著者
泉田 一賢
出版者
東北大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2017-08-25

本研究では,PJD法に用いるHA粒子合成過程でフッ素を添加し,歯質上にフッ素化アパタイト(FHA)膜を生成することにより,フッ素徐放による齲蝕抑制,歯質強化等の機能を付与した新たな歯科治療開発に資するため,その基礎研究としてFHA粒子の合成方法および最適成膜条件を模索し,さらに擬似口腔内環境におけるFHA膜の特性を解明する.平成29年度は,FHA粒子の合成と最適FHA成膜条件の検討を行った.HAの前駆体である非晶質リン酸カルシウム(ACP)を用いて,ACPからHAへの転化の際にF-イオンを添加させてFHA粒子の合成を図った.pH 11.2の硝酸カルシウム・四水和物(Ca(NO3)2・4H2O)水溶液とpH 9.5のリン酸水素二アンモニウム((NH4)2HPO4)水溶液を,Ca/P = 1.67となるように混合し,沈殿生成後,濾過,アンモニア洗浄し,凍結乾燥してACP粒子を合成した.ACP粒子を異なる濃度(0-200 mM)のフッ化ナトリウム水溶液中に投入し,室温にて撹拌後,濾過,洗浄し,40 ℃で乾燥後に1200 ℃で焼成してFHA粒子を合成した.FHA粒子の物理化学的特性をXRDを用いた組成分析,SEMを用いた形態分析,電極法によりF濃度を測定した化学分析を行い,100mMのフッ化ナトリウム水溶液中に投入することで,最もフッ素徐放性の高いFHA粒子の合成に成功した.次年度の予定であった最適噴射条件の模索にも着手したが,噴射時にPJD装置およびホース内にFHA粒子の目詰まりが生じ,効率的な成膜が困難な状況にある.追加で計上したファイバースコープを用いたホース内の粒子の観察と、ANSYS FLUENTによるコンピュータシミュレーションにより、現在、目詰まりの原因究明を図っている.
著者
中屋 愼 北村 進一 水野 淨子 庄條 愛子 藤原 永年 小谷口 美也子 高橋 良輔
出版者
大阪府立大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2017-08-25

葉菜類であるクレソンはさまざまな健康増進効果をもつことが知られているが、そのメカニズムなど科学的根拠が明確には示されていない。我々はクレソンがもつ食品の3次機能(健康機能性)を調べ、クレソンが脂質代謝改善効果を示すことを動物実験により明らかにし、さらにこの改善効果をもたらす機能性成分を調べた。その結果、フェネチルイソチオシアネートおよび1,3-ジフェネチルウレアである可能性が高いことが分かった。特に、1,3-ジフェネチルウレアは、微量でありながら強い改善効果を示したことから、クレソンに含まれる主要かつ新規な機能性成分であると考察している。
著者
上野 真一
出版者
順天堂大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2020-09-11

パーキンソン病(PD)は構造異常を伴うα-シヌクレイン(AS)が伝播・凝集することで神経細胞変性を惹起することが想定されている。これまでAS凝集体は嗅上皮や腸管から神経回路を介して脳全体へ進展するという2経路が提唱されているが、全ての症例には当てはまらず、非神経系回路を介した伝播経路以外にAS凝集体が循環し全身に広がる可能性を考え、血液中に微量なAS凝集体を検出することに成功した。本研究では、血液からの進展様式および病態への影響を解明することを目的とし、その上で、血中AS凝集体除去による治療の可能性を模索する。
著者
南郷 晃子(中島晃子)
出版者
神戸大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2013-08-30

本研究は元禄2年刊行の『本朝故事因縁集』の形成過程と、地方写本のその享受を考察するものである。同書所収説話には、特定の地域を舞台とする説話が多く見出せる。さらに共通する地域を舞台とする説話は、時期的、内容的な類似性も指摘できる。例えば出雲国を舞台とする説話には、17世紀前半の武家に関わる話が多い。これらの情報から出雲国、摂津国など説話集形成の拠点を具体的に見いだすことができる。特に出雲国では藩祖松平直政周辺で説話収集があったと考えられる。これらは地域の「由緒」や家の「祖」を記録する写本に引用されていく。自己の来歴の情報源として版本を享受することが『本朝故事因縁集』に関し起こっているのである。
著者
松林 志保 鈴木 麗璽 中臺 一博 奥乃 博 斎藤 史之
出版者
大阪大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2017-08-25

