時の SBP 上昇は,より高齢の世代では気温が低い日に,比較的年齢が低い世代では体格指数(BMI)が高い者で大きい傾向にあった.