著者
上山 憲昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICM, 情報通信マネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.275, pp.41-46, 2009-11-05

NWトポロジ設計時には,コストや信頼性等の様々な評価尺度を同時に考慮する必要がある.そこで筆者は,意思決定において関連する要素を階層構造で把握し合理的な意思決定を行う手法として知られるAHPをNWトポロジ評価に適用したが,NW規模の増加に伴い候補集合の生成に要する時間が爆発的に増大する.そこでリンクの設置可能な候補位置を少数に限定することで,大規模NWに対しても現実的な時間で候補トポロジ集合を生成することを検討した.しかし特定の位置には常にリンクが設置され,また大部分の候補位置には常にリンクが設置されないため,生成されるトポロジが特定の形状に偏り,得られる候補トポロジ集合の多様性が低い.そこで本稿では,トポロジの各評価尺度の最大化を目的に自律的に行動するエージェントから構成されるマルチエージェントシステムを考え,エージェントの相互作用を利用することで,多様なトポロジ候補を短時間に生成することを提案する.
著者
OHTA Manabu TAKASU Atsuhiro ADACHI Jun
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
IEICE transactions on information and systems (ISSN:09168532)
巻号頁・発行日
vol.86, no.9, pp.1835-1844, 2003-09-01

Optical Character Reader (OCR) incorrect recognition is a serious problem when searching for OCR-scanned documents in databases such as digital librarics. In order to reduce costs, this paper proposes fuzzy retrieval methods for English text containing errors in the recognized text without correcting the errors manually. The proposed methods generate multiple search terms for each input query term based on probabilistic automata which reflect both error-occurrence probabilities and character-connection probabilities. Experimental results of test-set retrieval indicate that one of the proposed methods improves the recall rate from 95.96% to 98.15% at the cost of a decrease in precision from 100.0% to 96.01% with 20 expanded search terms.
著者
荒木 祐一 島田 伸敬 白井 良明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.569, pp.87-94, 2002-01-11
被引用文献数
24

本論文では複雑背景下において大きさや位置, 方向が未知な顔を検出し, その顔の方向を推定する手法を提案する.まず, 目や口といった顔要素の候補を抽出し, 各顔要素らしさを計算する.次に, 顔としての幾何学的位置関係を満たしている顔要素の候補の組合せを顔として検出する.しかし, さまざま顔の大きさや方向を考慮する必要があるのでその組合せの数は膨大になる.そこで, その組合せの数を減らすために, 一般化ハフ変換により顔の候補領域の位置と大きさを限定する.その後, 確率の更新方法と効率的な顔検出を行なうために顔要素の候補間の影響の計算を修正した弛緩法を顔の各候補領域に適用する.顔を検出した後, 顔の輪郭に対する両目の位置によりその顔の方向を推定する.
著者
山野 悟 溜 煥旭 川崎 大輔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.577, pp.259-264, 2007-03-01

WiMAxとWi-Fiが混在するアクセスネットワークにおいて,高カバレッジのWiMAXと低カバレッジで広帯域のWi-Fiを効果的に連携させるWiMAx-Wi-Fiアクセス連携システムを提案する.Wi-Fiで溢れた呼を迂回回線のWiMAXで収容する迂回中継方式、および、ハンドオーバ確率に応じてWiMAXの帯域を予約するハンドオーバ確率帯域予約方式により,アクセス連携システムにおいて無線リソースを有効利用できることを示した.
著者
矢野 雅之 勝間 大輔 清水 大輔 渡邊 睦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.674, pp.149-154, 2006-03-10

画像認識を行う際、まず領域分割を行って認識対象の侯補となる領域を設定することが行われる。しかし、領域数は一般に未知であり、又、明度/色相値の類似性のみで領域を生成した場合には影や模様の影響により適切に設定できないという問題がある。そこで本稿では、明度による自動領域分割に対してDFT処理した領域をクラスタリングした分割結果を統合することにより、領域分割結果の精度向上を行う方式について提案する。屋内シーン、屋外シーンにおいて本手法の有効性を確認した。
著者
勝間 大輔 清水 大輔 渡邊 睦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.230, pp.107-114, 2006-09-02