本研究は、マイクロフォンアレイとロボット聴覚を用いて鳥類の歌コミュニケーションを自動観測し、歌の種類と位置情報から鳥個体間で行われる歌を介した相互作用を明らかにすること、そしてその知見を野鳥の生態理解へ応用することを目的とした。当該システムの活用により、森林と草原という異なった自然環境下で、これまでの観測手法では容易に得られなかった位置情報付きの音声データの収集が実現した。さらに鳥類の音声データの収集やその解析効率、再現検証性が向上した。またこれらの音声データの解析により、観測対象種の個体間において、各個体が同時に鳴くことを避ける時間的重複回避行動が明らかになった。
著者
小島 千裕
出版者
北海道大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2020-09-11

「国語」という概念のもとで政策が始動して以降、地域性の影響を強く受ける話しことばの統一が指向され、教育界では方言撲滅がなされてきたと考えられてきた。だが、明治30年代の岩手県について検討したところ、それとは異なる実態が見えてきた。これをふまえ、本研究では明治末から大正期の岩手県を対象として、地域の教育会雑誌にもとづき、教員らがそもそも地域のことばをどのように捉え、教育上扱おうとしていたのかを明らかにし、その変遷をたどる。
著者
豊田 紳
出版者
早稲田大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2014-08-29

冷戦期の非民主主義体制の主流は一党独裁体制であったが、冷戦後の世界では、政府=与党に選挙で勝利することが極めて困難であるにもかかわらず、公式制度の上では野党が許容され、与野党間で定期的に競争選挙が行われる選挙権威主義体制が独裁体制の下位類型として主流となった。しかし、既存研究は一党独裁体制と選挙権威主義体制とを理論的に区別しておらず、従って選挙権威主義体制に時に存在する「組織化された野党」を分析できないという問題があった。本研究は、一党独裁体制と選挙権威主義体制を区別した上で、選挙権威主義体制にのみ存在する組織化された野党の意義を理論化した。
著者
今村 友彦
出版者
諏訪東京理科大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2009

林野火災など、傾斜地で発生した火災による火炎の形状は、水平面におけるそれとは異なり、火炎が斜面へ倒れ込み、延焼拡大を助長する要因となる。そのため、傾斜地における火炎形状を把握・予測することは、防火対策上非常に重要であるが、現在までに詳細な研究はなされていない。本研究では、傾斜地における火災性状を体系的に解明することを目的とし、その第1段階として、火炎形状に及ぼす傾斜角度の影響を実験的に検討した。その結果、(1)傾斜面における火炎は、周囲空気の巻き込みが不均一であることから、負圧になりやすい斜面上方向へ吸いつき、斜面上を這うこと、(2)斜面における火炎は、全体としての長さは発熱速度のみに依存して決まり、傾斜角度によって決まる長さ分だけ斜面上を這い、その後、発熱速度と傾斜角度のつりあいに応じた長さだけ立ち上がる。発熱速度に対する依存性は、水平面上で発生した火炎同様Q^<*2/5>に比例すること、が明らかとなった。
著者
高橋 英之
出版者
玉川大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2009

コミュニケーションは人間の社会性の基盤となるものである.コミュニケーションは情報交換であり,一般的にはそこに曖昧さは必要が無いと考えられる.本研究では,人間のコミュニケーションに含まれる曖昧さが,特に大きな規模の社会集団では非常に重要な機能を持つという仮説を提起し,それを検討するためのシミュレーションと心理実験を行った.その結果,曖昧な顔表情を用いることで他者とのコミュニケーションが円滑になることを示すデータを得た.
著者
高浪 景子
出版者
京都府立医科大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2010

エストロゲンは生殖や性行動などの機能調節だけでなく、体性感覚の調節に関与することが知られている。とくに、妊娠期間や更年期などのホルモン環境が変動する時期に、痒み感覚に変化がみられるが、女性ホルモンであるエストロゲンが痒み閾値を調節する機序については不明な点が多い。そこで、行動薬理学解析と組織学解析を行い、エストロゲンが痒み閾値調節に関与するか、ラットを用いて解析した。その結果、雌ラットにおいて体内エスロトゲン濃度に依存して掻破行動の変化がみられた。また、 エストロゲンが感覚神経系 CGRP の発現を制御し、痒み閾値を調節する可能性が示唆された。
著者
高岡 宰
出版者
京都府立医科大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2018-08-24

