著者
山野井 一夫 辻岡 国治 宮川 貴子
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.325-326, 2007

SNS(Social Networking Service)は、閉鎖された空間で人と人とのコミュニケーションをサポートするソフトウエアである。筆者らは、PHPを使ったWebページに作成したモジュールを容易に組み込むためのデコレータ機能をもつSNSシステムを開発した。Usagi SNSは、MVC(Model View Controller)モデルを用いたフリーソフトのOpenPNEをベースに独自にデコレータ機能を追加し、アンケート機能やアルバム機能などの必要なモジュールを容易に追加拡張できるようにした。
著者
柚木 翔一朗 片平 克弘
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.30, no.6, pp.51-54, 2015 (Released:2018-04-07)
参考文献数
14

現行学習指導要領では,子どもの直接体験の充実が重要とされ,各教科で「ものづくり」に関して記述されている。一方,これまで行われてきた理科における「ものづくり」活動の多くは,生徒自らが創意工夫を行うような活動になっていないという指摘がある。本研究では「ものづくり」という活動の多様性に着目し,「ものづくり」そのものを見直す必要性を指摘した。具体的には「ものづくり」の前提となる,設計を廃した「ものづくり」活動を構想し,これまでの我が国の理科の「ものづくり」において見受けられなかった「ティンカリング(tinkering)」が,我が国の理科の「ものづくり」において示唆に富む要素を持つことを述べた。
著者
波形 政輝
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
科教研報
巻号頁・発行日
vol.32, no.5, pp.185-188, 2018-07-01

<p>本研究は,ICT を利用した2 次関数の水準設定することを目指している。まず,漫画『黒子のバスケ』のスリーポイントシュートの一場面を取り上げ,スリーポイントシュートを放った際のバスケットボールの描く軌跡に着目した。漫画『黒子のバスケ』に登場する緑間真太郎選手の特徴から,「バスケットゴールから緑間選手までの距離」を変数として表すことができる。そして動的数学ソフトウェアGeoGebra のスライダーを用いることで,2 次関数のグラフのふるまいを表示する。スライダーを用いると,係数の変化をするとともに,グラフの位置も変化させることができる。次に,2 次関数のグラフのふるまいに着目した問題設定を行った。2 次関数の係数を変化させることによって,関数族の変化の様子を観察できるようになる。本稿では,ICT を利用した2 次関数の水準設定を行う。なお,今回は高等学校第一学年を対象とするため,第0 水準から第2 水準までの設定を行う。</p>
著者
中山 雅茂
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.17-20, 2017

<p>先に開発した「月の満ち欠け再現ボックス」は,ライトの光によって照らされた発泡球が,新月,三日月,上弦の月,満月,下弦の月に関して,明瞭にその形を確認することができている.しかし,太陽と月の位置関係を連続的に変化させ場合,ライトの光によって照らされた部分が不明瞭になる部分があった.その原因であるプラスチックコップの切断面の存在をなくすための改良を行った.その結果,太陽と月の位置関係を連続的に変化させながら確認することが可能になった.</p>
著者
小原 豊
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.163-166, 2005

本稿の目的は,国際教育協力分野の教員研修による成果を持続・普及させる一助として授業アーカイブスのあり方に関する若干の考察を行い、その基本的な問題点を整理することである。レクチャ、エキスパート、トレイニーの3っのカテゴリー別でアーカイブスの役割を述べた上で、その問題点を技術面(ファイルサイズと配信方式、データ収録・編集技法)、運用面(研修員のICT能力拡充、メンタリング、省力化、キラーコンテンツ確保)、法規面(著作権、肖像権、個人情報保護)から整理した。
著者
田中 維 江草 遼平 楠 房子 奥山 英登 山口 悦司 稲垣 成哲 野上 智行
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
科学教育研究 (ISSN:03864553)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.210-224, 2018 (Released:2018-10-27)
参考文献数
18

We developed and evaluated animation-based learning contents for supporting scientific observations of animals in zoos. The contents provide the viewpoints of scientific observation. In order to evaluate whether the contents support observation, we developed cases of contents for observable features and behaviors of the hind flippers, noses, and claws of seals, and implemented a workshop for parents and children. The participants of the workshop were 15 parent-child pairs. Their average age was 7.0 years (SD = 2.0). We analyzed the video data of these 15 parent-child pairs’ observations using the contents. The results show that most parent-child pairs were able to observe the seals’ features and/or behavior using animation-based learning contents.
著者
大髙 泉
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
科学教育研究 (ISSN:03864553)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.55-64, 2018 (Released:2018-07-12)
参考文献数
45