室内に存在する物体の種別・位置姿勢を2次元画像認識により求める際,複数物体の重なり・遮蔽や影などの影響によるコントラスト低下が生じた部分の特徴抽出が失敗し,正しく認識が行われないという問題がある.本論文では,認識対象個々の形状・属性情報を記述した物体モデルに加え,物体相互の位置関係,および人間動作との干渉関係を記述した『関係モデル』を適用することにより,上記の問題に対処する手法を提案する.撮影したシーンからまずエッジを抽出・ラスタベクトル変換・補完した後,連結性解析により閉面領域抽出を行う.次に物体モデルと照合することによりまず閉面単位のスコアを計算した後,隣接する閉面単位スコアを統合した統合スコアを求め,認識対象物体の候補を抽出する.ここで関係モデルを適用することにより,認識対象候補完の位置関係の整合性を検証し,矛盾の無い閉面領域の組み合わせを認識対象物体領域として得る.最後に物体同士の位置関係や人間動作との干渉関係を用いることにより,未認識領域に対する解釈当て嵌めを行う.現在実装しているのは認識対象物体の候補抽出部分までであり,室内環境シーンを対象とした実験結果について述べる.
著者
青木 宏之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.87, no.6, pp.465-470, 2004-06-01

複素ニューラルネットワークを自然画像など多値情報の処理に応用する例を紹介する.実数値モデルを複素数値化することにより,物理量として新たに位相情報を活用することが可能となる.本稿では画像を複素ニューラルネットワークに入力する際に前処理を行い,画像をフーリエ変換処理してから振幅情報を位相情報の中に埋め込み,画像を位相情報のみで表現し処理する.三つのタイプの複素ニューロンモデルを導入することにより,モデル全体を構成するニューロン数の削減や,画像フィルタ,自然画像の連想記憶装置等が容易に実現される.
著者
渡辺 哲矢 小川 浩平 西尾 修一 石黒 浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.487, pp.19-24, 2009-03-16

遠隔操作型アンドロイドを操作する際,視覚フィードバックしかないのにも関わらず,ロボットの体に触られると自分の体に触られたように感じることがある.類似の現象として,視覚刺激に同期して触覚刺激を与えると身体感覚の延長が生ずる「Rubber Hand Illusion」が知られているが,視覚刺激のみでの研究事例は少ない.そこで我々はアンドロイドの遠隔操作時の同調性を制御した被験者実験を行い,実際に錯覚が生じているのか,またはどのような条件がそろえば,そのような錯覚が生じるか検証した.その結果同調感を高めると,視覚刺激のみでも身体感覚の延長が引き起こされることがわかった.
著者
鈴木 佑 大竹 孝平
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIP, 信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.363, pp.7-12, 2004-10-14
被引用文献数
1

従来のくし形フィルタなどフィルタ形のピッチ検出法では、検出する音階の基本周波数および倍音周波数で零出力とする遮断形のくし形フィルタを用いているため、音階検出手順が煩雑で、検出精度や処理量の点で問題があると考えられる。本論文では、各音階の基本周波数および倍音周波数でシャープなバンドパス特性を持つ通過形のくし形フィルタである音階分離フィルタバンクを用いたピッチ検出法を提案している。音階分離フィルタバンクと音階検出特性を向上させる音階レベル検出器の構成法を明らかにし、また、計算機シミュレーションにより音階検出特性を示している。
著者
根本 規生 内藤 一郎 大浦 昭夫 阿久津 亮夫 松田 純夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. R, 信頼性
巻号頁・発行日
vol.94, no.385, pp.31-36, 1994-12-09

宇宙機において半導体デバイスは必要不可欠な存在である。しかし、宇宙空間は放射線環境という特殊性を持ち、容易に修理等が行えない。従って、半導体デバイスには耐放射線性と高信頼性が求められる。このため、宇宙機で使用するほとんどの部品は放射線対策を施した高信頼性の専用部品として開発してきた。従って、製造工程が増えるためコストが高くなる。近年、人工衛星等の開発においてコストの低減、軽量化、小型化が求められ、民生部品の利用要求が高まってきている。民生部品を人工衛星等で使用する場合に問題になる信頼性と耐放射線性のうち、耐放射線性について評価したので報告する。
著者
半田 大幸 細野 洋平 津田 祐樹 MEZIANI Yahya Moubarak 末光 哲也 尾辻 泰一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ED, 電子デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.355, pp.45-50, 2007-11-20