ダイゼインリッチイソフラボンアグリコン(DRIAs)の子宮内膜症に対する効果および作用機序の解析を行う。DRIAsはサプリメントで、イソフラボンの一種であるダイゼインが豊富に含まれており、副作用の報告なく女性のヘルスケア領域で注目されている。研究代表者は子宮内膜症においてDRIAsが細胞増殖を抑制することおよび抗炎症作用を持つことを明らかにした。本研究ではDRIAsの子宮内膜症に対する細胞増殖抑制効果および抗炎症作用の解析をさらに進め、新たな治療薬としての基盤を確立させる
著者
神谷 亘
出版者
大阪大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2009

重症急性呼吸器症候群の原因ウイルスであるSARSコロナウイルスnsp1タンパク質が、宿主のRNA分解と翻訳阻害をすることで宿主遺伝子の発現抑制を行っていることが知られている。このnsp1タンパク質による宿主遺伝子の発現調節機構は、他のウイルスでの報告がない、新しい調節機構であると考えられている。しかしながら、その具体的な機序は、いまだ不明である。nsp1タンパク質によるRNA分解に関しては、nsp1タンパク質単独では、RNAを分解しないとの知見を得ている、このことより、nsp1タンパク質によるRNA分解には、RNA分解に関わる宿主因子が関与していると考えられる。そこで、当該年度は、nsp1タンパク質と相互作用する宿主因子の検索を行い、その相互作用を明らかにするとともに、相互作用の意義を明らかにすることを目的として研究を行った。まず、nsp1タンパク質と結合する宿主因子を同定するためにYeast-two hybrid法を試みた。しかしながら、酵母内においてnsp1タンパク質は非特異的にプロモーターを活性化させるために、酵母を用いた宿主因子の同定は困難であると分かった。今後、Tandem Affinity Purification法を用いて宿主因子の同定を行う予定である。
著者
小田 なら
出版者
京都大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2016-08-26

本研究は、出産という私的な領域に、社会や国家権力の影響が及ぶ過程を明らかにするものである。フランス植民地期には助産の担い手であった「産婆」に近代西洋医学の研修を受けさせ、農村での出産に関与していた。しかし、植民地からの独立を経たのち、南北ベトナム分断期にはそれぞれ公的医療制度のもとで「助産師」を養成し助産院での出産を推奨してきた。一方、家庭内では妊産婦へ母親や女性親族が様々な養生法のような習慣を伝承してきていた。しかし、戦争や産児制限の導入という要因により、少なくとも都市部では、そのような習慣を厳格に継承していっているとは言いがたい。「出産」は、近代と伝統的価値観が混交しあう場なのである。
著者
神本 秀爾
出版者
大阪物療大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2014-08-29

スキン・ブリーチングは肌のメラニン色素の量を減らすことで肌を明るくするために、化学薬品を用いる行為である。カリブ海地域、アフリカ大陸、北米大陸等の旧植民地や奴隷制度のあった各地に多くの実践者がいる。本研究では、ジャマイカの現代の黒人性という観点からスキン・ブリーチングを理解することを試みた。本研究では、旧来のスキン・ブリーチングがヨーロッパ中心主義的思考にもとづいた、「標準化」を志向するものである一方、現在広がりつつあるスキン・ブリーチングは、グローバリゼーションの進展にともなう、個人主義や消費主義に方向付けられた、「個性化」を志向するものであることを明らかにした。
著者
佐々木 聡
出版者
東北大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2013-08-30

一年半の研究期間の中で、天文五行占書を所蔵する国内外の機関を中心に、調査を実施し、テキストの伝存状況を把握すると共に、六朝から清朝までの勅撰系の天文五行占書の流れを整理することが出来た。また、民間占書との比較から、両者の比較の性格の相違も明らかとなった。勅撰系天文五行占書は、儒教理念を下敷きとしており、鬼神の祟りや呪術による凶兆の回避などはあまり言及されない。それに対し、民間占書では、鬼神の祟りや呪術による対応が豊富に説かれる。その他、調査では、勅撰占書と民間占書の中間に位置付けられる非勅撰系の天文五行占書の伝本も見つかっており、その成立背景や社会的意義の解明が今後の課題として見えて来た。
著者
飯塚 義之
出版者
金沢大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2017-08-25