At present, globalization is still in process, and from now on, globalization will continue to accelerate. In this article, “globalization and science education” will be dealt with from the following perspectives:1. From the Meiji Era, in the process of Westernization and standardization, the establishment and the development of Japanese science education.2. In the present world, the character of globalization and educational policy.3. The present situation and problems of science education in globalization.4. The prospects of science education in Japan correspond to globalization.In this article, the following conclusions were made. First, Japanese science education began amidst the globalization of Westernization since the Meiji Era, and after world war II, Japanese science education developed amidst the globalization of Americanization. Second, globalization has multiple meanings, under the bottom line there is neoliberalism, and in globalization there are aspects of objective reality and ideology, which influence world educational policy. Third, among the points of view of globalization there are some problems concerning the objectives and the curriculum of Japanese science education. Finally, from the point of view of diversity and peculiarity, Japanese science education has the potential to improve world science education.
著者
大澤 弘典
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.57-62, 2014 (Released:2018-04-07)
参考文献数
8

算数において,「同等と見なす技術」が具体的にどのように取り扱われているのかを明らかにするために,小学校第1学年用の教科書(学校図書,平成26年度用)に見られる記述内容について調査し,分析・考察した。その結果,次の知見を得た。①同等と見なす技術に係わる記述は,第  学年の教科書から見られる。②また,それらの記述は児童が違和感なく直感的に同等と見なすことができるように,基底構造としての絵や図などを駆使し記述されている。③さらに,それらの記述は数学的な拡がりを包含し,直面の算数指導にばかりでなくその後の授業展開や教材開発に利用可能である。
著者
飯高 茂 谷沢 晃 長谷川 武志 南谷 和範
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.381-382, 2004

携帯型ゲーム機で簡易型のグラフ電卓を作成することを試み,任天堂のGBA(ゲームボーイアドバンス)の上で関数のグラフが描けるソフトができた.三角関数と有理式を含む媒介変数式,多項式による陰関数表示された関数についてのグラフが高速にかつ美麗に描けるので,大学の基礎課程の数学の学習にも有益であると思われる.
著者
宮野 純次
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.419-420, 2007

NPOの自然活動リーダーと大学・短大の教師の卵たちとが連携しながら,小学生を対象としたジュニア自然大学「こどもゆめくらぶ」で,自然観察や畑での栽培活動,自然文化(自然工作,科学教室,自然とのふれあい遊び,紙芝居)活動を実施している。多世代交流の場となり、こども,リーダー,サブ・リーダーは,驚きや発見を共有し,互いに影響を受けながら,互いに影響を与え合っている。
著者
末武 国弘
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
科教研報
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.37-44, 1990
被引用文献数
2

大学の将来について, 例えば [大学淘汰の時代] (広島大学・大学教育研究センター : 喜多村教授 : 著) にあるように, 今, 多くの私立大学や一部の国公立の大学では, 現在当面している [多人数講義], さらにまた, ここ1, 2年で始まる [大学生定員の大幅な臨時増]と, それに続く [大学進学者数の低減] [入学生の質の分散化] などが大きな問題になっている. [講義に対する反応が少ない] [講義の最中に私語が多い] などと嘆く前に, 教員はそれを改善する [手だて] を考える必要がある. ここに述べる [Cue] の技術はその一つである.
著者
三宅 志穂
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
科学教育研究 (ISSN:03864553)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.73-81, 2018 (Released:2018-07-12)
参考文献数
33

Zoos are the ideal place for promoting science and environmental education, since they have the possibility of fostering biodiversity awareness and environmental values, which are necessary for global citizens. How should we develop an exhibit that meets the demand of visitors’ interest and arouses their biodiversity awareness reflecting the principles of museum exhibition? This study examined how the aspects of cognitive learning and emotional stimulus were reflected in the audience from the case of the new type of a communicative exhibit that the author developed with her students. As a result, from the aspect of cognitive learning, the exhibition contents showed a strong educational effect. In terms of emotional stimulation, the theme was impressed on the audience as a sad story while gaining favorable evaluation. In addition, it was found that the story of the birth of the zoo’s elephant birth was the result of empathy. This study showed an implication that suggested how to raise biodiversity awareness in public citizens through a zoo exhibition.
著者
塩澤 友樹 須藤 雄生
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
巻号頁・発行日
pp.1151-154, 2012-08-27 (Released:2018-05-16)