2重回折格子ゲートを有する高電子移動度トランジスタ構造からなる2次元プラズモン共鳴型テラヘルツ電磁波放射デバイスを試作し,そのテラヘルツ帯電磁波放射特性を評価した.本素子は,2次元電子走行層内に凝集した電子集団のプラズマ振動量子(プラズモン)を電気的,光学的にコヒーレントに励起し,そのプラズマ振動を種として,2重回折格子型ゲートのアンテナ機構を介して空間放射可能なテラヘルツ電磁波を生成する.プラズモンの励起方法としては,直流バイアスもしくは直流光電流注入によるによる電気的不安定性励起,フォトミキシング励起,フェムト秒レーザ励起などの手法がある.本稿では,直流バイアスおよび直流光電流注入による自励発振モードでのテラヘルツ電磁波放射特性をフーリエ変換赤外分光計で計測した結果を中心に述べる.
著者
窪薗 竜二 稲垣 充廣 木ノ原 誠司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, 1995-03-27

情報化社会の中において、TVやラジオ等から提供される音楽情報(例えばCMで流れる音楽やドラマの主題歌等の歌謡曲)にふれる機会が増え、こうしたメディアを介した情報流通が進んでおり、これらの音楽曲がヒット曲となる場合が多い。しかし、この放送等により記憶に残った音楽情報(一部)を頼りに元の音楽情報を直接取得する手段は確立されておらず、効率的な情報獲得が期待される。本研究では、この音楽情報を音のインデックスとして用いることで、元の音楽情報全体を容易に検索できる方式を提案し、CM等で使われている歌謡曲を例に検討した結果を報告する
著者
中渡瀬 秀一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション
巻号頁・発行日
vol.95, no.601, pp.23-30, 1996-03-22
被引用文献数
4

本論文では統計的手法によって,分かち書きされていない日本語テキストから分かち書き境界を自動抽出する方法について述べる.分かち書きされていない日本語テキストから単語を得るためには,形態素解析が必要であるが,従来は単語辞書と統語規則を用いた処理をしている.このため新しい表現の獲得や暖昧性の解消などの問題があった.本手法ではNグラムの統計情報(頻度,頻度の期待値や分散)を用いる. まず,Nグラムの統計情報から文字列の正規化頻度を計算し,次にそれを用いて語の境界を獲得する.これによって字面処理だけによって,多くの分かち書き境界の認定が可能になった.EDR日本語コーパスを用いた実験の結果,得られた境界と形態素境界の適合率は82・68%,再現率は63.89%であった.
著者
柳沼 良知 和泉 直樹 坂内 正夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.2, 1996-03-11

ドラマ映像においては、映像そのものだけではなく、それに付随したり、関連したりする音声やシナリオ文書といった複数のメディアが存在し、これらは、比較的容易に利用できることが多い。このため、これら複数のメディアの認識を協調し、互いに助け合うことで、映像という単独のメディアを用いただけでは困難な、より高次なレベルの映像の編集、加工を実現できる可能性がある。本稿では、より高次なレベルの映像編集方式の一例として、特に、ドラマ映像にともなう台本やシナリオ文書といった文書情報のもつ、抽象度の高く、意味的内容を反映した記述に着目し、それらを編集する事による映像の編集方式について議論する。
著者
村田 彰 羽飼 直記 本郷 仁志 加藤 邦人 山本 和彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解
巻号頁・発行日
vol.97, no.387, pp.55-60, 1997-11-21
被引用文献数
8

顔の表情や視線方向などを認識し、コンピュータとのインタラクションに応用することを目的とし、顔の向きや傾き、瞬きによる形状の変化や環境変化に強い目、口領域の抽出方法を提案する。本手法では、まず環境に応じて基準肌色色相値を決定し、肌色領域の抽出を行う。抽出された領域内にて、4方向面特徴と色情報によるテンプレートマッチングを行うことにより目、口を抽出する。このとき、テンプレートを自動更新することで形状の変化に対応する。
著者
長谷部 悟史 太刀川 信一 浜村 昌則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIP, 信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.174, pp.35-40, 2005-07-07