日本を含め多くの地域で、発掘収蔵品、特に岩石同定調査はほとんど行われておらず、正しい化学分析による、客観的な岩石の記載に不備があった。本研究では携帯型蛍光X線分析装置(pXRF)を用い石製遺物の化学的分析と岩石同定を行うことで、先史時代の石材の把握と地質考古学的検討を試みている。第1年度は研究対象地域を、日本でも縄文時代の大規模遺跡として広く認知されている富山市の同市北代遺跡(縄文時代中期)および小竹貝塚遺跡(縄文時代初期)に注目して、同地域から出土した石斧の石材分析に取り組んだ(2017年11月)。北陸地方はヒスイ文化の中心地でもある。一方、同じくヒスイの原産地でもあるミャンマー中部地域の先史時代(新石器~青銅器時代)の遺跡から発掘された石製遺物についても、現地でのpXRF分析を試みた(2018年1月)。更にタイ、チュンポーン(2018年3月)での現地から出土した石製遺物の分析を行った。これまで日本の縄文時代石製遺物については、多くが蛇紋岩あるいは緑色岩を用いて製作されていると認識されていたが、今回の分析によって、蛇紋岩製石斧はごく少数しかなく、ほとんどのものが角閃石岩、その中でも多くがネフライト(緑閃石岩)製であることがわかった。縄文前期から中期にかけてヒスイ製の装飾品は存在することあれ、量的にはネフライトが大多数であった。一方、ミャンマーでは、安山岩、蛇紋岩を用いた石斧も確認できたが、これまでに分析したなかで約15試料がネフライト製の腕輪が認められた。また今回はじめてヒスイ製の装飾品を1つ確認することができた。一方、タイ南部のチュンポーンでは、青銅器時代も重要拠点遺跡(Khao Sek)から、ネフライト製のリンリンオー耳飾りと双獣頭ペンダントを確認できた。これまでの東南アジアの調査でもっとも南西から出土したものとして報告準備中である。
著者
澤井 一彰
出版者
早稲田大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2012-08-31

本科研の研究成果としては、東地中海世界の中心都市であったイスタンブルにおいて16世紀から18世紀にかけて発生した複数の自然災害の実態と、その後の復興の過程を詳細に解明したことが挙げられる。具体的には、1509年のイスタンブル大地震、1563年のイスタンブル大洪水、そして1766年のイスタンブル大地震について、研究報告を合計5回行い、それらを活字にした論文を合計4本執筆した。海外の研究機関に所蔵されている関係史料の調査も積極的に行い、イスタンブルの首相府オスマン文書館、メトロポリタン美術館、パリ国立図書館、ヴェネツィア国立文書館、ライデン大学図書館から多数の史料を収集することができた。
著者
植木 亮介
出版者
東京大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2015-08-28

受容体型チロシンキナーゼは細胞の増殖や分化を制御する増殖因子の受容体として機能する。本研究ではこれら受容体の詳細な活性化機構の解明に向けて、細胞膜上での受容体クラスタリング挙動を制御する分子ツールの開発、およびクラスタリング様式が細胞シグナルへ与える影響について評価することを目的とした。具体的には、標的受容体に結合する核酸アプタマーの複合体を設計し、受容体のクラスタリング挙動の制御を試みた。また、受容体クラスタリングの解析手法として超解像イメージングに着目し、標的受容体の解析に供するプラスミド構築と真核細胞における発現の検討を行い、イメージング実験に向けた遺伝子発現系の検討を行った。
著者
田辺 弘子
出版者
東京大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2016-08-26

ファッションショーモデルおよびモデル経験のない女性に、普段通りの歩行運動と「美しく歩くことを意識した」歩行運動を行わせ、その際の歩行動作計測を行った。この実験課題により、どのような身体運動情報が動きの美しさを伝えるのに関わっているかを検討することを可能にした。モデル経験のない女性が綺麗さを意識して歩行を行うと、膝伸展・体幹部の後傾など全身の関節運動に変化が生じた。モデルの歩行運動はそうしたモデル経験のない被験者の美歩行運動の特徴をさらに強調したものであった。これにより、生物学的に綺麗とされる歩行運動を強調したものがモデルの歩様として確立されていることが示唆された。
著者
白水 貴大
出版者
帯広畜産大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2017-08-25

マラリアなどのベクター媒介性感染症の予防にはベクターコントロールが最重要である。しかし近年、既存の殺虫剤の環境や人体への悪影響、殺虫剤耐性蚊の出現などの問題から新たなベクターコントロールの開発が望まれている。そこで本研究では、次世代の殺虫分子として注目されている殺昆虫天然毒「ヴェノム」の利用に着目し、ステージ特異的ヴェノム発現原虫によるベクター媒介性感染症の制御法の開発を目指した。解析の結果、蚊に対して強い毒性効果を示すヴェノムが同定され、作製したヴェノム発現原虫のベクターステージへの伝播能が確認された。本研究により、ヴェノム発現原虫による新規ベクターコントロール法の開発が期待された。