本研究の目的は,生徒自身が標本抽出におけるランダム性と標本サイズの重要性を実感できる教材を開発し,その教材を用いた授業実践を行うことで,標本調査の指導への示唆を得ることである。この目的に対して,本研究では,「標本調査のウソ」,「標本調査の仕組み〜視聴率調査の模擬実験〜」の2つの教材を開発し,その授業実践を行った。その結果,本教材を通して,生徒達は自分達なりに調査の問題点を議論し批判的に検討できること及び,実験を取り入れることで,実感を伴ってランダム性と標本サイズに対する理解を深めることができることの2つが示唆として得られた。
著者
柚木 朋也
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
巻号頁・発行日
pp.361-362, 2012-08-27 (Released:2018-05-16)

この研究の目的は,身近な素材である凍結防止剤から再結晶により結晶を生成し,その結晶の利用について検討することである.凍結防止剤からは,容易に,安価に,美しい結晶を生成することができた.その結晶は,塩化カルシウム6水和物(CaCl_2・6H_2O)であり,自然に産するものは南極石と名付けられている.そして,それを利用した結晶生成実験では,結晶の成長の様子を容易に観察することができるなど,教材として効果的に活用できる可能性があることが明らかになった.
著者
阿部 好貴
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
巻号頁・発行日
pp.244-247, 2013 (Released:2018-05-16)

本稿では,Chevallard(2007)の論考に基づき,「文化的手ほどき」として数学的リテラシーの捉え方の再考をおこなった。本稿の主張は,文化的手ほどきとしての数学的リテラシーを,数学的モデル化という数学の方法から包括的に捉えることが,数学の方法の構造化に対して有効である,ということである。そして,このように数学の方法を包括的に捉えた上で,数学の方法の構造化のためには,以下の3点の課題を解決することが必要であることを論じた。①「思考による抽象」との接続,②一般化との接続,③内容との接続。
著者
青山 和裕
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.25, no.6, pp.48-51, 2018 (Released:2018-04-07)
参考文献数
7

新教育課程における統計の指導では,学習した内容を実践的に活用しようという趣旨が強調され,統計グラフの指導では「よみ・かき」だけでなく,探究の過程において適切に用い,洞察を得るという視点が取り入れられてきている。一方で,統計グラフというのは「表現手段」として有用なツールでもあるのだが,そのような視点は現状の指導では取り入れられていない。本研究では,「表現手段」としての統計グラフに注目し,生徒のグラフ構成力に関する調査・分析を実施していく。
著者
矢野 潤 塩原 正雄 平木 弘一 竹田 正
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
科学教育研究 (ISSN:03864553)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.308-312, 2005-12-10 (Released:2017-06-30)
参考文献数
6
被引用文献数
2

Both a ringed copper plate electrode and a carbon rod electrode were arranged in a Petri dish filled with the electrolyte solutions : 0.2M H_2SO_4, 0.2M Fe^<3+>+0.2M Fe^<2+>+0.2M H_2SO_4 and 0.2M Fe(CN)_6^<3->+0.2M Fe(CN)_6^<4->+0.2M H_2SO_4 aqueous solutions (1M=1 mol dm^<-3>). The Petri dish was placed on a permanent magnet. The geometrical arrangement is shown in Fig. 1. The vortex motion of the electrolyte solutions originated from the Lorentz's force was clearly observed as soon as the constant-current electrolysis was started. The magnitude of the vortex motion was estimated by the rotation rate (R) defined as the equation (2). The larger the electrolytic current was, the higher the rate became. The rate was in the order of Fe(CN)_6^<3->/Fe(CN)_6^<4->>Fe^<3+>/Fe^<2+>>H_2SO_4 systems and the order was probably due to the valence of the ionic species. In addition, the equation of motion was analyzed for the Fe^<2+> ion using a simplified model. The experiment was demonstrated in front of college students as estimators.
著者
鈴木 栄幸 加藤 浩
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
科学教育研究 (ISSN:03864553)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.196-215, 2008-09-10 (Released:2017-06-30)
参考文献数
24
被引用文献数
1

This paper describes the concept of a Manga-based thinking method and discusses the results of the field tests of the method. A Manga-based thinking method is a method to encourage participants to scrutinize their presentation from the various viewpoints of related people. According to this method, learners are asked to represent the message of their presentation in the form of a Manga and then reflect on their messages by examining the Manga. It is expected that this method will support learners in grasping the social network of related people through envisioning all the related people's voices since Manga are comprised of spatially located actors who have their own words. The three field tests suggest that Manga-based thinking makes learners' thoughts more actor-oriented resulting in the method expanding learners' understanding about networks of related people and their presentations.