本稿では, DS/SS方式における他局間干渉を抑圧する一方式として, 定振幅となる合成系列による符号ダイバーシチ通信方式を提案する.従来の符号ダイバーシチ方式では, いくつかの符号系列和を拡散系列に用いるため, 送信出力が多値レベルとなる.それに対して, 本方式では, 定振幅となる合成系列を拡散系列に用いることにより, DS/SSMAと等価な送信出力を実現する.また, 受信機では, 他局間干渉によって生ずる相互相関を打ち消すように, 定振幅となる合成系列をうまく分解し, ダイバーシチブランチに割り当てることで特性の改善を図ることが出来る.本稿では, 本方式と従来の符号ダイバーシチ方式との遠近問題下におけるBER特性の比較を行い, さらにダイバーシチ受信する際にブランチで扱う逆拡散系列の構成方法の検討を行った.また, 両方式の送信出力の違いに着目し, リミッタを適用した際の検討も行った.その結果, 本方式が従来の符号ダイバーシチ方式とほぼ同等の特性を有すること, ブランチの構成方法によってはさらに特性の改善が可能であることを明らかにした.そして, リミッタの適用による本方式の利点を明らかにした.
著者
齋藤 雅裕 萩原 将文
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.480, pp.1-6, 2009-03-04
被引用文献数
1

本論文では,自然言語の文書から知識を学習し,それに基づき類推を行うニューラルネットワークを提案する.ニューラルネットワークは生理学的な知見を活かした処理が可能であり,優れた学習能力が注目されている.また,類推は人間の知能において重要な役割を果たすと言われている.そこで提案ネットワークでは,学習能力を持ち,類推を行うことのできるニューラルネットワークを提案する.ネットワークに入力される文書はまず,構文解析器による前処理が行われる.これに基づき,提案ネットワークの結合の学習が行われる.また,従来のニューラルネットワークでは学習に用いた情報しか活用することができなく,知識獲得に問題があった.提案ネットワークでは,大規模な辞書であるNグラム辞書を用いることで,この点の解決を図っている.類推では,ニューロンの発火パターンが記憶部に記憶される.そして,類似する発火パターンが出現した際に記憶部が検索される.過去の発火パターンから推論が行われることで,類推が可能となった.実験では,goo辞書やWikipediaから知識を学習し,類推を検証した.実験により提案ネットワークが類推を行えることを確認した.
著者
ゲイツ ジョン 長谷山 美紀 北島 秀夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.610, pp.49-54, 2000-02-03

この論文は高精度に実時間で円を抽出するアルゴリズムを示す。このアルゴリズムは複雑な入力画像から完全な円と円形の円弧を抽出することできる。アルゴリズムが450MHzのペンティアムIIプロセッサでたくさんの256×256の8ビット画像を実験した。その実験の平均のフレームレートは一秒で69フレーム以上である。このアルゴリズムの高精度を証明するために実験の結果を示す。
著者
酒井 宏三 中沢 実 服部 進実
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク
巻号頁・発行日
vol.97, no.564, pp.89-96, 1998-02-20

本稿では, マルチエージェントやモバイルエージェント技術を含んだシステム構築に対して, それらの位置管理・通信方式の統一化・通信方式の自律的選択を行なえる新しいネットワークアーキテクチャDORAEMON(Distributed Object Request Broker in Agent Mobile Network)について述べる.本システムではネットワーク上で分散・移動している複数のモバイルエージェント間の通信機能を支援するための位置管理, またマルチエージェントやモバイルエージェント間の通信方法であるRPC(Remote Procedure Call)・RP(Remote Programming)両通信方式に対する統一的なインタフェース, さらに, これらの通信方式の戦略的且つ自律的な選択を実現することで, 動的なネットワーク形態・サービス形態に対して, 柔軟で且つシームレスなネットワークアーキテクチャの構築を行なうことを目的としている.
著者
庄野 逸 福島 邦彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング
巻号頁・発行日
vol.93, no.537, pp.57-64, 1994-03-25

手書き英文筆記体連結文字列認識を行うシステムの一つとして選択的注意機構を用いたシステムが今川らによって提唱された.本研究では今川らの認識システムを拡張し,更に高い認識能力をもつシステムを作成することを試みた.ところで,パタ-ン認識システム"ネオコグニトロン"において,エッジ抽出回路と折れ点検出回路を導入すると認識能力の向上が認められることが報告されている."選択的注意のモデル"の一部分は,パタ-ン認識システム"ネオコグニトロン"に類似しているので,我々は今川らのシステムにエッジ抽出回路と折れ点処理回路を導入したシステムを作成した.さらに本システムに対して種々のテストパタ-ンを与え,コンピュ-タシミュレ-ションを行い,筆記体連結文字列の認識に対して有効であることを確認した.